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横須賀ネイビーパーカ✨💕✨✨

横須賀ネイビーパーカ✨💕

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「じゃァ、アレは、『横須賀ネイビーパーカ』とか」


「それハンバーガーでしょ」
「だから、そのパロディで、ネイビーパーカだよ。
 パーカの背中に、イラストつけてさァ」


「はァ、またイラストかよ。なんでもかんでもイラストつけりゃァ、売れると思ってるだろォ」


「良いじゃん。ふなっしーみたいなイラストつけてさ。どう?」

「どうもこうもあるかァ!  ふなっしーなんか二年後いるかァァァ!!」
 まだ2015年当時は人気があった。

「じゃァ、ピ○チュウみたいなポ○モンは?  どう」
「あのなァ、どう?じゃねえェよ……。絶対に訴えられるだろォ!  世界の任○堂だぞ。怖いもの知らずか」


「良いじゃん。どうせ学生コンパなんだろう。
 闇でこっそり売れば!」



「どんな闇売買だよ。コンパじゃねえェッて言ってンじゃん……。コンペだよ。何度も言ってンだろう」
 なんとかしてくれ。

 誰かコイツの頭に麻酔銃的なモノを撃ち込んでくれよ。



 その時、スマホの着信音が鳴り響いた。

「ンううゥ……?」私のスマホだ。着信画面を確認すると『サンタ』と記されたあった。


「誰だよ。サンタッてェ……」
 ショーリが横から覗き込んできた。

「バカ、覗き込むなよ」
「彼氏なら許しませんよ。お父さんは。プンプン」
 腕を組んで怒ったジェスチャーをした。


「バカなんじゃないの。誰がお父さんだよ。三田よ。三田有紀ッて女子よ」
 私は通話ボタンをタップした。


「フフゥン、三田だからサンタねえェ……」
 川崎勝利は頭に浮かべたのか。妙に納得していた。


「もしもし……」私は、なるべくショーリから遠ざかろうとして横へズレた。


「なんだよ」だが彼は追いかけるように座ったまま横へ移動してきた。




「もう離れてッてばァ!」

「いいじゃん。オレにも聞かせてくれても」
 だが執拗に追いかけてくる。

『もしもし……、イチゴォ。そばに誰かいるの?』
 スピーカーからサンタの声が聴こえた。


「え、別に誰もいないけど……、なによ」
 懸命に私はショーリから逃げ回りながら応対した。




『なにッて、コンペよ。決まってるじゃん』



「ああァ……、ちょっと邪魔すんな」
 またショーリがちょっかいを出してきた。
 ッたくゥ、小学生か。










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