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解決編
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そこにはカラスが空を舞っていた。
「な、カラスだってェ。まさか?」
鰐口警部補も信じられない様子だ。
『そうですよ。そのまさかです。カラスの勝手なんですよ!』
ナポレオンが自慢げに微笑んだ。
「ううゥ……?」
『カラスはみんなが思っている以上に知能が高いんですよ。高いところからクルミを落として硬いクルミのカラを割ったりしてねえェ』
「ううゥッそれは……」
テレビの特番か何かで見た事があった。
『一説にはカラスの知能は七歳児に匹敵するとさえ言われているんです』
「え、七歳児に?」
ボクをはじめ捜査員一同が驚愕した。
『ええェ、おそらく被害者の山川睦美さんは、ゴミ出しの際、カラスを追い払うか何かしたんでしょう』
さすがナポレオンだ。
説明も達者なものだ。
「うむゥ」
『カラスは執念深くその時の事を覚えていて、この路地へ入った山川さんを狙って、屋上にあったコンクリート片をくわえて落としたんですよ』
「そんな事が」
『できますよ。だからコンクリート片に指紋がついていなかったんです』
「ううゥ、そうだったのか」
『そして、防犯カメラに映らずジョーにも逃げる姿を見られる事がなかったんですよ』
「そうか。そうだったのかァ!」
ジョーも満面の笑顔で何度もうなずいた。
「な、なにィ?」
『おわかりですか。鰐口警部補《さん》。すべての謎はこのナポレオンに解かれたがっているんです!』
またナポレオンは胸を張って自慢した。
「ううゥ……」
鰐口警部補もうなだれた。
どうやら怖モテの警部補もお手上げのようだ。
「おおォ、やった。やったァ!」
ジョーは歓声を上げぴょんぴょん飛び回った。
こうして事件はあっという間に解決した。
「な、カラスだってェ。まさか?」
鰐口警部補も信じられない様子だ。
『そうですよ。そのまさかです。カラスの勝手なんですよ!』
ナポレオンが自慢げに微笑んだ。
「ううゥ……?」
『カラスはみんなが思っている以上に知能が高いんですよ。高いところからクルミを落として硬いクルミのカラを割ったりしてねえェ』
「ううゥッそれは……」
テレビの特番か何かで見た事があった。
『一説にはカラスの知能は七歳児に匹敵するとさえ言われているんです』
「え、七歳児に?」
ボクをはじめ捜査員一同が驚愕した。
『ええェ、おそらく被害者の山川睦美さんは、ゴミ出しの際、カラスを追い払うか何かしたんでしょう』
さすがナポレオンだ。
説明も達者なものだ。
「うむゥ」
『カラスは執念深くその時の事を覚えていて、この路地へ入った山川さんを狙って、屋上にあったコンクリート片をくわえて落としたんですよ』
「そんな事が」
『できますよ。だからコンクリート片に指紋がついていなかったんです』
「ううゥ、そうだったのか」
『そして、防犯カメラに映らずジョーにも逃げる姿を見られる事がなかったんですよ』
「そうか。そうだったのかァ!」
ジョーも満面の笑顔で何度もうなずいた。
「な、なにィ?」
『おわかりですか。鰐口警部補《さん》。すべての謎はこのナポレオンに解かれたがっているんです!』
またナポレオンは胸を張って自慢した。
「ううゥ……」
鰐口警部補もうなだれた。
どうやら怖モテの警部補もお手上げのようだ。
「おおォ、やった。やったァ!」
ジョーは歓声を上げぴょんぴょん飛び回った。
こうして事件はあっという間に解決した。
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