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Ⅲ
15:響き合う幸せ
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朝の陽ざしの中で、胸にこぶしをおいて自分の体に包まれるようにして眠るレオノーラを、アビエルは愛おし気に見つめた。
昨夜の晩餐会では、レオノーラと話をしたい高官の奥方やパートナーがアイリーナの元に集まり、途中からはどこか、ホールの席の方へ連れ去られてしまった。仕立てた上着に白い乗馬ズボン、磨き上げた焦げ茶のブーツを履いたレオノーラはこの世のものとは思えないほど美しかった。
誰かと話をしている途中で、ふと目が合うと愛情のこもった微笑みが返ってくる。自分だけに向けられるその微笑みに腹の奥の熱がずっと治まらなかった。晩餐会が終了し、部屋へ引き上げるとその熱に浮かされたまま激しく愛し合った。そのあと、二人で湯に浸かり、晩餐会で誰とどんな話をしたかを伝えあいながら互いを洗い合って、再び寝台で愛を交わした。
初めて愛し合った時と変わらず、いや、それ以上に毎日、毎秒レオノーラを欲してしまう。今も眠るレオノーラを見つめながら体が熱くなってきている。本当に自分の体はどうなっているのか。盛った犬でももう少し自重できるのではないかと苦笑いしてしまう。
レオノーラの頬を撫で、可愛くうっすらと開いた赤い唇に指を這わす。会談の間、彼女の処理能力の凄さに唖然とする高官たちの姿に、まるで自分のことのようにそれを誇らしく感じた。自分がこれだけ多くの仕事をこなしていけるのは傍に彼女がいるからだ。そもそも、帝国の国益をこれまで以上に増やそうと奮闘しているのは、彼女との幸せな未来を夢見ているからだ。彼女への愛が自分の原動力の全てだ。
西共和国への外交の直前に、政務会議の中で皇太子妃が不在であることは問題だという話が出された。結婚も仕事の内だとはっきりと明言されたのだ。
騎士団をまとめる国軍の将軍であるペイトンや宰相のアーノルドら重鎮は、右肩上がりで発展を続けている帝国に次を託す皇族がいないのは、皇室への求心力を損なう、と強く言い募った。恐らく数年の内に起こるだろう譲位の匂いを嗅ぎつけているのだろう。そして、レオノーラを腹心として公に使うようになった焦りもあるのだろう。
とりあえず、早急な重大議題の前にそんな話はいらない、と切り捨てはしたが、いずれまたその話は持ち上がってくる。『あとどれだけ耐え続けたらいいのか』まだ先は長く、やるべきことも多い。
アビエルは、目を瞑り再びそっと開けて目の前の愛しい顔を見る。先を考えると気持ちが萎えて足が鈍ってしまう。今は目の前の彼女の幸せな笑顔を糧に、進み続けなければ。
指を首筋に滑らせ、そのまま寝衣の胸元へと下ろす。そっと触れるとすぐに可愛い蕾が反応して膨らんでくる。唇を近づけ布越しにその蕾を啄む。
「ん‥‥」
レオノーラの首筋から耳にかけてがうっすらと赤く色づく。胸に唇をあてたまま、体を撫で下ろし寝衣の裾から手を差し入れる。なめらかなわき腹をさすって、指が下着の腰ひもに行き当たる。触れる紐に沿って指を動かし肌と紐の触れ合うところを擦る。形の良い尻を掬うようにして、下着の内側に手を滑らせると、指が蜜に触れた。
「アビエル‥‥目が覚めたの? ‥‥」
うっすらと長いまつげを上げて、黒曜石のような瞳でアビエルをとろんと見つめる。襞を行き来する指の刺激ですでに息が速くなっている。
「眠ったままでいいよ、レオニー」
唾液でぬれた布地越しに乳首をもてあそびながらそう呟いて、指を蜜壺に差し入れる。ピクンとレオノーラの腰が跳ね、弓なりに反る。
「‥‥こんな、ぁん、ことされたら、眠ったままなんて」
指で中を掻き回され、ビクビクと体が震える。中は熱く指に吸い付くように蠢いている。
「熱いね。指が溶けてしまいそうだ」
囁きながら胸元をはだけ、胸の蕾を探し出して軽く歯をあてる。どこもかしこも敏感になっているレオノーラは、胸を反らし、粗い息を漏らす。アビエルは指を抜き、レオノーラの腰ひもを解くと、蜜をあふれさせる彼女の中心に自分の昂った雄心を押し当てる。
「一つになろうね」
そう優しく言って、ゆっくりと体を沈めていく。レオノーラは掠れるような嬌声を上げてアビエルにしがみついた。彼女の奥のグッと抵抗のあるところまで辿りつくと、少し腰を引いてさらに腰を突き入れる。ゴツンと最奥に突き刺さる。
「あぁぁぁ‥‥んん」
下唇を噛むようにして呻きながら、体をこわばらせレオノーラが達する。中が雄心を強く締め上げる。
「はぁぁ、レオニー」
背筋を走る快感にアビエルはレオノーラの首筋にかみつく。ゆっくりと抽送を始め、中を擦るように穿つ。腰を引くたびに引き留めるかのように内壁が雄心を締め上げる。
「そんっな風に‥‥したら、もたない‥‥あぁ」
抽送に合わせて揺れるレオノーラの腰を撫でて、彼女の快感に身悶えする体を宥める。腰のあたりから駆け上ってくる吐精感を必死で食い止める。汗がポタリポタリと滴り落ちた。レオノーラが震える指でアビエルの眉間の皺に触れる。情欲で濡れた瞳でアビエルを見つめ首筋から肩を撫でる。
「あ、‥‥アビエル、愛してるわ。ずっと離さないで」
粗い息の隙間で震える唇がそう呟く。あぁ、もう、ダメだ。いつも彼女のこういうところにやられてしまう。アビエルは夢中で彼女の奥を穿ち、彼女の腹に精を撒いた。
彼女の体を潰さないように、ゆっくりとシーツに体を下ろす。粗い息に合わせて動く彼女の胸郭を脇腹に指を這わせてなぞる。背中に回されたレオノーラの腕がギュッとアビエルを抱きしめる。肩に額を押し当てさらにギュウギュウと腕に力を入れている。
「どうした?」
その可愛いしぐさに笑いながら声をかける。何やら胸に口を押し当ててモゴモゴと言っている。
「ん?」
体を上げて顔が見えるようにする。その体を追いかけてレオノーラの腕が縋り付く。恥ずかしいのか背中まで真っ赤になっている。
「さっき、なんて言ってたの?」
こめかみに唇を寄せて聞く。眉間に皺を寄せて目を瞑って黙り込むレオノーラがこれまた可愛い。
「なんでもないの。気にしないで」
顎に手を当てて顔を上げさせる。
「なんでもなくないから言ったんだろう? なんだったの?」
耳を真っ赤にして、アビエルを見つめている。それから、少し目をそらして小さな声で恥ずかし気に言う。
「大好き‥‥って言ったの」
言ってしまってタガが外れたのか、再びギュウギュウとアビエルの背中に回した手に力を入れる。
「アビエル、大好きなの。好きすぎて胸が苦しいの。どんどん好きになるの。いくらでも愛されたくなって‥‥自分でもどうしていいかわからないの」
熱い顔が肩に触れている。こんなことを言われたら、可愛い過ぎてどう反応していいかこっちもわからなくなる。
「お願い呆れないで‥‥」
「レオニー‥‥」
さっきの営みはなんだったのか、と思うほど再び体が熱を持つ。まったく本当に自分の体はどうかしている。
「レオニー、呆れたりしないよ。私もおまえが好き過ぎて、求めすぎてどうしたらいいかわからない。でも、お互いにそうならちょうどいいんじゃないか?」
アビエルは、恥ずかしさで火照ったレオノーラの頬を撫でながら微笑んで語り掛ける。
「私たちはお似合いだってことだよ」
アビエルはそう言いながら、レオノーラに溺れている自分が、ただただ幸せなだけなのだと思えた。
昨夜の晩餐会では、レオノーラと話をしたい高官の奥方やパートナーがアイリーナの元に集まり、途中からはどこか、ホールの席の方へ連れ去られてしまった。仕立てた上着に白い乗馬ズボン、磨き上げた焦げ茶のブーツを履いたレオノーラはこの世のものとは思えないほど美しかった。
誰かと話をしている途中で、ふと目が合うと愛情のこもった微笑みが返ってくる。自分だけに向けられるその微笑みに腹の奥の熱がずっと治まらなかった。晩餐会が終了し、部屋へ引き上げるとその熱に浮かされたまま激しく愛し合った。そのあと、二人で湯に浸かり、晩餐会で誰とどんな話をしたかを伝えあいながら互いを洗い合って、再び寝台で愛を交わした。
初めて愛し合った時と変わらず、いや、それ以上に毎日、毎秒レオノーラを欲してしまう。今も眠るレオノーラを見つめながら体が熱くなってきている。本当に自分の体はどうなっているのか。盛った犬でももう少し自重できるのではないかと苦笑いしてしまう。
レオノーラの頬を撫で、可愛くうっすらと開いた赤い唇に指を這わす。会談の間、彼女の処理能力の凄さに唖然とする高官たちの姿に、まるで自分のことのようにそれを誇らしく感じた。自分がこれだけ多くの仕事をこなしていけるのは傍に彼女がいるからだ。そもそも、帝国の国益をこれまで以上に増やそうと奮闘しているのは、彼女との幸せな未来を夢見ているからだ。彼女への愛が自分の原動力の全てだ。
西共和国への外交の直前に、政務会議の中で皇太子妃が不在であることは問題だという話が出された。結婚も仕事の内だとはっきりと明言されたのだ。
騎士団をまとめる国軍の将軍であるペイトンや宰相のアーノルドら重鎮は、右肩上がりで発展を続けている帝国に次を託す皇族がいないのは、皇室への求心力を損なう、と強く言い募った。恐らく数年の内に起こるだろう譲位の匂いを嗅ぎつけているのだろう。そして、レオノーラを腹心として公に使うようになった焦りもあるのだろう。
とりあえず、早急な重大議題の前にそんな話はいらない、と切り捨てはしたが、いずれまたその話は持ち上がってくる。『あとどれだけ耐え続けたらいいのか』まだ先は長く、やるべきことも多い。
アビエルは、目を瞑り再びそっと開けて目の前の愛しい顔を見る。先を考えると気持ちが萎えて足が鈍ってしまう。今は目の前の彼女の幸せな笑顔を糧に、進み続けなければ。
指を首筋に滑らせ、そのまま寝衣の胸元へと下ろす。そっと触れるとすぐに可愛い蕾が反応して膨らんでくる。唇を近づけ布越しにその蕾を啄む。
「ん‥‥」
レオノーラの首筋から耳にかけてがうっすらと赤く色づく。胸に唇をあてたまま、体を撫で下ろし寝衣の裾から手を差し入れる。なめらかなわき腹をさすって、指が下着の腰ひもに行き当たる。触れる紐に沿って指を動かし肌と紐の触れ合うところを擦る。形の良い尻を掬うようにして、下着の内側に手を滑らせると、指が蜜に触れた。
「アビエル‥‥目が覚めたの? ‥‥」
うっすらと長いまつげを上げて、黒曜石のような瞳でアビエルをとろんと見つめる。襞を行き来する指の刺激ですでに息が速くなっている。
「眠ったままでいいよ、レオニー」
唾液でぬれた布地越しに乳首をもてあそびながらそう呟いて、指を蜜壺に差し入れる。ピクンとレオノーラの腰が跳ね、弓なりに反る。
「‥‥こんな、ぁん、ことされたら、眠ったままなんて」
指で中を掻き回され、ビクビクと体が震える。中は熱く指に吸い付くように蠢いている。
「熱いね。指が溶けてしまいそうだ」
囁きながら胸元をはだけ、胸の蕾を探し出して軽く歯をあてる。どこもかしこも敏感になっているレオノーラは、胸を反らし、粗い息を漏らす。アビエルは指を抜き、レオノーラの腰ひもを解くと、蜜をあふれさせる彼女の中心に自分の昂った雄心を押し当てる。
「一つになろうね」
そう優しく言って、ゆっくりと体を沈めていく。レオノーラは掠れるような嬌声を上げてアビエルにしがみついた。彼女の奥のグッと抵抗のあるところまで辿りつくと、少し腰を引いてさらに腰を突き入れる。ゴツンと最奥に突き刺さる。
「あぁぁぁ‥‥んん」
下唇を噛むようにして呻きながら、体をこわばらせレオノーラが達する。中が雄心を強く締め上げる。
「はぁぁ、レオニー」
背筋を走る快感にアビエルはレオノーラの首筋にかみつく。ゆっくりと抽送を始め、中を擦るように穿つ。腰を引くたびに引き留めるかのように内壁が雄心を締め上げる。
「そんっな風に‥‥したら、もたない‥‥あぁ」
抽送に合わせて揺れるレオノーラの腰を撫でて、彼女の快感に身悶えする体を宥める。腰のあたりから駆け上ってくる吐精感を必死で食い止める。汗がポタリポタリと滴り落ちた。レオノーラが震える指でアビエルの眉間の皺に触れる。情欲で濡れた瞳でアビエルを見つめ首筋から肩を撫でる。
「あ、‥‥アビエル、愛してるわ。ずっと離さないで」
粗い息の隙間で震える唇がそう呟く。あぁ、もう、ダメだ。いつも彼女のこういうところにやられてしまう。アビエルは夢中で彼女の奥を穿ち、彼女の腹に精を撒いた。
彼女の体を潰さないように、ゆっくりとシーツに体を下ろす。粗い息に合わせて動く彼女の胸郭を脇腹に指を這わせてなぞる。背中に回されたレオノーラの腕がギュッとアビエルを抱きしめる。肩に額を押し当てさらにギュウギュウと腕に力を入れている。
「どうした?」
その可愛いしぐさに笑いながら声をかける。何やら胸に口を押し当ててモゴモゴと言っている。
「ん?」
体を上げて顔が見えるようにする。その体を追いかけてレオノーラの腕が縋り付く。恥ずかしいのか背中まで真っ赤になっている。
「さっき、なんて言ってたの?」
こめかみに唇を寄せて聞く。眉間に皺を寄せて目を瞑って黙り込むレオノーラがこれまた可愛い。
「なんでもないの。気にしないで」
顎に手を当てて顔を上げさせる。
「なんでもなくないから言ったんだろう? なんだったの?」
耳を真っ赤にして、アビエルを見つめている。それから、少し目をそらして小さな声で恥ずかし気に言う。
「大好き‥‥って言ったの」
言ってしまってタガが外れたのか、再びギュウギュウとアビエルの背中に回した手に力を入れる。
「アビエル、大好きなの。好きすぎて胸が苦しいの。どんどん好きになるの。いくらでも愛されたくなって‥‥自分でもどうしていいかわからないの」
熱い顔が肩に触れている。こんなことを言われたら、可愛い過ぎてどう反応していいかこっちもわからなくなる。
「お願い呆れないで‥‥」
「レオニー‥‥」
さっきの営みはなんだったのか、と思うほど再び体が熱を持つ。まったく本当に自分の体はどうかしている。
「レオニー、呆れたりしないよ。私もおまえが好き過ぎて、求めすぎてどうしたらいいかわからない。でも、お互いにそうならちょうどいいんじゃないか?」
アビエルは、恥ずかしさで火照ったレオノーラの頬を撫でながら微笑んで語り掛ける。
「私たちはお似合いだってことだよ」
アビエルはそう言いながら、レオノーラに溺れている自分が、ただただ幸せなだけなのだと思えた。
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