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6 帯剣
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品 目:手甲つきエストック
耐久値: 12/25
攻撃力: 200
能 力:
技 能:
うわ・・・ただでさえ低い耐久値が更に下がっていやがる。
くそ・・・なんとかできないのか・・・なんかできる気はするんだよな。
実際・・・こう・・・体の一部みたいな・・・そうだよ!
なんか変だと思っていたが、普通リビングアーマーは武器を持っているものだろう。
だが、モンスターであるリビングアーマーが鍛冶屋に注文を出すわけがない。
この剣は体の一部
この剣は体の一部
この剣は体の一部
一心に念じてみる。
『帯剣の能力取得には魂魄が100必要です。
取得しますか?』
帯剣・・・どんな能力なんだろう?
そう思ったら、鑑定が起動した。
さすがチートスキルと有名なスキルだ。
帯剣
武器を持つモンスターが武器を体の一部として所持する能力。
武器の耐久値がHPと連動するため死ぬまで武器が壊れなくなる。
この能力を持ったモンスターを倒すとたまに魔力を持った武器をドロップする。
なるほど・・・悪くないな。
「YES、帯剣を取得する」
『剣が痛んでいます。消耗している耐久値分、ダメージを負います。
本当によろしいですか?』
「許容範囲だ。YES」
『帯剣を取得しました。HPに23のダメージを負いました』
HPに約4分の1のダメージだ。
人間だったころ肋骨にひびが入ったことがあったが、そんな感じだな。
剣は見た目は大きく変わっていないが、少し小奇麗になった気がする。
変化に気づいたのか、テレサは首をかしげる。
そして、剣を数回降った後満足そうにうなずいていた。
なんか俺ブレストアーマーに向かって何やらつぶやいていたが・・・俺に気付いたのか?
剣に俺みたいな存在が宿ったと考えるほうがしっくりくる気もするけど。
胸に手を置いて祈りをささげるって宗教的にありそうだからよくわからないな。
ちなみに毎回こんな戦闘なのかと思ったが、そんなことはなく普通に戦うこともあった。
剣戟の音はないが血しぶきが舞う戦闘だった。
経験値は約倍。魂魄に至っては5倍も手に入った。
さっきの戦闘はティラノに経験値も魂魄もいいとこどりされていたんだな。
まぁ、その分テレサは楽していたし、剣の耐久値を考えていたと今ならわかる。
ゴブリンの集団に今のテレサが勝ち続けるのは難しい。
まず魔法を防ぐ手段がない。
幸いというべきかテレサは俺の腹の中なので魔法攻撃は俺にダメージを与えた。
かなり痛かったが身体の支配権をテレサに委ねているので身体がのけぞることはなかった。
どうやら今の状態は俺はテレサを守っている形になっているようだ。
すくなくとも魔法ダメージは俺に来てしまう。
剣の攻撃だって表面が俺な以上、まず俺に来るのが当然だろう。
剣を俺の一部にしたせいか、剣がぶつかり合ったり金属を打ったりするとダメージが来るようになった。
まぁ、こちらは大したダメージではないんだけどな。
それでも、これが初戦だったら剣がもたなかっただろう。
幸運に恵まれたようだ。
また完全な遭遇戦で乱戦となったのも幸いだった。
後衛のゴブリンシャーマンがたまたま前にいたし、混乱したゴブリンが同士討ちもいてくれたおかげで勝てたようなものだ。
かなりまずい状況だったが、分かったこともある。
俺一人だったら初戦で死んでいた。
剣の腕前もダンジョンで生き残る技術も俺はテレサの足元にも及ばない。
そのテレサですら一人では苦戦しているのだ。
俺一人では話にならなかっただろう。
だから、今の状態は効率よく経験値と魂魄を稼ぐには向いているのだ。
俺はテレサを守っているが、守られてもいる。
ダメージは俺に来るが、俺にはゴブリンたちと遭遇して生き残れる力がない。
テレサが戦ってくれるから勝てているのだ。
そして勝てば経験値と魂魄が手に入り、俺は強化される。
他にも、見て覚えるというのがあるが、体も動かしているせいか、剣術を1Lv取得した。
そして戦闘を経験するとわかってくることもある。
防御力も数値では固定だが、やはり布の部分と金属の部分では防御力は段違いだ。
たぶん、表面積の広さで防御力を足して割っているのだ。
だからあの防御力は平均値で金属の所は倍近くあるし布のところはほとんどない。
また、武器についても少しわかった。
バスタードソードは切りも叩きも突きもできる。
だからそれぞれに攻撃力がある。
それに対しエストックはほぼ突きのみだ。故に総合攻撃力は低い。
だが、突きを主体とする戦い方をする場合、バスタードソードより強い武器だ。
あと途中でさっきのティラノがいる部屋をみかけた。
どうやらあいつは決まった場所に居を構え、近くで戦闘音がするとそこに向かうようだ。
鑑定もしてみた。
種 別:スカルベンジャー
レベル: 30
H P: 1278/1318
M P: 71/71
状 態:通常
筋 力:1225
魔 力: 8
敏 捷:12
命 中:401
防御力:586
抗魔力:205
能 力:【食い溜め】【振動感知】【大口LV5】
技 能:【噛みつきLv3】【尻尾LV1】【薙ぎ払いLV1】
補 足:ダンジョンの掃除屋と呼ばれ、戦闘音のした所に現れ倒れたもの、傷ついたものを捕食する。
攻撃力・防御力に優れるため、戦いを挑んでも勝つことは難しいが逃げることは比較的たやすい。
なるほどね。
たぶんテレサはこいつがここにいることを知っていたんだ。
だから、自分が挟まれる可能性があり逃げられないときは、できるだけ音を立てず倒した後はさっさと通り過ぎたんだな。
しかし、強さにもいろんな強さがあるんだな。
だが、このスカルベンジャーを利用できるテレサもスカルベンジャーを倒すことはできない。
いや、テレサのスキルを知らないからはっきりしたことはわからないがたぶん間違いないだろう。
あの筋力は桁違いすぎ。
普通、中ボスだって同階層のモンスターとここまで能力値離れていないぜ
耐久値: 12/25
攻撃力: 200
能 力:
技 能:
うわ・・・ただでさえ低い耐久値が更に下がっていやがる。
くそ・・・なんとかできないのか・・・なんかできる気はするんだよな。
実際・・・こう・・・体の一部みたいな・・・そうだよ!
なんか変だと思っていたが、普通リビングアーマーは武器を持っているものだろう。
だが、モンスターであるリビングアーマーが鍛冶屋に注文を出すわけがない。
この剣は体の一部
この剣は体の一部
この剣は体の一部
一心に念じてみる。
『帯剣の能力取得には魂魄が100必要です。
取得しますか?』
帯剣・・・どんな能力なんだろう?
そう思ったら、鑑定が起動した。
さすがチートスキルと有名なスキルだ。
帯剣
武器を持つモンスターが武器を体の一部として所持する能力。
武器の耐久値がHPと連動するため死ぬまで武器が壊れなくなる。
この能力を持ったモンスターを倒すとたまに魔力を持った武器をドロップする。
なるほど・・・悪くないな。
「YES、帯剣を取得する」
『剣が痛んでいます。消耗している耐久値分、ダメージを負います。
本当によろしいですか?』
「許容範囲だ。YES」
『帯剣を取得しました。HPに23のダメージを負いました』
HPに約4分の1のダメージだ。
人間だったころ肋骨にひびが入ったことがあったが、そんな感じだな。
剣は見た目は大きく変わっていないが、少し小奇麗になった気がする。
変化に気づいたのか、テレサは首をかしげる。
そして、剣を数回降った後満足そうにうなずいていた。
なんか俺ブレストアーマーに向かって何やらつぶやいていたが・・・俺に気付いたのか?
剣に俺みたいな存在が宿ったと考えるほうがしっくりくる気もするけど。
胸に手を置いて祈りをささげるって宗教的にありそうだからよくわからないな。
ちなみに毎回こんな戦闘なのかと思ったが、そんなことはなく普通に戦うこともあった。
剣戟の音はないが血しぶきが舞う戦闘だった。
経験値は約倍。魂魄に至っては5倍も手に入った。
さっきの戦闘はティラノに経験値も魂魄もいいとこどりされていたんだな。
まぁ、その分テレサは楽していたし、剣の耐久値を考えていたと今ならわかる。
ゴブリンの集団に今のテレサが勝ち続けるのは難しい。
まず魔法を防ぐ手段がない。
幸いというべきかテレサは俺の腹の中なので魔法攻撃は俺にダメージを与えた。
かなり痛かったが身体の支配権をテレサに委ねているので身体がのけぞることはなかった。
どうやら今の状態は俺はテレサを守っている形になっているようだ。
すくなくとも魔法ダメージは俺に来てしまう。
剣の攻撃だって表面が俺な以上、まず俺に来るのが当然だろう。
剣を俺の一部にしたせいか、剣がぶつかり合ったり金属を打ったりするとダメージが来るようになった。
まぁ、こちらは大したダメージではないんだけどな。
それでも、これが初戦だったら剣がもたなかっただろう。
幸運に恵まれたようだ。
また完全な遭遇戦で乱戦となったのも幸いだった。
後衛のゴブリンシャーマンがたまたま前にいたし、混乱したゴブリンが同士討ちもいてくれたおかげで勝てたようなものだ。
かなりまずい状況だったが、分かったこともある。
俺一人だったら初戦で死んでいた。
剣の腕前もダンジョンで生き残る技術も俺はテレサの足元にも及ばない。
そのテレサですら一人では苦戦しているのだ。
俺一人では話にならなかっただろう。
だから、今の状態は効率よく経験値と魂魄を稼ぐには向いているのだ。
俺はテレサを守っているが、守られてもいる。
ダメージは俺に来るが、俺にはゴブリンたちと遭遇して生き残れる力がない。
テレサが戦ってくれるから勝てているのだ。
そして勝てば経験値と魂魄が手に入り、俺は強化される。
他にも、見て覚えるというのがあるが、体も動かしているせいか、剣術を1Lv取得した。
そして戦闘を経験するとわかってくることもある。
防御力も数値では固定だが、やはり布の部分と金属の部分では防御力は段違いだ。
たぶん、表面積の広さで防御力を足して割っているのだ。
だからあの防御力は平均値で金属の所は倍近くあるし布のところはほとんどない。
また、武器についても少しわかった。
バスタードソードは切りも叩きも突きもできる。
だからそれぞれに攻撃力がある。
それに対しエストックはほぼ突きのみだ。故に総合攻撃力は低い。
だが、突きを主体とする戦い方をする場合、バスタードソードより強い武器だ。
あと途中でさっきのティラノがいる部屋をみかけた。
どうやらあいつは決まった場所に居を構え、近くで戦闘音がするとそこに向かうようだ。
鑑定もしてみた。
種 別:スカルベンジャー
レベル: 30
H P: 1278/1318
M P: 71/71
状 態:通常
筋 力:1225
魔 力: 8
敏 捷:12
命 中:401
防御力:586
抗魔力:205
能 力:【食い溜め】【振動感知】【大口LV5】
技 能:【噛みつきLv3】【尻尾LV1】【薙ぎ払いLV1】
補 足:ダンジョンの掃除屋と呼ばれ、戦闘音のした所に現れ倒れたもの、傷ついたものを捕食する。
攻撃力・防御力に優れるため、戦いを挑んでも勝つことは難しいが逃げることは比較的たやすい。
なるほどね。
たぶんテレサはこいつがここにいることを知っていたんだ。
だから、自分が挟まれる可能性があり逃げられないときは、できるだけ音を立てず倒した後はさっさと通り過ぎたんだな。
しかし、強さにもいろんな強さがあるんだな。
だが、このスカルベンジャーを利用できるテレサもスカルベンジャーを倒すことはできない。
いや、テレサのスキルを知らないからはっきりしたことはわからないがたぶん間違いないだろう。
あの筋力は桁違いすぎ。
普通、中ボスだって同階層のモンスターとここまで能力値離れていないぜ
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