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1-9 タッパー
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魔獣のお食事会の後のわたしのごはん(母乳)はとっても魔力が濃く、感知している靄のような体内魔力に濃霧が壁のように入ってきた。
もったいなくってタッパーで回収したいって思ったら霧というか魔力の一部がタッパーになった。
何を言っているかわからない?
そうよね・・・私も訳が分からないわ。
お母さんからもらった魔力がタッパーになった?
ってそれどころではわいわね。
タッパーのふたを開けて魔力の濃い部分をタッパーにしまう。
まぁ、全部なんて当然しまえない。
せいぜい3分の1くらいかな?
他はもう混ざっちゃって何が何だか分からなくなっちゃったわ。
ところで、このタッパーは何かしら?
魔力が変化したのかしら?
ちらちらしている靄に向かってタッパーになれと念じてみる。
そうすると靄が渦を巻いて集まって・・・
ぼふんっ!
タッパーになった。
靄がかなり薄くなったわね。
このタッパーがオークプリーストさんのウインナーみたいなものかしら?
これを体の外に出せば場合によってはファイアーボールになるのかしら?
なんかそんな気はしないけど。
どうしよう・・・このタッパー。
もし体外に出してファイアボールや発火能力みたいに爆発するものだった場合、シャレにならないわよね?
タッパーだから危険という気はしないのだけど、ウインナー型の魔力を体内に埋め込むのがヒールという世界では予想がつきにくい。
理想としてはアイテムボックス(タッパーはしまうものだからね)。
最凶は爆弾。
詰め込んだ魔力が火薬の代わりとか言ったら最悪よね。
お試しをした瞬間死ぬ。
というわけで、このタッパーはしばらく死蔵しておきましょう。
魔力の使い方は少し分かったしとりあえず安全そうなオークプリーストさんのウインナーで実験してみましょう。
というわけで残った靄に対して、ウインナーになれと念じてみる。
あれ??
まだ慣れていないのかな??
ウインナーになれ!!
反応がない・・・あれ??もしかして私やらかしたかな??
靄に集中してタッパーを念じる。
ぼふんっ!
残り少ない靄をかき集めてタッパーが現れる。
やばい!!
わたしやらかしている!!
これ、最初のイメージしたものにしかならないやり直し不可のパターンだ。
いや・・・待てわたし。
そう決めつけるのは早計だ・・・うん・・・きっと違う可能性ある・・・よね?
とりあえず、靄がほとんどなくなったのでここまでっと。
私のタッパーもオークさんのウインナーもたぶん一種の待機呪文なのね。
外に向かって放てば何らかの魔法効果を持つんだと思う。
どんな魔法効果なのかが予想つかないけど。
危なくって実験できないよ。
さらに1か月が経ちお父さんオークの生活サイクルがわかってきた。
え?魔力はタッパー以外のものになったかって?
必死で現実逃避しているんだから忘れさせてよ。
結果はご想像の通りです。
私の体内にはタッパー型の待機魔法が使われるのを待っているよ。
まぁ、サイズの変更くらいはできたからタッパーの中にタッパーをしまうを繰り返したのでスペースはあまり必要ないけどね。
とりあえず、お父さんオークのこと。
1週間狩猟に行って1週間休みだ。
休みといってもどこかに出かける日もある。
なんとなく見回りとか警備とかかなと予想している。
お父さんオークは体格や狩りに行っていた事実から考えて戦士系だろう。
少なくても狩猟を担当している。
日本ですら戦闘系は警察や自衛隊など治安を司っている。
むろん、やくざやファンタジーの王道の冒険者などもいるだろうが、魔獣のような明らかな外敵がいる以上、戦士系はそれなりの権限を持っている可能性が強い。
実際、お母さんは亜竜肉は人間世界では貴族かお金持ちしか食べられないと言っていた。
まぁ、食べれば魔力が増えるのだから当然なのかもしれない。
魔法使いにとっては待機魔法をたくさんストックできるのだから当然高価になる。
もっとも、亜竜肉を食べたお母さんの魔力はかなり減ってしまっている。
あれから何回かお父さんオークは狩りに行っているが、亜竜肉を持ち帰ったことはない。
普通の食事はしているのだが、亜竜肉のような濃厚な魔力とは縁がない。
まだ完全には元に戻っていないが、お母さんは魔力を制御できずに漏出させているのか待機魔法となっているのだろう。
まぁ、お母さんが魔法を使えるとしても攻撃系ではない。
だって、亜竜肉で魔力がアップしているのにお父さんオークたちを攻撃する気配がないもの。
お母さんは相変わらずオークを信用していません。
まぁ、余計なことをほとんどしないオークプリーストさんと料理を持ってくるオークのコックさんは意外と信頼されているのかな?
この二人ってある意味ビジネスライクだし。
対価はお父さんオークが払っているみたいだからお母さんに対して下心がないからなんだろうな。
むしろ、お母さんを嫁とか私のことを娘と言っているお父さんオークは毛嫌いされているわね。
まぁ、お呼びではないからなんだろうな。
下心バリバリだし。
ただ・・・経緯はどうあれ最低限の誠意はあるよね。
お母さんや私を『使いつぶしてもいい奴隷』とか『自分たちより格下の生物』と見下している感じはない。
むしろ女尊男卑とさえ感じる。
とはいえ、お母さんはオークの苗床としてここにいる。
お母さんが嫌だと言って何とかなるのか?
女尊男卑とはいえ、女性には『果たすべき義務』として『子を産む』というのがありそう。
ある意味、貴族や王族の女性に似ているかも。
王族や貴族の女性ってこんな気持ちなのかしら?
豊かな生活もおいしいご飯もうれしいけど、結婚相手は自分で選びたい。
少なくとも、オーク(本物の豚)限定ってありえない選択よね?
もったいなくってタッパーで回収したいって思ったら霧というか魔力の一部がタッパーになった。
何を言っているかわからない?
そうよね・・・私も訳が分からないわ。
お母さんからもらった魔力がタッパーになった?
ってそれどころではわいわね。
タッパーのふたを開けて魔力の濃い部分をタッパーにしまう。
まぁ、全部なんて当然しまえない。
せいぜい3分の1くらいかな?
他はもう混ざっちゃって何が何だか分からなくなっちゃったわ。
ところで、このタッパーは何かしら?
魔力が変化したのかしら?
ちらちらしている靄に向かってタッパーになれと念じてみる。
そうすると靄が渦を巻いて集まって・・・
ぼふんっ!
タッパーになった。
靄がかなり薄くなったわね。
このタッパーがオークプリーストさんのウインナーみたいなものかしら?
これを体の外に出せば場合によってはファイアーボールになるのかしら?
なんかそんな気はしないけど。
どうしよう・・・このタッパー。
もし体外に出してファイアボールや発火能力みたいに爆発するものだった場合、シャレにならないわよね?
タッパーだから危険という気はしないのだけど、ウインナー型の魔力を体内に埋め込むのがヒールという世界では予想がつきにくい。
理想としてはアイテムボックス(タッパーはしまうものだからね)。
最凶は爆弾。
詰め込んだ魔力が火薬の代わりとか言ったら最悪よね。
お試しをした瞬間死ぬ。
というわけで、このタッパーはしばらく死蔵しておきましょう。
魔力の使い方は少し分かったしとりあえず安全そうなオークプリーストさんのウインナーで実験してみましょう。
というわけで残った靄に対して、ウインナーになれと念じてみる。
あれ??
まだ慣れていないのかな??
ウインナーになれ!!
反応がない・・・あれ??もしかして私やらかしたかな??
靄に集中してタッパーを念じる。
ぼふんっ!
残り少ない靄をかき集めてタッパーが現れる。
やばい!!
わたしやらかしている!!
これ、最初のイメージしたものにしかならないやり直し不可のパターンだ。
いや・・・待てわたし。
そう決めつけるのは早計だ・・・うん・・・きっと違う可能性ある・・・よね?
とりあえず、靄がほとんどなくなったのでここまでっと。
私のタッパーもオークさんのウインナーもたぶん一種の待機呪文なのね。
外に向かって放てば何らかの魔法効果を持つんだと思う。
どんな魔法効果なのかが予想つかないけど。
危なくって実験できないよ。
さらに1か月が経ちお父さんオークの生活サイクルがわかってきた。
え?魔力はタッパー以外のものになったかって?
必死で現実逃避しているんだから忘れさせてよ。
結果はご想像の通りです。
私の体内にはタッパー型の待機魔法が使われるのを待っているよ。
まぁ、サイズの変更くらいはできたからタッパーの中にタッパーをしまうを繰り返したのでスペースはあまり必要ないけどね。
とりあえず、お父さんオークのこと。
1週間狩猟に行って1週間休みだ。
休みといってもどこかに出かける日もある。
なんとなく見回りとか警備とかかなと予想している。
お父さんオークは体格や狩りに行っていた事実から考えて戦士系だろう。
少なくても狩猟を担当している。
日本ですら戦闘系は警察や自衛隊など治安を司っている。
むろん、やくざやファンタジーの王道の冒険者などもいるだろうが、魔獣のような明らかな外敵がいる以上、戦士系はそれなりの権限を持っている可能性が強い。
実際、お母さんは亜竜肉は人間世界では貴族かお金持ちしか食べられないと言っていた。
まぁ、食べれば魔力が増えるのだから当然なのかもしれない。
魔法使いにとっては待機魔法をたくさんストックできるのだから当然高価になる。
もっとも、亜竜肉を食べたお母さんの魔力はかなり減ってしまっている。
あれから何回かお父さんオークは狩りに行っているが、亜竜肉を持ち帰ったことはない。
普通の食事はしているのだが、亜竜肉のような濃厚な魔力とは縁がない。
まだ完全には元に戻っていないが、お母さんは魔力を制御できずに漏出させているのか待機魔法となっているのだろう。
まぁ、お母さんが魔法を使えるとしても攻撃系ではない。
だって、亜竜肉で魔力がアップしているのにお父さんオークたちを攻撃する気配がないもの。
お母さんは相変わらずオークを信用していません。
まぁ、余計なことをほとんどしないオークプリーストさんと料理を持ってくるオークのコックさんは意外と信頼されているのかな?
この二人ってある意味ビジネスライクだし。
対価はお父さんオークが払っているみたいだからお母さんに対して下心がないからなんだろうな。
むしろ、お母さんを嫁とか私のことを娘と言っているお父さんオークは毛嫌いされているわね。
まぁ、お呼びではないからなんだろうな。
下心バリバリだし。
ただ・・・経緯はどうあれ最低限の誠意はあるよね。
お母さんや私を『使いつぶしてもいい奴隷』とか『自分たちより格下の生物』と見下している感じはない。
むしろ女尊男卑とさえ感じる。
とはいえ、お母さんはオークの苗床としてここにいる。
お母さんが嫌だと言って何とかなるのか?
女尊男卑とはいえ、女性には『果たすべき義務』として『子を産む』というのがありそう。
ある意味、貴族や王族の女性に似ているかも。
王族や貴族の女性ってこんな気持ちなのかしら?
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