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警察の人から言われたことは事実だ。
私が数時間見た光景も嘘じゃない。
でも、その現実を受け入れたくない自分と受け入れようと頑張っている自分が心の中でぶつかり合っている。
そんなことを考えているうちにまたさっきみたいな胸の痛さ、息苦さが増してきた。
「三枝さん?」
「はぁ、はぁ、ひゅっ、けほっ」
「光、落ち着こうな、ゆっくり吸ってー吐いてー。日村さん、高村先生呼んできてもらってもいいですか?」
「わかりました。急いで呼んできます」
「光。大丈夫だからな。」
「はぁ、はぁ、きもち、ひゅっ、わる、げほっ、い」
「もう少しだけ我慢できそう?もうすぐで高村先生来てくれるけど、無理はしなくていいよ」
「もう、、無理」
晴弥は急いで横にあった袋を光の口元に置いた。
「おぇ、げほっ、げほっ、はぁっ、ひゅっ、おぇ」
「大丈夫、大丈夫」
‐ガラガラ‐
「三枝さん。もう大丈夫ですよ。少し戻しちゃったね。」
「ご、はぁ、めんな、、、はぁっ、ひゅー、、さい」
「謝らなくて大丈夫だよ。辛いこと一気に思い出しすぎちゃったね。」
「いき、、ぐ、はぁ、はぁ、るしい」
「このままだと苦しい苦しいなっちゃうから少しゆっくり息吐くこと意識しよっか。晴弥くん、三枝さんのこと少しだけお願いしていいかな?」
「わかりました。光大丈夫だよ。ゆーっくり吐こうな。」
「もしもし。精神科の佐野先生そちらにいらっしゃいますか?706号室の三枝さんのところに来ていただけますでしょうか」
私が数時間見た光景も嘘じゃない。
でも、その現実を受け入れたくない自分と受け入れようと頑張っている自分が心の中でぶつかり合っている。
そんなことを考えているうちにまたさっきみたいな胸の痛さ、息苦さが増してきた。
「三枝さん?」
「はぁ、はぁ、ひゅっ、けほっ」
「光、落ち着こうな、ゆっくり吸ってー吐いてー。日村さん、高村先生呼んできてもらってもいいですか?」
「わかりました。急いで呼んできます」
「光。大丈夫だからな。」
「はぁ、はぁ、きもち、ひゅっ、わる、げほっ、い」
「もう少しだけ我慢できそう?もうすぐで高村先生来てくれるけど、無理はしなくていいよ」
「もう、、無理」
晴弥は急いで横にあった袋を光の口元に置いた。
「おぇ、げほっ、げほっ、はぁっ、ひゅっ、おぇ」
「大丈夫、大丈夫」
‐ガラガラ‐
「三枝さん。もう大丈夫ですよ。少し戻しちゃったね。」
「ご、はぁ、めんな、、、はぁっ、ひゅー、、さい」
「謝らなくて大丈夫だよ。辛いこと一気に思い出しすぎちゃったね。」
「いき、、ぐ、はぁ、はぁ、るしい」
「このままだと苦しい苦しいなっちゃうから少しゆっくり息吐くこと意識しよっか。晴弥くん、三枝さんのこと少しだけお願いしていいかな?」
「わかりました。光大丈夫だよ。ゆーっくり吐こうな。」
「もしもし。精神科の佐野先生そちらにいらっしゃいますか?706号室の三枝さんのところに来ていただけますでしょうか」
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