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第13章
貸出制度(1)
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アルバイトを始めて一ヶ月ほどが過ぎた頃 貸出制度が始まりました
貸出制度はクラブ所属の雌雄犬そして奴隷を会員様に宿泊と時間制(時間での区分にて六時間~)で貸し出す制度です もちろん大前提は セックスは絶対不可である事 今一つの絶対条件は一人の調教師様が帯同 その調教師様と犬・奴隷は会員様から知り得た情報 事実そしてプライベート情報は全て秘密厳守とする事でした
ルールの一つには雌犬や女奴隷を貸し出せるのは男性女性会員様の両性 しかし雄犬や男奴隷を貸し出せるのは女性会員様のみというルールです
理由を聞いた事はないのですが まだその頃は風俗においてゲイはまだ一般的でなく クラブも拒否感があったのではと推測します 感染症にも敏感だったのかもしれません
私と雌犬が貸し出される時は調教師様と決められていた
当初の私は不安ばかりがあり 調教師様に初めて拒否していたのです
人が暴走するのは若さ故も大きな要素です しかし当時の私には逆説的に若さ故深く入り込む事に否定的なところもあった それは将来への歩みを齟齬する事態に対する拒否反応だったといえます
アルバイト自体もその一つと言えばそうであるはずですが 信用できるクラブの内側でのアルバイトであり危険性はないと判断できた
一方貸し出されるのは知らない場所であり 知らない人物と遭遇する機会も多々ありと 若いながらも危機意識が強かったのかもしれない
幾度か調教師様との話しから まず雌犬の貸し出しでどのような様子なのかを経験し 安全性を確認した上て決める事になります
貸出制度では前もってクラブから抽選会日と貸出犬または奴隷が会員様に通知される抽選会の当日 ステージ横に檻と手足枷の展示スペースがあり 犬は檻 奴隷は手枷で拘束されての展示である
ショーの開始から1時間程展示され 貸出希望者はショーの間にクラブの従業員が会員様全員の席を回り札を箱に入れて頂きます
希望者は貸出欄や対象犬や奴隷に印を入れていたのではないかと思います (私は札を見たことなく想像である 一定の範囲内での金額も入れられていたのか否かもわからなかった)
ショー観賞後に貸出希望者の間で抽選会が行なわれ 当選者とクラブの間で貸出日と時間が決められ貸し出しの決定となる 貸出金につきましては私はクラブからも調教師様からもお聞きした事はありません それなりの金額が動いていたのではと………
展示ではシングルの時もダブルの時もあり(私の場合は私一匹のみ) 展示方法も各犬や奴隷に見合う姿にて私の場合はマスク 首輪リードと貞操帯で檻内での展示です 展示場所には「本日の貸出展示物件 触手可」と札がつり下げられていました
この展示はショーとは異なる緊張感と昂揚感が私にはありました
女性会員様に観賞検体され 貞操帯の上から股間を触られて値踏みされ買われるか否かの評価の時間にアルバイトとは言え競売物件にされたように感じ 哀しさや墜ちる感覚より昂揚と興奮に襲われ 貞操帯の中で長く勃起し痛みを感じていた
私のマゾ性癖は心を襲う外的環境や雰囲気が根本にあるように思っている
クラブによる異常な雰囲気を維持し 会員様の性欲を喚起させる仕組みだったのです
雌犬の初めての貸し出しに当選されたのは意外にも女性でした 以下は調教師様からお聞きした記憶の範囲内である
決められた日に調教師様と雌犬が向かったのは当選者の女性会員様の別荘です 確かではありませんが記憶では那須だったはずです 別荘では雌犬は犬として檻内で寝泊まりし 屋内だけでなく野外調教もされたようです
調教はショーでのそれと変わらず 違っていたのは会員様が雌犬とレズ行為をされ 全てに調教師様は帯同されましたが レズ行為の時は部屋から出られたとの事でした
雌犬は檻内で寝泊まりする以外は食事やバスは人間並みに利用でき 快適な貸し出しだったとお聞きしました
調教師様から雌犬貸出の取り扱いや環境についてお聞きし 私の不安等は杞憂と信じ 貸し出しに展示される決意をしました
展示される日のショー出演はなく 入店後展示場所の檻に入れられ 会員様の入店時間まで待機
ショーの始まる1時間程前から会員様が部屋にはいられ 席で飲食されたり雑談されたりと様々ですが 貸し出しを考えられている会員様は展示物を見て貸し出しをするか否かを決められます
なかにはカップルで入店される会員様もおられました
ショーの後クラブから貸出希望者の番号が読まれ 希望者全員別室で抽選会に臨まれます 私の場合は女性ばかりの抽選会です(クラブの方針で男性会員様の雄犬やマゾ男奴隷の貸し出しは禁止されていた為)
私は当選者が決定されるまで部屋で檻待機です
待機時間の間一人になる時間もあり 私はうつ伏せ姿勢で貞操帯の上から股間を握り擦りの自慰行為 それは買われ貸出される現実とどの様な方に買われるのか そして貸し出しではどのように扱われるのかを妄想し悶えていた
調教師様に鎖リードで引かれ別室に入ると 以前私を鞭責めされた着物の女性がソファに座られコーヒーを飲まれていました
悠然と私を睥睨するかのように眺め 調教師様から鎖リードを預り私をソファに引き寄せ犬を品定めするかのように身体を触手し「高いお金を払って買ったので愉しませてください」と私と調教師様に言い放った
この日は女性は着物でなく洋服でした 着物の時の印象はなく 調教師のような雰囲気を醸し出していたのを覚えている
女性と調教師様の間で日程と待ち合わせ場所と時間が打ち合わされ 私の最初で最後の貸出が決定されました 貸出時間は六時間 午前十時から午後四時まで
待ち合わせ場所はホテルロビー 調教場所はホテル部屋
道具は通常クラブで準備されますが 会員様からの特別な道具要望の一つはペニスバンド二つ そして両サイドにペニス状のバイブ(名称忘れました)だった
私の本音は一泊でなく時間貸出しだった事に少し安堵したのである
貸出制度はクラブ所属の雌雄犬そして奴隷を会員様に宿泊と時間制(時間での区分にて六時間~)で貸し出す制度です もちろん大前提は セックスは絶対不可である事 今一つの絶対条件は一人の調教師様が帯同 その調教師様と犬・奴隷は会員様から知り得た情報 事実そしてプライベート情報は全て秘密厳守とする事でした
ルールの一つには雌犬や女奴隷を貸し出せるのは男性女性会員様の両性 しかし雄犬や男奴隷を貸し出せるのは女性会員様のみというルールです
理由を聞いた事はないのですが まだその頃は風俗においてゲイはまだ一般的でなく クラブも拒否感があったのではと推測します 感染症にも敏感だったのかもしれません
私と雌犬が貸し出される時は調教師様と決められていた
当初の私は不安ばかりがあり 調教師様に初めて拒否していたのです
人が暴走するのは若さ故も大きな要素です しかし当時の私には逆説的に若さ故深く入り込む事に否定的なところもあった それは将来への歩みを齟齬する事態に対する拒否反応だったといえます
アルバイト自体もその一つと言えばそうであるはずですが 信用できるクラブの内側でのアルバイトであり危険性はないと判断できた
一方貸し出されるのは知らない場所であり 知らない人物と遭遇する機会も多々ありと 若いながらも危機意識が強かったのかもしれない
幾度か調教師様との話しから まず雌犬の貸し出しでどのような様子なのかを経験し 安全性を確認した上て決める事になります
貸出制度では前もってクラブから抽選会日と貸出犬または奴隷が会員様に通知される抽選会の当日 ステージ横に檻と手足枷の展示スペースがあり 犬は檻 奴隷は手枷で拘束されての展示である
ショーの開始から1時間程展示され 貸出希望者はショーの間にクラブの従業員が会員様全員の席を回り札を箱に入れて頂きます
希望者は貸出欄や対象犬や奴隷に印を入れていたのではないかと思います (私は札を見たことなく想像である 一定の範囲内での金額も入れられていたのか否かもわからなかった)
ショー観賞後に貸出希望者の間で抽選会が行なわれ 当選者とクラブの間で貸出日と時間が決められ貸し出しの決定となる 貸出金につきましては私はクラブからも調教師様からもお聞きした事はありません それなりの金額が動いていたのではと………
展示ではシングルの時もダブルの時もあり(私の場合は私一匹のみ) 展示方法も各犬や奴隷に見合う姿にて私の場合はマスク 首輪リードと貞操帯で檻内での展示です 展示場所には「本日の貸出展示物件 触手可」と札がつり下げられていました
この展示はショーとは異なる緊張感と昂揚感が私にはありました
女性会員様に観賞検体され 貞操帯の上から股間を触られて値踏みされ買われるか否かの評価の時間にアルバイトとは言え競売物件にされたように感じ 哀しさや墜ちる感覚より昂揚と興奮に襲われ 貞操帯の中で長く勃起し痛みを感じていた
私のマゾ性癖は心を襲う外的環境や雰囲気が根本にあるように思っている
クラブによる異常な雰囲気を維持し 会員様の性欲を喚起させる仕組みだったのです
雌犬の初めての貸し出しに当選されたのは意外にも女性でした 以下は調教師様からお聞きした記憶の範囲内である
決められた日に調教師様と雌犬が向かったのは当選者の女性会員様の別荘です 確かではありませんが記憶では那須だったはずです 別荘では雌犬は犬として檻内で寝泊まりし 屋内だけでなく野外調教もされたようです
調教はショーでのそれと変わらず 違っていたのは会員様が雌犬とレズ行為をされ 全てに調教師様は帯同されましたが レズ行為の時は部屋から出られたとの事でした
雌犬は檻内で寝泊まりする以外は食事やバスは人間並みに利用でき 快適な貸し出しだったとお聞きしました
調教師様から雌犬貸出の取り扱いや環境についてお聞きし 私の不安等は杞憂と信じ 貸し出しに展示される決意をしました
展示される日のショー出演はなく 入店後展示場所の檻に入れられ 会員様の入店時間まで待機
ショーの始まる1時間程前から会員様が部屋にはいられ 席で飲食されたり雑談されたりと様々ですが 貸し出しを考えられている会員様は展示物を見て貸し出しをするか否かを決められます
なかにはカップルで入店される会員様もおられました
ショーの後クラブから貸出希望者の番号が読まれ 希望者全員別室で抽選会に臨まれます 私の場合は女性ばかりの抽選会です(クラブの方針で男性会員様の雄犬やマゾ男奴隷の貸し出しは禁止されていた為)
私は当選者が決定されるまで部屋で檻待機です
待機時間の間一人になる時間もあり 私はうつ伏せ姿勢で貞操帯の上から股間を握り擦りの自慰行為 それは買われ貸出される現実とどの様な方に買われるのか そして貸し出しではどのように扱われるのかを妄想し悶えていた
調教師様に鎖リードで引かれ別室に入ると 以前私を鞭責めされた着物の女性がソファに座られコーヒーを飲まれていました
悠然と私を睥睨するかのように眺め 調教師様から鎖リードを預り私をソファに引き寄せ犬を品定めするかのように身体を触手し「高いお金を払って買ったので愉しませてください」と私と調教師様に言い放った
この日は女性は着物でなく洋服でした 着物の時の印象はなく 調教師のような雰囲気を醸し出していたのを覚えている
女性と調教師様の間で日程と待ち合わせ場所と時間が打ち合わされ 私の最初で最後の貸出が決定されました 貸出時間は六時間 午前十時から午後四時まで
待ち合わせ場所はホテルロビー 調教場所はホテル部屋
道具は通常クラブで準備されますが 会員様からの特別な道具要望の一つはペニスバンド二つ そして両サイドにペニス状のバイブ(名称忘れました)だった
私の本音は一泊でなく時間貸出しだった事に少し安堵したのである
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