異世界イチャラブ冒険譚

りっち

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「ただいまカレーン。さっきまで師匠のラトリアを掻き回してたコイツで、カレンのこともいーっぱい可愛がってあげるからねー」

「く、ぁぁ……! よ、余計な事は言わなくていい、この馬鹿者がぁ……!」


 全員を無事にお腹いっぱいにした俺は、ラトリアの母乳を限界まで搾り尽くしてミルクの交換を済ませたあと、最初に相手をしたカレンの中にもう1度お邪魔してカレンの感触と反応を楽しんでいる。


 激しいえっちを希望したメンバーは未だに失神している人も居る一方、甘々えっちを希望した面々は幸せそうにぽーっとしながら膨らんだ自身のお腹を擦っている。

 今回はこれからお出かけの予定もあったせいか、全体的に甘やかしえっちを希望するメンバーが多かった。


 全力えっちは短期決戦で終わるのに対し、甘々えっちはちょっとだけ時間が掛かっちゃったけど、そこは俺の早打ちのおかげでタイムロスは最小限に食い止められた模様。

 そしてイチャイチャ希望のラトリアだったけど、キスしているうちに全身がヌルヌルになるくらい母乳が溢れてきちゃったので、仕方ないので全力でお乳を搾りあげて差し上げたのだ。そう、仕方なかったのだ。


「カレンとはさっきキスをしたから、今度はこの真っ赤なおっぱいをちゅぱちゅぱしてあげるねー。ラトリア師匠のおっぱいとカレンのおっぱい、たっぷり味比べしてあげるよー」

「母乳の出るラトリア殿はともかく、私の乳から味などせんわっ! なんで貴様はそう変態的なことばかり口にするんだ! 普通に愛せ! 普通に!」

「普通にカレンのおっぱいだけ口にしろってことだね? 了解了解。カレンのお腹がいっぱいになるまでひたすらちゅーちゅーしてあげる」

「く、うぅ……。こ、これではこれで気持ちいいから始末に負えん……はぁ、はぁ、んっ……」


 俺におっぱいをしゃぶられる度に恥ずかしそうに目を逸らして声を我慢するカレンの姿に興奮し、ゆっくり丁寧にカレンの中を往復しながらたっぷりと注ぎ込んでいく。

 カレンのその仕草が余計に俺の興奮を煽ってるんだけど、カレンってマジで気付いてないのかなぁ? はむはむ。


 無事に限界まで注ぎ込んだ後も、暫く根元まで挿し込んだまま腰を回してカレンの中を掻き回す。


「抜いちゃうとカレンは全部零しちゃうからねー。このままピッタリ栓をしたまま、カレンの中に満遍なくこすり付けてあげちゃうよー。ちゅぱちゅぱ」

「とと、とっくに貴様の子を身篭っているわ、この馬鹿者が、ぁぁっ……! ちっち、乳を吸いながらソコばかり擦るなぁ……!」

「まだ目を覚ましていないメンバーもいるからね。全員の目が覚めるまでこのまま可愛がってあげる。大好きだよカレン」

「根元まで挿入したまま愛を囁くのはやめろぉ……! 落とされるぅ……! 乳首責めに落とされてしまうぅぅ……!」


 うんうん。なんて兄弟子好みの妹弟子なんだお前は。

 俺の乳首責めに屈するとか、みんな思ってても口にした人は誰もいなかったのに、最高かよカレン。


 ま、ここまで念入りにこすり付けてあげても、結局抜いたらどばーっと零しちゃったんだけどねー。





「さっさと行くぞ! 城に居ては際限なく乳を吸われてしまいかねんっ!」


 身支度を調えたカレンは慌てた口調で出発を促してくる。

 だけど俺にぎゅーっとしがみついたまま、カレン本人がまず全然動く気がなさそうだ。


「どうしたのカレン? そんなにおっぱい気持ちよかった?」

「ちっ、乳も中も気持ちよかったに決まっている……! 気持ち良すぎて貴様から離れたくなくなるほどだ……!」

「……ツンツンしてるくせにデレデレだね。デレデレカレン可愛いよー」


 デレデレカレンにキスをして、ツンツンしているカレンの乳首をツンツンぐりぐり楽しんで、夜もいっぱい気持ち良くしてあげるからねと約束する。

 恥ずかしそうにしながらも小さく頷いたカレンとラトリアを侍らせて、俺達はようやく海洋研究所に足を運んだのだった。





「ここがヴェルモート帝国海洋研究所だっ」


 抱き寄せているカレンが、少し得意げな口調で目の前の建物を紹介してくれる。


 数メートル、下手すると数十メートルはありそうな崖の上に、石造りの頑丈そうな建物が建っていた。

 ヴァルハールの竜爵家邸と同じくらいの規模で、見た感じだと上階は存在しない平屋建てに見える。


 しかしカレンによると、海洋研究所は上ではなく下に向かって伸びている施設らしい。


「安全性を考慮すると、どうしても海面からはある程度離れざるを得ない。しかしそれでは海洋研究に不便だ。という流れで研究所は崖の上に、しかし研究施設は海に向かって伸ばしたということだな」

「ダンさんはあっさり返り討ちにしちゃったけど、海洋生物に対抗する手段って今まで無かったんだ。だから何度も壊滅させられたりもしてるみたいだね」


 カレンの施設説明をキュールも補足してくれる。


 安全性を考慮して崖の上に研究施設を建てたものの、海洋研究、海洋調査を進めるためにはどうしても海に近付かなければならない。

 なので下に伸ばした方の研究施設は、結構頻繁に壊滅させられているそうだ。


「幸い私が帝国に来てからは壊滅せずに済んでるけど、海洋研究所の人達にとって海洋生物の撃退は悲願だったはずさ。だからここでも熱烈な歓迎を受けるかもね~っ?」

「一応歓迎の類いは断ってあるがな。大量のサンプルが得られたのだから研究を優先せよと」

「さっすがカレン! 気が利くいい奥さんと婚姻を結べて俺は幸せ者だねっ」

「命じたわけではなく断っただけだかな。もしかしたらキュールが言うように歓待を受けても不思議ではないぞ?」

「流石にその時は諦めるって。カレンが俺に気を遣ってくれたことが嬉しいんだよ~っ」


 カレンに感謝のキスをして、どうせ私は気が利かないよとふて腐れるキュールともキスをして、ついでにラトリアともたっぷり唾液を交換してから改めて研究所に足を運んだ。


 までは良かったんだけど……。






「貴様ら……。これは一体どういう了見だ……?」


 激しい怒りを押し殺した声で、カレンが目の前に居る人達に問い掛ける。

 海洋研究所に到着してみると、恐らくはこの施設で研究に取り組んでいる研究者達が武器を手に持ち立ちはだかり、俺達の侵入を拒んでいた。


 睨み合っているカレンと研究者に注意を払いながら、こっそりキュールに話し掛ける。


「キュールの言った通り熱烈な歓迎を受けちゃったみたいだけど、いったいどういう事なのかな?」

「こっちが聞きたいよ!? こんな歓迎は私だって予想してなかったからね!?」

「俺達がカレンの部屋に行く前に、カレンって先触れを出してたよね? つまりあの時点ではなんの報告もなかったってことだよな?」

「……だろうね。流石に陛下のサプライズのようにも見えないし、そもそも海洋研究所の研究者たちがダンさんの訪問を拒絶する理由が思い浮かばないよ。詳しい話は本人たちに聞くしかないと思う」


 今まで手も足も出なかった海洋生物を撃退したことで、海洋進出の可能性が一気に広がったはずだ。

 だから撃退した俺達を歓迎こそすれ、拒絶する理由など1つも無いと首を傾げるキュール。


 俺自身も彼らに拒絶される理由は流石に心当たりが無いので、カレンの隣りに寄り添いつつもこの場は彼女に任せるとしよう。


「もう1度問うぞ。これはいったいどういう了見だ? 貴様らは帝国の研究機関でありながら、皇帝である私に反旗を翻す気なのか?」

「いいえ陛下。我々は帝国にも陛下にも叛意などありません。我々が否定しているのはそこに居るダンとかいう詐欺師だけですよ……!」

「「「ぷふぅっ」」」


 緊張する場に響き渡る、俺の家族の笑い声を堪えきれず吹き出した音……。

 どうして君らは毎度毎度俺が悪く言われる度にそんなに嬉しそうにするかねぇ?


 ってカレンまで、確かにコイツは詐欺師だが……みたいに表情を顰めるの止めてもらっていいっすか?


「今朝カルナス将軍がここを訪れましてね。我々に説明してくださったんです。陛下が騙されていると……!」

「カルナスがここに来ただと!? いや、それよりも私が騙されているとはなんの話だ!?」

「詳しくは教えてもらえませんでしたが……。陛下の悲願を知ったそこの詐欺師は、それを利用することで陛下に取り入り甘い汁を啜っているのだとカルナス将軍は憤っておられました! すっかり骨抜きにされてしまった陛下は自分の言葉に聞く耳を持ってはくれないと嘆いておられましたよ!」

「くっ……! 好き勝手言いおって……! 私の言葉に耳を貸さなかったのは貴様であろうが、カルナス……!」


 研究者たちの言い分に、悔しそうに歯噛みするカレン。

 長く自分の側近として仕えてくれたカルナスに温情をかけ、彼を犯罪者として手配していなかった事が完全に裏目に出てしまったようだ。


 だけどカレンに懸想するカルナスが、そのカレンの想いを裏切るような行動を取るのはちょっと意外だな。

 カレンとカルナスの関係性を知ったバルバロイに利用されたと考えるのが妥当か?


「……1つ聞こう! どうして貴様らは私の言葉では無くカルナスの言葉を信用した!?」


 怒りに身を震わせるカレンだけど、カレンの口から出たのは怒りではなく疑問だった。

 不意打ちで騙まし討ちを受けてなお、カレンは理性的な対話を試みようとしているようだ。


 ぶっちゃけ、力ずくで解決しちゃうのは簡単だもんなぁ。

 カレンも閃刃を習得しちゃったわけだし、ここにカルナスがいないなら対抗できる相手はいないだろう。


「先日海洋生物を撃退したのがここに居るダンを始めとする私の家族だと説明したはずだろう!? これで海洋進出が一気に進むかもしれないと高揚していた貴様らの言葉はまやかしだったのかぁっ!?」

「それもカルナス将軍に聞きましたよ! 海洋生物を撃退したのはカルナス将軍であったというのに、色恋に溺れた陛下はその手柄を奪ってその男の功績にしてしまったそうですねっ!?」

「なっ!? ふざけ……何を根拠にそんな出鱈目を!」

「カルナス将軍は今の自分の姿が証拠だと仰いました! 陛下の側近として常に陛下を支えてきたのに、その男に唆された陛下によって遠ざけられてしまったと! しかし陛下への想いは変わらず、必ず陛下の目を覚まさせてみせると意気込んでおいででした! 我々も将軍と同じ思いです陛下!」

「貴様らの妄想などどうでも良いわぁっ! 私は皇帝である私の言葉よりもカルナスの言葉を信用した根拠を問うているのだっ! 質問に答えんかぁっ!」


 血を吐くような叫び声を上げるカレンに、目をお覚ましくださいと返してくる研究者たち。平行線だなぁ。

 鑑定した感じ状態異常にかかっているわけじゃなさそうだけど、なんか一種の興奮状態というか、扇動されているような雰囲気はあるね。


 帝国最強だったカルナスはそれなりに人気もあったそうだし、カレンの結婚相手に推していた人も多かったのかな?


「なぜだ……! なぜ私よりもカルナスの言葉と信用するのだ……! どうして、どうしてこんなことに……!」

「大丈夫だよカレン。落ち着いて落ち着いて」

「あ……ダン……」


 なんだか切腹でもしかねない雰囲気のカレンを抱き締め、落ち着かせるように背中と頭を撫でてあげる。

 その様子に前方の研究所の方から悲鳴や怒号が飛び交っているけど、立て篭もるだけの研究者連中の不満なんかどうでも良すぎる。


「カルナスには今バルバロイがついているからね。狡猾で口の上手いあの男がなにかしたんでしょ。カレンは何も悪くないよー」

「く……しかしだな……。折角今日はわざわざ出向いてもらって、海洋研究所を見学してもらって貴様に喜んでもらえると……。なのにこんなことにぃ……!」

「……カレンって何気にシーズやシャロより俺にデレてるよね? その気持ちだけで嬉しいよ。ありがとうカレン」


 別に研究者たちに見せ付ける意図はないけど、落ち込むカレンを慰める為に唇を重ねて舌を差し込む。

 お互い背中に手を回して抱き合いながら、激しく首を動かし情熱的に舌を絡ませる。


 研究所から聞こえてくる怒号をBGMにして、暫くカレンと激しいキスを繰り返す。

 今回の件はカレンにとってもかなりのストレスだったようで、激しくも甘えるようなカレンの舌の動きが可愛らしくって参っちゃうね。


「海洋研究所なんかよりもカレンがいるだけで最高に幸せだから大丈夫。それによく考えてみてカレン。別に海洋研究所にいけなくても構わないと思わない?」

「む~? どういうことだぁ?」


 喋りながらも甘えるように唇を合わせてこようとするカレン。

 会話もしたいけどキスもしたいって? 欲張りカレンはあとでいっぱい可愛がってあげなきゃなー。


 会話は出来るようになんとか片方の唇だけはカレンから逃げ回りつつ、彼女の口の中に言葉を送るようにして会話を続ける。


「もしかしたら帝国の歴史を否定するような事を言っちゃうかもしれない。気分を害しちゃったらごめん」

「もしも気分を害したら、その分可愛がってくれたら許してやる。こら、キスから逃げるな。私は今貴様とキスがしたい気分なのだぁ」

「カレンは可愛いなぁ。ねぇカレン。今まで海岸から離れることも海洋生物の撃退にも成功してなかったような研究帰還の残した資料を、俺が閲覧する意味あるかな?」

「ん~……どういうことだと言ってるだろぉ……。分かりやすく言わんかぁ……」

「つまり俺の海洋調査に、海洋研究所の協力は必要ないってことだよ」

「……あ」


 俺の言葉に動きを止めたカレンの唇を、今度は俺から奪ってあげる。


 勿論100年以上蓄積された細かいデータとかはあるかもしれないけど、まだそんな細かいデータの変化に注視する段階じゃないでしょ。

 海洋生物を撃退しながら大海原に進出し、この先がどうなっているかを見てこなきゃ始まらないと思うんだ。


 そしてそんな時に、帝国の海洋研究所の協力が必要だとは思わないんだよ。ちゅうううう。れろれろ。


「ぷはぁっ。研究者たちが会いたがってるなら応じる気だったけど、拒絶されてるのに歩み寄る意味は無いよ。俺達は俺達で勝手に調査を進めるとしよう?」

「く、くくく……! その通りだ、誠にその通りだったなぁ……! 研究所の謀反などで私が惚れた貴様が揺らぐはずはないのだっ!」


 思い切り俺の首を抱き寄せて、楽しげに舌を絡ませるカレン。

 さっきまでの落ち込みようが嘘のように上機嫌になってくれたみたいで良かった良かった。


 意図せずカレンを俺の女だと見せ付けることが出来て、俺も何気に興奮したし?


「皇帝カレン・ラインフェルドの名において宣言する! 海洋研究所は本日付を持って放棄だっ! 貴様ら全員好きにするがいい!」

「なっ!? 正気ですか陛下!? 通う研究所を放棄するなど……」

「私は愛するこの男を選んだのだ! 貴様らは精々カルナスにでも面倒を見てもらうんだな!」


 戸惑う研究者たちを放置して、ポータルでさっさと城に帰還するカレン。

 城に戻ったカレンは早速研究所の破棄を申し渡し、必要書類を全て揃えて研究員全員を解雇、永久に帝国の機関に携われないように手配してしまった。


 スッキリした顔で俺にキスしてくるカレンを見ればざまぁ展開と言えなくもないけど……。

 長い目で見れば帝国の国力低下に繋がりかねない騒動だったな。まるでやり口がレガリアだ。


 まったくあの馬鹿殿下め。

 自分自身も碌でもないくせに、やることなすこと本当に碌でもなくて始末に負えないな。


 この落とし前、本人にきっかり払わせてやらないといけないね。
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