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748 識贄
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「よし。無事に職業浸透は終了したみたいだね」
カレンの好色家と好事家が瞬く間に浸透を終えたので、サンクチュアリと気配遮断を使って魔物の襲撃を回避する。
カレンは村人、戦士、剣士、兵士、騎士、聖騎士、商人、旅人、冒険者、魔法使いとちょうど10職の浸透を終えていたので、そのまま好色家と好事家を浸透することが出来た。
次の職業は重量軽減スキルの為に行商人と、五感と身体操作性補正を積む為に職人になる事にしたようだ。
他のメンバーはシャロしか浸透が進まず、騎士と探索魔法士を終えたシャロは支援魔法士と、以前は得ていなかったはずの修道士を選択した
シャロがいったいいつどんな理由で修道士を得たのかは深く考えない事にしよう。
「流石に好色家と好事家は浸透が早くていいね。それじゃ帰ろっか」
「……ダンよ。貴様それだけ剣を振るえるくせに、なぜその腕を隠している? 貴様の剣、ラトリア殿よりもあるいは……」
「俺の剣は職業浸透で無理矢理高めた邪道の剣だから、恥ずかしくってあまり広めたくないんだよ。家族を守る為に研鑽は怠ってないつもりだけどさ」
「まったく……。私には剣を誇れと言っておきながら、自分は剣を恥じるんですから困った教え子ですっ」
困ったと口にしながらも、フラッタを思わせる満面の笑みで俺の胸に飛び込んでくるラトリア。
そんなラトリアをなでなでちゅっちゅと可愛がりながら、アナザーポータルを発動する。
「一応言っておくけど、決して俺の剣を目指すなよカレン」
「……どういうことだ」
「俺の剣には先が無いんだよ。お前が目指すべきはフラッタとラトリアの剣だ」
怪訝な表情を浮かべるカレンを抱き締め、その目を真っ直ぐ見詰めながら俺の剣を否定する。
閃刃を会得してあんなに嬉しそうにしていたカレンが、俺みたいに剣に何の思い入れの無い人間の背中を追っちゃダメだと思うんだ。
「竜爵家の剣こそがこの世界の最高峰で到達点だ。俺の剣は俺だけに特化した、言わば閉じた剣なんだよ。お前が目指すべき先に俺の背中はないからね」
「……悪いが貴様の言っている意味が全く分からん! ラトリア殿、ダンはいったいなにを言っているのだ!?」
「要するに照れてるだけですよっ。恥ずかしいから真似しないでねーって言ってるだけだと思ってくださいっ」
「ちょーっ!? ラトリア師匠、教え子の言葉を超訳しないで!? 俺そんなこと言ってないからねっ!?」
「ふっふーんっ。つまらないことを気にしてないで早く戻りますよっ。私を師と仰ぐなら、寝室でも相手をしてもらいますからねっ」
おおっ!? なんだか知らないけどラトリアが滅茶苦茶ご機嫌だぞ!?
ラトリアの笑顔に引っ張られてか、カレンも苦笑しながら肩の力を抜いてくれたし、流石ラトリア師匠って感じだなっ。
せっかくの師匠のお誘いを断る選択肢なんてないぜっ。
ベッドの上でも師匠の胸をお借りして、ぺろぺろちゅぱちゅぱ好きにさせて頂くとしましょうねーっ!
「なんだかラトリア様、ご主人様への態度が変わった感じがしますね? きっかけはカレン陛下への剣の指南でしょうか?」
「多分だけど、今まで末弟だったダンに妹弟子が出来たから意識が変わったんじゃない? そもそもラトリアは今まで、自分がダンの剣の師だっていう意識は無かったと思うよ」
「なるほど。カレン陛下がラトリア様に師事したことで、ラトリア様とご主人様の関係性が変わるなんて、なんだか面白いですね」
ほらほらそこのお姫様たち。仲良く雑談してないで帰るよー?
シャロとリーチェがニコニコ会話してる姿って、滅茶苦茶目の保養にはなりますけどねー。
奈落を脱出した俺達は、カレンを連れてマグエルの自宅に帰還する。
生体察知の反応的に、全員既に帰宅しているみたいだな。
「今日からここがカレンの家だよ。これから死ぬまでひたすら快楽に溺れる爛れた日々を一緒に過ごそうねっ」
「さ、昨夜のような責め苦を毎晩……。は、早死にしてしまいそうだな……」
「好色家を浸透させたからかなり肉体的な負担は軽減されてると思うよ? ま、とにかく入ろう。みんな待ってるから」
生唾を飲みこんで足を踏み出すのを躊躇っていたカレンの腰を抱き、強制的にお持ち帰りする。
家の中に入った瞬間、俺の両手さんもカレンとラトリアの服の中にお邪魔し、2人の生乳をもみもみくりくりしながらみんなの待つ食堂へと移動した。
「ただいまー。もう夕食食べちゃった?」
「おかえりなのー。夕食は待ってたんだー」
「あら、食べててくれてもよかったのに。待たせてごめん」
食堂の入り口の桶で手を洗ってから、改めてカレンとラトリアの乳首をきゅっと摘む。
俺ってどうせ自分の手で食事しないんだし、手を洗う必要はあんまりない気がするなぁ?
「どうせダンは寝食を惜しんでカレン様とえっちしてるだろうから、お腹を空かせて帰ってくると思ってさー。その様子だと図星みたいなのー」
「返す言葉もございません。皇帝陛下と王女様、竜爵家の当主夫人を一緒に可愛がるのが楽しすぎてさぁっ」
「あらダンさん。竜爵家当主はもうシルヴァですから、今の私はただダンさんの妻ですよー?」
「んもー、ラトリアったら可愛いんだからぁ。夕食の前にいただいちゃうぞー?」
「はいはいダンー。お風呂も沸かしてあるんだから、まずはみんなで夕食を食べるのー」
パンパンと手を叩いて、俺の意識をラトリアから引き剥がすニーナ。
そのまま手を合わせて日本式のいただきますを終えたあと、手際よく夕食の配膳を進めていく。
配膳が済んでいないのにいただきますを済ませたのは、カレンとラトリアをいただいていいということだなっ。
夕食の配膳が済むまで、先に2人を味見させてもらっちゃおう。
「き、貴様いい加減に……! まだここは寝室でもないのだろうが……!」
「我が家では寝室の外でもこのくらいは普通だよ? 配膳が済むまで気持ちよくなってねー」
散々俺におっぱいを吸われているカレンだけど、流石に寝室の外でエロいことをされるのは抵抗があるようだ。
俺におっぱいを吸われても抵抗こそしないが、恥ずかしそうに身を強張らせて俯いているのが最高に刺激的だぜっ。
カレンとラトリアのおっぱいを楽しくちゅぱちゅぱしていると、あっという間に夕食の配膳が済んでいた。
楽しい時間が過ぎるのは本当に一瞬だよね。はむはむれろれろ。
「正式に婚姻も結んだみたいだし、改めて宜しくねカレン様」
夕食を食べながら、家族を代表してカレンを歓迎するニーナ。
ニーナの柔らかい歓迎の言葉に、強張っていたカレンの体は少し弛緩したようだ。
「おっぱいばっかりちゅーちゅー吸ってごめんねー。でもダンにとっては息を吸ったり瞬きをするのと同じくらいおっぱいを吸うのが当たり前になっているから、そこはカレン様も諦めて欲しいのー」
「乳を吸うのが生理現象のはずはないのだがなっ!? まぁ昨夜から散々乳首を弄ばれているからな。流石に諦めはついた」
「カレン様を家族に迎えた以上、奪われた識の水晶は責任をダンが持って取り返すからね。夕食も食べずにカレン様のおっぱいを吸っているんだからそのくらい当然なのっ」
おっと、ニーナが少しご機嫌ナナメだな。
おっぱいを吸っても栄養が摂取できるわけじゃないから、まずは普通に食事して欲しいってことか。
ラトリアのおっぱいからは栄養が摂取できている気がしないでもないけど、みんなが用意してくれた料理を放っておいておっぱいをしゃぶるのも確かに行儀が悪いな。
2人のおっぱいは指先で弄ぶとして、2人に夕食をあーんしてもらおう。
「よ、ようやく乳から口を離したか……。未だ指先で弄ばれたままとは言え、一応ニーナの言う事は聞くのだなコイツは……」
「ダンは基本的に家族の言う事はちゃんと聞くのー。カレン様のおっぱいがひたすらしゃぶられ続けたのは、カレン様がそれを嫌がらなかったからなんだよー?」
「いやいやっ!? もう止めろと散々言ったぞ!? 言う度にコイツは楽しそうに私の乳をしゃぶっていたがなっ!」
「気持ちよすぎて死んじゃうーって言い方だと、ダンはやめてくれないんだよ? ダンにおっぱいを吸われると、気持ちよすぎて抵抗する気が無くなっちゃうんだけど、毅然とした態度でもうおっぱい吸っちゃダメなのーって言わないとっ」
「くっ……! アレだけの痴態を晒してしまった以上、なにを言っても言い訳にもならんか……!」
ほらほらカレン。つまらないことで憤らなくていいんだよー。
硬くするのは乳首だけでいいから、家の中ではリラックスリラックスー。もぐもぐくりくり。
ちなみにカレンは我が家に嫁いできても皇帝を退位する気は今のところ無いそうなので、夫である俺以外はカレンに敬称をつけて接する事にしたようだ。
家の中では必要ないと思うのだけど、普段から呼び捨てにしていると家の外でもポロッと言っちゃいそうだもんね。
そしてそうなった時に迷惑を被るのはカレンだから、カレンに配慮してそのような対応をすることにしたようだ。
ちなみに俺はカレンとの婚姻が帝国側にも受け入れられたようなので、夫として振舞って構わないとカレンとシャロからお墨付きを得ている。
「ねぇねぇカレン陛下。奪われた識の水晶が悪用されたり、ぼくたちの脅威になる事はないのかな?」
「う、うむ……。全く無いとは言い切れないが、少なくとも今日、明日でどうにかなるものではないな」
ティムルにぎゅーっと抱き付いているリーチェが、真剣な口調でカレンに問いかける。
甘えん坊の建国の英雄に若干の戸惑いを見せたカレンだったが、直ぐに立て直して回答して見せた。
「今回カルナスが連れ去ったのは器巫女の3人だけだったようだからな。識贄の連中は全員こちらで保護できたので、当面は心配要らないだろう」
「器巫女に続いてまた知らない言葉が出てきたな。カレン、しきにえってなに?」
「識の水晶に問いかける役目を持った者たちのことだ。識の水晶に捧げられる生贄という意味で識贄と呼称されているわけだな」
「あ~。以前キュールにチラッと聞いた、皇帝の代わりに識の水晶を使用する人たちのことか。良かったら少し詳しく説明してくれる」
「識贄のことが知りたいのか? 別に構わんが大した話ではないぞ?」
生贄と聞いてあまり良いイメージが無いので、詳しく説明して欲しいんだとカレンの乳首をくりくり捻りながらおねだりする。
気持ちよさそうに微かに体を震わせたカレンは、説明中は乳首への刺激を手加減することを条件に解説してくれた。
国の事前調査で選抜された様々な事情を抱える者たちに、心を壊してでも叶えたい望みはあるかと声をかけ、それに頷いた者だけが城に招待され、識贄として調整されるらしい。
識の水晶に問いかけたい事を識贄に伝え、解を得られた時に識贄が望む報酬も事前に確認する。
そして自分の願いを叶える為には識の水晶に解答を得なければいけないのだと、国の要望と識贄の願望が重なるようにまぁまぁ長い期間をかけて調整していくらしいのだ。
「識贄は自分の意思でいつ中断しても良い事になっている。やる気の無い者に期待しても仕方ないからな。そして解を得られた者には約束してあった報酬を与えたあと、識の水晶の事を生涯秘すると誓約させて終了だ」
「い、意外にあっさりしたもんなんだな……。ステータスプレートの誓約を疑うわけじゃないけど、そんなので秘密が守られるの?」
「識の水晶の使用に成功した者は、生きるのに支障がない程度に無気力になるからな。ステータスプレートに逆らってまで機密を漏洩する行動力など残っていないさ」
途中でリタイアした者にも拘束した時間に応じて金銭で報酬を支払うため、不満を持って城を去る者は今のところ現れていないようだ。
ワケ有りの者の中には外界との繋がりを絶つ為に、あえて数年間識贄として城に匿われるような逞しい者もいるらしい。
「識贄と識の水晶の事は秘匿されているが、城に長期拘束される仕事の存在はまぁまぁ知られているからな。カモフラージュの為、識贄以外の城での従事作業なども募っているぞ」
「情報の扱いには厳しいって聞いてたけど……。識の水晶に関する情報を秘匿する為に、あえて別の情報を公開するスタイルなわけね」
「人と言うのは秘匿されている物は暴こうとするが、知っているつもりのものには気を配らないそうだからな。隠したい情報は全く人目に触れさせないか、別の形で人目に晒すと良いらしいぞ?」
「あはーっ。なんだかダンが得意そうな話ねぇ?」
抱き付いているリーチェの頭を撫でながら、フラッタの淹れてくれたお茶を飲んで笑うティムル。
いやどんな状況だよ? ティムルも平然とお茶飲んでんじゃないわ。
「でもその話を参考にすると、カレン陛下の言葉の裏も読まないといけないってことかしらぁ?」
「はははっ! 既に奥の奥まで晒してしまったからなっ。皆に隠していることなどないなっ。いや、帝国の機密情報については軽々しく教えるわけにはいかんが、それでも知りたいのなら共有するつもりだ」
「いえいえ。帝国の機密情報を家に持ち込む必要は無いですよ。我が家の主人が機密情報の塊みたいな人ですから、これ以上の機密は抱えたくありませんっ」
誰が歩く機密情報だよっ。俺だって好きで色々抱えてるわけじゃないやいっ。
カレンとティムルはお互い腹を割って話をしたんだろうけれど、情報の取捨選択を他人に委ねている時点で情報操作の可能性は無くならない。
もしもカレンが本当に嘘を吐いていないと確かめたいなら、自分で情報を集めて真偽を確認しないといけないだろう。
勿論家族になったカレンを疑う気はないし、仮に何かを隠されていても気にはしないんだけど……。
識贄を使わずに識の水晶を使用する事が出来ること、そして識の水晶の方から神託を授けてくる前例があったことを考えると、識の水晶が使用されないなんて楽観は禁物かもしれないなぁ。
カレンの好色家と好事家が瞬く間に浸透を終えたので、サンクチュアリと気配遮断を使って魔物の襲撃を回避する。
カレンは村人、戦士、剣士、兵士、騎士、聖騎士、商人、旅人、冒険者、魔法使いとちょうど10職の浸透を終えていたので、そのまま好色家と好事家を浸透することが出来た。
次の職業は重量軽減スキルの為に行商人と、五感と身体操作性補正を積む為に職人になる事にしたようだ。
他のメンバーはシャロしか浸透が進まず、騎士と探索魔法士を終えたシャロは支援魔法士と、以前は得ていなかったはずの修道士を選択した
シャロがいったいいつどんな理由で修道士を得たのかは深く考えない事にしよう。
「流石に好色家と好事家は浸透が早くていいね。それじゃ帰ろっか」
「……ダンよ。貴様それだけ剣を振るえるくせに、なぜその腕を隠している? 貴様の剣、ラトリア殿よりもあるいは……」
「俺の剣は職業浸透で無理矢理高めた邪道の剣だから、恥ずかしくってあまり広めたくないんだよ。家族を守る為に研鑽は怠ってないつもりだけどさ」
「まったく……。私には剣を誇れと言っておきながら、自分は剣を恥じるんですから困った教え子ですっ」
困ったと口にしながらも、フラッタを思わせる満面の笑みで俺の胸に飛び込んでくるラトリア。
そんなラトリアをなでなでちゅっちゅと可愛がりながら、アナザーポータルを発動する。
「一応言っておくけど、決して俺の剣を目指すなよカレン」
「……どういうことだ」
「俺の剣には先が無いんだよ。お前が目指すべきはフラッタとラトリアの剣だ」
怪訝な表情を浮かべるカレンを抱き締め、その目を真っ直ぐ見詰めながら俺の剣を否定する。
閃刃を会得してあんなに嬉しそうにしていたカレンが、俺みたいに剣に何の思い入れの無い人間の背中を追っちゃダメだと思うんだ。
「竜爵家の剣こそがこの世界の最高峰で到達点だ。俺の剣は俺だけに特化した、言わば閉じた剣なんだよ。お前が目指すべき先に俺の背中はないからね」
「……悪いが貴様の言っている意味が全く分からん! ラトリア殿、ダンはいったいなにを言っているのだ!?」
「要するに照れてるだけですよっ。恥ずかしいから真似しないでねーって言ってるだけだと思ってくださいっ」
「ちょーっ!? ラトリア師匠、教え子の言葉を超訳しないで!? 俺そんなこと言ってないからねっ!?」
「ふっふーんっ。つまらないことを気にしてないで早く戻りますよっ。私を師と仰ぐなら、寝室でも相手をしてもらいますからねっ」
おおっ!? なんだか知らないけどラトリアが滅茶苦茶ご機嫌だぞ!?
ラトリアの笑顔に引っ張られてか、カレンも苦笑しながら肩の力を抜いてくれたし、流石ラトリア師匠って感じだなっ。
せっかくの師匠のお誘いを断る選択肢なんてないぜっ。
ベッドの上でも師匠の胸をお借りして、ぺろぺろちゅぱちゅぱ好きにさせて頂くとしましょうねーっ!
「なんだかラトリア様、ご主人様への態度が変わった感じがしますね? きっかけはカレン陛下への剣の指南でしょうか?」
「多分だけど、今まで末弟だったダンに妹弟子が出来たから意識が変わったんじゃない? そもそもラトリアは今まで、自分がダンの剣の師だっていう意識は無かったと思うよ」
「なるほど。カレン陛下がラトリア様に師事したことで、ラトリア様とご主人様の関係性が変わるなんて、なんだか面白いですね」
ほらほらそこのお姫様たち。仲良く雑談してないで帰るよー?
シャロとリーチェがニコニコ会話してる姿って、滅茶苦茶目の保養にはなりますけどねー。
奈落を脱出した俺達は、カレンを連れてマグエルの自宅に帰還する。
生体察知の反応的に、全員既に帰宅しているみたいだな。
「今日からここがカレンの家だよ。これから死ぬまでひたすら快楽に溺れる爛れた日々を一緒に過ごそうねっ」
「さ、昨夜のような責め苦を毎晩……。は、早死にしてしまいそうだな……」
「好色家を浸透させたからかなり肉体的な負担は軽減されてると思うよ? ま、とにかく入ろう。みんな待ってるから」
生唾を飲みこんで足を踏み出すのを躊躇っていたカレンの腰を抱き、強制的にお持ち帰りする。
家の中に入った瞬間、俺の両手さんもカレンとラトリアの服の中にお邪魔し、2人の生乳をもみもみくりくりしながらみんなの待つ食堂へと移動した。
「ただいまー。もう夕食食べちゃった?」
「おかえりなのー。夕食は待ってたんだー」
「あら、食べててくれてもよかったのに。待たせてごめん」
食堂の入り口の桶で手を洗ってから、改めてカレンとラトリアの乳首をきゅっと摘む。
俺ってどうせ自分の手で食事しないんだし、手を洗う必要はあんまりない気がするなぁ?
「どうせダンは寝食を惜しんでカレン様とえっちしてるだろうから、お腹を空かせて帰ってくると思ってさー。その様子だと図星みたいなのー」
「返す言葉もございません。皇帝陛下と王女様、竜爵家の当主夫人を一緒に可愛がるのが楽しすぎてさぁっ」
「あらダンさん。竜爵家当主はもうシルヴァですから、今の私はただダンさんの妻ですよー?」
「んもー、ラトリアったら可愛いんだからぁ。夕食の前にいただいちゃうぞー?」
「はいはいダンー。お風呂も沸かしてあるんだから、まずはみんなで夕食を食べるのー」
パンパンと手を叩いて、俺の意識をラトリアから引き剥がすニーナ。
そのまま手を合わせて日本式のいただきますを終えたあと、手際よく夕食の配膳を進めていく。
配膳が済んでいないのにいただきますを済ませたのは、カレンとラトリアをいただいていいということだなっ。
夕食の配膳が済むまで、先に2人を味見させてもらっちゃおう。
「き、貴様いい加減に……! まだここは寝室でもないのだろうが……!」
「我が家では寝室の外でもこのくらいは普通だよ? 配膳が済むまで気持ちよくなってねー」
散々俺におっぱいを吸われているカレンだけど、流石に寝室の外でエロいことをされるのは抵抗があるようだ。
俺におっぱいを吸われても抵抗こそしないが、恥ずかしそうに身を強張らせて俯いているのが最高に刺激的だぜっ。
カレンとラトリアのおっぱいを楽しくちゅぱちゅぱしていると、あっという間に夕食の配膳が済んでいた。
楽しい時間が過ぎるのは本当に一瞬だよね。はむはむれろれろ。
「正式に婚姻も結んだみたいだし、改めて宜しくねカレン様」
夕食を食べながら、家族を代表してカレンを歓迎するニーナ。
ニーナの柔らかい歓迎の言葉に、強張っていたカレンの体は少し弛緩したようだ。
「おっぱいばっかりちゅーちゅー吸ってごめんねー。でもダンにとっては息を吸ったり瞬きをするのと同じくらいおっぱいを吸うのが当たり前になっているから、そこはカレン様も諦めて欲しいのー」
「乳を吸うのが生理現象のはずはないのだがなっ!? まぁ昨夜から散々乳首を弄ばれているからな。流石に諦めはついた」
「カレン様を家族に迎えた以上、奪われた識の水晶は責任をダンが持って取り返すからね。夕食も食べずにカレン様のおっぱいを吸っているんだからそのくらい当然なのっ」
おっと、ニーナが少しご機嫌ナナメだな。
おっぱいを吸っても栄養が摂取できるわけじゃないから、まずは普通に食事して欲しいってことか。
ラトリアのおっぱいからは栄養が摂取できている気がしないでもないけど、みんなが用意してくれた料理を放っておいておっぱいをしゃぶるのも確かに行儀が悪いな。
2人のおっぱいは指先で弄ぶとして、2人に夕食をあーんしてもらおう。
「よ、ようやく乳から口を離したか……。未だ指先で弄ばれたままとは言え、一応ニーナの言う事は聞くのだなコイツは……」
「ダンは基本的に家族の言う事はちゃんと聞くのー。カレン様のおっぱいがひたすらしゃぶられ続けたのは、カレン様がそれを嫌がらなかったからなんだよー?」
「いやいやっ!? もう止めろと散々言ったぞ!? 言う度にコイツは楽しそうに私の乳をしゃぶっていたがなっ!」
「気持ちよすぎて死んじゃうーって言い方だと、ダンはやめてくれないんだよ? ダンにおっぱいを吸われると、気持ちよすぎて抵抗する気が無くなっちゃうんだけど、毅然とした態度でもうおっぱい吸っちゃダメなのーって言わないとっ」
「くっ……! アレだけの痴態を晒してしまった以上、なにを言っても言い訳にもならんか……!」
ほらほらカレン。つまらないことで憤らなくていいんだよー。
硬くするのは乳首だけでいいから、家の中ではリラックスリラックスー。もぐもぐくりくり。
ちなみにカレンは我が家に嫁いできても皇帝を退位する気は今のところ無いそうなので、夫である俺以外はカレンに敬称をつけて接する事にしたようだ。
家の中では必要ないと思うのだけど、普段から呼び捨てにしていると家の外でもポロッと言っちゃいそうだもんね。
そしてそうなった時に迷惑を被るのはカレンだから、カレンに配慮してそのような対応をすることにしたようだ。
ちなみに俺はカレンとの婚姻が帝国側にも受け入れられたようなので、夫として振舞って構わないとカレンとシャロからお墨付きを得ている。
「ねぇねぇカレン陛下。奪われた識の水晶が悪用されたり、ぼくたちの脅威になる事はないのかな?」
「う、うむ……。全く無いとは言い切れないが、少なくとも今日、明日でどうにかなるものではないな」
ティムルにぎゅーっと抱き付いているリーチェが、真剣な口調でカレンに問いかける。
甘えん坊の建国の英雄に若干の戸惑いを見せたカレンだったが、直ぐに立て直して回答して見せた。
「今回カルナスが連れ去ったのは器巫女の3人だけだったようだからな。識贄の連中は全員こちらで保護できたので、当面は心配要らないだろう」
「器巫女に続いてまた知らない言葉が出てきたな。カレン、しきにえってなに?」
「識の水晶に問いかける役目を持った者たちのことだ。識の水晶に捧げられる生贄という意味で識贄と呼称されているわけだな」
「あ~。以前キュールにチラッと聞いた、皇帝の代わりに識の水晶を使用する人たちのことか。良かったら少し詳しく説明してくれる」
「識贄のことが知りたいのか? 別に構わんが大した話ではないぞ?」
生贄と聞いてあまり良いイメージが無いので、詳しく説明して欲しいんだとカレンの乳首をくりくり捻りながらおねだりする。
気持ちよさそうに微かに体を震わせたカレンは、説明中は乳首への刺激を手加減することを条件に解説してくれた。
国の事前調査で選抜された様々な事情を抱える者たちに、心を壊してでも叶えたい望みはあるかと声をかけ、それに頷いた者だけが城に招待され、識贄として調整されるらしい。
識の水晶に問いかけたい事を識贄に伝え、解を得られた時に識贄が望む報酬も事前に確認する。
そして自分の願いを叶える為には識の水晶に解答を得なければいけないのだと、国の要望と識贄の願望が重なるようにまぁまぁ長い期間をかけて調整していくらしいのだ。
「識贄は自分の意思でいつ中断しても良い事になっている。やる気の無い者に期待しても仕方ないからな。そして解を得られた者には約束してあった報酬を与えたあと、識の水晶の事を生涯秘すると誓約させて終了だ」
「い、意外にあっさりしたもんなんだな……。ステータスプレートの誓約を疑うわけじゃないけど、そんなので秘密が守られるの?」
「識の水晶の使用に成功した者は、生きるのに支障がない程度に無気力になるからな。ステータスプレートに逆らってまで機密を漏洩する行動力など残っていないさ」
途中でリタイアした者にも拘束した時間に応じて金銭で報酬を支払うため、不満を持って城を去る者は今のところ現れていないようだ。
ワケ有りの者の中には外界との繋がりを絶つ為に、あえて数年間識贄として城に匿われるような逞しい者もいるらしい。
「識贄と識の水晶の事は秘匿されているが、城に長期拘束される仕事の存在はまぁまぁ知られているからな。カモフラージュの為、識贄以外の城での従事作業なども募っているぞ」
「情報の扱いには厳しいって聞いてたけど……。識の水晶に関する情報を秘匿する為に、あえて別の情報を公開するスタイルなわけね」
「人と言うのは秘匿されている物は暴こうとするが、知っているつもりのものには気を配らないそうだからな。隠したい情報は全く人目に触れさせないか、別の形で人目に晒すと良いらしいぞ?」
「あはーっ。なんだかダンが得意そうな話ねぇ?」
抱き付いているリーチェの頭を撫でながら、フラッタの淹れてくれたお茶を飲んで笑うティムル。
いやどんな状況だよ? ティムルも平然とお茶飲んでんじゃないわ。
「でもその話を参考にすると、カレン陛下の言葉の裏も読まないといけないってことかしらぁ?」
「はははっ! 既に奥の奥まで晒してしまったからなっ。皆に隠していることなどないなっ。いや、帝国の機密情報については軽々しく教えるわけにはいかんが、それでも知りたいのなら共有するつもりだ」
「いえいえ。帝国の機密情報を家に持ち込む必要は無いですよ。我が家の主人が機密情報の塊みたいな人ですから、これ以上の機密は抱えたくありませんっ」
誰が歩く機密情報だよっ。俺だって好きで色々抱えてるわけじゃないやいっ。
カレンとティムルはお互い腹を割って話をしたんだろうけれど、情報の取捨選択を他人に委ねている時点で情報操作の可能性は無くならない。
もしもカレンが本当に嘘を吐いていないと確かめたいなら、自分で情報を集めて真偽を確認しないといけないだろう。
勿論家族になったカレンを疑う気はないし、仮に何かを隠されていても気にはしないんだけど……。
識贄を使わずに識の水晶を使用する事が出来ること、そして識の水晶の方から神託を授けてくる前例があったことを考えると、識の水晶が使用されないなんて楽観は禁物かもしれないなぁ。
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