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750 実績
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「ほら、カレン起きて。お前は城に行かなきゃいけないんだから寝坊したら困るでしょ?」
「ん……。ん? んん~……」
寝ているカレンに奥まで突っ込み、乳首をくりくり捻りながら声をかけ、目が覚めた瞬間にキスをして口内を舐め回す。
そのままカレンのお腹をいっぱいにするまでキスをし続け、いっぱいになったカレンの中を暫く掻き回して楽しんだ後、おっぱいに移動して乳首をちゅぱちゅぱしゃぶりながらようやく朝を挨拶を交わす。
「おはようカレン。カレンの中は今日も最高に気持ちいいよ」
「くぅ……寝ても覚めても好き放題出しおってぇ……。挿れられながら眠らされて、挿れられながら目を覚めるこちらの身にもなってくれぇ……」
「俺の可愛いカレンのことは毎晩夢の中までエスコートして、毎晩夢の中から連れ出してあげちゃうんだよ? ふふ、この硬くて美味しい真っ赤な乳首もいっぱい虐めてあげるからね」
「や~め~ろ~……。乳房を揉むな~……。まだ母乳は出なっ、やぁぁぁぁぁ……!」
寝起きで気だるげなカレンが可愛すぎて、ついついニーナに引き剥がされるまで執拗に搾乳に励んでしまったよ。
母乳が出ていないうちからこの調子じゃあ、母乳が出たらガチで四六時中カレンのおっぱいをしゃぶっていそうだなぁ。はむはむちゅぱちゅぱ。
「せせせ……世界樹を育てているだとぉっ……!?」
背後に回った俺におっぱいを引っ張られながら、ユニを見上げて驚愕しているカレン。
カレンのこのやりたければ好きにしろっていう放任スタイルは、俺と相性良すぎて困っちゃうな?
俺に弄られてないと違和感を感じるくらいに弄り倒してあげなきゃ気が済まなくなっちゃうよぉ。
「貴様らが世界樹とアウターを消滅させたという話は聞いていたが……! その補填に世界樹とアウターを新たに生み出すなんて、そんなこと……あっあっ……!」
「カレンの子供とは従兄弟ってことになるのかな? ユニっていうんだ。カレンもこれから宜しくね」
帝国の皇帝の子孫が世界樹と従兄弟か。
自分で言うのもなんだけど、マジで俺の周りが神話じみてきた気がしないでもない。
自然な流れでカレンをユニに押し付けて、ユニへの紹介を兼ねてカレンの中に背後からお邪魔する。
おっと、カレンはこれから城に出勤するんだったな。服を汚しちゃ不味いか。
それじゃカレン。脱ぎ脱ぎしましょうねー。
「もう入らな……なっ、中に出すなぁっ……!」
まだ空になっていないカレンの中に、遠慮なく再度注ぎ込む。
この女性が新しいママのカレンで、お腹に居るのがユニの弟か妹になるんだよー。
カレンの全力で喘ぐエロい顔をユニに見せた後は向きを変えて、正面からのキスを楽しみながらカレンの奥にたくさん注ぎ込んだのだった。
「サーディユニオム教のことが聞きたい?」
お腹いっぱいになってから始まる朝食を食べながら、意外そうに聞き返してくるカレン。
トライラム教徒多めの我が家でサーディユニオム教の名前を聞くことになるとは思わなかったのだろう。
カレンはニーナに救出されて、俺とは微妙に離れた位置でおっぱいを隠しながら食事を取っている。
代わりに俺は両側にチャールとシーズを侍らせて、膝の上にはアウラを抱っこし、背後からフラッタに抱きしめてもらっている。
我が家の最年少カルテットに囲まれてしまっては、流石に不満なんて1つも無いんだよ。
「今の俺達はトライラム様の足跡を追いかけててね。外から見たトライラム様はどうだったのかなって興味が出てきたんだ」
「何だかよく分からん理由だな? 貴様らしいと言えばそうなのかもしれないが。だが残念ながら私はあまり詳しくはないぞ?」
「詳しくないんだ? ちょっと意外だなー。宗教って統治に影響しそうなものなのにさ」
トライラム教会はあまりにも高潔過ぎるけど、宗教って争いの火種になるイメージが強いんだけどな。
トライラム様を認めない連中なんてろくでもない奴としか思えないんだけど、帝国に迷惑をかけたりはしなかったんだろうか?
「統治に影響なんて出るはずもない。奴等は信徒獲得に難儀しているくらいには小規模な集まりだからな」
「へ? そうなの? 変世の3女神を信仰してるって聞いたから、それなりに古くて大きな団体だと思ってたんだけど」
「歴史もトライラム教会の方が遙かに長いぞ? なにせサーディユニオム教が興されたのは、ヴェルモート帝国が建国された後だからな」
「へ~!? そうなんだ~っ!?」
カレンの説明に、好奇心いっぱいにチャールが食いついた。
シーズは難しい顔をしてむむむ~と考え込んでいて、アウラとフラッタは朝食の残りを平らげつつ黙って耳を傾けている。
サーディユニオム教って新興宗教だったんだなぁ。道理でスペルド王国に広まってないわけだよ。
それじゃこの世界の歴史にも殆ど関わってないだろうね。
しかしそう見切りをつけた俺とは違って、シーズには思うところがあったようだ。
「ん~……。どうして大した歴史も無いような奴等がトライラム様を否定してんだ?」
「そんなに不思議なことかな? 自分たちの信者を増やすために既存の宗教を否定するのは割と自然な流れじゃない?」
「でも増えてないんだろ? なら意味ねーじゃねーか。トライラム様を否定しても人が増えてねーのに、なんでわざわざ反感を買うようなことするんだろって不思議に感じたんだよ」
ん~、シーズの言っていることも分からなくはないけど、信仰なんてそんなものじゃないの?
感情的で不合理、だけど譲れないのが宗教ってものだと思うんだけどな~。
しかし俺の意見に、今度はチャールが反論してくる。
「そんな独りよがりの信仰心なら分かる人だけ分かれば良いってなってさ、勧誘なんか行わなくない? 人を集めたいならトライラム様を否定するのは馬鹿げてると思うなー」
「確かにチャールの言う通り、この世界で最も信仰されているトライラム教会と対立するのは下策だと思うけど……」
「下策って言うかさ、無理なんだよ。この世界の人がトライラム様を否定するのは」
「え?」
トライラム様を否定出来ない?
いったいチャールはどういう意味で言ってるんだ?
確かにトライラム様はとても素晴らしい人だったんだろうけど、信仰を強要するような素振りは一切感じないけどな?
事実、トライラム教会は信仰の自由も認めてるじゃんか。
いまいちピンときていない俺に対して、えっとね~、と噛み砕いて説明してくれるチャール。
「多分ダンは、この世界の信仰の根源ってなんなのか理解してないと思うんだ。だから私とシーズが言ってることに共感出来てないんだよ」
「信仰の根源って?」
「この世界で信仰される為には、はっきりとした『実績』が必要なんだー。昨日ダンが私の中にびゅーびゅー勢いよく出してる時にシーズが、トライラム様を否定しようがないんだよって言ってたじゃない?」
チャールの中に出していた時にシーズが言っていたこと?
そんな説明の仕方をされてしまったら、チャールの中に出す快感しかフラッシュバックしないんだけど?
あ、ちょっとエロい気分になってきたな。アウラとフラッタに相手してもらうか。お邪魔しまーす。
「あ、思い出した。トライラム様が齎した祝福の力はこの世界の至るところに満ちているのに、それを否定のしようなんて無くないかって言ってたね」
「んもー。パパったら私の中に挿れた途端に違うこと思い出さないでぇ……?」
不満げに頬を膨らませるアウラにごめんごめんとキスをして、口内と体内を優しくよしよしなでなでしてあげる。
俺の口が塞がった事を見て、チャールが話の続きを始めてくれる。
「トライラム様は職業の加護っていう、この世界の全ての人が享受できる……ううん、現在進行形で全ての人が享受できる祝福を齎した実績があるの。だからこの世界の人々がトライラム様を否定するのって基本的に無理なんだよね」
「変世の3女神も、人の住めなかった原界を調整したって実績があって、その世界はこうして今も残ってるだろ? つまり目に見える偉大な実績が残ってんだ。それが信仰の根源なんだぜ?」
実績、偉大な功績が信仰の根源か。
言われてみれば地球でもそうだったと言えるかもしれないな。
魔法が無かった、もしくは失われていた地球では、実績と言うよりも権威の方が強かったかもしれないけれど。
自分たちの信仰対象はこんなに凄いことが出来る人だったんですよ、こんなに偉大な人物を目指して共に頑張りましょうってスタンスだった地球の信仰の根幹は、期待と共感、だったのかな?
天地を作ったとか救いを齎すとか、こんなに凄いことが出来ますよ、だから信じてくださいねーってのが信仰の本質で宗教の在り方だとしたら、目に見える功績を残している変世の女神やトライラム様を否定するのは確かに難しそうだ。
「サーディユニオムの奴らには会ったことねーけどさ。この世界で生きている以上トライラム様の祝福の恩寵を受けていないってありえねーだろ? トライラム様より変世の女神様を優先するってんならまだ分かるけど」
「だからシーズはサーディユニオム教に興味を持ったんだよね。トライラム様を否定している人たちには、私たちの知らないトライラム様の姿が見えているのかもしれないってさ」
「くくっ。2人ともまるでキュールのようだな? キュールが帝国を捨てて選んだ者たちだけはある」
真剣な口調で語るチャールとシーズの姿に、カレンは楽しそうに肩を揺らしている。
2人をカレンに褒められて、心なしかキュールも嬉しそうにしているな?
「2人の話は理解した。ここは新米妻として、先輩妻2人の力になろうじゃないか」
「すぐに先輩後輩なんて気にならなくなると思いますけどありがとうございます。でも、力になるってどういうことですか?」
「うむ。サーディユニオムの連中も帝国民には違いないからな。私の方から面会を申し入れてみよう」
おっと、アウラとフラッタとキスを楽しんでいるうちに、自然な流れで期待していた形になってくれたようだ。
でもチャールの言う通り、カレンのことも皆と同じくらいに可愛がってあげるからなっ。
「尤も信者獲得に苦労している連中なら、私を仲介せずとも普通に会話に応じてくれるかもしれんがな。直ぐに手配しておくよ」
「でもサーディユニオムの奴らって、トライラム様を否定してんだよな……。トライラム教会に所属している俺達の事を煙たがったりしないっすかね?」
「それは心配なかろう。さっき2人も言った通り、この世界の殆どの民が祝福の神トライラムを信仰しているのだ。たとえ祝福の神トライラムを否定するにしても、その信徒まで否定してはこの世界では生きていけないだろうからな」
トライラム様を否定するまでなら個人の自由だけど、それを押し付けてきたら排除対象ってわけね。
となると、トライラム様を否定しておきながらも強引な勧誘手段が取れないサーディユニオム教の人って、どうやって信者を増やしてるんだろ?
というか、サーディユニオム教に帰依するきっかけってなんなんだろうな?
「……実績、ですか。私はシスターでありながら信仰の根源なんて気にしたことなかったですけど、チャールとシーズのおかげで1つ納得出来ました」
「ムーリ?」
まだ見ぬサーディユニオム教の事をあれこれ考えていると、今まで黙って話を聞いていたムーリが納得したような様子で呟いた。
そして俺の方を向いて、ニヤァっと悪戯っぽい底意地の悪そうな笑みを浮かべるムーリ。
……あ~、なんとなく続きの言葉が予想できてしまったぞぉ?
「2人の言っている事が正しければ、ダンさんが信仰されるのって無理もないじゃないですかっ。だってダンさん、偉大な実績の塊みたいな人なんですもんっ」
「あはーっ。ムーリの言う通りよねぇ? 世界を救ったり仕組みを変えたり、ダンってば歩く信仰心みたいになっちゃってるじゃなぁい」
歩く信仰心ってなんだよティムルっ!?
それってむしろ心の中に留まってなくて信仰心薄そうなんだけど!?
「そう言うティムルもレインメイカーのおかげで神格化されてるよっ? ダンみたいに各種族満遍なく崇められてるわけじゃないけどさ」
「そのレインメイカーもダンが居なかったら作れなかったのは貴女も知ってるでしょー?」
からかうようにティムルに話しかけるリーチェと、はいはいと慣れた様子であしらうティムル。
でもそれって逆だよお姉さん。ティムルが居なかったらレインメイカーを作り出すことは出来なかったんだ。
「建国の英雄であるリーチェが信仰まではいかなかったのは、王国が住民からそれほど愛されていなかったってことなのかもねぇ。国が愛せなければ建国の英雄も信仰出来ないみたいなぁ?」
「耳が痛いですね。私も歴代の王族も、決して善政を布いてきたとは言えませんから……」
ティムルの言葉にシャロが悲しそうに俯いてしまった。
けどスペルド王国って女性王族が政治に関わる事は少なかったそうだし、馬鹿殿下に弄ばれてボロボロだったシャロが王国民を気遣うのは難しかったんじゃないかな。
「王国民に嫌われてこそ王国貴族……、みたいな面も確かにありましたしね。王国と王国民はあまり良い関係を築けていませんでした」
「シャロが王国民に嫌われていたとは信じられませんけどね? 旦那様に甘える姿など、女の私から見てもドキドキさせられてしまいますよ?」
「あ~……。いやヴァルゴさん、以前の私は妻子持ちの方とも躊躇いなく関係を持ちましたからね……。王国貴族が女遊びをしても咎められませんけど、ご家族の方はやはり気分を害するみたいでして……」
「あ~……。シャロに夫を奪われてしまったというわけですか。なるほど……」
お、珍しい事に俺が口を挟まなくても勝手に話題が逸れていってる。
これだけ家族が増えてくると、雑談しているうちにどんどん脱線してしまうのも当たり前か。
この世界では一夫多妻、一妻多夫も普通に認められていて、一夜限りの関係にもどちらかと言えば寛容だ。
なのにシャロが王国民に嫌われていた理由って、多分シャロと関係を持った男がシャロにのめり込み過ぎちゃうからなんだろうな。
女遊びに慣れたバルバロイ殿下ですら溺れるシャロの極上の女体に、普通の男が抗う術などない。
1度でもシャロに触れてしまったが最後、シャロの虜になって家族を蔑ろにしてしまったんだろうね。
「マグエルでも人気なように、本来のシャロは女性こそが憧れる理想の女性なんだよ? 男性問題で嫌われてしまっていたけど、俺だけを見ている今のシャロは、きっと王国民のみんなに愛される王女様になってるんじゃないかな?」
「ありがとうございます。ですが私が欲しいのは見知らぬ誰かからの愛ではなくて、ご主人様の熱くて硬くて逞しい愛だけですよ? そろそろシャロにもご主人様の愛を感じさせていただけませんかぁ……?」
シャロのおかげで場のエロスイッチが切り替わり、最早会話は不要とばかりに皆が静かに近付いてくる。
それじゃ最年少カルテットから年齢順に可愛がって、最後にエロ神リーチェにたっぷり注ぎ込ん出差し上げるとしよう。
え? カレンはお城に行かなきゃいけないから相手できないって? それなら特別に1番始めに相手してあげるね。
臨月かってくらいに俺に膨らまされたそのお腹を、帝国の人たちみんなに見せ付けてあげるんだよ?
出かける前に全員とにゃんにゃんにゃんにゃん楽しませていただいた。
……信仰心なんか要らないけど、みんなのことは1人だって手放せないくらい大好きだよ。
みんなと一緒に居る為には変世の女神様やトライラム様を超える実績が必要だって言うなら、人々の信仰くらい甘んじて受け入れる覚悟はしておかなきゃダメかなー……?
「ん……。ん? んん~……」
寝ているカレンに奥まで突っ込み、乳首をくりくり捻りながら声をかけ、目が覚めた瞬間にキスをして口内を舐め回す。
そのままカレンのお腹をいっぱいにするまでキスをし続け、いっぱいになったカレンの中を暫く掻き回して楽しんだ後、おっぱいに移動して乳首をちゅぱちゅぱしゃぶりながらようやく朝を挨拶を交わす。
「おはようカレン。カレンの中は今日も最高に気持ちいいよ」
「くぅ……寝ても覚めても好き放題出しおってぇ……。挿れられながら眠らされて、挿れられながら目を覚めるこちらの身にもなってくれぇ……」
「俺の可愛いカレンのことは毎晩夢の中までエスコートして、毎晩夢の中から連れ出してあげちゃうんだよ? ふふ、この硬くて美味しい真っ赤な乳首もいっぱい虐めてあげるからね」
「や~め~ろ~……。乳房を揉むな~……。まだ母乳は出なっ、やぁぁぁぁぁ……!」
寝起きで気だるげなカレンが可愛すぎて、ついついニーナに引き剥がされるまで執拗に搾乳に励んでしまったよ。
母乳が出ていないうちからこの調子じゃあ、母乳が出たらガチで四六時中カレンのおっぱいをしゃぶっていそうだなぁ。はむはむちゅぱちゅぱ。
「せせせ……世界樹を育てているだとぉっ……!?」
背後に回った俺におっぱいを引っ張られながら、ユニを見上げて驚愕しているカレン。
カレンのこのやりたければ好きにしろっていう放任スタイルは、俺と相性良すぎて困っちゃうな?
俺に弄られてないと違和感を感じるくらいに弄り倒してあげなきゃ気が済まなくなっちゃうよぉ。
「貴様らが世界樹とアウターを消滅させたという話は聞いていたが……! その補填に世界樹とアウターを新たに生み出すなんて、そんなこと……あっあっ……!」
「カレンの子供とは従兄弟ってことになるのかな? ユニっていうんだ。カレンもこれから宜しくね」
帝国の皇帝の子孫が世界樹と従兄弟か。
自分で言うのもなんだけど、マジで俺の周りが神話じみてきた気がしないでもない。
自然な流れでカレンをユニに押し付けて、ユニへの紹介を兼ねてカレンの中に背後からお邪魔する。
おっと、カレンはこれから城に出勤するんだったな。服を汚しちゃ不味いか。
それじゃカレン。脱ぎ脱ぎしましょうねー。
「もう入らな……なっ、中に出すなぁっ……!」
まだ空になっていないカレンの中に、遠慮なく再度注ぎ込む。
この女性が新しいママのカレンで、お腹に居るのがユニの弟か妹になるんだよー。
カレンの全力で喘ぐエロい顔をユニに見せた後は向きを変えて、正面からのキスを楽しみながらカレンの奥にたくさん注ぎ込んだのだった。
「サーディユニオム教のことが聞きたい?」
お腹いっぱいになってから始まる朝食を食べながら、意外そうに聞き返してくるカレン。
トライラム教徒多めの我が家でサーディユニオム教の名前を聞くことになるとは思わなかったのだろう。
カレンはニーナに救出されて、俺とは微妙に離れた位置でおっぱいを隠しながら食事を取っている。
代わりに俺は両側にチャールとシーズを侍らせて、膝の上にはアウラを抱っこし、背後からフラッタに抱きしめてもらっている。
我が家の最年少カルテットに囲まれてしまっては、流石に不満なんて1つも無いんだよ。
「今の俺達はトライラム様の足跡を追いかけててね。外から見たトライラム様はどうだったのかなって興味が出てきたんだ」
「何だかよく分からん理由だな? 貴様らしいと言えばそうなのかもしれないが。だが残念ながら私はあまり詳しくはないぞ?」
「詳しくないんだ? ちょっと意外だなー。宗教って統治に影響しそうなものなのにさ」
トライラム教会はあまりにも高潔過ぎるけど、宗教って争いの火種になるイメージが強いんだけどな。
トライラム様を認めない連中なんてろくでもない奴としか思えないんだけど、帝国に迷惑をかけたりはしなかったんだろうか?
「統治に影響なんて出るはずもない。奴等は信徒獲得に難儀しているくらいには小規模な集まりだからな」
「へ? そうなの? 変世の3女神を信仰してるって聞いたから、それなりに古くて大きな団体だと思ってたんだけど」
「歴史もトライラム教会の方が遙かに長いぞ? なにせサーディユニオム教が興されたのは、ヴェルモート帝国が建国された後だからな」
「へ~!? そうなんだ~っ!?」
カレンの説明に、好奇心いっぱいにチャールが食いついた。
シーズは難しい顔をしてむむむ~と考え込んでいて、アウラとフラッタは朝食の残りを平らげつつ黙って耳を傾けている。
サーディユニオム教って新興宗教だったんだなぁ。道理でスペルド王国に広まってないわけだよ。
それじゃこの世界の歴史にも殆ど関わってないだろうね。
しかしそう見切りをつけた俺とは違って、シーズには思うところがあったようだ。
「ん~……。どうして大した歴史も無いような奴等がトライラム様を否定してんだ?」
「そんなに不思議なことかな? 自分たちの信者を増やすために既存の宗教を否定するのは割と自然な流れじゃない?」
「でも増えてないんだろ? なら意味ねーじゃねーか。トライラム様を否定しても人が増えてねーのに、なんでわざわざ反感を買うようなことするんだろって不思議に感じたんだよ」
ん~、シーズの言っていることも分からなくはないけど、信仰なんてそんなものじゃないの?
感情的で不合理、だけど譲れないのが宗教ってものだと思うんだけどな~。
しかし俺の意見に、今度はチャールが反論してくる。
「そんな独りよがりの信仰心なら分かる人だけ分かれば良いってなってさ、勧誘なんか行わなくない? 人を集めたいならトライラム様を否定するのは馬鹿げてると思うなー」
「確かにチャールの言う通り、この世界で最も信仰されているトライラム教会と対立するのは下策だと思うけど……」
「下策って言うかさ、無理なんだよ。この世界の人がトライラム様を否定するのは」
「え?」
トライラム様を否定出来ない?
いったいチャールはどういう意味で言ってるんだ?
確かにトライラム様はとても素晴らしい人だったんだろうけど、信仰を強要するような素振りは一切感じないけどな?
事実、トライラム教会は信仰の自由も認めてるじゃんか。
いまいちピンときていない俺に対して、えっとね~、と噛み砕いて説明してくれるチャール。
「多分ダンは、この世界の信仰の根源ってなんなのか理解してないと思うんだ。だから私とシーズが言ってることに共感出来てないんだよ」
「信仰の根源って?」
「この世界で信仰される為には、はっきりとした『実績』が必要なんだー。昨日ダンが私の中にびゅーびゅー勢いよく出してる時にシーズが、トライラム様を否定しようがないんだよって言ってたじゃない?」
チャールの中に出していた時にシーズが言っていたこと?
そんな説明の仕方をされてしまったら、チャールの中に出す快感しかフラッシュバックしないんだけど?
あ、ちょっとエロい気分になってきたな。アウラとフラッタに相手してもらうか。お邪魔しまーす。
「あ、思い出した。トライラム様が齎した祝福の力はこの世界の至るところに満ちているのに、それを否定のしようなんて無くないかって言ってたね」
「んもー。パパったら私の中に挿れた途端に違うこと思い出さないでぇ……?」
不満げに頬を膨らませるアウラにごめんごめんとキスをして、口内と体内を優しくよしよしなでなでしてあげる。
俺の口が塞がった事を見て、チャールが話の続きを始めてくれる。
「トライラム様は職業の加護っていう、この世界の全ての人が享受できる……ううん、現在進行形で全ての人が享受できる祝福を齎した実績があるの。だからこの世界の人々がトライラム様を否定するのって基本的に無理なんだよね」
「変世の3女神も、人の住めなかった原界を調整したって実績があって、その世界はこうして今も残ってるだろ? つまり目に見える偉大な実績が残ってんだ。それが信仰の根源なんだぜ?」
実績、偉大な功績が信仰の根源か。
言われてみれば地球でもそうだったと言えるかもしれないな。
魔法が無かった、もしくは失われていた地球では、実績と言うよりも権威の方が強かったかもしれないけれど。
自分たちの信仰対象はこんなに凄いことが出来る人だったんですよ、こんなに偉大な人物を目指して共に頑張りましょうってスタンスだった地球の信仰の根幹は、期待と共感、だったのかな?
天地を作ったとか救いを齎すとか、こんなに凄いことが出来ますよ、だから信じてくださいねーってのが信仰の本質で宗教の在り方だとしたら、目に見える功績を残している変世の女神やトライラム様を否定するのは確かに難しそうだ。
「サーディユニオムの奴らには会ったことねーけどさ。この世界で生きている以上トライラム様の祝福の恩寵を受けていないってありえねーだろ? トライラム様より変世の女神様を優先するってんならまだ分かるけど」
「だからシーズはサーディユニオム教に興味を持ったんだよね。トライラム様を否定している人たちには、私たちの知らないトライラム様の姿が見えているのかもしれないってさ」
「くくっ。2人ともまるでキュールのようだな? キュールが帝国を捨てて選んだ者たちだけはある」
真剣な口調で語るチャールとシーズの姿に、カレンは楽しそうに肩を揺らしている。
2人をカレンに褒められて、心なしかキュールも嬉しそうにしているな?
「2人の話は理解した。ここは新米妻として、先輩妻2人の力になろうじゃないか」
「すぐに先輩後輩なんて気にならなくなると思いますけどありがとうございます。でも、力になるってどういうことですか?」
「うむ。サーディユニオムの連中も帝国民には違いないからな。私の方から面会を申し入れてみよう」
おっと、アウラとフラッタとキスを楽しんでいるうちに、自然な流れで期待していた形になってくれたようだ。
でもチャールの言う通り、カレンのことも皆と同じくらいに可愛がってあげるからなっ。
「尤も信者獲得に苦労している連中なら、私を仲介せずとも普通に会話に応じてくれるかもしれんがな。直ぐに手配しておくよ」
「でもサーディユニオムの奴らって、トライラム様を否定してんだよな……。トライラム教会に所属している俺達の事を煙たがったりしないっすかね?」
「それは心配なかろう。さっき2人も言った通り、この世界の殆どの民が祝福の神トライラムを信仰しているのだ。たとえ祝福の神トライラムを否定するにしても、その信徒まで否定してはこの世界では生きていけないだろうからな」
トライラム様を否定するまでなら個人の自由だけど、それを押し付けてきたら排除対象ってわけね。
となると、トライラム様を否定しておきながらも強引な勧誘手段が取れないサーディユニオム教の人って、どうやって信者を増やしてるんだろ?
というか、サーディユニオム教に帰依するきっかけってなんなんだろうな?
「……実績、ですか。私はシスターでありながら信仰の根源なんて気にしたことなかったですけど、チャールとシーズのおかげで1つ納得出来ました」
「ムーリ?」
まだ見ぬサーディユニオム教の事をあれこれ考えていると、今まで黙って話を聞いていたムーリが納得したような様子で呟いた。
そして俺の方を向いて、ニヤァっと悪戯っぽい底意地の悪そうな笑みを浮かべるムーリ。
……あ~、なんとなく続きの言葉が予想できてしまったぞぉ?
「2人の言っている事が正しければ、ダンさんが信仰されるのって無理もないじゃないですかっ。だってダンさん、偉大な実績の塊みたいな人なんですもんっ」
「あはーっ。ムーリの言う通りよねぇ? 世界を救ったり仕組みを変えたり、ダンってば歩く信仰心みたいになっちゃってるじゃなぁい」
歩く信仰心ってなんだよティムルっ!?
それってむしろ心の中に留まってなくて信仰心薄そうなんだけど!?
「そう言うティムルもレインメイカーのおかげで神格化されてるよっ? ダンみたいに各種族満遍なく崇められてるわけじゃないけどさ」
「そのレインメイカーもダンが居なかったら作れなかったのは貴女も知ってるでしょー?」
からかうようにティムルに話しかけるリーチェと、はいはいと慣れた様子であしらうティムル。
でもそれって逆だよお姉さん。ティムルが居なかったらレインメイカーを作り出すことは出来なかったんだ。
「建国の英雄であるリーチェが信仰まではいかなかったのは、王国が住民からそれほど愛されていなかったってことなのかもねぇ。国が愛せなければ建国の英雄も信仰出来ないみたいなぁ?」
「耳が痛いですね。私も歴代の王族も、決して善政を布いてきたとは言えませんから……」
ティムルの言葉にシャロが悲しそうに俯いてしまった。
けどスペルド王国って女性王族が政治に関わる事は少なかったそうだし、馬鹿殿下に弄ばれてボロボロだったシャロが王国民を気遣うのは難しかったんじゃないかな。
「王国民に嫌われてこそ王国貴族……、みたいな面も確かにありましたしね。王国と王国民はあまり良い関係を築けていませんでした」
「シャロが王国民に嫌われていたとは信じられませんけどね? 旦那様に甘える姿など、女の私から見てもドキドキさせられてしまいますよ?」
「あ~……。いやヴァルゴさん、以前の私は妻子持ちの方とも躊躇いなく関係を持ちましたからね……。王国貴族が女遊びをしても咎められませんけど、ご家族の方はやはり気分を害するみたいでして……」
「あ~……。シャロに夫を奪われてしまったというわけですか。なるほど……」
お、珍しい事に俺が口を挟まなくても勝手に話題が逸れていってる。
これだけ家族が増えてくると、雑談しているうちにどんどん脱線してしまうのも当たり前か。
この世界では一夫多妻、一妻多夫も普通に認められていて、一夜限りの関係にもどちらかと言えば寛容だ。
なのにシャロが王国民に嫌われていた理由って、多分シャロと関係を持った男がシャロにのめり込み過ぎちゃうからなんだろうな。
女遊びに慣れたバルバロイ殿下ですら溺れるシャロの極上の女体に、普通の男が抗う術などない。
1度でもシャロに触れてしまったが最後、シャロの虜になって家族を蔑ろにしてしまったんだろうね。
「マグエルでも人気なように、本来のシャロは女性こそが憧れる理想の女性なんだよ? 男性問題で嫌われてしまっていたけど、俺だけを見ている今のシャロは、きっと王国民のみんなに愛される王女様になってるんじゃないかな?」
「ありがとうございます。ですが私が欲しいのは見知らぬ誰かからの愛ではなくて、ご主人様の熱くて硬くて逞しい愛だけですよ? そろそろシャロにもご主人様の愛を感じさせていただけませんかぁ……?」
シャロのおかげで場のエロスイッチが切り替わり、最早会話は不要とばかりに皆が静かに近付いてくる。
それじゃ最年少カルテットから年齢順に可愛がって、最後にエロ神リーチェにたっぷり注ぎ込ん出差し上げるとしよう。
え? カレンはお城に行かなきゃいけないから相手できないって? それなら特別に1番始めに相手してあげるね。
臨月かってくらいに俺に膨らまされたそのお腹を、帝国の人たちみんなに見せ付けてあげるんだよ?
出かける前に全員とにゃんにゃんにゃんにゃん楽しませていただいた。
……信仰心なんか要らないけど、みんなのことは1人だって手放せないくらい大好きだよ。
みんなと一緒に居る為には変世の女神様やトライラム様を超える実績が必要だって言うなら、人々の信仰くらい甘んじて受け入れる覚悟はしておかなきゃダメかなー……?
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