724 / 878
最新章
724 ランキング
しおりを挟む
「ここは俺に任せて、みんなは後ろで待っててくれる?」
帰宅する前に奈落の底に寄り道をして、チャールとシーズの好色家を浸透させる。
今回はさっきまで頑張ってくれたみんなには休憩してもらいつつ、復習も兼ねて俺1人で魔物を狩る事にした。
インベントリから双剣を取り出して、意識を双剣に集中させていく。
「せっかくだから今の職業を全員浸透させるつもりで頑張ってみるよ。その代わり途中の職業設定は無しね?」
「了解なのー。それじゃ私がみんなの職業浸透を確認するから、ダンは気兼ねなく暴れたらいいのーっ」
「了解なのー、じゃないわよニーナちゃん……。貴女達2人して、とんでもない事をサラッと口にしちゃうんだからぁ……」
職業浸透の確認はニーナに任せて、俺はマップ魔法でアウター内の構造を把握して、魔物察知で把握した魔物の位置をサーチの情報とリンクさせる。
膨大な魔力を消費するフルファインダーより読み取れる情報量を減らして、魔力消費と効果範囲を向上させた複合型情報収集スキルだ。
そしてサーチにリンクさせた魔物の位置を目掛けて魔力を転移させるイメージを持ちながら、静かに双剣を振り下ろす。
その瞬間、察知スキルの先の魔物反応が消失する。
「……うん。フルファインダーを使わなくても成立するみたいだ」
「ダンよ。今のは本部施設制圧の時に編み出した、距離も空間も無視した転移斬撃なのじゃ? 斬撃を転移させたことも驚きじゃが、野生動物ではない魔物の首を1撃で斬り飛ばしたのはなんの冗談なのじゃー?」
「そんな暢気に聞く話じゃないでしょうフラッタ……。というか私には何が起きているのかさっぱり分かりませんよぉ。私も察知スキル、取らなきゃダメでしょうか……」
世間話のようなノリで問いかけてくるフラッタと、そんなフラッタにちょっとちょっととツッコミを入れるラトリア。
ラトリアクラスの剣の達人であっても、察知スキル無しに察知スキルによる情報把握能力は再現出来ないようだ。
「種族特性……お前のブレスと同じだよフラッタ。転移斬撃はウェポンスキルじゃないけれど、魔力を纏った斬撃だから祝福の力がちゃんと乗っかってくれるんだ」
「職業補正が乗っかっても、斬撃で魔物を1撃で屠るのは異常じゃと思うがのう? ダンの場合は異常ばかりで、異常の方が正常に思えるのじゃー」
「ぷっ! 確かにフラッタちゃんの言う通りなのっ! ダンさんってばなんでもかんでも異常すぎて、異常が常態化しちゃってるのーっ」
愉快に響き渡るラトリアの笑い声を聞きながら、全神経を集中して奈落の底の魔物を斬り殺していく。
チラリと横目でチャールの職業浸透を確認すると、好色家の浸透はちゃんと進んでいる。
アウターの同じ階層にいる位の距離なら、問題なく経験値は取得できるようだ。
「ふふ。旦那様の剣舞はいつ見ても美しいですねっ。なかなか見せてくださらないので、しかとこの目に焼き付けておきましょう」
「やはりこうして見ると、ダンさんの剣はラトリア様に習ったものだということが分かりますね。完全に自分の剣としているので分かりにくいですけど、それでも根底には竜爵家の剣を感じますよ」
「綺麗、ですね……。槍を学んだ今だからこそ、ダンさんの剣の美しさがより一層理解できる気がします……。ヴァルゴさんもフラッタさんも、みんながダンさんの剣を目指す理由が良く分かった気がします……」
うっとりしているムーリには悪いけど、今回は魔物が近くにいないからこそ可能な、剣舞に近い魅せる剣なのだ。
こんなに流れるように粗のない動きを実戦では再現出来ないし、無駄を排して最短距離を走りすぎて、フラッタやヴァルゴが相手ならあっさりと動きの先が読まれてしまうだろう。
剣の高みを目指して極限まで無駄を削いだのに、最強に至る為に最後に必要だったのはそのそぎ落とした部分っていうのが皮肉だね。
きっと自分の個性を全て排除してしまったら、逆に剣の高みには到れないんだろうなぁ。
「転移斬撃ってかなり魔力を消費するんじゃなかったっけ? パパ、魔力の方はまだ大丈夫なのかな……?」
「そこはお姉さんに任せてくれていいわよぉ。もしも魔力枯渇を起こしそうであれば、キスしててで止めてあげちゃうわぁ。でも今のところその兆候は無さそうねー?」
「なぁんかダンさんを見てると、種族限定の特殊能力である種族特性っていったいなんだったんだって気になっちゃうよねー……。魔力の無限の可能性を感じずにはいられないけどさぁ」
いやいやキュールさんってばぁ。
自分だってさっき創世に参加したくせに、俺にだけ呆れるのは止めて欲しいなぁ?
だけどキュールの言う通り、魔力には無限の可能性がある。
そしてその可能性は、誰かの手を取り複数の能力を組み合わせることで爆発的に広がるのだ。
2時間程度魔物を狩り続け、ターニアとムーリの付与術士の浸透を確認するまで魔物を狩り続けた。
ドロップアイテムが回収出来ないので、奈落のようなアウターエフェクトが出現しないアウターでしか使うわけにはいかないけど、転移斬撃は最高効率で職業浸透を進めることが出来そうだ。
「う、う~ん……。素敵なご主人様を見れて大満足なのですが、こんなに簡単に職業浸透を進めさせていただくのは流石に心苦しくなりますねぇ」
「まぁまぁシャロ。そこは可愛い奥さんに対するプレゼントだとでも思ってよ。それじゃみんな、希望の転職先を教えてねー」
シャロとティムルを抱きしめながら、全員の転職を済ませてしまう。
ムーリとターニアは付与術士を浸透させて、2人仲良く聖騎士に転職した。
司祭を浸透させたラトリアとエマは、俺と会う前に遭遇したアウターエフェクトの討伐経験のおかげで、今回悪魔祓いに転職出来た。
武器職人を浸透させたアウラは攻撃魔法士になり、回復魔法士を浸透させたキュールは魔導師になった。
付与術士と篤志家を浸透させたシャロは騎士と探索魔法士を設定し、探索魔法士と好色家を浸透させたチャールは武器職人と支援魔法士に、冒険者と好色家を浸透させたシーズは探索者とアイテム職人に転職した。
聖騎士 最大LV100
補正 体力上昇+ 魔力上昇 物理攻撃力上昇+ 物理防御力上昇+
敏捷性上昇+ 身体操作性上昇+ 五感上昇+ 装備品強度上昇+
全体幸運上昇+
スキル 全体補正上昇+ 対人攻撃力上昇+ 対人防御力上昇+
対不死攻撃力上昇+ 物理耐性+ 魔法耐性+
聖属性付与魔法 回復魔法
悪魔祓い 最大LV100
補正 体力上昇 全体魔力上昇+ 魔法攻撃力上昇+
五感上昇+ 全体幸運上昇+ 装備品強度上昇+
スキル 対不死攻撃力上昇+ 対悪魔攻撃力上昇+
全体魔法耐性+ 聖属性魔法 対魔法障壁
攻撃魔法士 最大LV50
補正 魔力上昇 魔法攻撃力上昇-
スキル 中級攻撃魔法
魔導師 最大LV100
補正 魔力上昇+ 魔力上昇 魔法攻撃力上昇+ 魔法攻撃力上昇
スキル 上級攻撃魔法 詠唱速度上昇
騎士 最大LV50
補正 体力上昇 魔力上昇- 物理攻撃力上昇 物理防御力上昇
敏捷性上昇 身体操作性上昇 五感上昇 装備品強度上昇
スキル 全体補正上昇 対人攻撃力上昇 対人防御力上昇
探索魔法士 最大LV50
補正 魔力上昇 魔法攻撃力上昇-
スキル 探索魔法
武器職人 最大LV50
補正 持久力上昇 身体操作性上昇 五感上昇
スキル 武器鑑定 武器作成 インベントリ
支援魔法士 最大LV50
補正 魔力上昇 魔法攻撃力上昇-
スキル 支援魔法
探索者 最大LV100
補正 体力上昇+ 魔力上昇 持久力上昇+ 敏捷性上昇
全体装備品強度上昇- 全体魔法耐性
スキル インベントリ アナザーポータル
アイテム職人 最大LV50
補正 持久力上昇 身体操作性上昇 五感上昇
スキル アイテム鑑定 アイテム作成 インベントリ
何気にムーリとターニアは、生産職と魔法職の最上位職を浸透させた上で、戦闘職の最上位職である聖騎士まで到達してしまった。
もう2人でもアウターエフェクトに負ける要素は無いだろうな。全状態異常耐性くらいはプレゼントしようかな?
エマとラトリアも剣の達人の上にブレスとインパクトノヴァが使え、とうとう聖属性魔法のホーリースパークの習得に着手し始めた。
剣の達人である2人が障壁スキルを覚える意味はかなり大きいだろう。
アウラとキュールはそれぞれ欠点を補い長所を伸ばす選択だ。
2人とも魔力補正を伸ばすことで色々な要素の安定性が増してくれるはずだ。
人間族の3人は、職業追加スキルのおかげでガンガン職業浸透が進んでいくなぁ。
戦闘に興味の無いシャロは出来る事を増やす方向性の職業チョイスで、チャールとシーズは究明の道標に貢献する事を考えたチョイスのようだ。
「ね~ぇダン。2時間も転移斬撃を続けて魔力枯渇が起こらないわけないわよねぇ? まさかとは思うけど、転移斬撃って魔力吸収スキルが乗っかってるわけぇ……?」
「お、流石にティムルの目は欺けないね。職業補正が乗るって事は、勿論スキルだって乗っかるみたいでね。魔力吸収も魔法妨害もしっかり乗っかるみたいだよーっ」
「うっそでしょぉ……? 距離も地形も無視した転移斬撃にスキルが乗っかっちゃうとか、普通にニーナちゃんの絶影と変わらないじゃないのぉ……」
「ううんティムル。私の絶影は視認しなきゃ使えないから、とてもダンと同じことは出来ないのー」
「絶影の上位互換ってことぉ……? 毎度のことだけど、ダンったらほんっと~に狂ったことばかりするんだからぁ……!」
まったく仕方ないんだからと頭を抱えながらも、堪えきれない様子で俺にキスの雨を降らせてくるティムルお姉さん。
斬撃を飛ばすなんて確かに狂ってるかもしれないけど、絶影っていう似た様なウェポンスキルは既にあるわけだしね。
それに始界の王笏が移動魔法を攻撃に応用できることを証明してくれているし、魔力制御技術次第で転移を攻撃に応用できるのは既に分かってたことなんだよー。
「浸透も済んだし帰ろうか。今日はどうしよう? 別荘にいく? 海にいく? それとも自宅に戻ってしたい?」
「今日は自宅がいいんじゃないですか? チャールとシーズはお風呂でしてもらったことがありませんし、私もこの有様で1度汚れを流しておきたいんですよねー……」
「ムーリがお漏らし状態なのは自業自得だと思うけど、他に希望が無ければマグエルに行くよー?」
今日は野外で致してしまった為か、汚れを落としたいというムーリの意見にみんなが同意してくれたので、今夜はお風呂でえっちする為にマグエルの自宅に戻る事になった。
コンボ転移で一気に帰宅し、お風呂と夕食の準備がスタートする。
夕食とお風呂の準備を他のみんなに任せて、俺はシャロとムーリの欲しがりコンビを交互に楽しませてもらうことにする。
「シャロもムーリもえっちなこと以外興味無いの? それならそれで大歓迎だけど、あんまり俺に依存して欲しくはないんだけどなぁ」
「どの口で言ってるんですかご主人様? 魂からの繋がりを求めておいて依存するなは、流石に耳を疑いますよ?」
「シャロさんの言う通りですよーっ。私は身も心も、そして信仰までダンさんに捧げちゃいましたし、もうダンさんのものじゃない部分なんて何処にも残ってないですよー?」
「ん~……。確かに俺が言うことじゃないね……。ならもう細かいことは忘れて、お互いの体に溺れちゃおっかぁっ!」
「「は~いっ!」」
嬉しそうに抱き付いて、楽しげに腰を振るシャロとムーリ。
以前の我が家のエロ枠はティムルとリーチェだったはずなんだけど、ナチュラルボーンエロシスタームーリが急成長して頭角を現し、更にはこの世界全体で見ても経験人数がトップクラスだと思われるシャロの加入で、我が家のエロランキングは戦国時代に突入した感があるよ。
俺の子供を身篭れるチャールとシーズも正式にランキングに参加したことだし、まだまだランキングは荒れそうだなー。
意外とニーナやティムルはエロランキングでは上位に入ってこないんだよね。
恐らく2人もえっちが嫌いなわけじゃないんだけど、どちらかと言うと家族のみんなに頼られる立場なので、無意識のうちに甘えるのを控えているのかもしれない。
うちのみんなって俺に甘えるのも肌を重ねるのも好きなんだけど、その中でも甘えるのが好きな組とえっちの方が好きな組で分かれるんだよな。
甘えるのが好きなのがアウラやフラッタで、ニーナやティムルもどちらかと言うと甘え好き側に入るんだよねー。
エッチ好きはムーリやシャロ、そしてリーチェで、この3人は最高にえっち好きの癖に同じレベルで甘えるのも好きだから、この3人に甘えられると果てしなくえっちし続ける事になるんだよなー。
「ん~っ。今回も私の中でご主人様が元気に暴れて居るのが分かりますよっ。さぁさぁその調子で、シャロの中に心行くまでご主人様の子種を注ぎ込んでくださいませっ」
「はうぅ……。ぐりぐりしながら中に出されるの、とっても気持ちいいですぅ……。気持ちよすぎてちゅうちゅう吸い付いてるのが自分でも分かっちゃうよぅ……」
「夕食前だけど、2人のお腹がいっぱいになるまでしっかり注ぎ込んであげるからね。2人さえ良ければ夕食中も注ぎ込んであげちゃおうかなー?」
「わ~いっ。ご主人様大好きーっ」
「夕食中と言わず、このままずーっとムーリの中に注ぎ込んでくれませんかぁ……? えっちなムーリはぁ、お夕食よりもこのままダンさんに召し上がって欲しいですぅ……」
椅子に座っている俺の上で元気に腰を振るムーリを貫きながら、嬉しそうに抱きついてくるシャロとたっぷり唾液を交換する。
この2人くらいグイグイ来られると、応えるのも楽しいから困るよねー。
出来るだけみんなを平等に愛してあげたいけど、遠慮しがちなエマやヴァルゴと比べると、積極的に甘えてくる2人を相手する機会が増えちゃうんだよなぁ。
ほらほらムーリ。もうこれ以上入らないんだからシャロと交代してくれる? 心配しなくてもひと晩中可愛がってあげるからさ。
大好きだよ2人とも。今日はいっぱい愛し合おうねーっ?
帰宅する前に奈落の底に寄り道をして、チャールとシーズの好色家を浸透させる。
今回はさっきまで頑張ってくれたみんなには休憩してもらいつつ、復習も兼ねて俺1人で魔物を狩る事にした。
インベントリから双剣を取り出して、意識を双剣に集中させていく。
「せっかくだから今の職業を全員浸透させるつもりで頑張ってみるよ。その代わり途中の職業設定は無しね?」
「了解なのー。それじゃ私がみんなの職業浸透を確認するから、ダンは気兼ねなく暴れたらいいのーっ」
「了解なのー、じゃないわよニーナちゃん……。貴女達2人して、とんでもない事をサラッと口にしちゃうんだからぁ……」
職業浸透の確認はニーナに任せて、俺はマップ魔法でアウター内の構造を把握して、魔物察知で把握した魔物の位置をサーチの情報とリンクさせる。
膨大な魔力を消費するフルファインダーより読み取れる情報量を減らして、魔力消費と効果範囲を向上させた複合型情報収集スキルだ。
そしてサーチにリンクさせた魔物の位置を目掛けて魔力を転移させるイメージを持ちながら、静かに双剣を振り下ろす。
その瞬間、察知スキルの先の魔物反応が消失する。
「……うん。フルファインダーを使わなくても成立するみたいだ」
「ダンよ。今のは本部施設制圧の時に編み出した、距離も空間も無視した転移斬撃なのじゃ? 斬撃を転移させたことも驚きじゃが、野生動物ではない魔物の首を1撃で斬り飛ばしたのはなんの冗談なのじゃー?」
「そんな暢気に聞く話じゃないでしょうフラッタ……。というか私には何が起きているのかさっぱり分かりませんよぉ。私も察知スキル、取らなきゃダメでしょうか……」
世間話のようなノリで問いかけてくるフラッタと、そんなフラッタにちょっとちょっととツッコミを入れるラトリア。
ラトリアクラスの剣の達人であっても、察知スキル無しに察知スキルによる情報把握能力は再現出来ないようだ。
「種族特性……お前のブレスと同じだよフラッタ。転移斬撃はウェポンスキルじゃないけれど、魔力を纏った斬撃だから祝福の力がちゃんと乗っかってくれるんだ」
「職業補正が乗っかっても、斬撃で魔物を1撃で屠るのは異常じゃと思うがのう? ダンの場合は異常ばかりで、異常の方が正常に思えるのじゃー」
「ぷっ! 確かにフラッタちゃんの言う通りなのっ! ダンさんってばなんでもかんでも異常すぎて、異常が常態化しちゃってるのーっ」
愉快に響き渡るラトリアの笑い声を聞きながら、全神経を集中して奈落の底の魔物を斬り殺していく。
チラリと横目でチャールの職業浸透を確認すると、好色家の浸透はちゃんと進んでいる。
アウターの同じ階層にいる位の距離なら、問題なく経験値は取得できるようだ。
「ふふ。旦那様の剣舞はいつ見ても美しいですねっ。なかなか見せてくださらないので、しかとこの目に焼き付けておきましょう」
「やはりこうして見ると、ダンさんの剣はラトリア様に習ったものだということが分かりますね。完全に自分の剣としているので分かりにくいですけど、それでも根底には竜爵家の剣を感じますよ」
「綺麗、ですね……。槍を学んだ今だからこそ、ダンさんの剣の美しさがより一層理解できる気がします……。ヴァルゴさんもフラッタさんも、みんながダンさんの剣を目指す理由が良く分かった気がします……」
うっとりしているムーリには悪いけど、今回は魔物が近くにいないからこそ可能な、剣舞に近い魅せる剣なのだ。
こんなに流れるように粗のない動きを実戦では再現出来ないし、無駄を排して最短距離を走りすぎて、フラッタやヴァルゴが相手ならあっさりと動きの先が読まれてしまうだろう。
剣の高みを目指して極限まで無駄を削いだのに、最強に至る為に最後に必要だったのはそのそぎ落とした部分っていうのが皮肉だね。
きっと自分の個性を全て排除してしまったら、逆に剣の高みには到れないんだろうなぁ。
「転移斬撃ってかなり魔力を消費するんじゃなかったっけ? パパ、魔力の方はまだ大丈夫なのかな……?」
「そこはお姉さんに任せてくれていいわよぉ。もしも魔力枯渇を起こしそうであれば、キスしててで止めてあげちゃうわぁ。でも今のところその兆候は無さそうねー?」
「なぁんかダンさんを見てると、種族限定の特殊能力である種族特性っていったいなんだったんだって気になっちゃうよねー……。魔力の無限の可能性を感じずにはいられないけどさぁ」
いやいやキュールさんってばぁ。
自分だってさっき創世に参加したくせに、俺にだけ呆れるのは止めて欲しいなぁ?
だけどキュールの言う通り、魔力には無限の可能性がある。
そしてその可能性は、誰かの手を取り複数の能力を組み合わせることで爆発的に広がるのだ。
2時間程度魔物を狩り続け、ターニアとムーリの付与術士の浸透を確認するまで魔物を狩り続けた。
ドロップアイテムが回収出来ないので、奈落のようなアウターエフェクトが出現しないアウターでしか使うわけにはいかないけど、転移斬撃は最高効率で職業浸透を進めることが出来そうだ。
「う、う~ん……。素敵なご主人様を見れて大満足なのですが、こんなに簡単に職業浸透を進めさせていただくのは流石に心苦しくなりますねぇ」
「まぁまぁシャロ。そこは可愛い奥さんに対するプレゼントだとでも思ってよ。それじゃみんな、希望の転職先を教えてねー」
シャロとティムルを抱きしめながら、全員の転職を済ませてしまう。
ムーリとターニアは付与術士を浸透させて、2人仲良く聖騎士に転職した。
司祭を浸透させたラトリアとエマは、俺と会う前に遭遇したアウターエフェクトの討伐経験のおかげで、今回悪魔祓いに転職出来た。
武器職人を浸透させたアウラは攻撃魔法士になり、回復魔法士を浸透させたキュールは魔導師になった。
付与術士と篤志家を浸透させたシャロは騎士と探索魔法士を設定し、探索魔法士と好色家を浸透させたチャールは武器職人と支援魔法士に、冒険者と好色家を浸透させたシーズは探索者とアイテム職人に転職した。
聖騎士 最大LV100
補正 体力上昇+ 魔力上昇 物理攻撃力上昇+ 物理防御力上昇+
敏捷性上昇+ 身体操作性上昇+ 五感上昇+ 装備品強度上昇+
全体幸運上昇+
スキル 全体補正上昇+ 対人攻撃力上昇+ 対人防御力上昇+
対不死攻撃力上昇+ 物理耐性+ 魔法耐性+
聖属性付与魔法 回復魔法
悪魔祓い 最大LV100
補正 体力上昇 全体魔力上昇+ 魔法攻撃力上昇+
五感上昇+ 全体幸運上昇+ 装備品強度上昇+
スキル 対不死攻撃力上昇+ 対悪魔攻撃力上昇+
全体魔法耐性+ 聖属性魔法 対魔法障壁
攻撃魔法士 最大LV50
補正 魔力上昇 魔法攻撃力上昇-
スキル 中級攻撃魔法
魔導師 最大LV100
補正 魔力上昇+ 魔力上昇 魔法攻撃力上昇+ 魔法攻撃力上昇
スキル 上級攻撃魔法 詠唱速度上昇
騎士 最大LV50
補正 体力上昇 魔力上昇- 物理攻撃力上昇 物理防御力上昇
敏捷性上昇 身体操作性上昇 五感上昇 装備品強度上昇
スキル 全体補正上昇 対人攻撃力上昇 対人防御力上昇
探索魔法士 最大LV50
補正 魔力上昇 魔法攻撃力上昇-
スキル 探索魔法
武器職人 最大LV50
補正 持久力上昇 身体操作性上昇 五感上昇
スキル 武器鑑定 武器作成 インベントリ
支援魔法士 最大LV50
補正 魔力上昇 魔法攻撃力上昇-
スキル 支援魔法
探索者 最大LV100
補正 体力上昇+ 魔力上昇 持久力上昇+ 敏捷性上昇
全体装備品強度上昇- 全体魔法耐性
スキル インベントリ アナザーポータル
アイテム職人 最大LV50
補正 持久力上昇 身体操作性上昇 五感上昇
スキル アイテム鑑定 アイテム作成 インベントリ
何気にムーリとターニアは、生産職と魔法職の最上位職を浸透させた上で、戦闘職の最上位職である聖騎士まで到達してしまった。
もう2人でもアウターエフェクトに負ける要素は無いだろうな。全状態異常耐性くらいはプレゼントしようかな?
エマとラトリアも剣の達人の上にブレスとインパクトノヴァが使え、とうとう聖属性魔法のホーリースパークの習得に着手し始めた。
剣の達人である2人が障壁スキルを覚える意味はかなり大きいだろう。
アウラとキュールはそれぞれ欠点を補い長所を伸ばす選択だ。
2人とも魔力補正を伸ばすことで色々な要素の安定性が増してくれるはずだ。
人間族の3人は、職業追加スキルのおかげでガンガン職業浸透が進んでいくなぁ。
戦闘に興味の無いシャロは出来る事を増やす方向性の職業チョイスで、チャールとシーズは究明の道標に貢献する事を考えたチョイスのようだ。
「ね~ぇダン。2時間も転移斬撃を続けて魔力枯渇が起こらないわけないわよねぇ? まさかとは思うけど、転移斬撃って魔力吸収スキルが乗っかってるわけぇ……?」
「お、流石にティムルの目は欺けないね。職業補正が乗るって事は、勿論スキルだって乗っかるみたいでね。魔力吸収も魔法妨害もしっかり乗っかるみたいだよーっ」
「うっそでしょぉ……? 距離も地形も無視した転移斬撃にスキルが乗っかっちゃうとか、普通にニーナちゃんの絶影と変わらないじゃないのぉ……」
「ううんティムル。私の絶影は視認しなきゃ使えないから、とてもダンと同じことは出来ないのー」
「絶影の上位互換ってことぉ……? 毎度のことだけど、ダンったらほんっと~に狂ったことばかりするんだからぁ……!」
まったく仕方ないんだからと頭を抱えながらも、堪えきれない様子で俺にキスの雨を降らせてくるティムルお姉さん。
斬撃を飛ばすなんて確かに狂ってるかもしれないけど、絶影っていう似た様なウェポンスキルは既にあるわけだしね。
それに始界の王笏が移動魔法を攻撃に応用できることを証明してくれているし、魔力制御技術次第で転移を攻撃に応用できるのは既に分かってたことなんだよー。
「浸透も済んだし帰ろうか。今日はどうしよう? 別荘にいく? 海にいく? それとも自宅に戻ってしたい?」
「今日は自宅がいいんじゃないですか? チャールとシーズはお風呂でしてもらったことがありませんし、私もこの有様で1度汚れを流しておきたいんですよねー……」
「ムーリがお漏らし状態なのは自業自得だと思うけど、他に希望が無ければマグエルに行くよー?」
今日は野外で致してしまった為か、汚れを落としたいというムーリの意見にみんなが同意してくれたので、今夜はお風呂でえっちする為にマグエルの自宅に戻る事になった。
コンボ転移で一気に帰宅し、お風呂と夕食の準備がスタートする。
夕食とお風呂の準備を他のみんなに任せて、俺はシャロとムーリの欲しがりコンビを交互に楽しませてもらうことにする。
「シャロもムーリもえっちなこと以外興味無いの? それならそれで大歓迎だけど、あんまり俺に依存して欲しくはないんだけどなぁ」
「どの口で言ってるんですかご主人様? 魂からの繋がりを求めておいて依存するなは、流石に耳を疑いますよ?」
「シャロさんの言う通りですよーっ。私は身も心も、そして信仰までダンさんに捧げちゃいましたし、もうダンさんのものじゃない部分なんて何処にも残ってないですよー?」
「ん~……。確かに俺が言うことじゃないね……。ならもう細かいことは忘れて、お互いの体に溺れちゃおっかぁっ!」
「「は~いっ!」」
嬉しそうに抱き付いて、楽しげに腰を振るシャロとムーリ。
以前の我が家のエロ枠はティムルとリーチェだったはずなんだけど、ナチュラルボーンエロシスタームーリが急成長して頭角を現し、更にはこの世界全体で見ても経験人数がトップクラスだと思われるシャロの加入で、我が家のエロランキングは戦国時代に突入した感があるよ。
俺の子供を身篭れるチャールとシーズも正式にランキングに参加したことだし、まだまだランキングは荒れそうだなー。
意外とニーナやティムルはエロランキングでは上位に入ってこないんだよね。
恐らく2人もえっちが嫌いなわけじゃないんだけど、どちらかと言うと家族のみんなに頼られる立場なので、無意識のうちに甘えるのを控えているのかもしれない。
うちのみんなって俺に甘えるのも肌を重ねるのも好きなんだけど、その中でも甘えるのが好きな組とえっちの方が好きな組で分かれるんだよな。
甘えるのが好きなのがアウラやフラッタで、ニーナやティムルもどちらかと言うと甘え好き側に入るんだよねー。
エッチ好きはムーリやシャロ、そしてリーチェで、この3人は最高にえっち好きの癖に同じレベルで甘えるのも好きだから、この3人に甘えられると果てしなくえっちし続ける事になるんだよなー。
「ん~っ。今回も私の中でご主人様が元気に暴れて居るのが分かりますよっ。さぁさぁその調子で、シャロの中に心行くまでご主人様の子種を注ぎ込んでくださいませっ」
「はうぅ……。ぐりぐりしながら中に出されるの、とっても気持ちいいですぅ……。気持ちよすぎてちゅうちゅう吸い付いてるのが自分でも分かっちゃうよぅ……」
「夕食前だけど、2人のお腹がいっぱいになるまでしっかり注ぎ込んであげるからね。2人さえ良ければ夕食中も注ぎ込んであげちゃおうかなー?」
「わ~いっ。ご主人様大好きーっ」
「夕食中と言わず、このままずーっとムーリの中に注ぎ込んでくれませんかぁ……? えっちなムーリはぁ、お夕食よりもこのままダンさんに召し上がって欲しいですぅ……」
椅子に座っている俺の上で元気に腰を振るムーリを貫きながら、嬉しそうに抱きついてくるシャロとたっぷり唾液を交換する。
この2人くらいグイグイ来られると、応えるのも楽しいから困るよねー。
出来るだけみんなを平等に愛してあげたいけど、遠慮しがちなエマやヴァルゴと比べると、積極的に甘えてくる2人を相手する機会が増えちゃうんだよなぁ。
ほらほらムーリ。もうこれ以上入らないんだからシャロと交代してくれる? 心配しなくてもひと晩中可愛がってあげるからさ。
大好きだよ2人とも。今日はいっぱい愛し合おうねーっ?
1
お気に入りに追加
1,800
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
隣の席の女の子がエッチだったのでおっぱい揉んでみたら発情されました
ねんごろ
恋愛
隣の女の子がエッチすぎて、思わず授業中に胸を揉んでしまったら……
という、とんでもないお話を書きました。
ぜひ読んでください。
冤罪をかけられ、彼女まで寝取られた俺。潔白が証明され、皆は後悔しても戻れない事を知ったらしい
一本橋
恋愛
痴漢という犯罪者のレッテルを張られた鈴木正俊は、周りの信用を失った。
しかし、その実態は私人逮捕による冤罪だった。
家族をはじめ、友人やクラスメイトまでもが見限り、ひとり孤独へとなってしまう。
そんな正俊を慰めようと現れた彼女だったが、そこへ私人逮捕の首謀者である“山本”の姿が。
そこで、唯一の頼みだった彼女にさえも裏切られていたことを知ることになる。
……絶望し、身を投げようとする正俊だったが、そこに学校一の美少女と呼ばれている幼馴染みが現れて──
[完結済み]男女比1対99の貞操観念が逆転した世界での日常が狂いまくっている件
森 拓也
キャラ文芸
俺、緒方 悟(おがた さとる)は意識を取り戻したら男女比1対99の貞操観念が逆転した世界にいた。そこでは男が稀少であり、何よりも尊重されていて、俺も例外ではなかった。
学校の中も、男子生徒が数人しかいないからまるで雰囲気が違う。廊下を歩いてても、女子たちの声だけが聞こえてくる。まるで別の世界みたいに。
そんな中でも俺の周りには優しいな女子たちがたくさんいる。特に、幼馴染の美羽はずっと俺のことを気にかけてくれているみたいで……
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる