異世界イチャラブ冒険譚

りっち

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703 大盤振る舞い

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「ふおおっ!? これ、本当になんの味付けもしておらぬのか!? なんと絶妙な塩加減なのじゃ……!」

「ここ、こっちのスープも美味しいよっ!? な、なんで野生動物だけでこんなに濃厚な味になるの……!?」


 我が家の食いしん坊コンビ、グラン・フラッタと建国の英雄リーチェの2人が、素材の味を活かした海の幸に舌鼓を打っている。

 こちらの世界の魚介類もいいダシが取れるようなので、下手に手を加えない方が美味しくいただけそうだ。


 海からの襲撃者たちを撃退した俺達は、撃退した襲撃者たちを早速調理して美味しくいただく事にした。

 適当に捌いて焼くだけでも最高に旨いし、煮出せばこの世界では馴染みの無い濃厚な魚介出汁がたっぷり出るし、美味しすぎて家族みんなの食事の手が止まらないよぉ。


「はぁ~……。海の野生動物ってこんなに美味しかったんだねぇ……。流石にこれは食べてみなきゃ分からない知識だよぉ……」

「美味い。確かに美味いんだがなぁ……。仕合わせの暴君以外に海洋生物を仕留められんからどうしようもない……! 私はおろかカルナスでさえも、海の生物を相手取ることなどできぬからな……!」


 美味しいということは認めながらも、なんだか複雑そうな様子で海の幸を頬張るキュールとカレン陛下。

 美味しいものは美味しいでいいじゃない。細かいことは食事が終わってから考えるべきだって。


「ドロップアイテムのお魚も美味しいけど、野生動物も美味しいのっ。こんなに美味しいのにインベントリに入れられないのは残念だねー」

「インベントリに入れておかないと直ぐに悪くなっちゃうんだっけ? 今のところは毒見に反応は無いけど、これから変化するのかしらぁ?」


 焼き魚やなんちゃって潮汁を口にしながら、ニーナとティムルが流通させられない事を残念がっている。

 病気耐性や毒見スキルなんて普通の人は持ってないから、足の早い食材を振舞うのはかなり判断が難しいのだ。


 こんなにあったら俺達だけじゃ食べきれないもんね。なのに保存出来ないんじゃ気軽に譲渡も出来ないよ。


「これは面白いですね? 調味料は変えていないのに生き物によってかなり味が変わってきますよ?」

「う、う~っ! 初めて見る生き物ばかりなのにぃっ……! この匂いを嗅がされたら、食べないなんて無理なの~っ!」


 ヴァルゴとターニアの槍使いコンビは、色々な生き物の味を比べて楽しんでいるようだ。

 食いしん坊コンビと同じくらい食べるのは無理だと判断して、2人は量ではなく種類を楽しむことにしたんだね。


「ダ、ダンさんっ! こ、こんなに沢山あって、なのに保存も出来ないんでしたら、教会の子供達に振舞ってきてもいいですかっ!?」

「あ、シスタームーリに賛成! 運搬は私も手伝うから、お願いダンっ!」


 ムーリとチャールがお願いしますと俺に頭を下げてくる。

 けど、これって一応帝国の資源って事になるわけだし、俺に許可を求められても答えにくいんだよ?


「ということですがカレン陛下。こんなに美味しい物を持て余して腐らせてしまうのは勿体無いので、知り合いに振舞ってきてもいいでしょうか? 調理と運搬は自分たちでやりますので」

「……確かに持て余すのは勿体無いが、少し待て」


 俺の問いかけに、瞳を閉じて考え込む陛下。

 今陛下の頭の中では、この事態をどうやって帝国の利益に繋げるのかを考えているのかもしれない。


 短く思案したカレン陛下は小さく頷き、キュールにいくつか確認してから返答してくる。


「幾つか条件を出させてもらう。大筋では全面的に要望を叶えるつもりだが、帝国側の都合もあるからな。了承して欲しい」

「構いませんよ。構いませんので条件の提示をお願いします」

「ああ。まず海洋生物の運搬だが……」


 量も量なので、カレン陛下も気持ち急いだ口調で条件を提示してくる。


 第1に、素材のままでの運搬を禁止する。移動するなら全て調理を済ませ、料理の状態で運搬すること。

 そして運搬に関しては俺達自身が直接行なう事を義務付け、この場に俺達の知り合いを手伝いとして呼び寄せることは許可してもらえなかった。


「海洋生物の存在もヴェル・トーガの景色も、我が国の立派な資源であり財産だからな。貴様等以外の人間を無制限に立ち入らせるわけにはいかぬ」


 海洋生物を仕留めたのが俺達だからか、どこか申し訳無さそうなカレン陛下。

 自国の利益や資源を守るのは当たり前なんだから、もっと堂々と所有権を主張されても気にしないんだけどな。


 次の条件は、可食部分以外は全て帝国が引き取りたいということだった。

 俺達にとっては料理を振舞えればどうでもいいけど、海洋研究を推し進めている帝国にとってはそうもいかないらしい。


 ま、こっちとしてはゴミを引き取らせてくれとお願いされたようなものだからな。断る理由がない。


「最後に、食部分もそれなりに提供して欲しい。帝国の民にもこの美味しさを伝えてやりたいからな」

「量が量ですから構いませんけど……。まさかその運搬まで俺達にやらせる気じゃないでしょうね?」

「人手は勿論こちらで手配させてもらう。ということでこの場に暫く不特定多数の人間が出入りする事を容赦して欲しいのだ」

「ん、そういうことですか……」


 俺達をもてなす為に人里離れた場所に迎賓館を建設した手前、多くの人間をここに出入りさせる事に慎重になっているようだ。

 本音を言えばあまり人は呼んで欲しくないけど……。ここはゴネても仕方ないよな。


「その条件で大丈夫です。運搬の人が出入りする間は、俺達も運搬に駆けずり回ってる予定ですから」

「済まんな、恩に着る……! では直ぐに手配するから一旦失礼するぞ。キュールも来い!」

「え、えぇっ!? なんで私が帝国の為に動かなきゃ……」

「キュールは海洋研究所の職員に事情を説明して、ポータルが使える者を何名か案内しろ。海洋生物の調査・運搬に何が必要なのかはお前の方が分かるはずだ」


 有無を言わせぬ勢いでキュールと共に転移していくカレン陛下。

 その直後に2人は、それぞれ加入していたパーティから脱退したようだ。


 さて、グズグズしてると帝国の人に全部持っていかれかねないからな。俺達も直ぐに動くとしよう。


「全員で分担して各地に料理を届けるよ。腹ごなしにはちょうどいいでしょ?」

「ふははっ! そうやって腹を空かせてまた食べるという話じゃなっ!」

「流石に王国中の人に振舞うのは無理だろうから、身内を優先しようか。調理担当と運搬担当に分かれて、世界中に海の幸を振るまおうっ!」

「「「はいっ!」」


 自分たちもモグモグと忙しく口を動かしながら、海の幸を振舞う為に動き出す俺達。

 調理担当家族以外に手料理を振舞いたい相手がいるかどうかという選定基準で、調理担当は俺とリーチェ、シャロとシーズ、そこにアウラを含めた5人で担当する事になった。


 俺もリーチェもシャロもアウラも、家族以外に手料理を振舞いたいと思う相手は特に居ない。

 シーズはムーリたちについていくか迷った挙句、孤児仲間よりも俺と一緒に居たいと言って残ってくれることになった。


「エマとティムルでガンガン食器を運び込んでもらえる? お金はいくら使ってもいいからさ」

「あはーっ。お姉さんにまっかせなさぁい! 王国中を回って食器を確保してくるからねーっ」

「ラトリア様。フラッタ様。少しの間ヴァルハールはお任せします。直ぐに私も合流しますので」


 カレン陛下が居なくなったので、ティムルとエマのシャツをめくって2人の乳首を軽くペロペロしてから送り出す。

 ほんのり塩味がきいていて、大層美味しゅうございました。


「行こう母さん! お祖父ちゃんたちにも早く食べさせてあげるのーっ」

「ラスティにも会えると良いんだけど……。お父様かお兄様が上手くやってくれるかな?」


 はしゃぐニーナとターニアのおっぱいをちゅぱちゅぱしゃぶって、ステイルークに送り出す。

 ヤバいなぁ。汗だくのみんなの塩味おっぱいが癖になりそうだ。


「や、ぁんっ……! 兄上に会いにいく前にぃ……! 妾の乳首、そんなにちゅぱちゅぱしちゃ駄目なのじゃぁ……!」

「長い……ですってばぁ……! おっぱい吸ってないで、早く調理に専念してくだ……はぁんっ!?」


 塩味おっぱいの美味しさに気付いたタイミングで、フラッタとラトリアのピンクの乳首を差し出されたら吸わずにはいられないってのー。

 敏感母娘の塩味おっぱいを気持ち長めにちゅぱちゅぱしゃぶって、ヴァルハールに送り出してあげた。


「現在守人たちの集落は1つに纏まっていますから料理の運搬は容易ですね。守人の皆に料理を届けた後は、旦那様におっぱいを届けて差し上げますからねー?」


 巫女服をはだけさせたヴァルゴの紫色の塩味おっぱいを舐め回し、彼女を魔人族の集落に送り出す。

 魔人族の人口なら、下手すりゃ全員に料理が行き渡るかな?


「私たちはスペルディアの教会本部に話を通して、そこから各地に料理を運んでもらおうと思ってるんです。子供達には全員に、出来れば教会に関わる全ての人に振舞ってあげたいですねっ」

「わっ、私じゃなくてシーズのおっぱいしゃぶりなさぁいっ! あっ、歯を立てちゃ……やぁんっ!」


 ムーリの特大塩味おっぱいと、チャールのぺたんこ塩味おっぱいを一緒に舐め回したあと、2人をスペルディアに送り出す。

 一時的にリーチェとムーリのパーティを交換し、魔力補正の少ないムーリに魔力自動回復スキルを適用させた。


「あっあっ……! 待ってダン。これじゃ料理が……んぁぁっ……!」

「パパ、ダメェ……! リュートと私のおっぱい、一緒に吸っちゃやだぁ……!」

「な、なんだこれ……! 美味過ぎ、美味過ぎるぅ……! はむはむちゅぱちゅぱ」


 普段から蜜のように甘いリーチェとアウラのおっぱいが、汗の塩分と混ざり合って絶妙のハーモニーを奏でている。

 あまりにも美味しすぎて、2人を抱き上げ動きを封じ、2人の乳首を調理も忘れてしゃぶり倒した。


「あはぁ。確かにご主人様もちょっぴりしょっぱいですね? これはこれで……」

「い、いつもより硬くて熱い……。いつもより興奮してんのか……? 今楽にしてやるからな……はむっ」


 後ろから抱きついてきたシャロが俺のうなじに舌を這わせ、俺の前で蹲ったシーズが咥えたブツをちゅうちゅうれろれろと舐めしゃぶる。

 すっかり上達したシーズの舌技に反応する体を必死に押さえ、最後の一線だけは何とか堪える。


 心の赴くままにシーズに飲ませても良いんだけど、やっぱり俺はみんなの中に出したいんだよっ。


「最高に気持ちいいから心配しないでね、シーズ……? これから帝国の人がワラワラ来るだろうから我慢してるだけで、シーズの口の中、あったかくって気持ちいいから……」


 シーズが不安にならないように、出さない理由をちゃんと伝える。

 けれど負けず嫌いのシーズは逆に奮闘してしまって、最高に気持ちいいけど出すことだけは出来ない地獄のような至福の時間を味わう羽目になってしまったぜ。


 実際に俺が味わったのは、リーチェとアウラの甘塩っぱい乳首でしたけど?




「客人に許可は取ってあるが、最大限の敬意を払って作業しろ! 食えない部分はキュールに断って各施設に運搬せよ!」


 やがて大勢の人間を引き連れて戻ってきたカレン陛下の指示の下、海の幸の解体と運搬作業が開始される。

 魚を捌いた経験などあるはずもない帝国の人たちだったけど、俺達が仕留めた海洋生物は人と同じかそれ以上のサイズだったおかげで、技術を気にせず大雑把に解体することが出来たようだった。


「……済まないダン。流石に全ての素材を運び出すのには時間が掛かりそうだ。その間不特定多数の人間がここに出入りする事を許してくれ」

「謝らなくていいですよ。謝らなくていいので、どうか俺達が仕留めた海洋生物、1つ残らず使い切ってくださいね?」

「そこは安心して欲しい。こちら側としてもまたとない機会だからな。作業する者たちのモチベーションは非常に高いはずだ」


 指示を出し終えた陛下が、調理している俺達の傍に寄ってくる。

 いやいや、帝国の人と会話しててくださいよ。なんでこっちに来るんすか貴女は。


 陛下たちが戻ってきたので、みんなとの情熱的なひと時は一旦終了し、海の幸の調理に専念する。

 海洋生物は下手に手を加えなくても十分すぎるほど美味しいので、適当に焼いて煮て、中まで火が通ればオッケーということにする。


「これでまた私の支持率はうなぎ登りだろうなぁ……。喜ばしいことではあるのだが、皇帝としては大分複雑な気分だよ」


 陛下のボヤキを聞きながら、山のようにある海の幸を片っ端から調理していく。

 まったく、来る前はどんなえっちな時間を過ごすことになるんだなろうなぁって期待してたのに、実際に満たせたのは食欲さんだったとか笑えないんだよ?


 ああでも、全部終わった後に塩味のするみんなの体を舐め回すのは最高に興奮するな!

 輝かしく艶かしいゴールに向かって、焼いて焼いて焼きまくるんだよーっ!
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