異世界イチャラブ冒険譚

りっち

文字の大きさ
上 下
662 / 878
最新章 

662 ※閑話 失伝 根源

しおりを挟む
「それじゃまずは私の精霊魔法で、私たち4人から詳細なデータを集めるわ」


 コルの精霊魔法が体を包み込んでくる。

 分析、解析能力に優れたコルの精霊魔法なら、私たち4人の情報からテレス人の組成を正確に導き出してくれるだろう。


 テレス人の人工創造計画が始まって、まずはテレス人である私たち4人から基本となるデータを抽出することにした。

 越界調査の為に極限まで魔法強化を施された私達の情報を元に、魔法強化されていない状態のテレス人の魔力を把握しなければいけないから。


「身長、体重、スリーサイズまで完璧に把握したわよーっ。ちなみに1番おっぱいが大きいのはメルでーす!」

「こらコルーっ! 個人情報を漏洩するなーっ!」

「1番おっぱいが小さいのは残念ながら私だったけどねーっ! 身長と体重はどっちもミルが1番よ」

「これでも戦闘員として鍛えてあるからね。私よりも体重が重くなったらダイエットが必要だと思って」


 私達の個人情報をネタに盛り上がっているように振舞うコル。

 だけど私にはコルがなんだが無理してふざけているような気がして、なんだか見ていられない……。


 彼女の精霊魔法は表面的な情報に留まらず感情までも読み取っちゃうから、4人分の不安を読み取ってしまって辛いんじゃないかな……。


 それでも人の個人情報を勝手に公開したことは許さないけどーっ!


「んっ。恐らくテレス人の構成魔力情報の把握には成功したわ。これで問題無く魔法強化前のテレス人を生み出せるはずよ」

「強化前、なんだよなぁ……。魔物が居る世界なんだから、最初っから魔法強化状態で生み出してやりたいんだけどねー……」

「仕方無いよ。私たちは限界まで魔法強化されているんだから。先天的にこんな魔力を付与してしまっては、恐らくは……」

「魂の輪郭が失われてしまう、だろー? 分かってるって、無茶はしないって約束すっからさー」


 カルの言う通り、魔物が居るこの世界だからこそ、テレス人に限らず全ての人に魔法強化が必要なんだけど……。


 私だって魔法技師の端くれとして魔法強化技術の一端くらいには触れた事があるけど、私たちに施された軍事レベルの極限魔法強化はトップシークレットだったからなー……。

 1歩間違えたら魂が飲み込まれてしまいかねないほどの膨大な魔力を、いったいどうやってなんの反発も無く定着させたんだか……。


「あ、それと全員を解析した結果、1つ面白いことが分かったわ」

「何かな? 明るいニュースだと嬉しいけど」

「私たちが4人で買った、このユグドラシルのブレスレットのことなんだけどねー」


 コルが左手を顔の横まで上げて、手首に嵌ったブレスレットを見せ付ける。

 なんでこのタイミングでユグドラシルのブレスレットの話になるの?


「覚えてる? これってめっちゃくちゃ高かっただけあってさ、元々魔力を通しやすいって触れ込みだったでしょ?」

「覚えてるよー。これのおかげでこの世界でもみんなと合流できたんだもんっ」

「買った時はあまりの値段に数ヶ月くらい後悔しちゃったけど……。ここに来て値段以上の効果を発揮してくれたね」

「うんうん。そんな大活躍のユグドラシル君だったけど、なんとまだ終わりじゃなかったみたいなのよっ」


 興奮気味に精霊魔法を使って、空中に情報を映し出してくるコル。

 そして映し出された情報の一画を指差しながら説明を始めた。


「どうやらユグドラちゃん、創世の際に変質しちゃったっぽくてねー? テレスの魔力以上にこの世界の魔力に馴染んじゃったみたいなのよ」

「ユグドラちゃんってなんだよー……? ユグドラシル君はどこ行ったのさ? ったく興奮してるのは分かったから、結論を述べてよ、結論をさー」

「相変わらずカルったらせっかちなんだからぁ。まぁいいわ。早い話がこのブレスレット、超効率の魔力変換器になってしまったみたいなのよ」

「魔力の変換器って?」

「扱える魔力はこの世界のものに限られるんだけど、少ない魔力でより強力なエネルギーを生み出せるってことね。簡易版のデウス・エクス・マキナ、というのは流石に語弊があるかしら?」


 コルによると、元々の魔力伝導率の高い素材で出来ているこのブレスレットは、創世の為に4人で精霊魔法を同時発動した際に、テレスの魔力をこの世界に馴染んだ魔力に変換するカルのイメージの影響を強く受けてしまったらしいのだ。

 その結果、何か大出力のマジックアイテムの作成に使えそうな素材に変化してしまったようだ。


「生涯の友情を誓ったこのブレスレットを素材にするのは抵抗があるかもしれないけど、もうこのブレスレットが無くても私たちは離れられようがないからね。ならいっそ、この世界の為に使ってしまってもいいんじゃないかしら?」

「データを見る限り、私の技術が足りない部分をごり押ししてくれる出力がありそうだね。下手すると越界の大転移魔法陣すら再現できる……?」

「メルー。それは再現できても許可出来ないわよー? コラプサーの居るテレスと繋がっている以上、越界の大転移を行うのは自殺行為に等しいから」

「わ、分かってるよーっ。可能性の話だってばぁ」

「この世界の後には逃げ場は無いってことだね。ならやはり私たちは、奴に対抗する手段を見つけなきゃいけない……!」

「……ミ、ミル?」


 強い怒りの篭ったミルの言葉に、思わず萎縮してしまう。

 突然の強い感情に戸惑い彼女に視線を向けた私たちに、ミルは静かに頭を下げた。


「……我が侭を言わせてもらうよリーダー。生涯の友情を誓って買ったこのブレスレット、どうかコラプサーを撃退する為に使わせてくれないかな……!?」

「いいわよ?」

「君が反対するのも理解できるよ。でもこれがあれば……って、え……?」

「いいって言ってるのよ。ちょうど1人1つずつ持ってるわけだし?」

「ちょーっ!? 軽いっ! 軽すぎるよコルーっ!? 私今、凄い覚悟を持って話したつもりなんだけどーっ!?」


 先ほど感じた戦慄するほどの怒りを、全力のツッコミで霧散させてしまったミル。

 おかげで雰囲気は少し弛緩したけど、緊張感も無くなっちゃったかも?


「貴女の覚悟を疑ってるわけじゃないわ。ただ元々、それぞれが自由に使うべきだと思ってたのよ」

「私の勇み足だったってことかいっ!? 数秒前の私を殴りたくて仕方ないよっ!!」

「消費する事に思い詰めてしまうほど、カルがこの腕輪を大切に思ってくれているのは分かるんだけどね。コラプサーへの対抗手段に使いたいと言われたら、リーダーとしても反対出来ないわよ」


 軽く肩を竦めながら、私たちを精霊魔法で包み込むコル。

 コルの魔力、落ち着くなぁ……。


「この通り、この世界の中なら私たちは何処に居ても精霊魔法で直接繋がれるわ。ユグドラちゃんが無くったって離れ離れになる心配は無いわ」

「た、確かにそれはそうだけど……。本当に、いいの……?」

「むしろこんなうってつけの素材、使わない手は無いでしょ? それに私たちはもう、私たち4人だけのことを考えるわけにはいかないと思うんだよね」


 コルは精霊魔法で、ガイアの人、エデンの人、クランの人、パンゲニアの人、そして私たちから取ったテレス人の構成データを表示する。


「4人だった私たちは、いつしかこんなに沢山の人の命と未来を守る立場になっちゃったのよ。だからこの腕輪も私たち4人だけで持て余すんじゃなくってさ、この世界の人たち皆に役立てるべきだと思うんだ」

「コルの言ってる事は分かっけどさー。コイツは代替品の無い貴重な素材だぜー? コラプサーの対抗手段に用いるのは構わないけど、使い道はもっと吟味すべきじゃねーのー?」

「別にいいんじゃない? 世界のためでもなんでも、自分の好きなように使えばさ。元々はこの世界に無かった物なんだもの。私達の自由に使えばいいじゃないっ」


 にひひっと気安い笑顔を浮かべているコル。


 この世界に無い貴重な素材なのだから、本来ならカルの指摘通り使い道は慎重に決めるべきだ。

 けどコルは私たちの友情の証を、テレスから持ち込めた唯一の思い出の品を、越界調査隊の活動に使用したくないんだろうな……。


「それにさー。貴女達のことなんだもの。カルに限らず、どうせみんなもこの世界の人たちの為に役立てる為に使っちゃうんでしょー? なら私は越界調査隊のリーダーコルモマエサとしてじゃなく、皆の友人のコルとして、みんながユグドラちゃんを何に使うか楽しみにしておこうかなーって」

「……そっか。ならコルに喜んでもらえるような使い方を考えなきゃいけないね?」

「ふっふーん。楽しみにしてるわよー? ちなみに私は、皆の使い道を見てから考える事にするからねー?」

「なんだそりゃーっ? 自由に使えって言ったくせに、自分の分は保険に確保しておこうっての? そりゃ無いぜリーダー」

「各分野の専門家の貴女達と違って、私にはまだこれといったビジョンが無いのよねー」


 いやいや。私だってまだ何に使うか全然イメージ固まってないからね?

 でも、そうだなぁ……。ミルがコラプサーへの対抗策の為に使うなら、私はやっぱり種族差を無くす為のシステムに運用すべきかも?


「と、ともかくありがとうコル! 君の信頼と期待には絶対に応えて見せるから……!」

「ふふ。頑張ってねミル。それじゃ用事がある時は連絡するとして、当分は自由に過ごしましょ。私たちのことは精霊魔法が繋いでるから、どんなに離れてたって独りじゃないからね……」

「え、コル……?」

「リーダーコルモマエサの名に於いて、越界調査隊J-0385のメンバーに無期限の休暇を言い渡します」


 コルは越界調査隊のリーダーとして正式に、私たちに無期限の休暇を言い渡してくる。

 無期限の休暇って……。それって実質解散ってことじゃ……!?


「今後もそれぞれの研究を怠らず、けれどお互い楽しく自由に過ごしましょう。みんなのおかげで私達の越界調査は成功を迎えられたと思っています。みんな長い間、本当にありがとう!」


 安定したこの世界に、もう私たちが積極的に関わる必要性は無くなった。

 だからこの日を最後にこの世界に生きる人たちのお世話をするのは自重して、これからは自分たちの為に時間を使って欲しいと、リーダーのコルモマエサから言い渡されてしまった。


 なんて、この時はすごく寂しい想いをさせられたんだけど……。

 他の人のお世話をするのを控えただけで、結局このあとも4人一緒に暮らすことになったんだけどね?





「う~ん……。メルが作ってくれたマジックアイテムじゃ、テレス人の創造に時間が掛かりすぎるね。知的生命体を作り出すってのはこんなにも魔力を食うもんなのかー」


 テレス人の人工創造計画に着手しているカルが、もどかしそうな様子でガリガリと頭を掻いている。


 カルに頼まれてテレスからの魔力を生命体に返還するマジックアイテムを用意したはいいけれど、人を作るには膨大な魔力と時間が必要みたいなんだよね……。

 だからカルはその時間を短縮する為の一助として、この世界の均衡を保ちつつも好きなだけ異界の門を開くことが出来るマジックアイテムの開発に、あのブレスレットを使う事に決めたようだった。


 ミルは当然コラプサー対策に、移動魔法を無理やり攻撃魔法に転用する研究にブレスレットを使用した。


 そして私は……。


「この世界に生きる全ての人々に、薄く平等に魔法強化を施す、ですって?」

「うん。正確には魔法強化システムの応用で、この世界の住人全てが恩恵を受けられる魔法効果を生み出すつもりなんだ」

「……い、いくらこのブレスレットでも、そんなこと出来るわけ?」

「出来ると思うし、やらなきゃいけないと思うんだ。これ以上人口が増えたら翻訳用のマジックアイテムの数も不足しちゃうし、人口増加のボトルネックになりかねないんだもん」


 この世界に生きる人たちをこの世界の魔力で覆い、共通の魔法則を適用させる。

 厳密に言えば魔法強化じゃなくって、魔法強化を行う前の下準備のようなものかな?


 そのためにはこの世界全体に半永久的に、且つ自動で影響を及ぼせるマジックアイテムを開発しなきゃいけないんだけど……。

 このブレスレットを使えば、そんなマジックアイテムの作成も可能なはずなんだっ。


「この世界の人々に共通のルールを追加するマジックアイテムかぁ……。『ルーラーズコア』とでも名付けようかな?」

「名付けようかな? じゃないわよっ。なにとんでもないアイテムをサラッと生み出そうとしてるわけっ!?」

「個人の意思に干渉できるようには絶対にしないよ。とりあえず始めは使用言語の統一化を図ろうと思うんだ。ルールはあとから追加できるようにすればいいだけだしね」


 まずは言語の壁を取っ払ってしまわないと、小人数なのに諍いが起きかねない。

 戦争や争いはいつだって相手への不理解、無配慮から起こることだと思うから、それを防ぐ為には共通言語による相互理解が必要不可欠よねっ。


「……こ、この子怖いわぁ。自分の天才性を全く自覚してないんだもの……」

「簡単にルールを追加されたら、私たちの死後に悪用されちゃう可能性もあるから……。その辺は良く考慮しないといけないね。ルール作りは手伝ってよコルー?」


 ルールの追加には慎重にならざるを得ないけど、既にイメージが出来ていたルーラーズコアそのものは割とあっさり完成させることが出来た。


 ルーラーズコアの魔力が適用された人間は、このマジックアイテムの影響下にあるという証明のように、自身の体からカード型のマジックアイテムを取り出せるようになるみたい。

 私たちはこのカード型のマジックアイテムを、『ステータスプレート』と名付ける事にしたのだった。
しおりを挟む
感想 104

あなたにおすすめの小説

実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは

竹井ゴールド
ライト文芸
 日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。  その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。  青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。  その後がよろしくない。  青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。  妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。  長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。  次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。  三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。  四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。  この5人とも青夜は家族となり、  ・・・何これ? 少し想定外なんだけど。  【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】 【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】 【2023/6/5、お気に入り数2130突破】 【アルファポリスのみの投稿です】 【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】 【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】 【未完】

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。

狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。 街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。 彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)

男女比の狂った世界で愛を振りまく

キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。 その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。 直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。 生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。 デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。 本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。 ※カクヨムにも掲載中の作品です。

処理中です...