異世界イチャラブ冒険譚

りっち

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657 ※閑話 システム

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「皆が王国を盛り上げようと頑張ってる時に、なぁんで私たちは黙々と資料の整理なんかさせられてるんだい、ダンさん?」


 ヤレヤレと溜め息を吐きながら、レガリアから押収した資料を確認しているキュール。

 でもキュールって家事技能が壊滅的だから、下手に手伝わせるよりは別の事に目を向けさせた方が助かったりするんだよ?


「適材適所って奴だよ。帝国に所属していたキュールが王国の催しを盛り上げるってのも微妙だろうしさ」

「ふんだっ。どうせ私はお手伝いも満足に出来ない女だよーっ」

「拗ねないでよー。この資料の整理だって必要な作業には間違いないんだからさー」


 むくれるキュールを膝の上に座らせて、資料の整理の邪魔にならない程度にキスをする。

 けれどキュールは他のみんなと違って、キスで簡単に機嫌を直してはくれないんだよなー。


 今日は別荘に来て、毎日頑張るみんなをたっぷり労いぽっこり膨らませたあと、キュールと2人でマジックアイテム関係の資料を中心に読み込んでいるところだ。

 マジックアイテム開発にはティムルとリーチェも参加したいと言ってくれたけど、日中も忙しい2人には1度ゆっくり休んでもらおうと失神するまで注ぎ込んで、失神した後もひたすら注ぎ込んであげたので、復活にはもう少し掛かる見込みだ。


「大体さー。資料の整理だったら他のみんなにも手伝ってもらうべきじゃないのかい? 私は読み散らかすことしか出来ないんだから、ダンさんの手間が増えちゃうよ」

「ははっ。暴れ散らかすわけじゃないんだから大した手間でもないって。お前と2人で過ごす時間を手間だなんて思う訳ないでしょ?」

「…………そんな言葉で誤魔化されると思わないで、って言いたいところなんだけどぉ」


 資料から目を上げたキュールは、俺にしなだれかかりながら愛おしそうに唇を重ねてくれる。

 ゆっくり優しい口付けは性に奔放なキュールには珍しくって、ついつい作業を忘れて楽しんでしまう。


「悔しいなぁ~……。私は絶対男に執着したりしないって思ってたのにさぁ……」

「拗ねた顔で愛の告白をしてくるのやめて? キスだけで止められなくなっちゃうでしょ?」

「私としては願ったりだけどね? つまらない資料整理より、愛する貴方に可愛がって欲しいなぁ?」


 挑発的な笑みを浮かべながら、俺の上で服を脱ぎ始めるキュール。

 知的好奇心の塊のキュールが、好奇心よりも俺と肌を重ねる事を優先してくれた事に興奮を覚える。


 椅子に座ったままキュールを貫いて、椅子が軋むのも気にせず彼女の中を往復する。

 けれど会話もしたいので、ゆっくりじっくり刺激少なめの行ったり来たりだ。


「ん……。思い切り突いて、くれないのかなぁ……? 1番奥でダンさんのこと、いっぱい感じたいんだけど……」

「思い切り突くのは、お前の好奇心を刺激出来たらってことで。興奮してる時のキュール、最高に気持ちいいからさ」

「あん……もうっ……。それまでこんなにゆっくりなのかい……? これでも気持ちいいことはいいけど、少しもどかしいね、ん……」


 もどかしいと言いながらも、気持ちよさそうに俺の動きに合わせてくれるキュール。

 キュールをゆっくり抱いたことってあんまり無いからな。たまにはこういうのも新鮮で楽しい。


 キュールの控えめで紫色をしたおっぱいをれろれろと舐め回し、次第に増していく硬度を舌先で確かめながら話しかける。


「マジックアイテムは職業スキルでは出来ない事が出来るからね。ノーリッテが使ってきたマジックアイテムもそうだし、スレイブシンボルには1度痛い目に遭わされる。だから早いところ資料整理をしておきたいんだ」

「職業スキルには無い能力……。そう考えると、マジックアイテムって不思議な存在だねぇ」

「キュールはレガリアに居た時に殆どの資料を読み終えたみたいなことを言ってたけど、お前が知らないマジックアイテムの資料や、お前が危険だと思うマジックアイテムなんかを優先的に教えて欲しい、かなっ」

「あ……ズルい、よ? 自分だけ気持ちよくなるなんてぇ……」


 キュールのおっぱいをしゃぶりながら彼女の最奥に俺の子種を撒いていると、ズルいズルいとこれまた拗ねたキュールが駄々をこね始めた。

 だからその拗ねた反応、最高に興奮しちゃうんだよーっ!?


「んもう……。まだ出てるじゃないかぁ……。たった1回で私を満たしちゃうつもりなのかい……?」

「キュールが可愛すぎて我慢出来ないだけだよ。お腹いっぱいになっちゃう前に真面目な話も終わらせよう」


 気持ちよさそうに俺の上で身を震わせているキュールが、乳首をちゅぱちゅぱしている俺の頭を愛おしそうになでながら、自分が知っているマジックアイテムを列挙していく。

 俺はキュールをおっぱいをしゃぶりながら、彼女の知っているマジックアイテムの資料をひとまず除外していく。


「えっ!? キュールってサークルストラクチャーとかマインドディプリートの作り方も知ってるの!?」

「知ってるよ? ロストスペクターから押収した資料に目を通したからね。カレン陛下にはまだ報告してないけど、陛下もこの2つの作り方は知りたがっていたから助かるよ」

「ああ、最近知ったってことね。帝国側にその2つの製法が流出しても……多分平気だよ、な……?」


 サークルストラクチャーもマインドディプリートも、将来的には帝国の国力を引き上げる大きな要因にはなるだろう。けれどそれは先の話のはずだ。

 むしろ今は世界中の人たちにガンガン浸透を進めてもらって、この世界全体のマンパワーを引き上げるべき時だろ。


「あ~……。自分の乳を吸う相手って、なんでこんなに愛おしく感じちゃうかなぁ……」

「え、キュールのおっぱいを吸えば吸うほど、キュールは俺のことが好きになっちゃうってこと!? そういう事なら任せてよっ! 暇さえあればちゅぱちゅぱしゃぶってあげるからっ」

「その発言は流石に今更過ぎるでしょ……。暇さえあればしゃぶってくるものだから、今ではダンさんの顔を見ただけで硬くなっちゃうくらいにされちゃったぁ……」


 ほほう? それは何とも素敵な情報ではないかっ。

 つまりキュールの乳首は、俺と一緒にいる限り常に硬いままで、いつでも最高の状態を維持しているって事だなっ。


 他のみんなと比べてまだまだしゃぶり足りてないのに、えっちなおっぱいにはお仕置きしなくちゃいけないなっ。がじがじ。


 噛めば噛むほど硬さを増す、キュールの最高の乳首に歯型をつけながら、キュールに教えてもらってサークルストラクチャーとマインドディプリートを量産する。

 まぁまぁの量の魔力を持っていかれた気はしたけど、おっぱいを吸っている時の俺が魔力枯渇を起こすなどありえないのだっ。


「随分沢山作ったねぇ? まだ在庫はあったんじゃなかったかい?」

「帝国へのプレゼント分も作ったからね。それなりの量になっちゃったよ」

「……は?」

「先日は俺のせいでエリクシールを消費させてしまったでしょ? そのお詫びも兼ねてさ」

「あ、今回は珍しく、ちゃんと真っ当な理由があるんだね?」


 こぉらキュール。今回はとか珍しいとか、そこまで意外な顔をするんじゃないよ、まったく。


 とりあえずのお詫びとして、サークルストラクチャーとマインドディプリートを30個ずつ作ってキュールに持たせ、更に王国へでも不足しているマインドディプリートをいくつか作った。

 希少性を考えたらエリクシールの代わりにはならないだろうけれど、カレン陛下も欲しがってるそうだからお詫びの気持ちは伝わるはずだ。


「あらぁ? これってサークルストラクチャーとマインドディプリートじゃなぁい? 作り方分かったのねぇ~」

「あらら、もう作り終わっちゃった? ごめんねダン~。ちょっと寝すぎちゃったよ~」


 マインドディプリートを作り終えたタイミングで、ティムルとリーチェの2人が起きてきた。

 とりあえず2人には、キュールのおっぱいを吸っている俺の頭をおっぱいで挟んでもらった。柔らかい。暖かい。


「ちょうど良かったよ。本命のマジックアイテム開発はこれからだったからさ」


 本当に開発したいマジックアイテムは、犠牲を払わず異界の門を開くためのマジックアイテムと、世界の魔力量を調整するアイテムだ。

 そしてマインドディプリートの生産が可能になったことで、この2つの作成にも少し光明が差した気がする。


「マインドディプリートの魔力吸収機能を使って、人の魔力を直接マジックアイテムに作用させる方法と、逆位置の魔錠と同じ機能を持ったマジックアイテムが作れると思うんだ」

「マインドディプリートは、人から魔力を奪ってその魔力を大気に返すマジックアイテムだ。そう考えると確かに整合の魔器に通じるものは感じるけど……。レリックアイテムを人の手で生み出すなんて、果たして可能なのか……?」

「まぁまぁキュール。出来る出来ないはこの際一旦忘れて、出来る前提で話を進めましょ。マインドディプリートを基板として、そこになにを加えればいいと思うかしらぁ?」

「異界の門を開くなら貪汚の呪具……。膨大な魔力に指向性を持たせるって意味なら呼び声の命石か移魂の命石あたりが使えそうじゃない? キュール、それらの資料を探してくれる?」


 人の手でレリックアイテムを作り出す事に不安を抱くキュールと、取り合えずやってみようの精神で具体案を模索するティムルとリーチェ。

 やってダメなら仕方ないけど、やれるかやれないかで悩むのは時間の無駄だもんね。


 だけどさキュール。俺はレリックアイテムを作り出すことは、多分可能だと思ってるんだ。

 その根拠は、トライラム様がエルフだったとして、そのエルフが現れたのちにフォアーク神殿が建てられているからだ。


 転職魔法陣は元々はフォアーク神殿のランダム転職の魔法陣がオリジナルで、サークルストラクチャーはそれを元にカスタマイズされたマジックアイテムだと聞いている。

 人々に様々な祝福を齎すフォアーク神殿の転職魔法陣は、恐らくレリックアイテムの1つだと思うんだよなー。


 そんな思いを抱きながら3人のおっぱいに挟まれつつ、あーでもないこーでもないと試行錯誤の末、いくつかのマジックアイテムを生み出すことが出来た。





「いやぁ~。ダンのことだから作っちゃうだろうとは思ったけど、これは予想以上だったわねぇ……?」

「副産物ってレベルじゃないよ……? これも公表出来ない情報だよぉ……」


 ティムルとリーチェが俺に乳首をしゃぶられながら頭を抱えている。

 2人が乳首をちゅぱちゅぱはむはむされている事を忘れるほどのマジックアイテムを生み出してしまったぜっ。


 マインドディプリートで奪った魔力を蓄えておける、魔玉に変わる新しい動力になる可能性がある、立方体の『エネルギーキューブ』。

 貪汚の呪具とエネルギーキューブを合わせて、使用者の魔力で異界の門をこじ開けるマジックアイテムの『招きの窓』。

 招きの窓に呼び声の命石を組み合わせることで、異界から流れ込む魔力を別の物に変換するマジックアイテム『等価の天秤』。


 そして何気にヤバいマジックアイテムの、呼び声の命石と移魂の命石にサークルストラクチャーを混ぜることで生み出してしまった『簡易型魔法強化システム』だ。


「嘘、だろう……!? これ、フォアーク神殿の転職魔法陣じゃないのか……!?」


 簡易型魔法強化システムを触心したキュールの呟きで、ランダム転職魔法陣の再現に成功してしまった事を知る。


 転職魔法陣を生み出すサークルストラクチャーに、魔力に指向性を持たせて増幅する呼び声の命石、そして魂を移動する移魂の命石か……。

 もしかしてーって軽い気持ちで試してみたらあっさり出来ちゃったから、作った俺の方がビビリ散らしてるよ、もうっ。


「フォアーク神殿の転職魔法陣が増やせるのは朗報だけど……。これも当分はダンのインベントリで管理してもらうしかなさそうねぇ~……?」

「いやいやティムル……。今回作ったマジックアイテム、ぶっちゃけどれも公表出来ないよ……? ギリギリエナジーキューブは公表できるかもだけど、材料がマインドディプリートって時点で、もうね……?」


 ティムルとリーチェの言う通り、これは俺が管理するしかなさそうだなぁ。

 ただ、どれもこの世界を維持するためには必要なマジックアイテムだと思うので、どこかのタイミングで公表し、世界に継承していってもらわなければいけないマジックアイテムだと思う。


 ……どこかのタイミングって言えば、やっぱり種族代表会議だろうなぁ。


「それにしても、簡易型魔法強化システムって……。これだけ明らかに毛色の違うネーミングセンスなんだよな……」


 職業の祝福と呼ばれる恩寵の力は、正式には魔法強化と呼ばれる力なのか?

 簡易型ということは、職業の祝福には更に先があったりするのか?


 なんにしても職業の加護の元となった、魔法強化と言われる何らかのシステムがあったということだ。


「この世界の核である職業の祝福。それは人の手で生み出されたものだった……? なら神とはなんだ? 神が人なら、この世界は人の手で生み出されたって事になってしまうじゃないか……」

「大丈夫キュール? 考えすぎちゃダメだよー?」

「あ、済まないダンさん。だけど歴史学者を自認してきた者として、これは絶対に目を逸らすわけにはいかないよ……!」


 取り乱しているキュールには申し訳ないけど、新たな見解に興奮しているキュールの中が気持ちよすぎて、さっきから遠慮なく注ぎ込みまくってしまっている。

 俺にとっては世界の真実よりも、キュールの奥の感触の方がよっぽど重要だ。気持ちよすぎて止まらないよ~。


「祝福の神トライラムはやはり人で、だからこそ変世神話の3女神の正体もまた人である可能性が高いだなんてね……。この世界の真実を暴くのが楽しみになってきたぁ……!!」

「うぉぉ締まるぅ……! き、気持ちいい……」


 目的のマジックアイテムの製作にも成功したことだし、もうキュールの意識を飛ばしちゃっても問題ないよねっ!?

 このままお腹いっぱいになるまで注ぎ込んだ後は、ティムルとリ-チェと2回戦もしてあげないとなっ。


 狙って作った公表出来ないマジックアイテムと、偶発的に完成した公表出来ないマジックアイテムをインベントリに仕舞って、俺はキュールとティムルとリーチェを改めてベッドに押し倒したのだった。
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