異世界イチャラブ冒険譚

りっち

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8章 新たな王と新たな時代2 亡霊と王

626 劣情 (改)

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「皆さんには申し訳無いけど、ちょっとだけご静聴願いますねーっと」


 家族の協力でスペルド王国中の街の領主を誘拐してきた俺は、領主たちを奈落にあったかつての竜人族の飼育場に軟禁する。

 領主たちが状況を理解して自力脱出を諦めた頃合いを見計らって、今回俺達がこんな行動を起こした動機を説明する。


 ひと通りの説明が終わって、今は皆さんからの質問を受け付けている。

 発言は勝手に騒ぐのは駄目で、喋りたい事があるなら挙手して順番にと伝えたところ、おずおずと見たことの無い男が右手を上げた。


「わ、私がレガリア? に関わっている証拠はあるのか……!? こんなことをして、貴様らただで済むと思って……」

「あらローガイン様。お互いレガリアに与する者同士仲良くしましょうと、あんなに情熱的に私を求められたではないですか。ひと晩中私を求められたあの夜を、ローガイン様はお忘れになってしまったのですか?」

「シャシャシャっ、シャーロット様……! ソ、ソレはそのぅ……」


 まさかシャロからこんな方法で追求されると思っていなかったであろう男は、言葉を詰まらせアタフタとうろたえている。

 個人的にはあまり気分の良くない追求の仕方ではあるんだけど、シャロ的には意趣返しの気持ちも含まれているのか、なかなかにご機嫌な様子だな?


「ローガイン様だけではありません。レガリアの名を出して私を求められた方は気をつけてくださいね? 私は肌を重ねた殿方を1人たりとも忘れてはおりませんので」

「ま、待ってくれ!? 私はシャーロット殿下と関係なんて持った覚えは……!」

「はいはいエルノックさーん。私の顔に覚えはないかなー?」


 シャロと肌を重ねていないことを理由に声を荒げる男に、自分を指差しながら笑顔で手を振るキュール。

 キュールの顔を見て一瞬固まった男は、その顔を驚愕の色で染め上げていく。


「ききき、貴様はキュール……!? ななな、なんで帝国にいるはずの貴様がこんなところに……!?」

「賢人エルノックに覚えてもらえていて光栄だねぇ? この度私もシャーロット様と一緒に、こちらの男性に娶ってもらったのさ。だから言い逃れは出来ないと思って欲しいなぁ? 時間の無駄だから」

「ぐ……ぬぬ……! くっそぉ……!!」

「ま、要するに俺の妻であるシャーロットとキュールの証言に基づいて皆さんに集まってもらったわけだよ。この2人と全く面識が無いのに連れてこられたって人は教えてよ。本当なら直ぐに解放するからさ」


 問いかける俺に、サッと目を晒す領主達。


 ま、領主たちならいざ知らず、シャロとキュールが嘘を吐く理由って無いからね。

 この2人の証言で集められた時点でコイツらに言い逃れする術は無いだろう。


 武力をチラつかせて誘拐された状況で、証拠を求めるような馬鹿な行動を起こす奴もいないようで何よりだ。


「レガリアのトップを殺害済みと言っても、それを疑わしく思う人もいるかもしれない。そこでコレが証拠になればと思ってるんだけど、どうかな?」


 ティムルが真っ二つになった無貌の仮面と、切り裂かれたミラージュコートを広げてみせる。

 この2つって元はレリックアイテムだったらしいけれど、俺が両断してしまった為にインベントリに収納できないんだよなー。


「は? ただの割れた仮面とボロ布ではないか。そんな物が何の証明に……」

「馬鹿なぁっ!? 無貌の仮面とミラージュローブが切り裂かれて……! メナスの象徴であるはずのその2つが失われておるだとぉ……!?」

「ふぅ。知っている人が居てよかったよ」


 壊れたレリックアイテムを広げるティムルを見た領主たちの反応は、正に両極端といった感じだ。


 ノーリッテってレガリアの運営をゼノンに丸投げしていたらしいし、アイツ自身50を超えた結構な年齢だったからな。

 比較的に新参の者はノーリッテと会ったことすら無いのかもね。


 無貌の仮面とミラージュコートは、組織レガリアのトップであるメナスの象徴のはずの2つのレリックアイテムなのになぁ。

 出不精でコミュ症のノーリッテのせいで、その象徴を知らずにレガリアに参加することになるなんて、なんかちょっと可哀想に思えてくるな?


「コレからちょっとだけ時間をあげるから、知らない人たちにあのレリックアイテムが破壊された意味を教えてあげてくれる? その間に飲み物と軽食でも用意しておくよ」


 俺達が1歩下がると、驚いている人に向かって何も知らない人たちが群がり始めた。

 10分程度あれば充分かなぁ?


 精霊魔法の使えるリーチェと、オーバーウェルミングで全員を簡単に制圧できる俺が領主達を見張っている間に、他のメンバーで適当に料理と飲み物を購入してきてもらう。

 コイツらにみんなの手料理を食べさせる気は無いし、ちょっとずつでもお金を使っていくのは大切だからな。


 領主連中が話に夢中になっている間に、俺とリーチェで家族分の椅子とテーブルを用意して食事の準備を整えていく。

 この場が奈落の未踏破領域であると理解しているらしい領主連中は、俺達が席を外しても逃げ出そうとする者は1人も現れなかった。

 ひょっとしたら、俺達が領主を誘拐している間に何度か逃亡を試みたのかもしれない。


「なぁみんな……! 今は双竜姫もその娘も居ないんだ……! 英雄リーチェの実力は侮れんだろうが、全員でかかればあの2人を制圧する事が出来るんじゃないか……!?」

「そ、そうだ……! 俺達は魔物じゃないんだから、全員で一斉にかかれば対処出来ないはず……! どうやらあの男が中心人物のようだから、あの男さえ人質に出来れば……」

「あ、あの場の全員が我々の言いなりに……!? 双竜姫ラトリアも、色狂いシャーロットも、建国の英雄リーチェも好きにできるってことか……!?」

「その3人だけじゃない……! 全員が絶世の美女と言っていい容姿だったな……! お、俺はラトリアの娘を貰うぞ……!」

「な、なら俺は獣人らしいあの巨乳を頂くぜぇ……! 旦那の前でひたすら犯してやる……!」


 あらあら。監視の人数が減ったことで随分と楽しい相談を始めたようだ。


 有名どころを除くと、やっぱフラッタとムーリが人気だよなー。

 というか貴族でもなんでもないはずなのに、フラッタと同じくらい人気を集めるムーリが凄すぎるわ。


 劣情を向けられる事に慣れているらしいリーチェは、あくびをしながら俺に抱き付いてくる。

 まるで俺の体を拘束するように両腕を巻き込んで抱きつき、悪戯した子供みたいにニヤニヤした笑顔で俺を見上げてくるリーチェ。


 ……意外とリーチェって、イタズラ好きな一面があるよな?


「い、今だ……! やるなら今しかないぞ! ラトリアやその娘が戻ってくる前に、あの2人を拘束するんだぁ……!」

「「「うおおおおおおっ!!」」」


 リーチェが俺の自由を奪ったと判断した領主たちが、ここしかないとばかりに一斉に蜂起する。


 雄叫びを上げながらこちらに向かって突進してくる領主達。

 その血走った目には劣情の色が色濃く宿り、俺への憎しみや無事に帰りたいという感情すら読み取れなかった。


「んー……。俺がアナザーポータルを使えることはもう見せてあるんだし、みんなが戻ってくるまで席を外せば済むことなんだけどなぁ。何処に勝算を見出したんだコイツらは……」

「怖いよーダン~っ。このままじゃダン以外の男に代わる代わる弄ばれちゃうよー」

「そんなことをさせる気は無いけど、棒読みすぎて気が抜けちゃうよリーチェ……」


 ニコニコしながら俺の両腕を拘束するリーチェが、巨大なおっぱいをムニュムニュ押し付けてくる。


 抱き締め返してあげたいのに、今のリーチェは自分の体を擦りつけたい気分らしい。

 最高に気持ちいいから好きにさせておこう。


「っていうか、領主連中を炊き付けてどうするの? 何か狙いがあっての行動なのかな?」

「えへへー。ぼくの大好きなダンが侮られてるのってやっぱり嫌だからさー。ここはダンにかっこよく制圧してもらって、ダンの評価を上げておきたいなーって」


 コワイヨーコワイヨーと棒読みのセリフを領主たちに届けながら、より一層俺に身体をこすり付けてくるリーチェ。

 その怯えた英雄の様子に、領主たちは自分たちの反乱の成功を確信する。


「それにダンが侮られたままだと、このあとの話もスムーズにいかないかもしれないでしょっ? だからダン本人がこの人たちを制圧しておく必要があるんじゃないかな~?」

「「「う、うおおおおおおおおおっっ!!」」」

「ああもう、そんなに必死に俺に体をこすり付けてるから、領主たちに向けてるお尻がふりふり揺れて、彼らの劣情を煽っちゃってるじゃんかぁ……」


 リーチェに拘束されているので上げられない両手で、領主連中から庇うようにリーチェのお尻を鷲掴みにして、モニュモニュ揉んだりなでなで撫で回したりする。

 く、連中の視線から守ってやりたいのに、リーチェのエロケツが大きすぎて手のひらに収まらないぜ……! もにゅもにゅ。


 って、こらリーチェ。お尻を撫で回されてそんなに嬉しそうな顔しないのっ。


「俺以外の男を誘惑するこのエロ尻には、あとでたっぷりお仕置きだからねー? 覚悟してよー?」

「やったっ! 約束だからねっ!? 死んじゃうーって泣き叫ぶくらいお仕置きしてくれなきゃ嫌だからねっ!?」

「「「うおおおおおおおおーーーっっっ!!!」」」

「って言うか遅いなっ!? この人たちって普段どんだけ運動してないんだよっ!?」


 連中に気兼ねなく話し合ってもらおうと少し距離を取っていたとは言え、100メートルも離れていない距離を詰めるのにどんだけ時間かけてんだよ!?

 魔物が跋扈し職業の祝福があるこの世界でここまで運動出来ない奴って、一般人にはほぼ居ないと思うんだけど!?


「ぎゃっ!? ま、待って、踏まないでぐぇぇ!?」

「痛い! け、蹴るんじゃない! 私を誰だとぎゃああ!!」

「しかも普通に転んで脱落者出てるし……。俺は何もしてないのにどんどん負傷者が出ているよぅ……」

「ダンなら無傷で制圧してくれるって思ったんだけど……。なんか彼らにちょっとだけ申し訳なくなってきちゃった、かな……?」


 自分の股間を俺の股間にぐりぐり押し付けて呼吸が乱れ始めたリーチェが、自分の想定していなかったあまりの惨状にちょっとだけ引いている。


 コレだけ会話しても、まだ1人も俺の居る場所まで到達してないってのは逆に凄いんだよ。

 確かに高齢者が多いし、全員が人間族っぽいのはあるだろうけど、それにしたって領主さんたち弱すぎるよぉ……。


「こりゃあ放置しておく方が怪我人が増えて危険だね……。さっさと制圧しちゃおっか。オーバーウェルミングーっと」

「「「はうっっっ!!?」」」


 血走った目でこちらに向かって来ていた領主たちは、魔力威圧を受けて体を跳ねさせた跡、バランスを崩して次々と地面にキスをし始める。


 結局怪我人が続出してしまったけど……。

 コレに関しては自業自得だし、俺が治療してやる義理は無いよなぁ……?


「……ったく、そんなに劣情を解消したいなら手伝ってやるよ。リーチェのお仕置きも兼ねてね」

「えっ? ぼくのお仕置きって……あっ!?」


 領主たちに背を向けているリーチェの服の中に手を入れて、さっきから撫で回しているリーチェのエロケツを直に触れて堪能する。


「さぁリーチェ。お尻を支えてあげるから、両足も使って俺にしがみ付くんだ。服の上からいっぱい突いてあげるからね」

「え、ええ……っ!? い、いくら服を脱がないからって、ここでぇっ……!?」

「お前へのお仕置きも兼ねてるって言っただろ。早く俺に抱き付いて、シャツをまくって俺におっぱいを差し出すんだ。あ、でもお前のエロ声も乳首をしゃぶる音も聞かせる気は無いから、ちゃんと音は遮断するんだぞ?」

「う、うぅ~……! ぜ、絶対向き変えちゃヤダよぉ……?」

「見せる訳ないだろ。エロいリーチェは全部俺のもんだ」


 真っ赤に赤面しながらもシャツをめくり上げ、両足で俺に抱き付き股間をぐりぐり押し付けてくるリーチェ。

 俺の首に手を回している為完全に無防備となった2つの甘い乳首にしゃぶりつき、その根元をかみかみしながら喘ぐリーチェのエロケツを撫で回す。


「はむなむ。でも今回はリーチェへのお仕置き兼ねてるからね。れろれろ。ただのお仕置きだと喜ばれて終わっちゃうから、多少はリーチェにも嫌がってもらわないとさ。ちゅぱちゅぱ」

「う、そばっかりぃ……! だったらなんでこんなに硬くしてるの、さぁ……!?」

「お前がこすり付けてくれるお股の感触と、甘い甘いおっぱい。そして両手でも余るこのエロケツがエロ過ぎるからかに決まってるだろ? 俺の可愛いエロリーチェめぇ。たっぷりお仕置きしてやるからなぁ?」

「お仕置きって言いながら可愛いって言わないでぇ……!! 嬉しすぎてお仕置きに、お仕置きにならないよぉ……!?」


 チョロすぎかこのエロリーチェめ。

 お前こそ可愛すぎてお仕置きするのが難しいんだよっ。


 萎縮が解けない領主連中は地面に這い蹲ったまま、俺におっぱいを吸われたり生ケツを撫で回されているリーチェを凝視しているようだ。


 お前らが好き勝手しようとした英雄リーチェだけど、こいつはこの通り俺の妻なんでね。

 お前らなんかに触れさせるわけないじゃないか。


「あーーっ!? まーたダンさんがえっちなことしてるーーーっ!」


 怒ったムーリが突撃してくるまでの数十分間甘いおっぱいをしゃぶり、身動きの取れない領主たちにリーチェの背を向けたままでひたすらリーチェの口を吸ったのだった。

 誘拐してきたお詫びに、姫エルフの痴態を目に焼き付けるといいよ。エロい部分は見せないけど。


「さて。みんなが俺だけの可愛い奥さんだって事実と、自分たちの無力さは自覚できたかな?」


 詰め寄ってくるムーリを抱きしめながら適当に料理を配り、領主たちの萎縮が回復するのを、代わる代わるみんなのおっぱいを揉みながらゆっくりと待った。

 変な虫がつかないように、いっぱいキスしてツバ付けといてあげるからねー。みんな大好きぃ。


「俺はキュアライトが使えるしヒールポーションも常備してるけど、今ので出来た傷は自業自得だから治さないよ。殺されないだけありがたいと思ってね」

「ほ、ほぼ職業浸透が進んでいないのに、旦那様とリーチェを制圧できると思っていたって……」


 領主たちに背を向けて俺におっぱいをしゃぶられているヴァルゴが、事の経緯を聞いて逆に戦慄している。

 そんな彼女の緊張を、両手でおっぱいをマッサージして揉み解そう。


「もしも旦那様にお会いできずにスペルド王国と接触できたとしても、恐らく私たちの力にはなってもらえなかったでしょうね……。無能すぎて……」

「こぉんな美味しいヴァルゴのおっぱいを、俺が見逃す訳ないだろぉ? はむはむちゅぱちゅぱ」


 極限の研鑽を続けてきたヴァルゴは、危機察知能力に長けているからなー。

 丸腰でイントルーダーに挑むような領主たちの行動が逆に恐ろしく感じられたようだ。


 俺と戦った時、始めはヴァルゴの方が優勢だったし、何より俺にヴァルゴを殺す気が無かったからな。

 ヴァルゴの危険察知能力が働かなかったとしても仕方が無い。


「別に俺はアンタたちの命には興味無い。だから抵抗するようならあっさり殺しちゃうけど、放置しても問題無いと判断できたらそのまま解放するよ。俺達の目的はレガリアの残党狩りだからね」

「目的は残党狩りなのに、我らを解放するはどういうことなんだ……」

「組織さえ壊滅できれば、構成員のその後にまでは口出しする気は無いってことだよ。ってわけで、これからじっくり話し合おうじゃんか」


 多数の怪我人を出してしまったものの、理想は1人の犠牲者も出さずにレガリアを解体することだ。


 メナスを殺しレガリアを壊滅したと宣言した俺を前にしても、この男たちは俺への憎悪よりもみんなへの劣情を優先させたからな。

 付け入る隙はいくらでもありそうだ。


 ……しかし、人前でリーチェを辱めるの、めっちゃくちゃ興奮したなぁっ……!

 流石に何度もする気はないけど、お仕置きとして素晴らしいシチュエーションだったよぉっ!
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