異世界イチャラブ冒険譚

りっち

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8章 新たな王と新たな時代2 亡霊と王

615 祝福の力 (改)

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「はぁ……はぁ……はぁ……」


 無事に乳首開発のノルマを終えて、未だ眠ったまま荒い呼吸を繰り返すシーズ。

 ご馳走様。最高に美味しかったよ、シーズのちっぱい。


「さぁ次はチャールの番だよ。こっちにおいで」

「え、えぇ……? わ、私シーズのベッドの上で仕込まれちゃうの……?」


 シーズの唾液塗れの2つの乳首を指先でくりくり弄びながら、彼女の親友兼俺の新妻チャールを呼び寄せる。

 俺の両手さんはシーズの乳首を離す気は無さそうなので、チャールに移動してもらうしかないのだ。


「大丈夫なのダン……? シーズが起きたら気まずいって次元じゃないんだけどぉ……?」

「そんなヘマはしないよ。今だってシーズ、すっごく気持ち良さそうにしてるけど起きないでしょ?」

「はぁっ……! んぁっ……! う、ぁぁ……!」

「……それはそれで不安材料なんですけどぉ?」


 ブツブツ言いながらも素直にベッドの上に乗ってくるチャール。

 右手でシーズの乳首を優しく刺激しながら左手でチャールのシャツをめくりあげると、やっぱりチャールも慎ましく可愛らしいサイズのおっぱいをしていた。


 そんな可愛らしいおっぱいに左手を伸ばして、チャールの反応を窺う。


「トライラムフォロワーのみんなは栄養が足りてなかったからなぁ。全体的にもう少し丸みを帯びて欲しいよ」

「ん……。これでもこの家に来てからは大分太ったんだけどね……? みんなが作ってくれるご飯、すっごく美味しいか、らぁ……」

「ああ、婚姻を結んだことだし、チャールも興味があるなら調理を手伝ってくれてもいいよ?」


 今までは客人扱いだったから食事はこっちが提供していたけれど、家族になったなら一緒に調理しても構わないよな。

 2人とも料理を面倒臭がるタイプでも無さそうだし、この機会に炊事場への出入りも解禁してしまおう。


「既にある程度の家事が出来る2人なら、俺達の調理は見れば直ぐに吸収できると思う。勿論疑問があったら聞いてもらえれば答えるよ」


 左手をチャールのちっぱいから背中に回して、彼女の少し痩せすぎている細い体を抱き寄せる。

 そしてまだ少し硬さが足りない乳首をはむはむ甘噛みしながら会話を続ける。


「せっかくお嫁さんになってくれたのに、俺の我が侭で待たせてごめんね? でも2人が待ってくれてると思えば、俺も問題の解決に向けてやる気が出るよ」

「そ、れはいいんだけどぉ……。まさかこのまま私のおっぱいを吸いながら、ずーっとシーズの乳首も弄くってる気なのぉ……!?」

「意識のあるチャールに両手を使うと、声が我慢出来なくなっちゃうと思うからね」


 今だってほぼ口だけで可愛がってあげている状態なのに、既に呼吸は乱れて会話にも支障が出てるからね。

 ここで両手さんもチャールのおっぱいを可愛がってあげちゃったら、流石にシーズも起きちゃいそうだ。


「それに俺もシーズの強い好意には出来るだけ応えたいから、なるべく沢山可愛がってあげたいんだよ」

「シ、シーズもぉ……。別に、おっぱい触られたいわけじゃない、と思うんだけ、どぉ……」

「俺が触りたいんだよー。俺、おっぱい大好きだからね、好きな人のおっぱいは暇さえあれば触りたくなっちゃうんだ」


 シーズを起こすわけにはいかないので、チャールが大声を上げないように静かに優しく乳首を舐め回す。

 弱い刺激で長時間の責め苦を受けたチャールは、最終的にやっぱり声を我慢出来なくなってしまった。


 なのでシーズの隣りにチャールを押し倒し、両手でそれぞれチャールとシーズの乳首をくりくりきゅっきゅと刺激し続け、声が我慢出来なくなったチャールと暫くキスをして新婚初夜は終了した。


「お休みチャール。おはようのキスもあるから、明日は寝坊しちゃダメだよ? 寝坊したらシーズにやった事をするからねー?」

「こ、こんなにヘトヘトにされてぇ……。寝坊しちゃダメって、キッツいんだけどぉ……」


 大丈夫。寝坊したって俺が一方的に楽しむってだけだから。

 最後に起きているチャールの頬にキスをして、ようやく離れを後にした。


「あれ? 重ったより早かったね? お帰りー」

「ふふ。やはり最後の一線は越えられなかったのですね。ご主人様らしいです」


 自宅側に戻ると、食堂ではキュールとシャロの新妻コンビが何かの書類に目を通しながら俺を待っていた。

 この2人が待っているのが意外でも無いんだけど、他の家族が誰も待っていないのは珍しいな?


「ただいま2人とも。2人だけ?」

「皆さんは先に休んだよ。寝ているところに悪戯したいなら歓迎だってさ」

「あとリーチェさんだけはまだ入浴してますよ。お1人だと数時間くらいお湯を楽しまれるそうですね」


 なるほど。お風呂に乱入してリーチェと2人っきりの時間を楽しんでもいいし、離れでの延長戦の如く寝室で寝ているみんなに悪戯するのも楽しそうだなっ。

 今回はニーナが強引に話を進めちゃった形でもあるから、そのお詫びも兼ねてお好きなほうをお選びくださいってことかな。


「みんなの所在は分かったけど、シャロとキュールがここに残ってたのはなんで? 2人して何読んでるの?」

「私たちはまだ新参者ですからっ。ご主人様を自主的にお迎えしたまでですよっ」

「それと、皆さんが暴王のゆりかごから回収した資料の整理に、まだあまり手をつけてないって話だったからね。私も読んだことのない資料だし、シャロさんに手伝ってもらって読みながら整理してたんだよ」

「……あ~。キュール1人だと読むだけ読んで散らかしちゃうわけね……」

「……ふんっ。理解ある夫で何よりだよっ」


 ぷいっと顔を背けるキュールをよしよしなでなでする。

 けれど我が家のメンバーでは比較的俺への依存度が低いキュールは、頭を撫でられると少し恥ずかしそうだ。


「2人ともまだ起きてるの? 俺を待ってただけならもう休む?」

「……ん。私はもう少し資料整理を続けたいな。元々夜型だしね。……誰かが付き合ってくれないと、諦めるしかないけどぉ?」

「私が付き合いますってば。私は元々夜殆ど寝れない生活でしたから。ご主人様にもらっていただいてからの方が良く眠れているくらいです」

「じゃあお茶でも淹れてくるよ。ちょっとだけ待っててね」


 出迎えてくれた2人へのお礼に、2人の夜更かしにちょっとだけ付き合う事にした。

 けれど食堂を出る前に、シャロが意外そうに訪ねてくる。


「お風呂か寝室に行かなくていいんですか? 今お風呂には裸の王女がご主人様を心待ちにしていると思うんですけど」

「えっちなエルフのお姫様は、俺がここで話をすることに決めたらすぐにお風呂から上がってくると思うよ? あ、流石に服を着るのは忘れちゃダメだよー?」

「……精霊魔法、ですか。リーチェさんは常に家中の会話を拾っていらっしゃるのですか?」

「いや、多分リーチェが聞いてるのは俺の会話だけだよ」


 プライバシーを侵害されている事に不快感を示しているわけではなく、単純に興味があるという様子で問いかけてくるシャロ。

 この世界にはプライバシー保護の概念は殆ど無いんだろうなぁ。ニーナも躊躇わずに鑑定するし。


「リーチェは寂しがり屋で甘えん坊で、その上俺の事が大好きだからね。精霊魔法が届く範囲なら、リーチェは常に俺との会話を繋げてると思うよ?」

「バレバレかーっ! バレても困らないけど、やっぱりダンの目を盗んで精霊魔法を使うのは無理だねーっ」


 突然会話に乱入したきたリーチェの声に、シャロは特に反応を見せていない。

 と言う事は、これは俺だけと繋げている声なんだな。


 お茶の用意をしに食堂を出てからリーチェに返事を返す。


「ごめんね。お風呂場で思い切りリュートを愛してあげても良かったんだけど、なんとなく2人と話したくなってさ」

「大丈夫だよーっ。君の言っていた通り、直ぐにぼくも食堂に行くからっ! でも、なんで服を着なきゃ駄目なの? もうみんな家族じゃないかぁ」

「服を着る事に疑問を持つなっ、このエロリーチェっ。服を着てても関係なく可愛がってあげるから、気にせずちゃんと身支度を整えてねー」

「はーい。いっぱい可愛がってくれなきゃヤだからねー?」


 よし。リーチェが居るならただの会話も全然苦にならないぜっ!


 キュールは資料整理するし、シャロもそれを手伝っちゃうから、あの2人にはあまり悪戯するわけにはいかなかったんだよね。

 2人の邪魔にならない程度に悪戯するのも興奮しそうではあったけど?


 お茶と簡単な軽食を用意して食堂に戻ると、にへら~っと笑いながらリーチェが軽く右手を振って出迎えてくれた。

 ご丁寧に、さっきまで俺が座ってた席に座ってるよ。


「お待たせ。本当は夜にあまり食べるのは健康に良くないんだけど、我が家の場合は何の問題も無いだろうから好きなだけ食べていいよ」


 シャロとキュールの前に多めに盛ったホットサンドを置き、それぞれにお茶を配膳する。

 シャロは喜々としてホットサンドに手を伸ばし、キュールはなんだか複雑そうな表情を浮かべてホットサンドの山を睨みつけている。


「ご馳走になります。ご主人様の手料理、少し変わってて楽しいんですよねっ」

「…………なんでこの短時間であっさり料理が作れるのか、これが分からない」

「今度はそれを研究してみたらどう? 食いしん坊のリーチェには専用の皿を用意してきたからね。俺の膝の上で好きなだけ召し上がれー」

「ダンに食いしん坊って言われるのも慣れちゃったなぁ……。でも仕方ないじゃないかっ。この家で食べる料理、美味しすぎるんだもんっ」


 ぷりぷりしながらも俺に席を譲ったリーチェは、着席した俺の膝の上にでっかいお尻をドシーンと載せて、もぐもぐとホットサンドを咀嚼し始めた。

 バックハグ状態のリーチェの顔を盗み見ると、怒りではない理由でほっぺが大きく膨れている。ゆっくり食べなさいっての。


 もぐもぐにへら~状態のリーチェの服の中に手を入れて、彼女のうなじに顔を埋めて会話の準備は完成だ。


「キュール。アウラの資料を読んでどう思う?」

「どう、とはどういう意味かな? もう少し具体的に頼むよ」

「今ってアウラの中に俺の精液を注ぎこんで魔力を補充してるんだけどさ。アウラが助かる方法って、他に無かったのかな?」

「……ダン。君はまだ気にしてるんだね」


 リーチェが俺に身を預けてきて、バックハグのまま振り返って俺の頬にキスをする。

 そんな彼女の局部と乳首を刺激しながら、リーチェの口にバードキス。


「気にしてないつもりではあるんだけど、チャールとシーズを相手してたらちょっとね。今更アウラを誰の手にも渡す気は無いけど、他に方法があったなら知っておきたいなって」

「ん~……。アウラの研究所を直接見たわけじゃないし、回収した資料も全部読破したわけじゃないから、多分に私見が入っちゃうけど……」


 もぐもぐと忙しなく動くリーチェのほっぺに頬ずりしながら、キュールの考えが纏まるのを待つ。

 ……けどリーチェ。シャロとキュールに用意した量の倍は出してあげたはずなんだけど、その勢いで食べてたら足りなくなっちゃうんだよ?


「これがダンさんの望む答えかどうかは分からないけど……。多分他に方法は無かったんじゃないかな? ニーナさんの閃きが無ければ、アウラに自由は無かったんじゃないかと思うよ」

「理由まで聞いてもいい? 私見が入ってても気にしないから」

「単純に、魔力回復の手段が無いんだよね。フィリングポーションなんてダンさんが開発するまで存在も知らなかったし、魔力自動回復スキルもダンさんしか持ってないと思うよ?」


 やっぱりアウラの話になると、最終的には燃費の問題に落ち着いちゃうのかー。


 普通に生活しているだけで魔力枯渇を起こしてしまうほどのアウラの魔力消費は半端じゃないんだろうな。

 本来はアウターと繋がったままで運用する事が想定されていたようだし。


「……そう言えば、なんでアウラは魔物化してないんだ? アウターと直接繋がって、異界からの魔力をその身に受けた奴は、俺の知ってる限りじゃ例外なく魔物化してるんだけど」

「それは多分、アウターから流れ込んでくる魔力を直接取り込んでいないからだね。アウラへの魔力供給は常にマジックアイテムを介して行われていたんだろう?」


 あ~……。確かアウラへの魔力供給って培養槽だの魔力転送陣? とかいうマジックアイテムを通して行なわれてたんだっけ。

 あれって単純にアウラに魔力を吸収させる機能を持ってたんじゃなくって、魔力そのものを変換する機能も持ち合わせていたのかな?


「と言うことは、ホムンクルス計画に使われていたマジックアイテム。それらが異界からの魔力を変換して、アウラに各種族の魔力を付与したってこと?」

「恐らくね。本来魔力というものは交じり合わないはずなんだけれど……。ドワーフたちは何らかの方法を用いてアウラに全種族の魔力を付与したんだよ、きっと」

「……多分当時のドワーフたちは、魔力視の能力を用いて何かを発見したんだろうな。いや、まさかこれも識の水晶から齎された知識だったりするのかな?」

「えっ?」


 アルフェッカ時代、神器は各種族が交替で管理していたんだよな?

 しかも識の水晶の代償は傍目には分かりにくいから、秘匿しようとすれば簡単だったはずだ。


 ま、アルフェッカよりも更に前の時代の話の可能性もあるけど、そこは重要じゃないので置いておくとして。


 物作りを極めようとしたドワーフ族は究極の創造を目指して、人工生命体の作り方を神に尋ねたんじゃないのか?

 けれど聞いた本人は齎された答えに興味を失い、長らくその知識は放置されていた。


 けれどガルクーザの脅威に晒され、そして神器始界の王笏が失われた事により、狂気の研究をする為に邪魔が入らないように天険の地を越えて暴王のゆりかごへ辿り着いた……とか?


「いや……。仮に識の水晶に人工生命体の作り方を聞いたのだとしたら、ホムンクルス計画とは微妙に矛盾するな。ホムンクルス計画にはアウラという素体が必要だった。人工生命体と言うにはアウラは人の要素が強すぎる……」

「…………」

「アウラにされたのはあくまで付与。アウラという素となる人間に異種族の魔力を定着させたんだ……。異なる種族の魔力を定着させる意味……。識の水晶に尋ねたのは……、異種族との子供の作り方だったんじゃ……?」

「…………っ!?」


 竜人族やエルフ族、ドワーフ族も多少は種族差別の意識があったけれど、基本的にこの世界は異種族間の恋愛にも寛容だ。

 むしろ人頭税が重いスペルド王国では、性奴隷は購入者と別種族の方が喜ばれそうだな。


「現代のスペルド王国ですら異種族婚は珍しくない。6種族が混在していた当時のアルフェッカなら、今の王国以上に異種族同士の恋愛が盛んだったのはまず間違いない……。だから誰かが訪ねた魔力の定着方法を、ドワーフは最強の戦士を生み出すために応用しただけなのか……?」

「…………」

「いや、当時のドワーフの思惑なんてどうでもいい。ここで重要なのは、アウラに用いられた魔力付与技術を解明すれば、ワンチャンみんなと子供が作れる可能性が……? って、あれ? どうしたのみんな?」


 リーチェのエロボディに悪戯するのも忘れて考え事をしていた俺は、真剣な表情で俺を見詰める3人の視線にようやく気付いた。

 リーチェに至っては正に固唾を飲んでと言いたくなるような、祈るような表情で俺を見ていた。


「……んーん。なんでもないよダン。それで? 続きを聞かせてくれる? アウラに用いられた魔力付与技術ってなぁに?」


 真剣だった表情を一変させてニコッと笑ってくれたリーチェは、俺の頬にキスをしながら話の続きを催促する。

 んーリーチェ可愛い。可愛いリーチェのおっぱいを触るのを忘れるなんて、我ながらドジだなぁ。


「続きって言われても、それ以上は分からないんだよねぇ。ただ、アウラは人間族さんを除いた全ての種族の特性を持ちながら、あくまでドワーフなんだよ。竜化も獣化も熱視も精霊魔法も魔竜化も出来て、1000年を生きようともアウラは間違いなくドワーフなんだ」

「うんうん。つまりアウラは肉体的に改造されてしまったわけじゃなくて、ドワーフのアウラの魂に他の種族の魔力を付与したって言いたいんだね? その影響で強制的に成長させられちゃったみたいではあるけどさ」

「そう。つまり身体はそのままで、異種族の魔力を付与する事が可能なんだよ。そして魂に魔力を定着させる方法、俺達にはもう心当たりがあるよね? 自身の魂に魔力を浸透させる方法を……」

「職業浸透!! 職業の加護を応用してアウラに異種族の魔力を付与したって言うのかいっ!?」


 リーチェとの会話を、驚愕した様子のキュールの叫び声が遮った。

 んもー、みんな寝てるんだからあんまり大声出しちゃ駄目だってば。今回はリーチェがいたから事無きを得たけど。


「あくまで仮説だよ? 大分前の段階から俺の予想で妄想で想像だよ」

「その言い分は納得できない!! ダンさんには何か確信があるような口振りだった!!」

「……俺はステータスプレートを通して魂が繋がるパーティシステムや、剣を合わせて心が重なる感覚、フラッタ、リーチェ、ヴァルゴと魔力を重ねて発動する技も持ってるし、なにより6人全員で魔力を重ね合わせた経験もあるからね」

「……ヴァンダライズ! 確かにあの時、ぼく達全員の魔力は1つに溶け合い混ざり合った……!」


 俺の言葉を先読みしたリーチェが、俺も感じた感覚を先に代弁してくれる。

 俺だけが感じていたんじゃなくて、リーチェも魔力が溶け合ったように感じているなら、きっとあの時は本当に魔力が1つに混ざり合っていたんだと思う。


「魂は混ざり合わないけど、魔力を浸透させる事は出来るんじゃないかな。ステータスプレートは魂の端末だ。職業システ……職業の加護を応用すれば、シャロだけじゃなくてリーチェにもキュールにも俺の子供を産ませてあげられるかもしれないよ?」

「は、はは……! 凄い……凄い凄い凄いっ!! 職業の加護って、正に祝福の力なんじゃないかぁーっ!」


 振り返って思い切り俺にキスをしてくるリーチェ。

 仮説で予想で妄想で想像って言ったけど、この様子だとリーチェは全くそんなこと覚えてなさそうっすね?


「えっと、私には皆さんのお話を全部理解できたか自信が無いのですが……」

「んー?」


 キュールさんが腕を組んでブツブツと呟きながら考え込み、俺がリーチェに思い切りキスされている中で、今まで黙っていたシャロがおずおずと口を開いた。

 でも多分、頭のいいシャロなら全部理解してくれてると思うよー?


「ご主人様が職業補正を極めようとしている理由って……。皆さんと子供を作りたいから、なんですか?」

「うんっ!」


 リーチェにキスされたまま、全力でシャロの言葉を肯定する。


 ノーリッテの言葉に乗るのは癪だけど、アウラは確かに希望になったんだよ。

 みんなとの子作りの可能性を俺に示唆してくれたんだからっ!


 シャロとの子作りえっちだって、最っ高に幸せなんだもん。

 あんな幸せ、愛する家族全員と共有しなきゃ勿体無いんだよーっ!
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