異世界イチャラブ冒険譚

りっち

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8章 新たな王と新たな時代2 亡霊と王

600 職人技 (改)

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「……先ほども申し上げたはずです。貴方たちに見限られるわけにはいかないと……!」


 まるで刺し違えてでも俺をこの場に留めようとするかのような、強い決意を感じさせるカラソルさんが立ちはだかる。

 けど俺はカラソルさんと敵対する気なんて微塵も無いし、そもそもカラソルさんとは対立すらしていないんだけどなー?


「カラソルさんが話をしたいって言うなら応じるよ? 俺はカラソルさんを見限った覚えは無いから」

「……ありがとうございます。ですが私だけが認められても意味が無いんですよ」


 どうやらカラソルさんは俺の心情を正確に汲み取った上で、こうして俺の前に立っているらしい。

 俺の不興を買う事を覚悟しているから、ここまでの強い決意を感じさせるわけだ。


「そうは言うけど、ここにいる奴らに何の価値があるの? 能力は無いくせにプライドだけは高い、老害の見本市みたいな奴らじゃん」

「なっ、なぁんじゃとぉぉっ……!!」


 俺の言葉に何人ものドワーフが怒りの唸り声を上げ始めた。

 ただし、1


 以前俺に手も足も出ずに制圧された事に怯えているのか、俺と直接対峙する事を避けているようだ。


「ほらね? 俺の言葉に憤っておきながら、唸るだけで席を立とうともしない。比較的若いカラソルさんが体を張っているのに、老害どもは矢面に立つ覚悟すら無いんだよ?」

「……彼らはクラメトーラの外の世界を知らないだけです。クラメトーラに守られてきた彼らの覚悟が定まっていないのは致し方ないと思いませんか?」

「カラソルさんには悪いけど言質を取らせて貰うよ? その発言はカラソルさんも認めてるってことだよね? ここの職人連中が、スペルド王国で生きていくのも難しいほどに甘ったれた集団だって事を」

「……………………」


 職人連合に背を向けたままで苦しそうに表情を歪めるカラソルさん。

 この無言こそがなによりの返答のような気がするけれど、それでもカラソルさんは職人連合を糾弾しようとはしなかった。


「……ふぅ」


 ひと息吐いて心を静める。


 俺が腹を立てているのは職人連合の連中であって、目の前のカラソルさんじゃないんだってば。

 ヴァルハールで決闘した時のように、最も頑張っている人を傷つけるような事を繰り返すわけにはいかないよ。


「……普段からお世話になっているカラソルさんを困らせるのは本意じゃないんだ。だからまずは俺とカラソルさんの認識の齟齬を是正したい」

「認識の齟齬、ですか……?」


 俺が肩の力を抜いた事を感じ取ったんだろう。

 カラソルさんも未だ緊張した面持ちながらも、悲壮感すら漂わせていた雰囲気を和らげて聞き返してくる。


「俺が立ち去ろうとしている理由と、カラソルさんが俺を引き止めようとしている理由。多分これ、噛み合ってないんじゃないかな?」

「……はぁ!? えと、それはいったいどういうことでしょう……!?」

「多分俺とカラソルさん、レイブンさんやカイメンなんかのアウター管理局で俺と話したメンバーと、俺とほぼ面識の無い職人連合とノッキングスレイヤーたちとでは、この場に来た理由に差があるように感じるんだ」

「む? そこで俺の名を出すのか?」


 今まで黙っていたカイメンが、俺に名前を挙げられたことで意外そうに反応する。

 こいつってクラクラットの最高責任者扱いとか自称していたくせに、ここでのやり取りに口を出さないように1歩引いている感じがするなぁ。


「あらぁ?」

「きゃっ?」


 暇そうにしているティムルとシャロを抱き上げて、ダブルお姫様抱っこで2人のおっぱいを顔に当てる。

 これで面倒な解説をすることにもやる気が出るってもんだ。


 戸惑いながらも直ぐに俺に抱き付いて、むぎゅーっとおっぱいを押し付けてくる2人。有能すぎない?


「カラソルさんがこの場に居合わせている理由は知らないけど、俺達がここにいる理由はね? 職人連合の連中に、名匠に会わせて欲しいって話の続きをしたいって言われたからなんだよ?」

「……えっ!? ま、待ってください……! ここってドワーフ族の種族代表や、今後の活動方針を話し合う場では……!?」

「少なくとも俺達は、名匠ティムルに会わせてくれって話しか聞いてないよ?」


 より正確に言うなら、実はそれすら言われてないんだけどね。

 ティムルに会いたいなら連絡しろって話を以前してて、例の件で話があるから顔を出せって言われただけだから。


 ぶっちゃけて言うなら、呼び出されたのに未だに用件すら聞いていない状態だったりするのだ。


「それで実際にティムルを連れてきて、職人連合の求めるがままにパフォーマンスしてみせた。で、それが終わったから帰るだけだよ? カラソルさんの言う通り、職人連合のことは見限ったけどさ」

「えっと……! わ、私はタヌークさんに、ドワーフ族の未来を左右する大切な会合だと聞かされてきたのですが……」


 戸惑った様子でアウター管理局局長のタヌークさんを見るカラソルさんと、困り果てた様子でカイメンのほうを見ているタヌークさん。

 どうやらカラソルさんを呼んだのはカイメンの指示っぽいかな?


 助けを求めるような顔でタヌークさんに見詰められたカイメンは、腕を組みながら小さく溜め息を吐いた。


「……少なくとも俺はそのつもりで、カラソル氏と貴様らを呼び出したつもりだったのだがな。どうやら職人連合を噛ませたことで互いの情報に齟齬が見られるようだ」

「む……。そう言えばダンは我等とは別に職人連合に呼び出されていたのだったな……。局長、恐らくその時にダンと職人連合で別の話がされたのかと……」


 この場に来た時は誰よりも戸惑った様子だったのに、情報伝達のミスの原因にいち早く気付いたレイブンさん。

 レイブンさんの説明を聞いたカイメンは再び大きく息を吐き、そして俺の方を向き直る。


「前回の貴様の話を聞いて、俺も自分なりに考えてみたのだ。ホムンクルス計画が終了し、アルケミストも壊滅してしまって暇だったのもあるが……」


 ホムンクルス計画を頓挫したと言わず、終了したと明言したカイメン。

 俺に対する態度も軟化したように感じるし、コイツも色々考えたらしい。


「カラソル氏ともお会いしてな。色々話を聞かせてもらううちに、確かに我らドワーフは同胞の顔を忘れてしまっていたように感じてなぁ」

「特にアルケミストの連中は、アウラの完成にしか興味は無かっただろうね」

「……そうだな。そう感じてから貴様の話を思い返すと、貴様が俺達を見限った理由にもなんとなく合点がいったのだ」

「カイメンさんは私の話を熱心に聞いてくださってですね。クラマイルの人々の困窮や、スペルド王国とクラメトーラの比較など、びっくりするほど学んでくださったんですよ」


 へぇ? カラソルさんが驚くほどの学習意欲を見せたのか。

 カイメンって元々研究者だし、勉強して必要な知識を学ぶ事に抵抗が無いのかもしれない。


「カラソル氏に話を聞くうちにな、現実を見ろと言われた理由を改めて痛感したのだよ。グルトヴェーダが拓かれた今、現状のままではドワーフ族は滅亡するとな」

「「「なっ……!? カ、カイメン様まで、そんな……!?」」」


 どうやらカイメンがお偉いさんだという話は本当らしく、カイメンがドワーフの危機を案じていると知った職人連合の馬鹿共が、今更ながら慌て始めている。

 今回の連絡ミスの元凶であるエウレイサとスポッタの2名は、今にも卒倒しそうなほどに顔を青くしているようだ。


「俺はクラクラットの最高責任者を任されてしまったが、俺自身は過去の亡霊みたいなものだと思って口を挟まずにいるつもりだったのだがな。ここで貴様に帰られるわけにはいかん」

「……ならカラソルさんより早く動けっての」

「くくっ。尤もな言い分だが、俺も名匠となられたティムル様のことが気になって仕方なくてな。ティムル様の下にアウラが引き取られたのは、ドワーフとして運命的なものを感じざるを得んよ」


 あー……。コイツ、俺への態度が軟化したんじゃなくって、名匠ティムルへ畏敬の念を抱いているだけなのかもしれないなぁ。

 職人を崇拝するドワーフ族だからこそ、職人ルートの最高到達点である名匠となったティムルの存在は全てにおいて優先されるってこと?


「そんなに職人を崇拝しているなら、カラソルさんやクラマイルのドワーフをクラクラットの馬鹿共が見下すのっておかしいんじゃないの? ドワーフ的に考えてさ」

「どういうことだ? 確かにカラソル氏はドワーフ族になくてはならない人物だとは認識しているが、それが職人崇拝といったいなんの……」

「だってカラソルさん、スキルを用いないで青鉄と聖銀を加工する技術を発見、確立したんだよ?」

「「「――――なっ……!?」」」


 周囲のドワーフたちは俺の言ったことが理解できないようで、俺の言葉の意味を巡ってざわついている。

 カラソルさんはバツが悪そうな表情を浮かべて苦笑いしていて、カイメンだけが大きく目を見開いてカラソルさんのほうを見ていた。


 ホムンクルス計画に携わっていたから、レシピ外のアイテム製作に心当たりでもあるのかな?


「レシピが無いと何も作れない職人連合の親方衆よりも、素材を自由に加工できるカラソルさんとクラマイルの人々のほうが職人として敬われるべきじゃないの?」

「こっ、コイツが言ったことは本当なのかカラソル……!? 本当にドロップアイテムを自由に加工することに成功していると……!?」

「あ~……はい……。食器程度ですけど、聖銀の加工には成功してます。それとダンさん達に依頼されて、ブルーメタル製の建築補強材を生産してますね……」


 観念したように、搾り出すような小さな声でカイメンの問いかけを認めるカラソルさん。

 聖銀の加工技術を秘匿しておきたいカラソルさんには申し訳ないけど、カラソルさんが老害どもに蔑ろにされるのはいい加減我慢出来ないよ。


「分かった? クラメトーラの地を追われたカラソルさんとティムルのほうが職人として成長できてるってことが。職人崇拝なんて声高に叫ぶなら、職人の成長を妨げる職人連合の老害共を掃除したほうがいいと思うよ?」

「いい加減にしろぉっ!! さっきから黙って聞いていれば、貴様は我らをどこまで愚弄する気なのだぁっ!!」


 突然叫び声が上がった方向に目をやると、そこには禿げたジジイがふーっ! ふーっ! と肩で息をしていた。

 ニーナを罵ったあの人には見覚えがあるなぁ。確かハゲのファルゲンさんだっけ?


「素材の加工技術を確立したカラソル殿、アルケミストカイメン殿、名匠ティムル様に言われるならまだ分かる……! だがドワーフでも職人でもない貴様に愚弄される筋合いなど何処にも無いわぁっ!!」

「……あ~そっか。結局お前らって職人の腕が全てなんだ? それが始めから分かってれば、こうして話し合いをする意味も無かったなぁ」


 過去に追放したことも男尊女卑の女性蔑視の風潮も忘れて、名匠というだけでティムルを崇拝し始めるドワーフ族。

 俺の前に1人立たせておきながら商人だからと加勢せず、けれど新技術を発見したと知るや否やカラソルさんに敬意を払い始める姿を見て、結局コイツらと話をするためには職人として真っ向から上回る必要があったのだと痛感する。


 仕方ないのでティムルとシャロのおっぱいを諦め、2人を静かに地面に下ろした。

 そんな俺の顔を、ティムルが心配そうに覗きこんでくる。


「……ダン。貴方何をする気なの? あまり短絡的な事は……」

「大丈夫だよー。お姉さんが心配するようなことはしない。約束するよ」


 ティムルの頬にキスをしながら無詠唱でインベントリを発動し、今回持ち込んだ大量の武器素材を取り出した。

 スポットの最深部に初めて足を踏み入れた時は、たった1つ装備を作るのにも四苦八苦してたっけ。


「結局コイツらってさ、自分たちが職人として如何に無能で未熟であるかを分かってないんだよ。ドワーフであるティムルやカラソルさんに先を越されても、ドワーフ族ってだけで安心しきっちゃってるんだよねー」

「何をワケの分からない事を……!! こんな大量の素材を取り出して、いったいなんの……」

「今から人間族の俺が教えてやるよ。クラクラットの職人連合が如何に無能であるかをなぁ?」


 ハゲのファルゲンの言葉を遮って、床に散らばった素材の位置関係を把握して集中する。

 人間族の俺には上級レシピは扱えないけど、研鑽次第でこんなことが出来るんだよ?


「一瞬で終わるぞ。見逃すなよ? せーのっ!」


 詠唱短縮スキル、同時詠唱スキル、高速詠唱スキルを同時に発動。

 更には五感補正と身体操作性補正、敏捷補正を最大限に発揮して、超高速で多重に生産スキルを発動する。


 更にはアウターブレイクで慣れた魔力制御まで駆使してクリエイトスキルを一瞬で終了させて、床に散らばった全ての素材を瞬きの間に全て聖銀武器へと変化させてやった。


「…………え?」


 ファルゲンの呆気に取られた声だけが場に響く。

 俺を中心にして、一瞬にして10を超える聖銀武器が生成され、そしてその全てが1秒後にガランガランと大きな音を立てて床に転がった。


 びっくりしたまま固まったシャロと、久しぶりにジトーッとした目を俺に向けてくるティムル。


「……ねぇダン。こんなの名匠の私でも真似出来ないんですけど?」

「これは職業スキルじゃなくって、それを磨いた俺の技術によるものだからね。みんなのおかげで毎日毎晩極限まで職業補正を駆使しているから、魔力制御にはそれなりに自信があるよ?」

「それなりってレベルじゃないでしょっ、まったく……! っていうか凄すぎて、今貴方が何をしたのか理解できない人ばかりみたいよー?」

「そこで取り出したのがこちらのスキルジュエルでーす」


 聖銀武器はスキル付与枠が3つだから、転がってる武器の3倍のスキルジュエルを用意してーっと。

 聖銀武器にウェポンスキルをつけるのはちょっと高価になりすぎちゃいそうだから……。中効果くらいのスキルを付与するくらいがちょうどいいかな?


「なっ!? 貴方まさか、ここでスキル付与までやっちゃう気なのぉっ!?」

「まぁねー。名匠にはドワーフしかなれないけど、付与術士までは人間族の俺だってなれるんだ。そこのポンコツどもに自分たちの未熟を思い知らせる為には、これが1番手っ取り早いかなって……さっ!」


 武器作成を使用した要領で、一瞬で30を超えるスキルを聖銀武器に付与していく。

 初めて魔絹のターバンを作ったとき、初めてスキル付与した時は重いと思った魔力消費も、イントルーダーを造魔しても魔力枯渇の兆候すら出なくなった今の俺には余裕!


 ……でもなかったけど、なんとか全てのスキルを付与する事に成功した。


「ぐぅぅ……! こ、こちらがスキル付与を済ませた完成品となりまーす……!」

「「「……………………」」」


 俺の持てる全ての技術を駆使して、現在流通している水準での最高峰の武器を一瞬で量産してみせた。


 静まり返る集会所。

 魔力枯渇寸前の苦しみに喘ぐ俺の周囲では、この場の全てのドワーフたちとティムルとシャロが、みんな同じ表情を浮かべて完全に固まってしまったのだった。
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