異世界イチャラブ冒険譚

りっち

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8章 新たな王と新たな時代2 亡霊と王

579 淫靡 (改)

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「可能性だよぉっ! ダンさんは可能性の塊なのさーっ!」


 椅子に座っている俺の上に跨ったキュールさんが、覆い被さるようにして激しいキスをお見舞いしてくる。

 告白していた時は照れ照れしてたくせに、スイッチが入ると豹変するタイプなのかな。


 キュールさんが激しく動いてもいいように背中を支えながら、キュールさんが満足するまで唾液を交換する。


「……っはぁ!」


 息継ぎする為に、ようやく口を解放してくれたキュールさん。

 我が家の奥さんズは、キスが大好きな人ばかりで大変素晴らしいですね?


 俺が背中に添えている両手に体重を預けながら、からかうように口を開くキュール。


「涼しい顔してくれちゃってさぁ。これでもキスには自信があったつもりなんだけどねぇ?」

「自信持ってキュールさん。めっちゃ気持ちよかったから」

「……だからぁ。そうやって平然とされてると、好評なのか不評なのか分からないんだって……」


 不満げに言いながら、今度はゆっくりと唇を重ねてくれるキュールさん。

 さっきまでの獰猛さは鳴りを顰め、体や首を悩ましげにくねらせながら、ねっとりとした淫らなキスをしてくれる。


 なんというか、エロい気分が乗った時のティムルを思わせる雰囲気だ。


「キュールさんってもっとこう、研究馬……研究一筋だと思ってたから、こんなに積極的に迫ってこられるとは思ってなかったよ。いい意味で裏切られちゃったなぁ」

「私ももう28だからね。結婚相手としては歳が行き過ぎているが、遊び相手にするにはちょうどいい年齢なんだよ。誰とでも寝たってわけじゃないけど、それなりに遊んでる方じゃないかな?」

「ふーん? キュールさんってエロいこと好きなんだ?」

「……あまりにも直球過ぎるよダンさん。これじゃムードも何もあったものじゃない」


 ちゅうちゅうレロレロと舌を絡ませながら、呆れたように肩を竦めるキュールさん。

 でもね、ノーリッテの研究所で迫ってきておきながら今更ムードもへったくれも無いんだよ? ちゅー。


「好きかどうかと聞かれれば好きと答えるけどね。数日間部屋に篭りっ放しでの研究はストレスが酷くてさ。そのストレスを発散するために、結構気楽に関係を持ったかもね」

「あー。里の外に出れば超稀少な種族だもんね、魔人族って。妊娠の心配が無いから、誘われた方も気軽に遊んじゃうわけかぁ。これまた合理的だわ」

「合理的……と言われるのは嫌いじゃないけどさぁ。その言われようは流石に複雑だよ?」


 抗議するように思い切り唇を押し付けてきて、俺の舌を吸いながらぬちょぬちょと卑猥な音が出るくらい激しく口内を舐め回してくるキュールさん。

 こういう男に媚びたようなキスは我が家でも珍しいなぁ。ちゅぱちゅぱ。


「研究ばかりしていると、たまには衝動の赴くままに獣のように性を貪りたいと思う時があるんだよ。流石に合理的ってだけで体を許したりはしないさ」

「合理的ってのは言葉の綾だよ。気分を害したなら謝るよ。ごめんね?」

「……ん、いやいいけどさ。気楽に遊んでたって言ったのは私のほうだし」


 キスと会話を続けながら体をくねらせ、器用にシャツを脱いでいくキュールさん。

 フラッタサイズのおっぱいに、ヴァルゴと同じ濃い紫の乳首が俺にしゃぶって欲しそうにコリコリに硬くなっている。


 しかし今俺の口はキュールさんの口に捕まっているので、ここはチラ見で凝視しておこう。


「……そんなに私の胸が気になるのかい?」


 くっ、残念ながらバレバレだったらしい……!

 キスをしつつもおっぱいを凝視していただけだというのに。


「リーチェさんやムーリさんを好き放題しているダンさんには少々物足りないサイズだと思うけど、それでも気になるものかい?」

「サイズを気にする男は二流だよ。おっぱいで気にすべきはいつだって、誰のおっぱいであるかという事だけなんだ。ということで触らせてもらうね?」

「どういうことだかさっぱり分からないけど、好きにするといいよ」


 無事に本人の許可もいただけたので、キュールさんの腰を支えている両手のうち、右手を彼女の細い体に沿って登らせて、硬い乳首を人差し指でポチッとな。

 でも流石に好色家も生産職も浸透させていないキュールさんは、乳首をポチポチツンツンされても意に介さずにキスを続けてくる。


 本人が気にしない事をいい事に、キュールさんのおっぱいを手の平を使って掬い上げ、人差し指の先を使ってひたすらツンツンポチポチ。

 少しずつ指に込める力を強くして、硬く張り詰めた乳首をちっぱいの中に埋没させ、しかしちっぱいの中まで追いかけて執拗にぐりぐりぐりぐりと抉りこむ。


「んっ、ふぅ……?」


 コリコリの乳首を数分間ひたすら指先で抉られたキュールさんは、流石に違和感を感じたのか俺の右手を掴んで止めさせようとする。

 けれど勿論そんなことにはお構いなく、キュールさんの左おっぱいの先っぽをひたすら全力でぐりぐりぐりぐり押し潰す。


「んっ……! んはぁっ……ぁんっ……!」


 次第に抵抗を見せ始めるキュールさんを完全にスルーし、左手で彼女の頭を抱き寄せキスを強制。

 右手はひたすら人差し指1本でキュールさんの乳首を押し込み続ける。


 キスには自信があったようだけど、乳首への警戒心は平らなおっぱいのように薄かったねキュールさん。

 このままおっぱいだけで1回気持ちよくなろうねー? ぐりぐり。


「ん……ふぐ……んっんっんんっ……」


 自分から俺に跨っているため、抵抗らしい抵抗も出来ずにひたすら乳首を虐められるキュールさん。

 既に何度も小さく体を振るわせ始め、抵抗する気力も奪われ始めたようだ。


 ヴァルゴも初対面の時は鈍感乳首をしていたけど、キュールさんも今まで乳首で気持ち良くなった経験が無いんだろうか?

 魔人族が鈍感乳首なのか、フラッタやリーチェが敏感エロ乳首過ぎたのか、ここはキュールさんでしっかり検証しておかねばなるまいよっ! ぐりぐりぐりぐり。


 好色家の浸透していないキュールさんは、他のみんなと比べて快感耐性が非常に低い。

 その分感度も低いはずなんだけど、キスしながらの執拗な乳首ぐりぐりですっかり気をやってしまっているね。


 それじゃトドメに、ヴァルゴの魔迅バイブを参考に、指先に敏捷性補正と身体操作性を最大限に適用させてっと。


「んふっ!? んーっ!? んああああああっ……!!」


 俺の指先のバイブレーション。おっぱいの先っぽで受け取ってくれるかな?

 でも本番はこれからなので、失神はさせないように気をつけて……っと。


「んふーっ! んふっ、ふーっ! ふぐぅぅ……!」


 俺の口の中に零れる甘い絶叫を飲み込みながら、キュールさんの乳首をひたすら苛め倒してあげた。

 思い返すと俺って、本番前に乳首だけで好き勝手やる事が多すぎるな?


「はっ……はっ……はぁ……」


 乳首を解放されたキュールさんは、完全にグロッキー状態だ。

 なんとか失神こそ免れたようだけれど、背中を支える俺の手にもたれかかるようにして、俺の目の前に無防備にちっぱいを晒している。


 なになに? 硬さの次は味を見て欲しいって? 了解でーすっ。はむっ。


「い、今吸っちゃダ……根元噛まないでぇぇっ……!」


 乳首を吸ったり噛んだりするごとに大騒ぎしてびくんびくん反り返るキュールさんで遊びながら、初めて味わうキュールさんのおっぱいを堪能した。

 ……この調子で、このあと本番出来るのかなぁ? はむはむ。


 キュールさんの体力が回復するまで、彼女の乳首を優しく丹念に執拗に舐めしゃぶった。




「い、いい加減……。乳首……解放してよぉ……」

「ダメでーす。俺のお嫁さんになるならこのくらいは慣れてもらわなきゃ困るよ? れろれろ」


 ぐったりしながらも、何とか会話できるくらいまで回復したキュールさんの懇願を容赦なく却下する。

 俺に嫁いでおきながらおっぱいを解放してもらおうなど片腹痛いわっ。ちゅぱちゅぱ。


「大丈夫キュールさん? このあと続き出来る?」

「この人、言動が噛み合ってないよぉ……。そんな心配するなら、乳首、離してぇ……」

「しょうがないなー。好色家も浸透してないから許してあげるよ、今回だけねっ」


 無事に俺の歯型だらけになったキュールさんの乳首を解放し、ぐったりしているキュールさんを抱き締める。

 このあとの本番に備えて、今はゆっくり休んでね。


「あ……ダメだダンさん……。このままじゃ、このままじゃ寝ちゃいそうだよぉ……」

「げっ。我が家のえっち初体験のキュールさんに無理させすぎた? おっぱい吸ってただけだけど」

「本当におっぱいを吸ってただけだったねぇ……! まさかおっぱいだけで、ここまで消耗させられるなんてぇ……」


 ツッコミを入れるくらいの元気は回復したみたいだけど、正直どうしようかな?

 別にここでキュールさんを抱かなきゃいけない理由は無いし、みんなと一緒に愛し合っていち早く好色家の転職条件をクリアするっていう手もあるけど……。


「キュールさんが限界なら止めてもいいよ? このまま抱きしめててあげるから、とりあえずひと眠りしとく?」

「ここまでしておいて最後までしないのは無しだよダンさん……。でも私は動けそうもないから……。このまま挿れてくれるかい……?」

「えっ、いいのっ!? この体勢だとおっぱいも口も俺に差し出すようなものだと思うけどっ」

「くっ……! 声を弾ませるダンさんに私の本能が警鐘を鳴らしてるけど背に腹は代えられないか……! す、好きにするがいいよっ……!」


 挿れてもらう為におっぱいを差し出すって、100パーセント俺が得してるだけで笑っちゃうね。

 でもその決意に免じて、キュールさんの中も沢山気持ちよくしてあげるからね。


 パンツスタイルのキュールさんの服の中に手を突っ込み、生尻を掴んで体を浮かせ、小さなお尻をモミモミしながら服を脱がせていく。

 あえて下着は脱がせず、必要分だけズラして受け入れ態勢を整える。


 これは俺が着衣えっちが好きだという事もあるけど、なにが起こるか分からない場所でキュールさんを全裸にするのがちょっと躊躇われたからだ。

 アウターの最深部ではみんなをよく裸に剥いている気がするけど、ここでは考えないものとします。


 俺も手早く下半身を露出させ、準備万端のキュールさんに俺自身でキスをする。


「それじゃ挿れるね? 準備はいい?」

「とっくに準備万端だよ……。だから、あっあっ……! なぞってないで、早く挿れてぇ……!」

「お、いいね。おねだりしてもらっちゃったら頑張らなきゃいけない、ねっ」

「かっ……はぁ……!」


 おっぱい吸いまくって興奮した俺自身を、キュールさんの中に根元まで突き入れる。

 ブレーキなど無い俺自身はキュールさんの最奥の壁を深く抉り、その衝撃でキュールさんは大きく反り返った。


 俺の目の前に差し出されたキュールさんのおっぱいが眩しいけれど、今はおっぱいよりもキュールさんの中を堪能しよう。

 ごめんね。あとでいっぱい可愛がってあげるからね。ぺろぺろ。


「大丈夫キュールさん? 少しこのまま休憩しようか? ちゅぱちゅぱ」

「おおおっぱい……! 吸われたらぁ……! 休めないってば、あぁんっ……!」

「ああごめん。美味しそうなおっぱいが目の前に差し出されたから思わず吸い付いちゃった。ぺろぺろ」


 吸い付くのを止めて舌先で乳首をつついたり、紫の乳輪をなぞるように舐め上げたりすると、吸われていたときと比べて安心した様子で体の力を抜くキュールさん。

 これは要開発ポイントだね。毎日毎日時間をかけて最高のエロ乳首に仕上げてげるからね。べろんべろん。


「ん……。んんっ……! ん……」


 初めて訪れた場所で、俺が乳首を舐め回すぴちゃぴちゃという水音と、声を我慢したキュールさんのくぐもった嬌声だけが聞こえてくる。


 適当に片付けたこの部屋はなんだか妙に生活観が出て、繋がる俺達に淫靡なムードを演出してくれる。

 研究の合間のストレス発散って、こんなエロい雰囲気で肌を重ね合っていたのかな?


「ねぇ、ダンさん……。そのままおっぱい舐め回しながらでいいから、何かお話してくれないかい……?」

「ん? 話すのはいいけど、何かって? ぺろぺろ」

「私が知らない話、何か無いかな……? ダンさんが見つけた未知の何かを聞きながらダンさんに愛されたいんだよ……」


 えっち中も知的好奇心を満たしたがるとは、筋金入りの研究馬鹿なんだなぁこの人。


 しかし、キュールさんも知らない話かぁ。

 何気に色々詳しいこの人が知らない話ってなにがあるかな?


「そうだなぁ……。俺達が踏破したアウターの話でもしようか? 一応国内のアウターは全部制覇しちゃったし」

「ぜ、前人未到の奈落の最深部まで行っちゃったって事かい……。凄まじいね……」


 俺に乳首をおもちゃにされている事も忘れて、各アウターの話に熱心に聞き入るキュールさん。


 非戦闘員のキュールさんはあまり積極的にアウターに潜れなかったそうで、思った以上に食いついてくれた。色んな意味で。

 特に奈落の最深部の巨大な穴の話をした時は、きゅうきゅうと強く締め付けてきてくれて最高だった。


「奈落の穴に、終焉の向こう側、かぁ……。ほ、本当に大冒険してるね、ダンさん」

「始めはステイルークを飛び出すだけでも大冒険だったんだけどねー。どうしてこうなった? って感じだよ」

「へぇ? そんな初々しいダンさんも見てみたかったなぁ」


 乳首を舐め回される刺激に慣れてきたのか、それとも興味の対象が俺に移っただけなのか、すっかり回復した様子のキュールさん。

 回復したあともきゅうきゅうと締め付けてくれるのが最高に気持ちいいぜっ!


「奈落の底も見てみたいけれど、終焉の向こう側も見てみたいねぇ。確かそこって、ガルクーザとの雌雄を決した決戦の舞台だったはずだしさっ」

「……え?」


 キュールさんが溢した呟きに、完全に意表を突かれてしまった。

 ガルクーザとの決戦の地だって……? あそこが……?


 ティムルが戦慄した、終焉の向こうの無の世界。

 あそこもまた、ガルクーザとの決戦で生まれたこの世界の歪み……なのだろうか?


 ていうか踏破された記録が無いはずの終焉の箱庭の向こう側が決戦の場所って……。

 仮にこの話が本当だとして、逆になんでキュールさんはその事実を知りえることが出来たんだ……?


 ……ヤッバいなぁキュールさん。

 まだ婚姻すら結んでいないっていうのに、既にこの人を世界中連れ回したくなってる自分がいるよっ。
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