異世界イチャラブ冒険譚

りっち

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8章 新たな王と新たな時代1 色狂いの聖女

562 ※閑話 色狂いが生まれるまで (改)

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「ねぇシャーロット様。面白い遊びをしてみませんか?」

「遊び、ですか? 別に構いませんが……」


 12歳の頃、私が所有している犯罪奴隷の男からこのような提案をされた。


 その男はかつて沢山の女性を違法奴隷として所有し、その女性達を使って娼館を営んでいたらしかった。

 女性の扱いに長けているということで私にあてがわれたみたいだけど、正直言ってこの判断はどうかと思う。


「流石はシャーロット様。卑しき私のような者にも分け隔て無く接してくださり、誠にありがとうございますぅ……」


 口では誠意ある言葉を口にしながら、私の全身を舐め回すように視姦してくる奴隷の男。

 その男が遊びと称して私の体を狙っているのは、幼い私でも直ぐに理解できた。


 しかしどうしてだったか、その時の私は好奇心に負けて、男の誘いに乗る事にしたのだった。


「どうぞ気を楽にして、私に全てお任せください……。ひひ、必ずや天上のような快楽を教えて差し上げますからねぇ……?」


 そう言って男は裸に剥いた私の体中に舌を這わせ、両手で私の全身を弄り始めた。


 ……どうしてこの時奴隷の男の誘いに乗ったのか、後から思い返しても上手く思い出せなかった。

 奴隷契約で、私に危害を加えることは出来ないからと安心していたのかもしれない。

 女性を弄んで捕まった男なのだから、女性の扱いは上手いはずと期待していたのかもしれない。

 目利きスキルで見ても、一切の悪意を宿していなかった事が不思議だったのかもしれない。


 明確な理由は思い出せないけれど、私は奴隷の男の誘いに乗り、そしてこの日純潔を散らしたのだった。


「初めてですし、シャーロット様はまだ幼いですから無理があってはいけません。たぁっぷりと時間をかけて、念入りに解して参りましょうねぇ? ひひっ」


 されるがままに舌を吸われ、まだ膨らみ始めたばかりの胸を舐めしゃぶられ、誰にも許していない私の中に数時間舌を入れられ、すっかり意識の混濁した状態の私の中に、男の剛直が侵入してくる。

 しかし男の手によって完全に出来上がっていた私の体は男を拒むことなく、徐々に押し広げられていく感覚に快楽ばかりを感じていた。


「うぁ……はぁぁ……」

「ああ……! 愛しのシャーロット様と、ついに1つになる事が出来ました……! さぁここからが本番ですよシャーロット様。夢のような快楽を体験させて差し上げますね……!」

「ま、待ってくださ……! あんっ、あんっ、はぁんっ!」


 初めての異物感に戸惑う私の懇願など聞き入れず、激しく腰を前後させる奴隷の男。

 幼い私の体に覆い被さるように密着し、決して逃さないとでも言うかのように強く私を抱きしめてくる。


「気持ちいい……。シャーロット様の中、最高に気持ちいいですよ……」

「はぁんっ! ま、待って……あぁんっ! む、無理……! だめぇっ……!」

「ああ、俺でよがるシャーロット様の声、もっと聞かせてください……。シャーロット様が好きなここ、いっぱい可愛がって差し上げますから……!」

「やぁっ! いやぁんっ! ダメっ! そこ、だめぇっ!」


 長時間の愛撫で私の体を私以上に理解した男は、私の弱い部分を的確に、そして執拗に突き続ける。

 初めて男に抱かれた小娘でしかない私の体など、女に慣れた男からすれば体のいい玩具でしかなかった。


 私は男から伝わる衝撃に、ただただ全身を強張らせて必死に耐えることしか出来ない。

 その時、私の中を抉っている男の体が、ドクンと大きくなった気がした。


「はぁ……はぁ……。こんなに締め付けて、そんなに俺のが欲しいんですか……? ならシャーロット様のお望み通り、奴隷の子種をたっぷりと中にぶちまけて差し上げますよぉ……!」

「はぁっ! んぁっ! だっ、めぇ……! 中は、中は子供が出来っ、はぁんっ!」

「孕ませてやる! 絶対に俺が孕ませるぞ、シャーロットぉっ……!」


 まるで私の抗議を封じるかのように、体の動きを早め、そして強める男。

 血走った目で私を見詰めながら口からは涎を垂らし、それでもなお腰の動きだけは早まっていく。


「だっ、出すぞシャーロット……! 王女であるお前の1番深いところに、今犯罪奴隷の子種をぶちまけてやるからな……!」

「やっ、やんっ! だめっ! だめぇ! 中はっ! 中だけはぁっ! あぁんっ!」

「だめだっ……! もうお前は俺のものだ……! 俺の子を産め、シャーロットォォッ!!」

「いっ、やっ! いやぁっ! おっ、ねがっ、い……! 中はダメっ、赤ちゃんダメえええっ!」


 私が懇願するほどに男の動きは早くなり、そして私の中の男は固くなる。

 私が拒絶と抵抗を示すほどに、それを無視して私を弄ぶ事に興奮しているようだった。


 男の余裕が無い姿に最後の瞬間が近づくのを感じ取るけれど、非力な少女でしか無かった私がどれほど男の腕の中で暴れようと、男を更に興奮させてしまうことしか出来なかった。

 獣のように血走った目で私を見ながら、出すぞ出すぞと激しく腰を動かす奴隷の男。


「孕め孕め孕めぇっ! 俺の子を孕め、シャーロットォォォ!!」

「いやぁぁ……むぐぅ!?」


 全力で叫んだ男は私に噛みつくようにキスをしてきて、私の拒絶の言葉を封じながら激しく舌を絡ませてくる。

 そのまま私とキスしたまま、男は私の最も深い場所に、なんの遠慮も無く自身の欲望をぶちまけてきたのだった。


「んーっ!? ふーっ!?」


 ドクドクと注ぎこまれる感覚に危機感を覚えた私は、気持ち良さそうに目を細める男の体や顔を必死に叩いて抵抗する。

 けれどその度に男は私に体重をかけて、私の体を深く抉ってくるのだ。


 その感触に私の体は反射的に収縮してしまい、その感触がまた男の射精を長引かせてしまう。


 まるで最後の1滴まで搾りつくすような男の射精は永遠に続くかと思うほど長く続けられ、全ての子種を吐き出しきった後も、男は暫く満足げな表情を浮かべて私の舌をしゃぶり続けた。


「はぁ~……。今まで生きてきた中で間違いなく最も沢山出しましたよぉ……。ひっひっひ……シャーロット様の体、最高でしたぁ……」

「はぁっ……! はぁっ……! はぁっ……! はぁっ……!」


 ようやく解放された私の口は男に抗議の言葉を放つ余裕など無く、ただひたすらに新鮮な空気を求めて荒い呼吸を繰り返す。

 そんな私を見下ろしながら、男はゆっくりと自身を引き抜いていった。


「あっ……! はぁ……! うああああっ……!」

「ひひひっ。俺と離れたくないのは分かるが、そんなに締め付けるんじゃない。俺とてシャーロットと離れるのは辛いが、続ける前にやることがあるのだからなぁ?」

「はぁぁぁっ……! はうぅっ!」


 男の体が全て抜け切ると、体内から外に向けてドロリとした感触が伝わってくる。

 自分から流れ落ちるその感触に、妊娠という言葉が頭に響いた。


「ひひひっ。我ながら大量に出してしまったもんだぁ……! ひひっ、このままにしておけば妊娠は確実だろうなぁ?」

「にん……し、ん……」

「……だが済まないシャーロット。今回は俺の子を孕むのは諦めてくれぇ……!」

「……え?」


 予想もしていなかった男の言葉に、絶望に染まっていた私の思考が完全に停止する。

 そんな私に構わず男が取り出したのは、男に言われて私が用意していたマジックアイテム、リムーバーだった。


「本来は食材の毒を取り除くリムーバーだが、コイツを使えば女の体内に残った子種を除去することが出来るのだ。つまりこれを使えば妊娠のリスクは無くなるという事だな」

「……リスクが、なく、なる……?」

「済まんシャーロット……。俺の子を孕みたいお前の気持ちは痛いほど分かるが、お前を孕ませてしまうと俺は処刑されてしまうのだ。お前と子を生せたのなら死んでも構わんと思っているが、愛するお前とは長くながぁぁく愛し合いたいからなぁ。今回は諦めてくれぇ……!」


 自分勝手な妄想を垂れ流しながら、男は私に向けてリムーバーを使用する。

 すると体外を伝っていたドロリとした感触も、体内に残っていた熱も、始めから無かったように消え去ってしまった。



 これで、妊娠のリスクは無くなった、の……?

 そんな風に何度する私の足の間に、再度クチュリと硬いモノがあてがわれる。


「……え?」

「ひゃははっ! さぁて続きをしようかシャーロットォ? 愛するお前の用意してくれたリムーバーのおかげで、どれだけ中に出しても妊娠することは無いからなぁ。ひひっ、お前も気兼ねなく楽しむといいぞぉ?」

「え……、えっ……!? 続きって、んあああああっ……!」

「おお……。最早生娘でもないと言うのに先ほどと変わらず良い締め付けだぁ……。さぁさぁシャーロット。夫婦の営みを続けようじゃあないかっ」

「まっ、待ちなさい! もう終わり、もう終わりですっ! 奴隷契約に従って私からその身をっ……はぁぁぁぁんっ!?」


 一気に最奥まで突き入れられた衝撃で、私の言葉は遮られてしまう。

 そして大きく弓なりに体を反らして震える私の体を、男は満足げに見下ろしていた。


「ひひ……! お前も素直になっていいんだぞぉ、シャーロットォ……? 俺とお前の奴隷契約は間違いなく成立している。なのにこうしてお前を愛し続けられるのは、お前が拒んでいないからに他ならないのだからなぁっ!?」

「そ、そんなこと……! あんっ! あんっ あぁんっ!」

「ああ、愛しいシャーロット……! 俺とこのまま、ずーっと愛し合って生きていこうなぁ……!? ひーっひっひっひ!」


 奴隷契約で男を止めることが出来ない私に、男は好き勝手に欲望をぶつけてくる。

 貫かれたまま後ろ手に拘束され、ささやかな抵抗すら出来なくなった私の体中に男の手と舌が這いずり回る。


 嫌なのに、抵抗したいのに、女を知り尽くした奴隷の男の一方的な愛撫に私の体は反応し、それが更に奴隷の男を昂らせてしまう。

 その後私は更に6度ほど注ぎ込まれた後、男と1つになったままで意識を手放したのだった。





「あ~……シャーロットの中は最高だぁ……。ひひっ、すっかり俺のモノに馴染んでしまったなぁ……?」

「……今日も愛していただき、ありがとう、ございます……」


 気絶するほどの快楽を知ってしまった私は、もうその快楽に逆らうことは出来ず、奴隷の男に求められるまま、毎夜男に貪られ続けた。

 そして男の望むままに、ありとあらゆる技術を仕込まれていった。


 ……下卑た奴隷の所有物として扱われる日々に、私は少しだけ嫌気が差し始めていた気がする。




「バレてないと思った? 犯罪奴隷如きが王家スペルディア家に連なる者に、随分とまぁ好き勝手やってくれたみたいだねぇ?」

「お、お待ちくださいっ! 話が違うっ! お、俺達は本当に愛し合って……!」


 しかし王族の私との秘め事など隠し通せるはずもなく、ひと月も経たないうちに奴隷の男は処刑されてしまった。

 最後に助けを求めるような目で私を見てきた男に、私は何の興味も抱けなかった。


 しかし、男から解放されたのは良かったけれど、すっかり仕込まれてしまった私の体は毎夜男を求めて疼き始めた。


「……流石にこのままではいけませんね。だけどこんなこと、いったい誰に相談すれば……」


 疼く身体を自ら慰め、けれど自分で対処するにも限界を感じつつあった。

 そんな風に思い悩んだ時に、色狂いと評判の自分の兄の姿が頭を過ぎった。


 色狂いの兄ならば私の状態も何とかしてくれるかもしれないと、私はまた間違った選択をしてしまうのだった。


「そんなに火照って辛いなら、俺が相手してやるよ」

「ま、待ってロイ兄様……! そうじゃなくって……!」

「ラズだってどこぞの馬の骨の相手をするより、俺のほうが安心だろ?」

「だからそういう話じゃ……むぐぅっ」


 火照った身体を持て余すなら、兄である自分が相手をしてやる。


 そう言って私の唇を奪った兄は、そのまま私の身体を貪るように弄んだ。

 私を弄んだ奴隷の男よりも更に女の扱いに長けた兄の愛撫に、私はまた何の抵抗も出来ずに快楽に溺れるしかなかった。


 そしてリムーバーを使えば妊娠のリスクが無いと知った兄は、肉親である私の中になんの遠慮もなく何度も何度も注ぎ込み続けたのだった。


「いやぁかんっぺきに仕込まれてて最高だよ! 処刑しちゃっておいてなんだけど、ラズを仕込んだ奴隷には感謝しないといけないなぁっ!」


 毎晩のように、時には日が落ちる前から寝室に呼ばれ、実の兄に弄ばれる毎日。

 情事の後に毎度私に口で後始末をさせながら、兄は上機嫌に笑うのだった。





「……ねぇロイ兄様。そろそろこの関係は終わりにしませんか?」


 兄に弄ばれる日々が数年ほど続き、自分が18を迎えた頃、私の中で唐突に心境の変化が起きた。

 すっかり仕込まれ色事に積極的になった私は、今度は自分が主導権を握ってみたいと思うようになったのだ。


 幸い私はいくらでも奴隷を所有できる立場に居る。

 色事に疎い男と肌を重ねたら、どのような気分を味わえるのだろう?


 だからもう貴方とは肌を重ねられないと兄に言うと、兄はあっさりと了承したばかりか、自分と繋がりのあるレガリアという組織を紹介してくれた。


「俺もラズには飽きてたし、ちょうど良かったよ。流石に数年も同じ女を抱くのは飽きるよねー」


 毎日毎日飽きるほど私を貪ってきておきながら、どの口で言っているんだか……。

 そんな自分の行動を忘れたように、ただひと言私に飽きたと言い放ったこの兄のことは、今後一生馬鹿と言い続ける事に決めたのだった。





「その条件なら直ぐにご用意できるでしょう。2、3日だけお時間をください」

「急ぐ必要はありません。急ぐよりも確実に条件を満たす相手をお願いします」


 レガリアは私の条件にあった男性を用意してくれると言うので、早速手配をお願いする。

 今回は主導権を握ってみたいと言うことで、なるべく女性経験の少ない初心な男性で、私に依存してくれそうな者を手配するようお願いした。


 私を弄んだ奴隷の男もあの馬鹿も女性の扱いに慣れていたはずなのに、それでも私の体を貪った。

 だから女性経験の少ない者なら私に依存して、きっと私が主導権を握ることが出来るだろうと踏んだのだ。


「シャ、シャーロット様に買っていただいて幸せです……! こ、これから宜しくお願いしたします……!」


 そうして連れてこられたスランという少年は、幼い頃に両親を亡くして孤児となり、人頭税が払えずに借金奴隷に身を落としてしまったようだった。

 恐らく奴隷商館で仕込まれたであろう言葉を口にしながらも、これから自分がどんな扱いを受けるのだろうと恐怖に声を震わせていた。


 私を見て怯えるスランを胸に招いて、優しく抱きしめる。

 そしてスランの震えが収まるまで、大丈夫ですよと声をかけながら静かに背中を擦り続けた。


「貴方を親元に返してあげるわけにはいきませんが、ご両親の代わりにこれからは私がスランを愛します。ですからどうか貴方も、私のことを愛していただけませんか?」

「はいっ……! はいっ……! 俺、シャーロット様に会えて幸せです……! 愛してますっ……! 生涯シャーロット様を愛し続けると誓います……!」


 優しく肌を重ねたあと、初めての行為に未だ息の整わないスランに愛の言葉を囁く。

 するとしゃくりあげながらも私にしがみ付き、必死になって私に愛を誓うスラン。


 なんて……。なんて愛しいのでしょう……!

 私の庇護無しでは生きることが出来ない者が、これほどまでに愛おしいだなんて……!


「ああスラン……。今日もとても良かったですよ。頑張りましたね……」

「シャーロットさまぁ……! シャーロットさまぁ……!」


 奴隷の男やあの馬鹿と違い、私に縋りつくように愛してくれるスランとの情事は、心が満たされるように感じられました。

 それから暫くは、ひたすらスランと肌を重ねる日々が続きました。


 だけど満たされる日々を終わらせたのは、意外にもスランのほうでした。


「……シャーロット様。他の奴隷を所有する気はありませんか?」


 ある日スランが真剣な面持ちで、私に他の奴隷の所有を提案してきました。


 うっかり私があの馬鹿の話をしたのが悪かったのでしょう。

 同じ相手と身体を重ねていては、いつか飽きられて捨てられてしまうと不安に思ったに違いありません。


「あの馬鹿と違って、私はスランの体に飽きることなどありませんよ。貴方に満たしてもらっているのは体ではなく心なのですから」

「ありがとうございます。……ですがそうじゃありませんよ、シャーロット様」


 貴女を手放す気は無いという私の言葉を、分かっていますとばかりに優しく笑って否定するスラン。

 この様子なら、どうやらスランは不安を抱えているわけじゃないみたいですね。良かった……。


「シャーロット様はとても愛情が深いお方です。きっと私1人ではシャーロット様の愛に応え続けるのは難しいでしょうし、シャーロット様はもっと多くの男を幸せに出来る女性だと思うんです」

「ん……。す、済みません。私としたことがちょっと貴方を求めすぎてしまっていたんですね……」

「とても光栄です。……自分の不甲斐無さが憎いですよ。愛するシャーロット様を満足させることも出来ないのですから……」


 悔しそうに俯くスランを慌てて抱きしめ、気にしないでと励まします。

 スランのこの様子だと、それなりに悩み抜いた結果の進言だったに違いありません。


 ……確かにスランのことが愛し過ぎて、最近少し励みすぎていたかもしれません。

 愛しいスランに負担をかけていた事に気付かないなんて、私はなんと愚かな女だったのでしょう。


 スランの提案を受け入れて、新しい奴隷を迎え入れます。

 しかし新しい奴隷も一定の期間が経つと、私に次の奴隷の所有を勧めてくるのが不思議でした。


 新しい奴隷を迎えても変わらず求め合っているのに、どうして彼らは新しい奴隷を私に所有させたがるのでしょう?

 さ、流石にこの人数で満足していないなんてことは無いと思うのですけど……。


「私たちに出来る事は、貴女の無聊を慰めて差し上げることだけです。貴女がいつか代償でも母性でもない理由で誰かを愛する時が来るまで……。いえ、その時が訪れても、私たちはいつまでもシャーロット様のお傍におりますからね……」


 情事に疲れた私の頭を膝に載せて撫でながら、今まで聞いたことがないほど穏やかで優しげな口調のスランが私に語りかけてくる。

 けれどこの時の私は久しぶりに全員を1度に相手したことで疲れきり、スランの言葉を聞き流してしまいました。


 ……でも、ふふ。聞き流しても構いませんか。

 スランたちはいつまでも私と一緒にいてくれる、そう言ってくれているだけなのですから。
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