異世界イチャラブ冒険譚

りっち

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7章 家族みんなで冒険譚3 エルフェリアで過ごす夜

554 昼食会議 (改)

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 色々な話を打ち合わせる為に、俺1人でスペルディア王城を訪れる。

 食事中のゴブトゴさんには悪いけど、おかげで直接話をする機会を得られた。


 ゴブトゴさんの仕事に穴を開けるわけにはいかないから、早速用件を伝えるとしよう。


「ゴブトゴさんは気にせず食事してていいから、早速話を始めていいかな?」

「頼む。私が答えるまでもないような用件の時は、バルバロイ殿下が勝手に応対してくださるはずだ」

「……扱いが雑な割には随分信用してくれるじゃないか。まぁそういうことだから、早速話を聞かせて欲しい」


 ……なんでちょっと赤面してんだ、この馬鹿殿下。

 っていうか、ゴブトゴさんのロイ殿下のあしらい方が上手すぎるのか?


「まずは簡単な用事からね。サークルストラクチャーの在庫が無くなっちゃったから、追加で注文できるか知りたい。それとマインドディプリートの普及具合も教えてもらいたいな」

「それなら俺が答えられるね。サークルストラクチャーは大量じゃなければ好きなだけ渡せるよ。ダンさんからの追加注文に備えて生産してあったからね」

「お、マジで? それなら50個くらい持っておきたいんだけど可能かな?」

「ちゃんと代金を支払ってもらえるなら即日渡せるよ。一応300用意してあるけど、本当に50個でいいの?」


 300って……。マジで大量生産してるのね。


 でもエルフェリアの転職魔法陣は無事だし、聖域の樹海には特殊な転職魔法陣をおく予定も無いし、今後はそれほど必要にはならないよな?

 ぶっちゃけ50個でも過剰なくらいだと思う。


「とりあえず50個でよろしく。お金もすぐ払えるから、出来れば今日中に用意してもらえると嬉しいよ」

「了解。ってことですぐ手配してくれー!」


 ロイ殿下が入り口の方に向かって叫ぶと、閉じた扉の向こうで誰かがバタバタと動き回る気配がした。

 多分メイドさん辺りが、常に部屋の外で待機してるんだろうな。


 入室する時には誰もいなかったけど、常にロイ殿下やゴブトゴさんの指示を受けられる態勢を整えてあるのだろう。


「次はマインドディプリートの普及率だったっけ。こっちの方も順調だよ」

「えっと、具体的にはどんな状況なの?」

「既に魔法使いを浸透させてるらしいダンさんが気付かなくても仕方ないだろうけど、各街の魔法使いギルドに1つずつ配置が済んでるくらいには順調だよ。今のところ無料で開放してるから、利用者にも好評みたいだね」


 俺達は全員職業設定で転職してるから、ギルドの変化に気付かないんだよなぁ。


 もしかしたらロイ殿下は俺達がギルドを利用していないことにも気付いているかもしれないけど、この人は迂闊に藪をつっつくようなことはしてこないか。

 いつの間にかこっそり情報を抜かれているから、余計に性質が悪いんだけどね……。


「ただ、魔法使いの数自体が少ないから、魔法使いギルドの数も少ないんだよね。だから例えばヴィアバタのような小さい街には魔法使いギルドが無いから、そういう街への普及はまだって感じかな」

「んー。人口の絶対数が少ないのはどうしようもないか。でもロイ殿下の説明通りの状況なら魔法使いは一気に増えてくれるだろうし、今後に期待していいでしょ」

「期待できると思うよ。魔物狩りならみんな1度は魔法使いに憧れてるみたいで、未だにスペルディアではマインドディプリートの予約待ちの状態みたいだから」


 マインドディプリートの予約待ちぃ?

 それって予約してまで、魔力枯渇のあの苦しみを味わうってことぉ……?


「……いくら魔法使いになるためとはいえ、予約してまで魔力枯渇を起こしたくないなぁ」

「同感。でもなんの魔法もスキルも使えないうちから魔力枯渇を起こせるのは魅力的だろうね。平民の魔法使いは先に冒険者になったり、あるいは生産職を経由して魔法使いになったりしていたらしいから」

「うお……。それは滅茶苦茶回りくどいな……」

「ダンさんが職業浸透の知識と浸透の目安を設けてくれた今ですら面倒に感じるけど、以前は本当に何十年もかけて魔法使いになったりしてたんだ。それを思えば予約待ちなんて屁みたいなもんだろうね」


 あー……。ウェポンスキルの普及も進んでないし、マインドディプリート無しで魔力枯渇を起こすのは、冒険者の移動魔法、生産職の作成スキルを使うしかないのか……。

 陽炎の使える侠客は転職条件が特殊だし、トライラム教会の関係者以外が回復魔法の使える修道士を目指すケースも少ないかぁ……。


「俺が知らないうちに色々進めてくれたみたいでありがとう。みんなが挙って魔法使いを目指すなら、探索魔法士や回復魔法士の数も増えそうだね」

「あっ! そう言えばダンさんが建設してる中継都市に、各種魔法士の転職魔法陣を設置したんだって!?」

「え? う、うん……。確かに設置をお願いしたのは俺だけど……」


 ライオネルさんにサークルストラクチャーを渡したのって、確か一昨日くらいじゃなかったっけ?

 即行で転職魔法陣を設置したライオネルさんも凄いけど、それを既に知ってるロイ殿下もやっぱ侮れないな……。


「えーっと……、なんか不味かったです?」

「いーや! 転職魔法陣の管理のためにエルフと会う機会が増えてさぁっ! もうさいっこうなんだよね、エルフの女性って! だからダンさんにはお礼を言っておかないとって思ってたんだよ!」

「うーわ、身構えて損したよ……」


 色事大好き色狂いのロイ殿下と、エロい事に興味津々なエロフもといエルフ族か。

 相性が良すぎて止めようが無いな、うん。


「お互い同意の上なら口を挟むのも野暮だし、勝手に楽しんでくださいって感じ?」

「まっかせてよーっ! もう全身全霊をかけてエルフとの逢瀬を楽しんじゃうからねーっ!」


 満面の笑みで、俺に向かってビッ! っと親指を立てて見せるロイ殿下。

 この人切れ者は切れ者なんだろうけれど、自分の欲望に忠実すぎて馬鹿に見えてくるから困るな。


 相手の油断を誘うためにわざと振舞ってるとしたら大したものだけど、多分エロいこと以外はどうでもいいんだろうな。俺と同じで?


「ただ、不思議な事にラズにはエルフは不評みたいでねー。エルフの男性はベッドの上でもプライドが高すぎるー、とかなんとか言ってたよ」

「妹の寝室事情をサラッと暴露するのは控えた方がいいと思いますよ? だからラズ殿下に馬鹿馬鹿言われちゃうんですよ」

「えーでも気にならない? 俺とラズって同じようなセックスライフを送ってきたのにさぁ。あの極上の体を前に意見が分かれるなんて思ってもみなかったんだよ」

「普段通りの口調でなんて事を口にしてんだアンタは」


 野郎の寝室事情と女性の寝室事情じゃ流石に扱いが変わってくるでしょ。

 色狂いと呼ばれたラズ殿下なら気にしないかもしれないけど、それでも他人が言い触らすのは違うだろ。


「ラズ殿下の気持ちは俺達には分かりませんって。俺達はエルフの男性と夜を共にすることはないんですから」

「…………無いの?」

「ないよ! 興味あるなら勝手に試せっ! 俺を巻き込むんじゃないっての!」


 なんでちょっと不満げな顔してんだこの馬鹿王子は!

 くっそ、ラズ殿下がこの人を馬鹿呼ばわりする気持ちが痛いほど良く分かるぜ……!


 えぇい別の話題! 別の話題は何か無いかっ!?


「あーっと。ロイ殿下とラズ殿下と言えば、アルフェッカと中継都市の領主に名乗りを上げてくださってるとか?」

「あっ、そうなんだよっ! ダンさんが関わってるなら今後の成長も見込めるし、住民のモチベーションも高そうで楽できそうじゃない? だからいいなーって!」

「んー。個人的には住民に丸投げしてくれる領主は悪くないと思ってますけど、当の現地民があんまり乗り気じゃないみたいなんですよね。両殿下の評判ってあんまり良くないみたいで?」

「国中に悪評が立ってるダンさんよりは絶対にマシだからねっ!?」


 あ、そう言えば俺って国中に悪評が広まってるんだったっけ。

 ノーリッテと雌雄を決したあとも別にフォローしてなかったから、悪評ってそのまま放置されてるのか。


 でもマグエルに居る限りは悪評が立っているようには感じないし、ティムルからも何の警告も来てないし……。

 このまま放置してても平気なのかな?


「でもまぁ歓迎されてないなら無理にとは言わないよ。住人に嫌われてる領主なんて居心地悪そうだもん」

「っていうか、城で自堕落な生活を送っておいて、今以上に楽な生活を求めるのが間違ってるんですよ。働いてください馬車馬のように」

「最近は言うほど自堕落でもなくってね~。俺はゴブトゴに結構こき使われてるし、ラズは最近始めた商売が楽しくなってきたみたいでさ。1歩寝室を出た後は結構忙しくさせてもらってるよ」

「以前の悪行が帳消しになったわけではないが、両殿下共に精力的に働いてくださっているよ」


 アーティを口にしてご機嫌な様子のゴブトゴさん。

 ゴブトゴさんが太鼓判を押しているなら、2人とも本当に頑張っているみたいだな。


「ま、アルフェッカも中継都市ももう俺の手を離れたようなものですからね。領主になりたいなら現地で直接交渉してください。俺は応援も邪魔もしないので」

「うえ~。よくあの2ヶ所をあっさりと手放せるねぇ? 将来的な価値なんて今以上だろうに」

「我が家にはこれ以上の金銭的な利益は必要ありませんからね。それじゃ次の話題に移りましょうか」


 ゴブトゴさんがアーティを飲んでいるおかげで少しだけ昼食の時間が伸びてくれたらしいけど、これ以上ダラダラと話し続ける訳にはいかない。

 どんどん用件を済ませていこう。


「帝国の歴史学者のキュールさんなんですけど、この度正式に帝国を離脱して、我が家でお世話する事になったんですよ」

「「……は?」」

「それでですね。帝国からの離脱の条件として、キュールさんが知りえた情報を帝国に全て開示しなければならないことになったそうなんです。宣誓はしていないそうですけどね」


 帝国からの賓客扱いであるキュールさんが帝国から離脱した時いて、ロイ殿下もゴブトゴさん固まってしまった。

 でもこの件は帝国側は既に了承済みなので、報告だけで充分なはずだ。


「ま、待ってダンさん……? ダンさんこそサラッと何を言い出しちゃってるのさ……?」

「それで先ほどキュールさんに、魔玉の発光を促すスキルのことを教えたんですよ。だからその情報は直ぐに……」

「「はああああああっ……!?」」

「……帝国に伝わってると思うんですよねー……って、どうしましたお2人とも?」


 大きく目を見開いて、あんぐりと大口を開けているロイ殿下とゴブトゴさん。

 ゴブトゴさん、驚く前にしっかりアーティを脇に避けてる辺りが抜け目ないな?


「まだ話は続くんですけど、その様子だと一旦ここで止まった方が良さそうですね? 質問があればどうぞー」

「……キュール殿と帝国の話は、帝国側も納得していることなのだなっ……!? スペルド王国が責められたりする要素は無いのかっ!?」

「キュールさんの話では、ヴェルモート帝国の皇帝カレンはむしろ推奨して下さっていると言ってますね。キュールさんを通して俺達を懐柔したい考えのようです」

「……ふむ。皇帝陛下が望んでいる事であれば平気か? そもそも我らを通さずに進められた話に責任を追求されても対応できんな。よし、これで通すとしよう」


 幾分か落ち着きを取り戻したゴブトゴさんは、脇に避けていたアーティをグイッと煽ってから、次の質問を投げかけてくる。

 ゴブトゴさんが自主的に動き始めたのを見て、ロイ殿下は1歩引いて会話を見守る方針のようだ。



 ……なんかロイ殿下、犬猫感が半端ないな?


「では次だ。魔玉の発光を促すスキルと言ったな? そんな物が存在していたのか?」

「はい。豪商の職業スキルに、魔玉発光促進ってスキルがあるんです」

「馬鹿なっ!? 豪商だと……!? 商人から直ぐになれるような職業に、それほど強力なスキルが……!?」

「パーティ全員が豪商を浸透させれば凄まじい効果ですよ。仕合わせの暴君の資金はこれのおかげで潤沢だったと言っても過言じゃないと思います」

「ダン殿の事を疑うわけでは無いが……。ダン殿の言っている通りだとすれば、今までの常識がひっくり返るぞ……!?」


 驚いた表情をしながらも、どこかワクワクとした雰囲気を漂わせるゴブトゴさん。

 この人は本当に、何処までも国民のためにしか思いを巡らせられない人なんだなぁ。


「今まで不足しがちだった発光魔玉が一気に流通する事になり、マジックアイテムの普及も一気に進むはずだ……! 人々の生活水準が一気に上がりかねんな……!」

「……はは。そりゃあ向こうの皇帝さんもキュールさんの離脱を許すはずだよ。こんな情報を齎されたら、キュールさんを囲っておくのが馬鹿馬鹿しくなるだろうねぇ……」

「それで、今ロイ殿下が言った通り、帝国にもこの情報は伝わったと思うんですよ。俺としては世界に広く知らしめたいと思ってるんですけど、王国に黙って帝国に伝えちゃったのはやっぱマズかったです……?」


 興奮気味のゴブトゴさんは、俺の問いかけに対してぐぬぬと悩み始める。

 しかし直ぐに表情を緩めて、大丈夫だと言ってくれた。


「……いや、構わんだろう。むしろダン殿の言う通り、世界中に広めるべき情報だと思う」

「王国の利益を損ねたー、とか言われる覚悟もしてたんですけど、本当に大丈夫です?」

「いや、元々帝国と王国はさほど交流があるわけでもないからな。それに職業浸透の知識が広まった今、職業スキルの事を秘匿し続けるのにも限界があろう」


 いや、魔玉発光促進やレアドロップアップは、スキルの存在を知らなければ知りようがないスキルだと思う。

 いくら職業浸透が進んでも、法王の職業設定を使える者が現れない限り、いくらでも秘匿することが可能な情報だったはずだ。


 ……勿論余計な口は挟みませんけど?


「であるならば、世界全体の魔玉の流通量を底上げした方が、長い目で見た場合にメリットが多いと考えられる」

「俺達がキュールさんの待遇に気を使っているのは、彼女が皇帝ラインフェルドから送られてきた賓客だからなんだ。流石に帝国のトップと事を構えたくはないからね」

「つまり気を遣っていたのは皇帝に対してであって、帝国に気を遣っていたわけじゃない?」

「そう。クラメトーラやエルフェリア精霊国と違って、帝国とは国レベルの交流があるわけじゃないんだ。だからそこまで気を遣う必要は無いよ。少なくとも今のところは、ね?」


 ふぅん? 地球とこの世界では国同士の関係性が結構違うなぁ。


 現在スペルド王国とヴェルモート帝国の2国しかこの世界では確認されていないようだし、帝国は王国から派生した新興国みたいなもんだからな。

 その歴史的背景を考えれば、帝国はなるべく王国とは距離を取りたいと思っても不思議じゃないし、帝国と王国の立場だって対等じゃないのかもしれない。


「やれやれ……。ダン殿の話は毎回国の範疇を超えてくるから困るな。だがこれでまた国民の生活水準が上がってくれることだろう。いつも済まんな」

「細かい雑務とかいっぱい押し付けちゃって申し訳ないけどね?」

「はははっ! そのくらいは甘んじて受け入れるさ! シモンに下らない感情を押し付けられていた事に比べれば、やりがいのある仕事に忙殺される方がマシというものだっ!」


 うわぁ……。先代のボンクラシモン陛下、何処までも果てしなく嫌われすぎでしょ……。

 王城内で、王子の目の前で、1番の側近であるはずの宰相に死後も愚痴を語られる国王って……。


「和やかな雰囲気に水を差したくはないんだけど、笑うにはまだ早いんじゃないのゴブトゴ? ダンさんはさっき、まだ話は続くって言ったんだよ?」

「おおっと、そうであったな! ダン殿が持ち込む話が突拍子も無い事は覚悟が出来ている。早速続きを聞かせてもらえるか」

「おっけー。ならこの流れで言っちゃおうかなっ? まだ構想段階で、具体的にどうするか、実現可能かどうかすら分からないんだけど……」

「うわ……。なんかめちゃくちゃ不穏な空気が……。ねぇゴブトゴ。これって聞かない方が良くない……?」

「お、仰りたいことは分かりますが……。聞かなければ聞かないで、きっと気になって仕事が手につかなくなりますぞ……?」


 おおっと、今更何を怖気づいてるのかな、お2人さーん?

 俺の話を聞く覚悟は出来てると言ってから、まだ舌の根だって乾いてないでしょー?


 ま、確かに国の範疇を超える話題ではあるけど、甘んじて受け入れてくれたまえーっ!


「これから俺たちは、人工的にアウターを発生させられるかを研究しようと思ってるんだ」

「「……………………」」


 いやいやお2人さん。

 固まりつつも、聞くんじゃなかったー、って顔に書いてありますよ?


 そりゃあ俺だってこんな面倒なことしたくないけどさー。思い至っちゃったんだから仕方なくない?

 でも俺だけがこんなものを背負うのは嫌なので、王国のトップであるお2人のことも巻き込ませていただきますぜぇ~?
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