369 / 878
5章 王国に潜む悪意4 戦いの後
369 アライアンスボード (改)
しおりを挟む
「それでは明日、直接現地を視察してからということで……」
話し合いの結果、明日クラメトーラに足を運ぶ際にカラソルさんも同行してくれる事になった。
現地のガイドが欲しいと思っていたところなので、正直言ってありがたい。
カラソルさんの取引がある相手は、クラマイルと呼ばれる外周地域。
つまりはクラメトーラの入り口側だけらしいけど、困窮の原因を作っているっぽい中央付近のクラクラットの連中となんか、あんまり交流を持ちたくないところだよ。
ドワーフ族の現状を変えようとするなら、そうも言ってられないんだろうけどね。
「明日ご案内する村は何処でも構いませんか?」
「うん、近いところでいいよ。場所を指定できるほどクラメトーラに詳しくないからさ」
クラマイルと呼ばれる最も困窮している集落は全部で8つあるらしく、その全てとカラソルさんは取引を行なっているらしい。
集落はそれぞれが100人前後の規模で、クラクラットから送られてくる僅かな物資を分け合いながら厳しい生活を強いられているそうだ。
と言ってもクラクラットだって生活が厳しいことには変わりなく、クラクラットに収容できなかった人たちが追い出され、クラクラットの言いなりになることで物資を恵んでもらい、なんとか生き永らえているような状況なのだそうだ。
以前もチラッと頭をよぎった気がするけど、ドワーフ族って大分詰んでるよね。
中央のクラクラットでさえ困窮してるんだから、もうどうしようもない。
「あ、明日早速持参してくださるんですかっ……!?」
「流石に大量にってわけにはいかないけどね。各村に1つずつくらいは用意できると思うよ」
カラソルさんに案内をお願いした代わりに、俺達は最低8つほどレインメイカーを用意していくことになった。
でも、う~ん……。100人規模の村落の飲料水を1つで賄うのは大変だよな? 30くらいは用意していくかぁ。
プライミングポストは大工さんのところに必ず常備してあるマジックアイテムだし、各地を回って都合してもらおう。
明日の昼前にまたこの本店の宿に顔を出すことを約束して、マグエルの支配人であるソルベさんと一緒に帰還した。
「あんなに興奮した会長を見たのは初めてですよ。ダン様を紹介した私も鼻が高いというものです」
「無茶を言って悪かったけど、結果的に喜んでもらえたなら良かったよ」
「……ドワーフ族の子供が飢えと渇きに苦しんでいる姿に、会長はずっと心を痛めて参りました。まさかお客様の中から解決策が提示されるなんて夢にも思っておりませんでしたが……。どうぞ会長とクラメトーラのことを宜しくお願いします」
俺達に感謝を伝えた後は、今後ともご贔屓にと笑顔で去っていったソルベさん。かっこよすぎませんかね?
そつなく仕事をこなせる男ってのは、立ち去る姿も絵になるねぇ。
ソルベさんと別れた俺たちは、一旦竜王の工事現場に戻って状況を確認する事にした。魔力も全快したからね。
「うおっ……! 思ったよりも進んでる……!?」
ポータルで工事現場に転移すると、なんと竜王の姿は既に見えないくらいの場所まで工事が進んでいた。
幸い造魔スキルのおかげで見失う心配は無いけどね。
予想よりずっと早い工事速度を目の当たりにして、下地作りは何ヶ月もかからない予感がしてくる。
……また逆にキャリアさんに怒られそうだな?
竜王と合流して、魔力満タンの状態からドラゴンサーヴァントが何体召喚できるか検証してみる。
その結果、24体ほどドラゴンサーヴァントを召喚した時点で魔力枯渇の症状が出始めた。
「このドラゴンサーヴァントって、アウターエフェクトよりも上位の存在っぽいもんねぇ。改めてイントルーダーの規格外さを思い知るよ」
「そのイントルーダーを建設工事に借り出す旦那様は常識外って感じですかね? 何はともあれ、当初の予定よりも建設工事の進みが早そうなのは朗報です」
「これなら余裕を見て……、毎日20体ずつサーヴァントを増やして工事を加速していこうか。ちゅぱちゅぱれろれろ」
人気の無い場所では自主的におっぱいを触らせてくれるリーチェとヴァルゴが、それぞれ感想を口にする。
俺はそんな2人のおっぱいを口にしながらも、工事の予定を少し検討する。
「今はまだ肥沃な大地が続いてるけど、岩山だらけのグルトヴェーダに足を踏み入れたら工事のペースは落ちちゃうだろうしね。余裕があるうちに戦力を増強していこう。はむはむ」
魔力枯渇の限界まで眷属を呼び出すわけにはいかない。
だって寝室でも魔力を大量に消費する事になるんだからね! 余裕が必要なのだよ!
リーチェとヴァルゴの乳首と口内に散々唾液を塗りたくってから、マグエルのシュパイン商会本店舗に足を運ぼうとポータルを発動すると、それを見たリーチェとヴァルゴに無理矢理押し倒される。
「ど、どうしたの2人とも? 今日のうちにもう少し話を進めておかないと……」
「2度もおっぱいだけでお預けなんて、そんなの我慢できるはずないでしょ? おっぱいを好き勝手に吸った責任を取って、ちゃあんとぼく達を可愛がってもらわなきゃ困るよぉ……?」
「時間が無いと仰るのでしたら遠慮は無用です。私とリーチェが壊れるくらいに思い切り突いてくださいませ。私たちの準備はこの通り、既に整っておりますからぁ……」
野獣のような眼光をした2人に襲われ、たっぷりこってりと搾り取られてしまった。
2人のおっぱいを吸うほど2人とえっちが出来ちゃうなんて夢の永久機関もいいところだよ。
積極的な2人が気絶するまでたっぷりと注ぎ込んで、気絶した2人のおっぱいをしゃぶりながら2人が目覚めるまで延々と中に注ぎこみ続けてしまった。
「あらあら2人とも。随分可愛がってもらったみたいね~?」
マグエルではいつ寝てるのか分からないキャリアさんがティムルと一緒にバリバリ働いていたので、2人一緒に話を聞いてもらう。
俺に注ぎ込まれまくって内股気味に歩く2人を見て、直前に行なわれた行為を察したらしく、赤面する2人をニヤニヤと眺めるティムル。
ああ、ティムルに辱められて真っ赤になって俯く2人が可愛すぎるぅ~っ。お姉さんグッジョブ!
赤面する2人をよしよしなでなでしながら説明を始めると、レインメイカーのくだりでキャリアさんは1度休憩を求め、そのあとカラソルさんと交渉してきたことを聞くと、ティムルと一緒に凄く驚いてくれた。
「夢の宿のカラソルを巻き込んだって、ええ……? あの男、徹底的に競合を避ける代わりに他の商会との取引も滅多に行わないことで有名なのよ? いくらドワーフ族の話に繋がるからって、そんなあっさりどうやって……?」
頭を抱えるキャリアさんとは対象的に、ティムルはなんだか感動したような様子で俺に抱きついてきている。
んも~、可愛いなぁこのお姉さん。
「私は売られちゃったけど、ちゃんとドワーフ族の奴隷を助けようって思ってる人がダン以外にも居たのねぇ……」
「うん。かなり昔から頑張ってるみたいだったよー」
「……なんだろ? ドワーフもまだまだ捨てたものじゃないでしょ? って気分になっちゃうわー」
ティムルお姉さんを膝の上に座らせて、バックハグからよしよしなでなでと頬ずりの刑に処してやるー。ぎゅー。すりすり。お姉さん可愛い。
「カラソルさんと直接話した感じだと、夢の宿グループは情報の扱いにかなり気を使っていたみたいだからね。特に聖銀の精製とその加工技術は多くのドワーフ族に関わらせている仕事だし、他の商会に漏洩させるわけにはいかなかったんじゃないかなぁ」
「……なるほど。商会と取引するとどこから裏切り者が出るか分かったものじゃないものね」
俺の説明になるほどと頷くキャリアさん。
今回カラソルさんが俺の話を聞いてくれたのは、恐らく俺が商人じゃなかったのが大きいと思うんだよ。競合を嫌うカラソルさんは、同業者ってだけで話を聞いてくれない可能性だってありそうだもん。
「……そこまで分かっていて、だけどここでそれを口にしたってことは、シュパイン商会にその技術を提供する気は無いってことでいいのかしら?」
「うん。取引相手を裏切るわけにはいかないからね。もし聖銀の食器が欲しければカラソルさんと直接交渉して欲しい。直接交渉を止める気は無いからさ」
キャリアさんは恐らく聖銀になんて興味無いと思うけどね。装備品が扱えるようになって、更にはスキルジュエルまで扱えるようになるんだから。
グルトヴェーダの開拓事業にもがっつり絡んできているし、聖銀の食器なんて扱う余裕は物理的に無いだろう。
その証拠に、了解よとあっさり引き下がるキャリアさん。
プライミングポストと食料の調達について相談してみると、俺が以前から新しい村の建設を匂わせていたおかげで、シュパイン商会には大量のプライミングポストを確保してあったらしい。ありがたやー。
食料の方も聖域の樹海から食肉が送られるようになってきて、開拓村への食料供給がダブつき始めていたらしく、タイミング的にちょうど良かったとのこと。
「プレイミングポスト60個と明日持っていく食料については私からの奢りにしておくわ。既にその何十倍もの利益を提供してもらっちゃってるし、今後も更に稼がせてもらえそうだからね。お礼と投資を兼ねてってことで」
「そう? じゃあ遠慮無く受け取らせて貰うよ」
プライミングポストの設置って、確か1つあたり80万リーフじゃなかったっけ?
それを60個となると4800万リーフ相当になるんだけど……。それを奢りでいいだなんて豪快だなぁ。
「ああ、開拓村や魔人族の集落で余剰に発光した魔玉はなるべく買い取っておいて貰えるかな? クラメトーラの問題を解決する際に、発光魔玉はいくらあっても足りなそうだからね」
話がついたので、プライミングポストを受け取ってシュパイン商会をあとにする。
ティムルは夜までキャリアさんのお手伝いをするそうだから一旦お別れだ。また夜にねお姉さん。ぎゅーっ。
店を出ると、大分日は傾きつつあるけど、寝室に篭るのはまだ少し早い時間帯だった。
寝室に篭るのにまだ早いも何も無いけど、今日中に済ませておけることは済ませておかないと。
少し思案した結果、エルフェリア精霊国に転移してライオネルさんと面会する事にした。
「良く来てくれたね皆さん。ゆっくりしていってくれ」
アポ無しで訪問した俺達のことも笑顔で迎えてくれるライオネルさん。大人な対応だ。
「ああっと、外で働くエルフの選出はまだ済んでいないんだ。希望者が多すぎて、逆に里に残る者を選出しているような状況なんだよ」
「へぇ? 自主的に外に出たがってるんだ。なら気持ちが前向きになりつつあるのかな?」
「エルフェリアを元の緑豊かな土地にしてやろうと、皆意気込んではいるんだけどね。自然が広がるのには時間がかかるものだから、森林を管理する人手は当面あまり必要ない。時間のあるうちに外の世界で見識を広めようというわけなのさ」
ヴァンダライズで世界呪を消し飛ばしてやったのは良いんだけど、世界呪と一緒にエルフェリア精霊国内の森林の8割以上が消失してしまったらしい。
これは流石にヴァンダライズだけで吹き飛ばしてしまったわけではなく、世界呪の毒の涙や、アウターを取り込みきった世界呪が外の森から魔力を吸収してしまったりした為だ。
……決して俺達のせいでは無いんだよ?
「交替でみんな外の世界を見て回るのもいいと思うよ。各地にはアウターだってあるから、回ってみるのもいいかもね」
少なくとも、俺に外に出ろ引き篭もりどもってケツを蹴っ飛ばされるより、自主的に好奇心を持って外に目を向けるほうが健全だ。
美形の多いエルフ族は各地でも歓迎されるだろうから、どんどん外に意識を向けて欲しい。
「それでねライオネルさん。今日訪ねたのはライオネルさんに、エルフ族の所属するアライアンスを設立して欲しかったからなんだ」
「アライアンス? なんだいそれは?」
ライオネルさんも他のエルフの人も、アライアンスシステムのことは知らないようだ。
スペルド王国のマジックアイテム開発局で、エルフ族も協力して開発されたシステムのはずなんだけど、やっぱり開発局のエルフ族はエルフェリアと交流を絶っているのかもしれない。
「じゃあ簡単に説明するね。詳しい説明は冒険者ギルドの職員にしてもらってねー」
アライアンスについて、簡単にライオネルさんに説明する。
エルフ族にはポータルを活用してもらう事になるだろうし、移動魔法の範囲を拡張する必要がある。
なので各地に散らばる前に、エルフ族全体を1つのアライアンスに所属させるべきだと思うんだよね。人口も少ないしさ。
「アライアンスシステム、か。エルフ族が引き篭もっている間に外の世界では色々なことが起こっていたんだねぇ」
設立に必要な経費は俺が支払う事にして、ライオネルさんの名義でアライアンスボードを利用する事にする。
俺のアライアンスプレートには25パーティどころじゃない人数が登録されててパンパンだからね。アライアンスボードの利用条件は余裕で満たせているはずだ。
必要な説明を済ませたら、早速マグエルの冒険者ギルドに足を運ぶ事にした。
「ふふ。私は長として最後までエルフェリアに残るつもりだったのに、そんな私が誰よりも先にエルフェリアの外を見に行くことになるとはねぇ……」
「ま、今回は登録だけしてすぐ戻ってくる事になるけどね」
なんだか感慨深げな様子のライオネルさん。
少なくとも455年はエルフェリア精霊国に閉じ篭っていたんだし、色々と思うところがあるのかもなぁ。
「アライアンスを組めば、ポータルの範囲は参加者全体に及ぶ。エルフ族の人口的に全員が移動魔法の効果対象になることも可能なんだから、今後は気軽に外に出てくればいいんじゃないかな」
「……そうだね。気軽に、もっともっと気軽に外に出てもいいんだねぇ」
ライオネルさんと一緒にマグエルに転移し、緊張気味のライオネルさんを引っ張って冒険者ギルドに突撃する。
リーチェのことは見慣れたマグエルの人たちも、男性エルフであるライオネルさんの存在には驚きを隠せなくて、ちょっとした騒ぎになってしまった。
更にそのライオネルさんがアライアンスボードの利用を申請したことで、ちょっとした騒ぎから大騒ぎになってしまった。
ちなみにアライアンス名はシンプルに、『エルフェリア精霊国』にしておいた。
「はは。皆さんびっくりしすぎですよ。私はただのエルフというだけで、皆さんと同じ1人の人間でしかないんです」
アライアンスボードの利用手続きに時間を取られている間、ライオネルさんは沢山の魔物狩りたちに話しかけられていた。
それに少し面食らいながらも丁寧に応対するライオネルさん。
これからはエルフ族ももっと見かける事になると思うので、皆さんよろしくお願いしますよと、しきりに頭を下げるライオネルさんの姿に、傲慢で見栄っ張りなエルフ族を想像していた魔物狩りたちが凄く戸惑っていた。
リーチェの世界樹の護りを隠し持っていたことから、少なくとも旅人の浸透は終わっているはずだと思っていたけど、アルフェッカがあった頃からエルフェリアで世界樹の管理を行っていたエルフの殆どは、冒険者まで浸透を済ませてあるらしい。
ポータルが使えないと、アルフェッカで暮らしながら世界樹の管理をするなんて無理だもんなぁ。
ライオネルさんがアライアンスボードを収納し、冒険者ギルドに居た全員にこれからよろしくと頭を下げてからエルフェリアに転移した。
「ふぅ……。455年ぶりの外の世界は実に驚きと刺激に満ち溢れていたよ。アライアンスの説明をする際に今日の話をしないわけにもいかないし、里に残る者を選出するのにまた苦労しそうだよ」
「アライアンスの登録料と年間使用料は今回だけ俺が払うよ。アライアンスの登録をお願いしたのは俺の都合だからね。だけど来年からの王金貨10枚の利用料は自分たちで工面して欲しい。魔法士系に強いエルフ族なら問題なく稼げると思うしさ」
笑いながら苦労しそうだと語るライオネルさんに、来年以降のアライアンス利用料金は自分たちで払うようにお願いする。
エルフ族の戦闘能力は分からないけれど、魔法士関係に強いエルフ族はリーパーとしてもサルベージャーとしても稼ぎやすいはずだ。
強制はしないけどエルフ族には、戦士、商人、旅人の3職の浸透はなるべく義務付けて欲しいとお願いする。
その上で常にポータルを利用できるように冒険者と、あらゆる場面で活躍できる行商人の浸透をお勧めしておく。
「はははっ。職業の浸透を目指して魔物狩りをするなんていつ振りだろうね? まさか宿り木の根が無くなってからの方が魔物狩りをしなくてはいけなくなるなんて皮肉な話だよ」
「加えてエルフ族にお願いしたいのは、今度新しく作る街に設置しようと思ってる攻撃魔法士、回復魔法士、探索魔法士、支援魔法士の転職魔法陣の管理なんだよね。今の王国にはこれらの転職魔法陣が失われているから、出来ればエルフ族に管理をお願いしたいんだよ」
「……まったく。これじゃ里に残る者を選出するのが難しすぎるよ。交替で全エルフに外に出てもらうしかなさそうだ」
それでもエルフェリアを捨てるっていう選択肢だけは無いんだな。
エルフ族の自国を愛する気持ちに偽りは無いらしい。
今はまだ仕合わせの暴君の異種族混成っぷりは珍しいけれど、何年か経てばありふれた光景になるかもしれないな。
守人の中にも樹海の外で暮らすことを選ぶ者も出てくるだろうし、ヴァルハールの竜人族優遇意識を撤廃しようとラトリアが息巻いているし。
あとはクラメトーラの問題も解決すれば、また6種族が仲良く手を取り合う時代が訪れてくれるはずだ。
アルフェッカの名前をいただいた以上、躓くわけにはいかない。
レガリアなんて呪いが無かった頃の、みんなが仲良く暮らしていた時代を取り戻して、俺達家族も仲良く寝室に篭れる未来を手に入れないとな!
話し合いの結果、明日クラメトーラに足を運ぶ際にカラソルさんも同行してくれる事になった。
現地のガイドが欲しいと思っていたところなので、正直言ってありがたい。
カラソルさんの取引がある相手は、クラマイルと呼ばれる外周地域。
つまりはクラメトーラの入り口側だけらしいけど、困窮の原因を作っているっぽい中央付近のクラクラットの連中となんか、あんまり交流を持ちたくないところだよ。
ドワーフ族の現状を変えようとするなら、そうも言ってられないんだろうけどね。
「明日ご案内する村は何処でも構いませんか?」
「うん、近いところでいいよ。場所を指定できるほどクラメトーラに詳しくないからさ」
クラマイルと呼ばれる最も困窮している集落は全部で8つあるらしく、その全てとカラソルさんは取引を行なっているらしい。
集落はそれぞれが100人前後の規模で、クラクラットから送られてくる僅かな物資を分け合いながら厳しい生活を強いられているそうだ。
と言ってもクラクラットだって生活が厳しいことには変わりなく、クラクラットに収容できなかった人たちが追い出され、クラクラットの言いなりになることで物資を恵んでもらい、なんとか生き永らえているような状況なのだそうだ。
以前もチラッと頭をよぎった気がするけど、ドワーフ族って大分詰んでるよね。
中央のクラクラットでさえ困窮してるんだから、もうどうしようもない。
「あ、明日早速持参してくださるんですかっ……!?」
「流石に大量にってわけにはいかないけどね。各村に1つずつくらいは用意できると思うよ」
カラソルさんに案内をお願いした代わりに、俺達は最低8つほどレインメイカーを用意していくことになった。
でも、う~ん……。100人規模の村落の飲料水を1つで賄うのは大変だよな? 30くらいは用意していくかぁ。
プライミングポストは大工さんのところに必ず常備してあるマジックアイテムだし、各地を回って都合してもらおう。
明日の昼前にまたこの本店の宿に顔を出すことを約束して、マグエルの支配人であるソルベさんと一緒に帰還した。
「あんなに興奮した会長を見たのは初めてですよ。ダン様を紹介した私も鼻が高いというものです」
「無茶を言って悪かったけど、結果的に喜んでもらえたなら良かったよ」
「……ドワーフ族の子供が飢えと渇きに苦しんでいる姿に、会長はずっと心を痛めて参りました。まさかお客様の中から解決策が提示されるなんて夢にも思っておりませんでしたが……。どうぞ会長とクラメトーラのことを宜しくお願いします」
俺達に感謝を伝えた後は、今後ともご贔屓にと笑顔で去っていったソルベさん。かっこよすぎませんかね?
そつなく仕事をこなせる男ってのは、立ち去る姿も絵になるねぇ。
ソルベさんと別れた俺たちは、一旦竜王の工事現場に戻って状況を確認する事にした。魔力も全快したからね。
「うおっ……! 思ったよりも進んでる……!?」
ポータルで工事現場に転移すると、なんと竜王の姿は既に見えないくらいの場所まで工事が進んでいた。
幸い造魔スキルのおかげで見失う心配は無いけどね。
予想よりずっと早い工事速度を目の当たりにして、下地作りは何ヶ月もかからない予感がしてくる。
……また逆にキャリアさんに怒られそうだな?
竜王と合流して、魔力満タンの状態からドラゴンサーヴァントが何体召喚できるか検証してみる。
その結果、24体ほどドラゴンサーヴァントを召喚した時点で魔力枯渇の症状が出始めた。
「このドラゴンサーヴァントって、アウターエフェクトよりも上位の存在っぽいもんねぇ。改めてイントルーダーの規格外さを思い知るよ」
「そのイントルーダーを建設工事に借り出す旦那様は常識外って感じですかね? 何はともあれ、当初の予定よりも建設工事の進みが早そうなのは朗報です」
「これなら余裕を見て……、毎日20体ずつサーヴァントを増やして工事を加速していこうか。ちゅぱちゅぱれろれろ」
人気の無い場所では自主的におっぱいを触らせてくれるリーチェとヴァルゴが、それぞれ感想を口にする。
俺はそんな2人のおっぱいを口にしながらも、工事の予定を少し検討する。
「今はまだ肥沃な大地が続いてるけど、岩山だらけのグルトヴェーダに足を踏み入れたら工事のペースは落ちちゃうだろうしね。余裕があるうちに戦力を増強していこう。はむはむ」
魔力枯渇の限界まで眷属を呼び出すわけにはいかない。
だって寝室でも魔力を大量に消費する事になるんだからね! 余裕が必要なのだよ!
リーチェとヴァルゴの乳首と口内に散々唾液を塗りたくってから、マグエルのシュパイン商会本店舗に足を運ぼうとポータルを発動すると、それを見たリーチェとヴァルゴに無理矢理押し倒される。
「ど、どうしたの2人とも? 今日のうちにもう少し話を進めておかないと……」
「2度もおっぱいだけでお預けなんて、そんなの我慢できるはずないでしょ? おっぱいを好き勝手に吸った責任を取って、ちゃあんとぼく達を可愛がってもらわなきゃ困るよぉ……?」
「時間が無いと仰るのでしたら遠慮は無用です。私とリーチェが壊れるくらいに思い切り突いてくださいませ。私たちの準備はこの通り、既に整っておりますからぁ……」
野獣のような眼光をした2人に襲われ、たっぷりこってりと搾り取られてしまった。
2人のおっぱいを吸うほど2人とえっちが出来ちゃうなんて夢の永久機関もいいところだよ。
積極的な2人が気絶するまでたっぷりと注ぎ込んで、気絶した2人のおっぱいをしゃぶりながら2人が目覚めるまで延々と中に注ぎこみ続けてしまった。
「あらあら2人とも。随分可愛がってもらったみたいね~?」
マグエルではいつ寝てるのか分からないキャリアさんがティムルと一緒にバリバリ働いていたので、2人一緒に話を聞いてもらう。
俺に注ぎ込まれまくって内股気味に歩く2人を見て、直前に行なわれた行為を察したらしく、赤面する2人をニヤニヤと眺めるティムル。
ああ、ティムルに辱められて真っ赤になって俯く2人が可愛すぎるぅ~っ。お姉さんグッジョブ!
赤面する2人をよしよしなでなでしながら説明を始めると、レインメイカーのくだりでキャリアさんは1度休憩を求め、そのあとカラソルさんと交渉してきたことを聞くと、ティムルと一緒に凄く驚いてくれた。
「夢の宿のカラソルを巻き込んだって、ええ……? あの男、徹底的に競合を避ける代わりに他の商会との取引も滅多に行わないことで有名なのよ? いくらドワーフ族の話に繋がるからって、そんなあっさりどうやって……?」
頭を抱えるキャリアさんとは対象的に、ティムルはなんだか感動したような様子で俺に抱きついてきている。
んも~、可愛いなぁこのお姉さん。
「私は売られちゃったけど、ちゃんとドワーフ族の奴隷を助けようって思ってる人がダン以外にも居たのねぇ……」
「うん。かなり昔から頑張ってるみたいだったよー」
「……なんだろ? ドワーフもまだまだ捨てたものじゃないでしょ? って気分になっちゃうわー」
ティムルお姉さんを膝の上に座らせて、バックハグからよしよしなでなでと頬ずりの刑に処してやるー。ぎゅー。すりすり。お姉さん可愛い。
「カラソルさんと直接話した感じだと、夢の宿グループは情報の扱いにかなり気を使っていたみたいだからね。特に聖銀の精製とその加工技術は多くのドワーフ族に関わらせている仕事だし、他の商会に漏洩させるわけにはいかなかったんじゃないかなぁ」
「……なるほど。商会と取引するとどこから裏切り者が出るか分かったものじゃないものね」
俺の説明になるほどと頷くキャリアさん。
今回カラソルさんが俺の話を聞いてくれたのは、恐らく俺が商人じゃなかったのが大きいと思うんだよ。競合を嫌うカラソルさんは、同業者ってだけで話を聞いてくれない可能性だってありそうだもん。
「……そこまで分かっていて、だけどここでそれを口にしたってことは、シュパイン商会にその技術を提供する気は無いってことでいいのかしら?」
「うん。取引相手を裏切るわけにはいかないからね。もし聖銀の食器が欲しければカラソルさんと直接交渉して欲しい。直接交渉を止める気は無いからさ」
キャリアさんは恐らく聖銀になんて興味無いと思うけどね。装備品が扱えるようになって、更にはスキルジュエルまで扱えるようになるんだから。
グルトヴェーダの開拓事業にもがっつり絡んできているし、聖銀の食器なんて扱う余裕は物理的に無いだろう。
その証拠に、了解よとあっさり引き下がるキャリアさん。
プライミングポストと食料の調達について相談してみると、俺が以前から新しい村の建設を匂わせていたおかげで、シュパイン商会には大量のプライミングポストを確保してあったらしい。ありがたやー。
食料の方も聖域の樹海から食肉が送られるようになってきて、開拓村への食料供給がダブつき始めていたらしく、タイミング的にちょうど良かったとのこと。
「プレイミングポスト60個と明日持っていく食料については私からの奢りにしておくわ。既にその何十倍もの利益を提供してもらっちゃってるし、今後も更に稼がせてもらえそうだからね。お礼と投資を兼ねてってことで」
「そう? じゃあ遠慮無く受け取らせて貰うよ」
プライミングポストの設置って、確か1つあたり80万リーフじゃなかったっけ?
それを60個となると4800万リーフ相当になるんだけど……。それを奢りでいいだなんて豪快だなぁ。
「ああ、開拓村や魔人族の集落で余剰に発光した魔玉はなるべく買い取っておいて貰えるかな? クラメトーラの問題を解決する際に、発光魔玉はいくらあっても足りなそうだからね」
話がついたので、プライミングポストを受け取ってシュパイン商会をあとにする。
ティムルは夜までキャリアさんのお手伝いをするそうだから一旦お別れだ。また夜にねお姉さん。ぎゅーっ。
店を出ると、大分日は傾きつつあるけど、寝室に篭るのはまだ少し早い時間帯だった。
寝室に篭るのにまだ早いも何も無いけど、今日中に済ませておけることは済ませておかないと。
少し思案した結果、エルフェリア精霊国に転移してライオネルさんと面会する事にした。
「良く来てくれたね皆さん。ゆっくりしていってくれ」
アポ無しで訪問した俺達のことも笑顔で迎えてくれるライオネルさん。大人な対応だ。
「ああっと、外で働くエルフの選出はまだ済んでいないんだ。希望者が多すぎて、逆に里に残る者を選出しているような状況なんだよ」
「へぇ? 自主的に外に出たがってるんだ。なら気持ちが前向きになりつつあるのかな?」
「エルフェリアを元の緑豊かな土地にしてやろうと、皆意気込んではいるんだけどね。自然が広がるのには時間がかかるものだから、森林を管理する人手は当面あまり必要ない。時間のあるうちに外の世界で見識を広めようというわけなのさ」
ヴァンダライズで世界呪を消し飛ばしてやったのは良いんだけど、世界呪と一緒にエルフェリア精霊国内の森林の8割以上が消失してしまったらしい。
これは流石にヴァンダライズだけで吹き飛ばしてしまったわけではなく、世界呪の毒の涙や、アウターを取り込みきった世界呪が外の森から魔力を吸収してしまったりした為だ。
……決して俺達のせいでは無いんだよ?
「交替でみんな外の世界を見て回るのもいいと思うよ。各地にはアウターだってあるから、回ってみるのもいいかもね」
少なくとも、俺に外に出ろ引き篭もりどもってケツを蹴っ飛ばされるより、自主的に好奇心を持って外に目を向けるほうが健全だ。
美形の多いエルフ族は各地でも歓迎されるだろうから、どんどん外に意識を向けて欲しい。
「それでねライオネルさん。今日訪ねたのはライオネルさんに、エルフ族の所属するアライアンスを設立して欲しかったからなんだ」
「アライアンス? なんだいそれは?」
ライオネルさんも他のエルフの人も、アライアンスシステムのことは知らないようだ。
スペルド王国のマジックアイテム開発局で、エルフ族も協力して開発されたシステムのはずなんだけど、やっぱり開発局のエルフ族はエルフェリアと交流を絶っているのかもしれない。
「じゃあ簡単に説明するね。詳しい説明は冒険者ギルドの職員にしてもらってねー」
アライアンスについて、簡単にライオネルさんに説明する。
エルフ族にはポータルを活用してもらう事になるだろうし、移動魔法の範囲を拡張する必要がある。
なので各地に散らばる前に、エルフ族全体を1つのアライアンスに所属させるべきだと思うんだよね。人口も少ないしさ。
「アライアンスシステム、か。エルフ族が引き篭もっている間に外の世界では色々なことが起こっていたんだねぇ」
設立に必要な経費は俺が支払う事にして、ライオネルさんの名義でアライアンスボードを利用する事にする。
俺のアライアンスプレートには25パーティどころじゃない人数が登録されててパンパンだからね。アライアンスボードの利用条件は余裕で満たせているはずだ。
必要な説明を済ませたら、早速マグエルの冒険者ギルドに足を運ぶ事にした。
「ふふ。私は長として最後までエルフェリアに残るつもりだったのに、そんな私が誰よりも先にエルフェリアの外を見に行くことになるとはねぇ……」
「ま、今回は登録だけしてすぐ戻ってくる事になるけどね」
なんだか感慨深げな様子のライオネルさん。
少なくとも455年はエルフェリア精霊国に閉じ篭っていたんだし、色々と思うところがあるのかもなぁ。
「アライアンスを組めば、ポータルの範囲は参加者全体に及ぶ。エルフ族の人口的に全員が移動魔法の効果対象になることも可能なんだから、今後は気軽に外に出てくればいいんじゃないかな」
「……そうだね。気軽に、もっともっと気軽に外に出てもいいんだねぇ」
ライオネルさんと一緒にマグエルに転移し、緊張気味のライオネルさんを引っ張って冒険者ギルドに突撃する。
リーチェのことは見慣れたマグエルの人たちも、男性エルフであるライオネルさんの存在には驚きを隠せなくて、ちょっとした騒ぎになってしまった。
更にそのライオネルさんがアライアンスボードの利用を申請したことで、ちょっとした騒ぎから大騒ぎになってしまった。
ちなみにアライアンス名はシンプルに、『エルフェリア精霊国』にしておいた。
「はは。皆さんびっくりしすぎですよ。私はただのエルフというだけで、皆さんと同じ1人の人間でしかないんです」
アライアンスボードの利用手続きに時間を取られている間、ライオネルさんは沢山の魔物狩りたちに話しかけられていた。
それに少し面食らいながらも丁寧に応対するライオネルさん。
これからはエルフ族ももっと見かける事になると思うので、皆さんよろしくお願いしますよと、しきりに頭を下げるライオネルさんの姿に、傲慢で見栄っ張りなエルフ族を想像していた魔物狩りたちが凄く戸惑っていた。
リーチェの世界樹の護りを隠し持っていたことから、少なくとも旅人の浸透は終わっているはずだと思っていたけど、アルフェッカがあった頃からエルフェリアで世界樹の管理を行っていたエルフの殆どは、冒険者まで浸透を済ませてあるらしい。
ポータルが使えないと、アルフェッカで暮らしながら世界樹の管理をするなんて無理だもんなぁ。
ライオネルさんがアライアンスボードを収納し、冒険者ギルドに居た全員にこれからよろしくと頭を下げてからエルフェリアに転移した。
「ふぅ……。455年ぶりの外の世界は実に驚きと刺激に満ち溢れていたよ。アライアンスの説明をする際に今日の話をしないわけにもいかないし、里に残る者を選出するのにまた苦労しそうだよ」
「アライアンスの登録料と年間使用料は今回だけ俺が払うよ。アライアンスの登録をお願いしたのは俺の都合だからね。だけど来年からの王金貨10枚の利用料は自分たちで工面して欲しい。魔法士系に強いエルフ族なら問題なく稼げると思うしさ」
笑いながら苦労しそうだと語るライオネルさんに、来年以降のアライアンス利用料金は自分たちで払うようにお願いする。
エルフ族の戦闘能力は分からないけれど、魔法士関係に強いエルフ族はリーパーとしてもサルベージャーとしても稼ぎやすいはずだ。
強制はしないけどエルフ族には、戦士、商人、旅人の3職の浸透はなるべく義務付けて欲しいとお願いする。
その上で常にポータルを利用できるように冒険者と、あらゆる場面で活躍できる行商人の浸透をお勧めしておく。
「はははっ。職業の浸透を目指して魔物狩りをするなんていつ振りだろうね? まさか宿り木の根が無くなってからの方が魔物狩りをしなくてはいけなくなるなんて皮肉な話だよ」
「加えてエルフ族にお願いしたいのは、今度新しく作る街に設置しようと思ってる攻撃魔法士、回復魔法士、探索魔法士、支援魔法士の転職魔法陣の管理なんだよね。今の王国にはこれらの転職魔法陣が失われているから、出来ればエルフ族に管理をお願いしたいんだよ」
「……まったく。これじゃ里に残る者を選出するのが難しすぎるよ。交替で全エルフに外に出てもらうしかなさそうだ」
それでもエルフェリアを捨てるっていう選択肢だけは無いんだな。
エルフ族の自国を愛する気持ちに偽りは無いらしい。
今はまだ仕合わせの暴君の異種族混成っぷりは珍しいけれど、何年か経てばありふれた光景になるかもしれないな。
守人の中にも樹海の外で暮らすことを選ぶ者も出てくるだろうし、ヴァルハールの竜人族優遇意識を撤廃しようとラトリアが息巻いているし。
あとはクラメトーラの問題も解決すれば、また6種族が仲良く手を取り合う時代が訪れてくれるはずだ。
アルフェッカの名前をいただいた以上、躓くわけにはいかない。
レガリアなんて呪いが無かった頃の、みんなが仲良く暮らしていた時代を取り戻して、俺達家族も仲良く寝室に篭れる未来を手に入れないとな!
0
お気に入りに追加
1,811
あなたにおすすめの小説
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。
狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。
街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。
彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる