異世界イチャラブ冒険譚

りっち

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5章 王国に潜む悪意3 世界を呪う者

336 桃色会議 (改)

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 ティムルとリーチェにキスをされて、2人の感触以外の事は完全にどうでも良くなった。


 リーチェとのキスは物理的に甘くて美味しい。積極的に舌を絡めてくれるリーチェも可愛い。押し付けられる生意気おっぱいも気持ちいい。

 もう最高すぎるぅぅぅ。


 リーチェとのキスを満喫していると、俺の手をそれぞれの服の中に突っ込んでおっぱいを掴ませてくれるティムルとリーチェ。

 ああもう毎日これでもかってくらいにモミモミしてるのに、全然飽きる気がしないこの感触!


「ダンー。お姉さん達はちょーっとお話をしなきゃいけないから、ダンはおっぱい触りながらいい子にしててねー? 交替する時は合図するから、その時は素直に口を離してくれる?」


 俺の耳元で囁かれるティムルお姉さんの甘い言葉。

 返事をしようとしたけどリーチェに口を塞がれたままなので、返事の代わりにお姉さんのおっぱいの先端を摘んでくいくいっと引っ張ってあげる。


「あんっ。もう、悪戯しないの。悪い子ね。でもお姉さんたちのお話の邪魔にならないくらいなら好きなだけ悪戯してもいいから、ちょっとだけ手加減して欲しいなー?」


 返事の代わりにもう1度ティムルのおっぱいをくいくいっと引っ張る。

 ついでにリーチェのおっぱいの先っぽもくいくい引っ張ってあげる。


 ティムル、リーチェ。このくらいなら問題ないかなー? くにくに。


「んっ……。ふふ、それくらいなら平気よ。いい子ね。それじゃお姉さんもあとでたっぷりキスしてあげるから、今はリーチェのことをたくさん可愛がってあげてね」


 はぁい! いい子にして待ってます!

 大好きなティムルお姉さんの邪魔をするわけにはいかないので、捻ったり抓ったりするのはやめて、指の先で優しく転がしてあげる。


 ティムルはリーチェとキスをしたままの俺の頭を撫でながら、誰かと話をするために少しだけ向きを変えたみたいだ。


「改めて自己紹介させてくださいね。私はドワーフ族のティムルと申します。リーチェと同じく仕合わせの暴君に所属していて、リーチェと同じくダンと婚姻を結ばせてもらっております」

「ティムルさん、ね」

「このまま皆様と夫を直接話させるとスペルド王国が滅びかねませんので、ここからは私とリーチェでお話をさせていただきますね」


 あーもうティムルってばかっこいいなぁ。やっぱりお姉さんは頼りになるよぉ。


 それにしても、スペルド王国が滅びるってなんでだっけ?

 俺って何かにイラついていたような気がするんだけど、ティムルとリーチェのおっぱい触ってたら頭の中が幸せ一色になっちゃったなーっ。


「話が聞けるのであれば相手が誰でも構わないけど、スペルド王国が滅びるってなに? まるで彼の機嫌を損ねたら、この国を滅ぼしに来ると言ってるように聞こえるんだけど?」

「はい。まさにそういう意味で申し上げました」


 ティムルは俺の頭を優しく撫でながら、正面の相手には真面目な顔を作って見せている。


「皆さんもこの城で遭遇されたそうですが、アウターエフェクトを超える異界からの侵略者をイントルーダーと呼ぶそうです。リーチェがイントルーダーを滅ぼしたのはご覧になったかと思いますが、私達仕合わせの暴君は各地でイントルーダーを滅ぼして参りました。この意味、分かっていただけますかね?」

「……イントルーダー? いや、それよりも各地であんなバケモンが出現していた!? そしてアンタらがそれを討伐して来ただって!? リーチェ様なら分かるが、あんなバケモンを他のメンバーも討伐してきてるだぁ!? あり得ねぇだろ!?」


 んもー、なんか周りが騒がしいなぁ。


 え、なになにお姉さん、交替なの? 了解だよー。

 ほらリーチェ、交替だって交替。あっあっ……! 舌が引っこ抜かれちゃうよぉぉ!


 リーチェに全力で舌を吸われて魂が抜けた俺の口を、ティムルお姉さんがすかさず塞ぎにくる。

 まるで余計な言葉は一切発言させないとでも言うかのような早業だった。


 お姉さん待ってたよっ!

 あ、激しいキスじゃなくてゆっくりねっとりするの? いいねいいねー!


 ティムルとぐちゅぐちゅと舌を絡め合わせていると、リーチェが天使のような声で語り出した。


「みんなが信じる信じないは勝手にすればいいけど、仕合わせの暴君のメンバーの中では僕はほとんど最弱に近いんだよ。近いっていうか、普通に最弱かもしれないなぁ」

「……つまりリーチェはこう言いたいの? その男を敵に回したら、先ほどのお父様のような化け物……、イントルーダーだったかしら? イントルーダーを単独で撃破できる者達を敵に回すことになる……、と」

「マーガレット殿下とガルシア殿は知らぬでしょうが、ダン殿を敵に回すのは得策ではありませんぞ」


 訝しむようなマーガレット殿下の声。

 その声を受けてリーチェの言葉を補足したのは、意外にもゴブトゴさんだった。


「彼らが竜爵家と懇意にしているというのも本当です。トライラム教会も彼らの味方をするでしょう。リーチェ殿を始め、彼らの社会的信用は非常に高いものとなっております。彼らと敵対すると暴力的な手段では無く、民の信用を失ってスペルディア王家が失脚する可能性も……」


 ティムルとゆっくり舌で抱き合いながら、一応話にも耳を傾けているけど……。

 俺達の社会的信用が高いんじゃなくて、スペルディア王族の、スペルディア貴族社会の信用が低いだけなんじゃないかなー? この国の貴族って仕事してるイメージ無いし?


 ゴルディアさんは貴族っていうよりも武人ってイメージ強いんだよなー。


「おいおい宰相様よ。そりゃいったいどういうことなんだ? このダンって男、巷じゃ評判最悪のはずじゃねぇのかよ? 敵に回したら民の信用を失うって……、はぁ?」

「ガルシア殿。そもそもその評判はつい最近、突然流布され始めたものなのだよ。私もその時には既にダン殿と面識があったので不審に思って調査したんだが、噂の出所はカリュモード商会だったようなのだ」

「いやそれは知ってるけど……って、じゃあ何かぁ? カリュモード商会がこの男の評判を落とす為に、わざわざ王国中に悪評を垂れ流したっていうのか!? たった1人の男を攻撃する為に国中に噂を!? 馬鹿げてるだろっ!?」


 いやぁほんと馬鹿げた話だよねぇ。トライラムフォロワーなんか喜々として乗っかっちゃうしさぁ。

 え、リーチェ交替? おっけーい!


 ……ってお姉さん! 唇で舌を扱いちゃダメぇぇぇぇ!

 リーチェも引き継いで舌を責めまくっちゃダメぇぇ! でもおかえりー! ちゅううう。


「私達がイントルーダーを撃破したのは2月頃なんですよ。そして今回の襲撃者はイントルーダーの存在も、私達がイントルーダーを撃破したことも知っていた。だから搦め手まで使って私達を……いえ、夫を王国中から孤立させようとしたんです。あわよくば私たち家族の不和も狙っていたのかもしれませんね」

「……確かにあんな化け物の存在を知っていて、更に相手がその化け物を討伐した経験があると分かっていたなら、王国中に悪評をばら撒く程度の手間は惜しまないかしら。少なくとも私なら、正面から挑もうとは思わないわね……」

「つまりコイツの悪評は今回の襲撃者側が広めたもので、俺は敵の思惑にまんまと乗っちまったってわけかよ……、クソがっ!」


 んーリーチェ大好きー。ちゅっちゅっちゅうう。くにくに。


 それにしてもさっきから話が進んでなくない?

 ティムルとリーチェのおかげで一生会議してても全く問題ないんだけど、家で待っててくれるみんなにもキスしたいんだよなぁ。


「夫はトライラム教会の孤児を、ルーナ竜爵家を、そしてもっともっと沢山の人を救ってきた人なんです。今回襲撃して来た組織、レガリアという組織だそうですが、夫は誰に頼まれるわけでもなく、国中に襲撃してきたレガリアを撃退してみせたんです」


 リーチェの口が離され、ティムルの舌が侵入してくる。おかえりなさーい。


「マギーとガルシアさんは勘違いしてるみたいだけど、襲撃はスペルディアにだけ起こったことじゃないんだよ? 国中で同規模の襲撃が行われたんだ。さっきティムルが言った『各地でイントルーダーを撃破してきた』って言葉、あれは今日1日の話をしているんだ」

「か、各地でここと同規模の襲撃……、先ほどのお父様のような化け物が出現していたと言うの!? ゴブトゴ! 今の話は本当なの!?」

「イ、イントルーダーとやらの出現については不明ですが、少なくとも本日複数の都市で魔物による襲撃が起こった事は確認されておりますな……!」


 いやいや、その報告は会議の1番最初にゴブトゴさんから言われたじゃん。他の地域の襲撃は大したことないとか思ってたの?


 ……いや、流石にイントルーダーが各地に出たとは思わないか。

 イントルーダーと実際に対峙したならなおさらだ。


「ペネトレイターと名乗る魔人族もダンが手配してくれたんだよ? 全員がポータル、ヒールライト、フレイムフィールドを使えて、槍の技術も達人級っていう凄まじい集団だったんだ」

「なっ……!? い、いったい幾つの職業を浸透させてるのよ……!? それも全員が、ですって……!?」

「僕達だけじゃ手が足りないと思って、今回の襲撃に備えてダンが1人で走り回って用意した戦力だったんだよ。彼らがいなかったら壊滅していた街があったかもしれない」

「それだよ! 今回の襲撃を事前に知っていたならなんで俺達に知らせなかったんだ!? 俺達だって事前に知っていればもう少し違う手が……!」

「そんなの決まってる。僕達仕合わせの暴君以外にイントルーダーを相手取れる戦力がいなかったからだよ」


 そうなんだよなー。


 アウターエフェクトであるフレイムロードを圧倒していた断魔の煌きは、確かにこの国最強のパーティだったのかもしれない。

 けれど逆に、王国最強の戦力は造魔で生み出された劣化アウターエフェクトすら瞬殺出来ない程度の実力しか無いってことも、開拓村の1件が証明してしまったからねぇ。


「大体にして、事前に報告したとしても本当に何か手を打ってくれたかな? 王国中に悪評広がるダンの言っている事を、本当にガルシアさんは信用してくれたの?」

「ぐっ……! そ、れは……!」


 リーチェの指摘に言葉を詰まらせるガルシアさん。


 でもガルシアさんが俺を信用するしないに関わらず、イントルーダーと会った事の無い人たちがイントルーダーを想定した対策を迫られたってどうしようもないと思うんだよね。

 俺だって竜王に会ってなければイントルーダー級の戦力への想定なんて出来てなかったよ、恐らく。


 え、嘘つき? いやホントだって。

 え、リーチェのためにガルクーザを想定してたでしょって? ああ、それは物の例えであって、あっあっあっ、し、舌でそんな動きをぉ……!?


 はぁぁぁ……、き、気持ちよすぎぃ……。

 って、待ってリーチェ、今ティムルに思い切り吸われたばか……、あああああ気持ちいいよぉぉぉ!


「夫は私達を始め、沢山の人を笑顔に変えて幸福にしてきました。それを認めて欲しいわけではありませんが、頭ごなしに夫を否定されるのは、私もリーチェも非常に不愉快です」

「……っ」


 王族を前にして、真っ向から不快であると告げるティムル。

 静かな言葉に秘められた強い怒りの感情に、マーガレット殿下もガルシアさんも息を飲んでいる。


「今回の襲撃者はレガリア。狙いは国家転覆。他に聞きたいことが無ければ、いい加減失礼させていただきたいのですが?」

「…………じゃあ聞かせてもらうけどさぁ。なんでその男、王女である私の前でさっきからずーっと女とキスしておっぱい揉んでるわけぇ!?」


 え、俺が2人とキスしておっぱい揉んでる理由?

 そんなのティムルお姉さんが許可してくれたからに決まってんじゃーん!


「っていうか王女の前じゃなくても非常識でしょ!? なにやってんの!? ホントなにやってるのよ!?」

「さ、流石はマギー! 1度完全にスルーしたってのにもう1度ぶっこむとは、流石は王女殿下だぜ!」


 そこに痺れる憧れるぅ的な?

 でもお2人のツッコミのおかげで、剣呑な雰囲気は和らいできたみたいだ。


「ふふ、可愛いでしょう? 夫はもう少しでスペルド王国を滅ぼしてしまいそうなほどの怒りを抱えていたのに、家族と愛し合っていればぜーんぶ忘れてくれる人なんです。既に英雄として賞賛されてもおかしくない事を幾つもしているのに、この人が求めるのはいつだって私達の愛だけなんですよ」


 お姉さんたちのほうが絶対に可愛いけどねっ!

 名前も知らない誰かからの賞賛なんて全然欲しくないよ。みんながいてくれればそれでいい。


 リーチェとキスをしている俺の口にティムルも舌を入れてきて、3人でちょっとだけ舌を絡ませ合ってからリーチェの口が離れていく。


「巷の噂じゃ僕達が夫にかどわかされたってことになってるみたいだけど、逆なんだよね。僕達がこの人をかどわかして、都合のいいように扱ってるんだよ」

「ぎゃ、逆って……」

「この人はこの世界の全てに執着の無い人だから、僕達がいなかったらあっさり世界を滅ぼしてもおかしくないんだ。でも僕達がダンにそんなことをして欲しくないから、こうやって誘惑してかどわかして骨抜きにしてあげてるんだよねー」


 えー? どう考えてもみんなを都合よく扱ってるのは俺の方だと思うんだけどなー?


 でも誘惑されてかどわかされて骨抜きにされるのは大歓迎でーす!

 誘惑されなくてもかどわかされなくても、既に骨抜きのメロメロだけどねーっ!


「今回の戦いで何かあったのか、さっきのダンはちょっと危ういくらいピリピリしてたからね。非常識なのは分かってたけどこういう対応を取らせてもらったわけさ。僕だってスペルド王国に滅んで欲しくはないし、ダンにスペルドを滅ぼして欲しくもないから」

「取らせてもらったわけさ……、じゃないわよーっ! なんで国家の存亡と目の前でイチャつかれるのを同列で語られてるわけーっ!?」


 はは、バカップルで済みませんね王女殿下。

 目の前でイチャつかれると爆発しろって思う気持ちはよーくわかりますよ。やめないけど?


「落ち着けマギー。とりあえず話を整理しようじゃねぇか」


 怒号を上げながら俺に食って掛かるマーガレット殿下を制したガルシアさんは、そのまま話の流れをまとめてくれる。


「今回王国の複数個所が同時に襲撃された。それを起こしたのはレガリアという組織で、目的は国家転覆。リーチェ様たちのパーティは王国側の味方で、独自判断でレガリアを撃退。俺達や国に協力を要請しなかったのは俺達が力不足だと判断したから。……これで合ってますかね?」

「合ってます。少なくともスペルド側から敵対行為をとられない限りは、僕達が積極的にスペルド王国に敵対する事はないですよ」


 うんうん。スペルド王国なんてどうでもいいもんね。

 俺達は寝室で取っ組み合うので忙しいわけだし、他の全ては煩わしい雑音だよ。


「……マギー。宰相様。今日のところはこの辺でお開きにするべきじゃねぇか?」

「っ……! で、でもガル……!」

「敵の正体と目的まで教えてもらってるわけだし、リーチェ様も敵対する気は無いと明言してくれてる。複数箇所で襲撃が行われてるなら調査や支援も必要になるし、リーチェ様が言ったことが本当かどうかも調査しないと平行線だろ?」

「……そう、ね。王城の被害も把握し切れていないわけだし、敵対組織の情報を得られただけでも収穫だわ。リーチェが敵対しないって言ってるんだから今はそれで良しとしましょう。いつまでも目の前でイチャつかれても困るしね」


 そうそう。いつまでもこんなつまらない会議をしてないで、被害調査や復興に向けて動き出さなきゃダメだって。

 しかも今回国王が崩御したわけでしょ? ボンクラでも王は王だったんだから、それなりに影響はあるはずだ。


 まぁ俺はティムルとリーチェのおかげで、ピンク色に染まった素晴らしい会議だったけどねっ!


 会議も終わりそうだったので、キスで口を塞がれているティムルの乳首を強く引っ張ってあげる。


「んんっ……!? んーーーっ……!!」


 突然の強い刺激に、ティムルは体を震わせながら大きく仰け反ってくれる。

 そんなティムルの反応が愛しくて、仰け反るティムルの舌をたっぷりと舐めまわし、ピンと立った乳首を強めにゴシゴシ扱いてあげた。


 口を離すと同時に、硬くなった乳首をくにくにと優しく労う。

 そしてすぐにリーチェとキスをしながら、彼女の乳首を思い切り引っ張ってあげる。


「はんっ……! んんっ……! ふぅぅ……」


 小刻みに震えながら大きく仰け反り、だけどキスした口の中では健気に舌を動かすリーチェが可愛すぎるぅ。


「会議はもういいから、そういうのは帰ってからやりなさいよーーーーっ!! なんで会議が終わるタイミングでラストスパートしてるわけーーー!?」


 おっと、確かにマーガレット殿下の言う通りだな。会議が終わったんならさっさと帰ろう。

 帰ってもっとエロい事をみんなといっぱいしよう。みんなのおっぱいとしよう。


 って、おお! 偉いな2人とも。あんなに気持ち良さそうに仰け反ってくれていたのに、座ってる椅子が全く濡れていないじゃないか。


 2人も身体操作性補正の使い方に慣れてきたっぽいね。これはいっぱいご褒美あげないとなぁ。

 まずはおっぱいにご褒美をあげようかなぁ。くいーっ!


「「やぁぁんっ!!」」

「帰れーっ!! 今すぐ帰りなさい、この色ボケ男ーーっ!!」


 あっと、2人が可愛すぎてついつい乳首を引っ張ってしまったよ。

 それにしてもシモン陛下はボンクラだった印象しかないんだけど、マーガレット殿下はリーチェが友人だと紹介するだけあって有能っぽいな。ツッコミ役として?
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