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5章 王国に潜む悪意2 それぞれの戦い
317 ダーティクラスター② オーラ (改)
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「はっ! 多少は見れる面構えになったのう?」
先ほどまでの厭らしい表情ではなく、不快げに表情を歪めているダーティクラスター。
妾を弄ぶべき玩具から、警戒すべき敵へと認識を変えたようじゃな。
「妾も認識を改めるぞ、ダーティクラスターよ……!」
お主は降りかかる火の粉ではなく、明確な妾の敵なのじゃ!
塵1つ残さずこの世から消し去ってくれよう!
妾の様子を窺い動き出さないダーティクラスターに、全力で斬りかかっていく。
「うおおおおっ!! 剛震撃!! 剛震撃!! ひしゃげて潰れよ! 剛震撃ぃぃっ!!」
不快な舌を突き出している無数の顔目掛けて剛震撃を叩き込み、その巨大で醜い顔を陥没させ、破裂させ、破壊していく。
もはや舌を斬り飛ばす程度では腹の虫がおさまらぬわっ! 顔ごと潰してやるのじゃあああっ!!
「鬱陶しい! 跳ね回るでないわぁっ!!」
ドラゴンイーターの斬撃がダーティクラスターの巨体を吹き飛ばし、吹き飛んだダーティクラスターを追いかけてはドラゴンイーターを叩き込んでいく。
1つ1つの顔に丁寧にドラゴンイーターを叩き込み、その数を減らしていく。
「ちっ……! 有効打とは言えぬかっ」
潰した顔が端から再生されていく。
その様子を見て、怒りと竜化で沸騰していた妾の思考が落ち着いていく。
どうやらダーティクラスターは防御補正を一切持っておらぬ代わりに、異常な耐久力を宿しておる魔物のようじゃな。
その身を守る体力も尋常ではなかったが、体力が尽きた後も凄まじい再生能力を持って防御補正を補っているようじゃ。
「問題は……、この異常な回復速度だけなのじゃ……」
ドラゴンイーターを振るいながら、ダーティクラスターを滅ぼす方法を探っていく。
攻撃自体は有効なのじゃ。
じゃが傷ついても死ぬ前に治せば良いと言わんばかりの超速再生能力によって、高硬度の骨で構成されていた竜王とは違った方向性でタフな魔物のようじゃ。
攻撃が通っているのじゃから、此奴を殺す方向性自体は簡単なのじゃ。
つまり、再生が間に合わない速度で殺しきればよいだけじゃ。
「しかしこのままではそれは叶わぬ。ならば……!」
竜化して剛震撃を叩き込んでも、それ以上の速度で再生される。
竜化した今、攻撃魔法を使用するのは限界がある。
ウェポンスキルでも攻撃魔法でも火力が足りないのであれば、妾が取れる方法は1つしか残っておらぬ。
竜人族の切り札中の切り札。ドラゴンブレス。
「じゃがブレスを放てるのは1度きり……。母上とエマまで、一か八かの決死行に付き合わせるわけにはいかぬ」
竜騎士のスキルによって威力が増しているはずのブレスじゃが、仕留め切れなければ魔力枯渇を起こして無防備になる。
そうなったら妾たち3人は、なす術も無く此奴の慰み者とされてしまうことじゃろう。
確実に此奴を殺しきるには、いったいどうすればいいのじゃろう?
悩む妾の脳裏を過ぎるのは、ダンと寝屋で語らった時の記憶じゃった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「フラッタ。ブレスって名前に惑わされちゃいけないよ」
竜王と戦ってから練習している応用ブレスについてダンに相談すると、ダンはゆっくり妾の中を往復しながら答えてくれた。
「竜人族にとって今までのブレスは、名前の通りに口から放つ攻撃手段だって認識かも知れない。でも竜王が色々仕掛けてきたように、口から吐き出さなきゃいけない決まりなんてないんだからね」
妾のおっぱいを根元から搾り上げるように揉み込んで、鋭敏になった妾の乳首を躾けるかのように虐めてくるダン。
妾はおっぱいなんて出ないのに、なんでダンはいつもそんなに熱心に妾のおっぱいを吸ってくるのじゃぁ……?
「竜王のあのブレスの応用の仕方を考えると、ブレスって魔力を圧縮して放つ攻撃魔法みたいなものだと思うんだ」
妾の乳首を口に含んだままで、ブレスの本質を語るダン。
快楽耐性を得るための特訓中だからか、真面目な話をしながらも音を立てて妾の乳首を強く吸い上げるダン。
この気持ちよさを受け入れながら意識を保つなんて、本当に出来るのじゃろうか……?
「ブレスは魔力を圧縮させて放つ攻撃方法だとする。こう考えると竜人族はブレスの度に竜化で纏った魔力を操作して、その全てを口に圧縮していることになるんだよ」
こんな風にね? と笑いながら妾のおっぱいを搾り上げるように吸い上げるダン。
妾のおっぱいには何も入っていないのじゃぁ……! 何も圧縮されていないのじゃぁ……!
「ブレスが吐息ではなく、魔力制御によって放たれているとするなら……。インパクトノヴァを受け流すほどの精密な魔力制御を竜王が行なってきたことにも説明が付くでしょ?」
乳首に歯を立て、舌を這わせ、強く吸い上げながら体重をかけて妾の奥を抉るダン。
ダンは凄く重要なことを話してくれている気がするのに、脳が焼ききれるような快楽のせいで思考が纏まらないのじゃ……!
妾のおっぱいも母上のおっぱいも、ダンに吸われると気持ちよくなりすぎてしまうのじゃ……。
まるでソクトルーナ家の女のおっぱいは、ダンに吸われる為にあるみたいに思えてくるのじゃぁ……!
「竜人族は種族的に、魔力制御があまり得意じゃないらしいからね。ブレスを制御するという発想自体があまりされてこなかったんだと思う」
ブレスを……、制御する、じゃと……?
確かにそんな発想、今までしたこともないし聞いたこともないのじゃ……。
「だけどブレスは高濃度の魔力の塊で、魔力制御次第でどこまでも応用出来る事を竜王が示してくれた。きっと極めることができれば、魔人族の魔技以上に色々なことが出来る能力だと思うよ」
ダンの口から語られるブレスの認識。発想の転換。
ブレスとは完成された能力なのではなく、魔力の制御を放棄した竜人族が力任せに放っているだけの、未だ未完成な能力であるということのじゃろうか?
「鑑定で表示されるスキル名からしてブレスだから、口から放つものだって先入観を持つのは仕方ないと思う」
先入観……?
竜人族の切り札中の切り札であるブレスを、竜人族こそが正しく理解していなかった……?
「もしもブレスと呼ぶ限り固定観念が拭えないと言うなら、別の名前をつけて違う能力だと認識して訓練するのもいいんじゃないかな。例えばさ……」
妾のおっぱいを口いっぱいに頬張りながら妾の内側を幸せで満たしてくるダンのせいで、この日妾の考えが纏まることはなかったのじゃが……。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
乳首を根元からカリカリと噛まれてしまったせいで、この後の記憶は曖昧なのじゃ。
体が発情した状態でダンとのひと時を思い出してしまったせいで、この敏感にされた体をダンに触れて欲しくて仕方なくなってしまったのじゃ。
「……悪いがダーティクラスターよ。貴様に悠長に付き合う余裕は無いのじゃ」
さっさと貴様を滅ぼして、妾はダンに愛してもらわねばならぬからのう!
「うおおああああああっ!!」
竜化で強化された身体能力を総動員して、ドラゴンイーターを全力で叩きつける。
防御力を感じないダーティクラスターの顔は1撃でぐちゃりと潰れるのじゃが、凄まじい再生速度で潰した端から再生しおるのが問題じゃな。
しかし超速で再生するということは、再生せねば死ぬという事に他ならぬ。
先ほどまでは妾の攻撃を全く意に介していなかったくせに、今は顔を潰されるのを嫌がっていることからも、此奴が決して不死身などではないという事が推察できるのじゃ。
ダーティークラスターの顔は全部で36。竜化状態の妾でも同時に潰せるのは10前後。
それ以上は此奴の再生速度で帳消しにされてしまうのじゃ。
ダンとニーナの2人であれば、もしかしたら再生速度を上回る手数で顔を潰しきることが出来るやもしれぬが、威力重視の妾には手数で圧倒することは難しい。
妾が此奴を倒すには……、足りない手数を補って余りあるほどの、強烈な1撃を叩き込むしかあるまいっ!!
「くあっ……! 貴様の臭い吐息なんぞ、いくら浴びても不快でしかないわぁっ!」
顔を潰されながらも妾に吐息を浴びせるダーティクラスター。
その吐息を浴びる度に妾の体温は上昇し、感覚は鋭敏になっていくように思える。
今は妾の怒りが発情効果を逆に支配して、此奴を殺そうとする衝動の原動力になってはいるが……。
流石にこれ以上食らうのはあまり良くなさそうじゃの。
「せいっ……やぁぁぁぁぁぁっ!!
渾身の1撃でダーティクラスターを壁に追いやり、一切の反撃は許さぬとドラゴンイーターを叩き込みながら静かに覚悟を決めていく。
ブレスの応用は奈落に到着する前から少しずつ訓練しておるが、それで倒しきれなかった場合は後が無い。
「光栄に思うが良いブルーヴァよっ! この力を見せるのは貴様が初じゃっ!」
背水の覚悟を決めるのではなく……。
命を燃やしてでも此奴を殺しきる覚悟を……決めるっ!
「これが貴様を滅ぼす青き力、『オーラ』なのじゃぁぁぁっ!! 」
竜化したことで体中を覆っている、青い魔力に意識を向ける。
ダンが言っていた通り、竜化が魔力制御によって引き起こされている能力なのだとしたら、妾の意思次第でこの青き力を自在に制御できるということなのじゃ。
これはブレスという名前に引っ張られるのであればと、より純粋な魔力に近い名前をとダンが名付けてくれた、オーラという名の新技術。
「青き魔力よぉぉっ! お主も妾より生じた魔力であろう! ならば妾の言う事を聞けぇぇいっ!!」
青き魔力に意識を向ける事で、竜化による身体能力向上効果が更に高まっていくのを感じる。
ドラゴンイーターを青き閃光のように振るいダーティクラスターを磔にしながら、オーラと名付けた青い魔力と更に深く繋がってく。
制御した魔力を体内に取り込み、一挙手一投足全てに魔力を走らせるイメージ。
なんで人間族のダンに竜化オーラの使い方を教授されているのか意味が分からぬが、ダンはシンケイやサイボウに至るまで職業補正を巡らせていると言っておった。
理屈は良く分からなかったのじゃが、ダンの職業補正が他の誰とも違うと感じる理由を垣間見た気がしたのじゃ。
『この世界の魔力を用いた要素ってね、基本的に弱者に優しく作られてるんだよ。この世界における魔力は抗う力、戦う力のように感じるんだ』
青き魔力は妾の味方なのじゃ……!
1人では我が身を守ることすら満足に出来ない、弱き妾の味方なのじゃーーーっ!!
『職業補正も魔法も、そして種族特性だって、脆弱な俺達が魔物っていう強大な脅威に対抗できるようにって誰かが用意してくれたものに思えて仕方ないんだ』
優しげなダンの言葉が妾の頭に反芻される。
妾も強大な魔物を滅ぼす力を……、青い魔力の奔流を信じる!
「妾の内に眠る竜よっ! 今こそ妾に力を貸すのじゃああああっ!!」
纏った青いオーラを、妾の体を通してドラゴンイーターに集めていく。
ドラゴンイーターも妾の体の1部として捉え、巨大な刃にありったけの魔力を込めていく。
イメージするのはインパクトノヴァ。そして剛震撃。
衝突の衝撃に合わせて魔力を破裂させ、込めた魔力を破壊力に変換して全てを滅ぼす青き爆発。
『フラッタが望めば魔力はちゃんと応えてくれるよ。この青い光はフラッタを守る加護の光なんだから』
「応えよドラゴンイィィタァァァッ!! 妾の力、全てお主に託すのじゃあああああっ!!」
妾の全身から全ての魔力がドラゴンイーターに移っていく。
けれど魔力枯渇の影響はまだない。ドラゴンイーターも妾の体の1部なのだから。
「妾を手に入れようと望むなら、妾の全てを受け止めて見せよっ!!」
妾の全てを乗せた刃を、目の前の汚物に全力で叩きつける。
巨大な刃がダーティクラスターに触れた瞬間、剛震撃の要領で込めた全ての魔力を爆発させる。
「砕けぇぇっ!! アズールブラスタァァァァッ!!」
ダーティクラスターを切り裂く巨大な刃から、青きオーラが流れ込む。
その青き奔流はダーティクラスターを構成する魔力すら巻き込んで、魔物の中心に集束していく。
妾の魔力全てと、ドラゴンイーターの威力の乗った青き光は収斂し……、やがて崩壊を始める。
体を大きく震わせながら、苦しむように舌を突き出し唾液を撒き散らすダーティークラスターの内部が青く光る。
それはさながら、竜人族がブレスを放つ光景のようだった。
「耐えられるものならぁ……! 耐えて見せるが良いのじゃあ……!」
潰れていない口の奥で青き光が輝いている。
その光はやがて強さを増していき、ダーティクラスターの皮膚を突き破って表に漏れ出してくる。
グチュグチュと音を立てて再生するダーティークラスターの肉体を、それ以上の速度で青く灼いていく。
一瞬とも永遠とも感じられる時間、ダーティークラスターの超速再生とアズールブラスターの魔力が鬩ぎ合う。
しかし、その終わりは唐突に訪れた。
超速再生でアズールブラスターに耐えていたダーティクラスターの無数の瞳が大きく開かれ、体の震えがピタリと止まる。
次の瞬間青き閃光と共に、ダーティブラスターの肉体が破裂する。
「これが……! 貴様の欲した、妾の全てなのじゃぁ……!」
まるでこの場に空が生まれたかのような光景。
無限に広がったかのように感じた紺碧の光は、けれど一瞬のうちに消え去って、すぐに視界が戻ったこの場には既に、ダーティクラスターの存在は塵1つ残されていなかった。
「くっ、くぅぅ……!」
アズールブラスターの光が消えた瞬間、妾の体を魔量枯渇の苦しみが駆け巡る。
発情させられ鋭敏になった肉体に、魔力枯渇の苦しみはちと刺激が強すぎるのう……!
歯を食い縛って苦しみに耐えながら、ドラゴンイーターにもたれかかって地面に座る。
ダーティクラスターが撒き散らした唾液は魔物の1部と見做されたのか、アズールブラスターで跡形もなく消し飛ばされてしまったようじゃな……。
「はぁっ……! はぁっ……! これは……、ちと直ぐには、動けそうも、ないのじゃ……」
魔力枯渇の影響と、発情、催淫状態の妾たち3人は、ダンか家族以外の人間に接触するのはちと難しいの……。
街に潜むイントルーダーを撃破したらすぐに他の場所に救援に向かう手はずであったが、妾達は暫く動けそうもないのじゃ……。
歯を食い縛って立ち上がり、発情した体を自ら慰め続ける母上とエマの傍に座り直す。
ダーティクラスターを滅ぼしても状態異常が解除されることはなく、むしろダーティクラスターという脅威がいなくなった事で全力で快楽を貪っておるのぅ……。
2人のこんな姿、ダン以外の男に見せるわけにはいかぬのじゃ。
「己が本質。魂の系譜。形を持って現世に示せ。ステータスプレート」
ステータスプレートを取り出し、家族の無事を確認する。
ふふ、流石は妾の愛する家族じゃ。誰1人欠けておらぬわ。
「すぐに助けに行けなくて本当に申し訳ないのじゃが……。少しだけ、休むのを許して欲しいのじゃ……」
汚物を滅ぼし家族の無事を確認したことで、安心した妾の全身から力が抜けてしまった。
全力を出し切って意識を落としたい気持ちはあるが、魔力枯渇は気持ち悪過ぎて逆に眠ることが出来ぬ。
じゃが見張りには好都合じゃろう。
静けさを取り戻した竜王のカタコンベの最奥で、乱れよがる母上とエマの嬌声を聞きながら、妾は静かに体を休めるのだった。
先ほどまでの厭らしい表情ではなく、不快げに表情を歪めているダーティクラスター。
妾を弄ぶべき玩具から、警戒すべき敵へと認識を変えたようじゃな。
「妾も認識を改めるぞ、ダーティクラスターよ……!」
お主は降りかかる火の粉ではなく、明確な妾の敵なのじゃ!
塵1つ残さずこの世から消し去ってくれよう!
妾の様子を窺い動き出さないダーティクラスターに、全力で斬りかかっていく。
「うおおおおっ!! 剛震撃!! 剛震撃!! ひしゃげて潰れよ! 剛震撃ぃぃっ!!」
不快な舌を突き出している無数の顔目掛けて剛震撃を叩き込み、その巨大で醜い顔を陥没させ、破裂させ、破壊していく。
もはや舌を斬り飛ばす程度では腹の虫がおさまらぬわっ! 顔ごと潰してやるのじゃあああっ!!
「鬱陶しい! 跳ね回るでないわぁっ!!」
ドラゴンイーターの斬撃がダーティクラスターの巨体を吹き飛ばし、吹き飛んだダーティクラスターを追いかけてはドラゴンイーターを叩き込んでいく。
1つ1つの顔に丁寧にドラゴンイーターを叩き込み、その数を減らしていく。
「ちっ……! 有効打とは言えぬかっ」
潰した顔が端から再生されていく。
その様子を見て、怒りと竜化で沸騰していた妾の思考が落ち着いていく。
どうやらダーティクラスターは防御補正を一切持っておらぬ代わりに、異常な耐久力を宿しておる魔物のようじゃな。
その身を守る体力も尋常ではなかったが、体力が尽きた後も凄まじい再生能力を持って防御補正を補っているようじゃ。
「問題は……、この異常な回復速度だけなのじゃ……」
ドラゴンイーターを振るいながら、ダーティクラスターを滅ぼす方法を探っていく。
攻撃自体は有効なのじゃ。
じゃが傷ついても死ぬ前に治せば良いと言わんばかりの超速再生能力によって、高硬度の骨で構成されていた竜王とは違った方向性でタフな魔物のようじゃ。
攻撃が通っているのじゃから、此奴を殺す方向性自体は簡単なのじゃ。
つまり、再生が間に合わない速度で殺しきればよいだけじゃ。
「しかしこのままではそれは叶わぬ。ならば……!」
竜化して剛震撃を叩き込んでも、それ以上の速度で再生される。
竜化した今、攻撃魔法を使用するのは限界がある。
ウェポンスキルでも攻撃魔法でも火力が足りないのであれば、妾が取れる方法は1つしか残っておらぬ。
竜人族の切り札中の切り札。ドラゴンブレス。
「じゃがブレスを放てるのは1度きり……。母上とエマまで、一か八かの決死行に付き合わせるわけにはいかぬ」
竜騎士のスキルによって威力が増しているはずのブレスじゃが、仕留め切れなければ魔力枯渇を起こして無防備になる。
そうなったら妾たち3人は、なす術も無く此奴の慰み者とされてしまうことじゃろう。
確実に此奴を殺しきるには、いったいどうすればいいのじゃろう?
悩む妾の脳裏を過ぎるのは、ダンと寝屋で語らった時の記憶じゃった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「フラッタ。ブレスって名前に惑わされちゃいけないよ」
竜王と戦ってから練習している応用ブレスについてダンに相談すると、ダンはゆっくり妾の中を往復しながら答えてくれた。
「竜人族にとって今までのブレスは、名前の通りに口から放つ攻撃手段だって認識かも知れない。でも竜王が色々仕掛けてきたように、口から吐き出さなきゃいけない決まりなんてないんだからね」
妾のおっぱいを根元から搾り上げるように揉み込んで、鋭敏になった妾の乳首を躾けるかのように虐めてくるダン。
妾はおっぱいなんて出ないのに、なんでダンはいつもそんなに熱心に妾のおっぱいを吸ってくるのじゃぁ……?
「竜王のあのブレスの応用の仕方を考えると、ブレスって魔力を圧縮して放つ攻撃魔法みたいなものだと思うんだ」
妾の乳首を口に含んだままで、ブレスの本質を語るダン。
快楽耐性を得るための特訓中だからか、真面目な話をしながらも音を立てて妾の乳首を強く吸い上げるダン。
この気持ちよさを受け入れながら意識を保つなんて、本当に出来るのじゃろうか……?
「ブレスは魔力を圧縮させて放つ攻撃方法だとする。こう考えると竜人族はブレスの度に竜化で纏った魔力を操作して、その全てを口に圧縮していることになるんだよ」
こんな風にね? と笑いながら妾のおっぱいを搾り上げるように吸い上げるダン。
妾のおっぱいには何も入っていないのじゃぁ……! 何も圧縮されていないのじゃぁ……!
「ブレスが吐息ではなく、魔力制御によって放たれているとするなら……。インパクトノヴァを受け流すほどの精密な魔力制御を竜王が行なってきたことにも説明が付くでしょ?」
乳首に歯を立て、舌を這わせ、強く吸い上げながら体重をかけて妾の奥を抉るダン。
ダンは凄く重要なことを話してくれている気がするのに、脳が焼ききれるような快楽のせいで思考が纏まらないのじゃ……!
妾のおっぱいも母上のおっぱいも、ダンに吸われると気持ちよくなりすぎてしまうのじゃ……。
まるでソクトルーナ家の女のおっぱいは、ダンに吸われる為にあるみたいに思えてくるのじゃぁ……!
「竜人族は種族的に、魔力制御があまり得意じゃないらしいからね。ブレスを制御するという発想自体があまりされてこなかったんだと思う」
ブレスを……、制御する、じゃと……?
確かにそんな発想、今までしたこともないし聞いたこともないのじゃ……。
「だけどブレスは高濃度の魔力の塊で、魔力制御次第でどこまでも応用出来る事を竜王が示してくれた。きっと極めることができれば、魔人族の魔技以上に色々なことが出来る能力だと思うよ」
ダンの口から語られるブレスの認識。発想の転換。
ブレスとは完成された能力なのではなく、魔力の制御を放棄した竜人族が力任せに放っているだけの、未だ未完成な能力であるということのじゃろうか?
「鑑定で表示されるスキル名からしてブレスだから、口から放つものだって先入観を持つのは仕方ないと思う」
先入観……?
竜人族の切り札中の切り札であるブレスを、竜人族こそが正しく理解していなかった……?
「もしもブレスと呼ぶ限り固定観念が拭えないと言うなら、別の名前をつけて違う能力だと認識して訓練するのもいいんじゃないかな。例えばさ……」
妾のおっぱいを口いっぱいに頬張りながら妾の内側を幸せで満たしてくるダンのせいで、この日妾の考えが纏まることはなかったのじゃが……。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
乳首を根元からカリカリと噛まれてしまったせいで、この後の記憶は曖昧なのじゃ。
体が発情した状態でダンとのひと時を思い出してしまったせいで、この敏感にされた体をダンに触れて欲しくて仕方なくなってしまったのじゃ。
「……悪いがダーティクラスターよ。貴様に悠長に付き合う余裕は無いのじゃ」
さっさと貴様を滅ぼして、妾はダンに愛してもらわねばならぬからのう!
「うおおああああああっ!!」
竜化で強化された身体能力を総動員して、ドラゴンイーターを全力で叩きつける。
防御力を感じないダーティクラスターの顔は1撃でぐちゃりと潰れるのじゃが、凄まじい再生速度で潰した端から再生しおるのが問題じゃな。
しかし超速で再生するということは、再生せねば死ぬという事に他ならぬ。
先ほどまでは妾の攻撃を全く意に介していなかったくせに、今は顔を潰されるのを嫌がっていることからも、此奴が決して不死身などではないという事が推察できるのじゃ。
ダーティークラスターの顔は全部で36。竜化状態の妾でも同時に潰せるのは10前後。
それ以上は此奴の再生速度で帳消しにされてしまうのじゃ。
ダンとニーナの2人であれば、もしかしたら再生速度を上回る手数で顔を潰しきることが出来るやもしれぬが、威力重視の妾には手数で圧倒することは難しい。
妾が此奴を倒すには……、足りない手数を補って余りあるほどの、強烈な1撃を叩き込むしかあるまいっ!!
「くあっ……! 貴様の臭い吐息なんぞ、いくら浴びても不快でしかないわぁっ!」
顔を潰されながらも妾に吐息を浴びせるダーティクラスター。
その吐息を浴びる度に妾の体温は上昇し、感覚は鋭敏になっていくように思える。
今は妾の怒りが発情効果を逆に支配して、此奴を殺そうとする衝動の原動力になってはいるが……。
流石にこれ以上食らうのはあまり良くなさそうじゃの。
「せいっ……やぁぁぁぁぁぁっ!!
渾身の1撃でダーティクラスターを壁に追いやり、一切の反撃は許さぬとドラゴンイーターを叩き込みながら静かに覚悟を決めていく。
ブレスの応用は奈落に到着する前から少しずつ訓練しておるが、それで倒しきれなかった場合は後が無い。
「光栄に思うが良いブルーヴァよっ! この力を見せるのは貴様が初じゃっ!」
背水の覚悟を決めるのではなく……。
命を燃やしてでも此奴を殺しきる覚悟を……決めるっ!
「これが貴様を滅ぼす青き力、『オーラ』なのじゃぁぁぁっ!! 」
竜化したことで体中を覆っている、青い魔力に意識を向ける。
ダンが言っていた通り、竜化が魔力制御によって引き起こされている能力なのだとしたら、妾の意思次第でこの青き力を自在に制御できるということなのじゃ。
これはブレスという名前に引っ張られるのであればと、より純粋な魔力に近い名前をとダンが名付けてくれた、オーラという名の新技術。
「青き魔力よぉぉっ! お主も妾より生じた魔力であろう! ならば妾の言う事を聞けぇぇいっ!!」
青き魔力に意識を向ける事で、竜化による身体能力向上効果が更に高まっていくのを感じる。
ドラゴンイーターを青き閃光のように振るいダーティクラスターを磔にしながら、オーラと名付けた青い魔力と更に深く繋がってく。
制御した魔力を体内に取り込み、一挙手一投足全てに魔力を走らせるイメージ。
なんで人間族のダンに竜化オーラの使い方を教授されているのか意味が分からぬが、ダンはシンケイやサイボウに至るまで職業補正を巡らせていると言っておった。
理屈は良く分からなかったのじゃが、ダンの職業補正が他の誰とも違うと感じる理由を垣間見た気がしたのじゃ。
『この世界の魔力を用いた要素ってね、基本的に弱者に優しく作られてるんだよ。この世界における魔力は抗う力、戦う力のように感じるんだ』
青き魔力は妾の味方なのじゃ……!
1人では我が身を守ることすら満足に出来ない、弱き妾の味方なのじゃーーーっ!!
『職業補正も魔法も、そして種族特性だって、脆弱な俺達が魔物っていう強大な脅威に対抗できるようにって誰かが用意してくれたものに思えて仕方ないんだ』
優しげなダンの言葉が妾の頭に反芻される。
妾も強大な魔物を滅ぼす力を……、青い魔力の奔流を信じる!
「妾の内に眠る竜よっ! 今こそ妾に力を貸すのじゃああああっ!!」
纏った青いオーラを、妾の体を通してドラゴンイーターに集めていく。
ドラゴンイーターも妾の体の1部として捉え、巨大な刃にありったけの魔力を込めていく。
イメージするのはインパクトノヴァ。そして剛震撃。
衝突の衝撃に合わせて魔力を破裂させ、込めた魔力を破壊力に変換して全てを滅ぼす青き爆発。
『フラッタが望めば魔力はちゃんと応えてくれるよ。この青い光はフラッタを守る加護の光なんだから』
「応えよドラゴンイィィタァァァッ!! 妾の力、全てお主に託すのじゃあああああっ!!」
妾の全身から全ての魔力がドラゴンイーターに移っていく。
けれど魔力枯渇の影響はまだない。ドラゴンイーターも妾の体の1部なのだから。
「妾を手に入れようと望むなら、妾の全てを受け止めて見せよっ!!」
妾の全てを乗せた刃を、目の前の汚物に全力で叩きつける。
巨大な刃がダーティクラスターに触れた瞬間、剛震撃の要領で込めた全ての魔力を爆発させる。
「砕けぇぇっ!! アズールブラスタァァァァッ!!」
ダーティクラスターを切り裂く巨大な刃から、青きオーラが流れ込む。
その青き奔流はダーティクラスターを構成する魔力すら巻き込んで、魔物の中心に集束していく。
妾の魔力全てと、ドラゴンイーターの威力の乗った青き光は収斂し……、やがて崩壊を始める。
体を大きく震わせながら、苦しむように舌を突き出し唾液を撒き散らすダーティークラスターの内部が青く光る。
それはさながら、竜人族がブレスを放つ光景のようだった。
「耐えられるものならぁ……! 耐えて見せるが良いのじゃあ……!」
潰れていない口の奥で青き光が輝いている。
その光はやがて強さを増していき、ダーティクラスターの皮膚を突き破って表に漏れ出してくる。
グチュグチュと音を立てて再生するダーティークラスターの肉体を、それ以上の速度で青く灼いていく。
一瞬とも永遠とも感じられる時間、ダーティークラスターの超速再生とアズールブラスターの魔力が鬩ぎ合う。
しかし、その終わりは唐突に訪れた。
超速再生でアズールブラスターに耐えていたダーティクラスターの無数の瞳が大きく開かれ、体の震えがピタリと止まる。
次の瞬間青き閃光と共に、ダーティブラスターの肉体が破裂する。
「これが……! 貴様の欲した、妾の全てなのじゃぁ……!」
まるでこの場に空が生まれたかのような光景。
無限に広がったかのように感じた紺碧の光は、けれど一瞬のうちに消え去って、すぐに視界が戻ったこの場には既に、ダーティクラスターの存在は塵1つ残されていなかった。
「くっ、くぅぅ……!」
アズールブラスターの光が消えた瞬間、妾の体を魔量枯渇の苦しみが駆け巡る。
発情させられ鋭敏になった肉体に、魔力枯渇の苦しみはちと刺激が強すぎるのう……!
歯を食い縛って苦しみに耐えながら、ドラゴンイーターにもたれかかって地面に座る。
ダーティクラスターが撒き散らした唾液は魔物の1部と見做されたのか、アズールブラスターで跡形もなく消し飛ばされてしまったようじゃな……。
「はぁっ……! はぁっ……! これは……、ちと直ぐには、動けそうも、ないのじゃ……」
魔力枯渇の影響と、発情、催淫状態の妾たち3人は、ダンか家族以外の人間に接触するのはちと難しいの……。
街に潜むイントルーダーを撃破したらすぐに他の場所に救援に向かう手はずであったが、妾達は暫く動けそうもないのじゃ……。
歯を食い縛って立ち上がり、発情した体を自ら慰め続ける母上とエマの傍に座り直す。
ダーティクラスターを滅ぼしても状態異常が解除されることはなく、むしろダーティクラスターという脅威がいなくなった事で全力で快楽を貪っておるのぅ……。
2人のこんな姿、ダン以外の男に見せるわけにはいかぬのじゃ。
「己が本質。魂の系譜。形を持って現世に示せ。ステータスプレート」
ステータスプレートを取り出し、家族の無事を確認する。
ふふ、流石は妾の愛する家族じゃ。誰1人欠けておらぬわ。
「すぐに助けに行けなくて本当に申し訳ないのじゃが……。少しだけ、休むのを許して欲しいのじゃ……」
汚物を滅ぼし家族の無事を確認したことで、安心した妾の全身から力が抜けてしまった。
全力を出し切って意識を落としたい気持ちはあるが、魔力枯渇は気持ち悪過ぎて逆に眠ることが出来ぬ。
じゃが見張りには好都合じゃろう。
静けさを取り戻した竜王のカタコンベの最奥で、乱れよがる母上とエマの嬌声を聞きながら、妾は静かに体を休めるのだった。
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