異世界イチャラブ冒険譚

りっち

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5章 王国に潜む悪意2 それぞれの戦い

307 槍鬼 (改)

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 ティムルの指示に従って、ターニアと共にスペルディアに転移する。


 ポータルを潜るとすぐに聞こえてくる喧騒。

 ムーリからの報告通り、どうやらかなり混乱した状況のようですね。


「ムーリちゃんは城に向かえって言ってたけど、ヴァルゴちゃんは王城まではポータルで行けるんだよね? ニーナとリーチェさんの居場所も城の方で合ってる?」


 ターニアの言葉を受けて、パーティメンバーの所在を確認する。


「ええ。城まで飛べますし2人とも城の方に居るようですね。早速行きましょう。虚ろな経路。点と線。見えざる流れ。空と実。求めし彼方へ繋いで到れ。ポータル」


 ムーリは既に襲撃が始まっていると言っていたのに、2人とも城にいるのはなぜ?

 そんな疑問を持ちながらもポータルを発動し、王城の城門前まで転移した。


「なっ!? 城の外は無事なのに、城の内部に魔物が!?」


 王城の前に到着すると、そこは既に戦場と化していた。

 何故か城の中は魔物で溢れ、ニーナとリーチェの2人の殲滅速度を上回る勢いで増え続けているようだ。


 でも、いったい何処から……?

 いえ、疑問は一旦忘れて、今は殲滅に協力すべきですねっ!


「お待たせしましたニーナ! リーチェ! 助太刀します!」


 私とターニアも参戦して魔物を減らす。

 が、いざ殲滅を始めてみると、ニーナとリーチェが梃子摺っている理由が分かった。


「其は悠久の狭間に囚われし、真理と聖賢を司る者。無間の回廊開きし鍵は、無限の覚悟と夢幻の魂。神威の扉解き放ち、今轟くは摂理の衝撃。クルセイドロア」


 殲滅に適したクルセイドロアが、期待通りの威力を発揮してくれません。

 どうやらこの攻撃魔法の不振が、魔物の殲滅を遅らせている大きな要因のようですね。


 開けた場所なら大きな効果を発揮する攻撃魔法だけれど、屋内ではその攻撃能力は大きく減衰してしまうのです。


 攻撃魔法は魔物にしか影響を及ぼさない攻撃手段。

 人工の建造物や遮蔽物に阻まれると、本来の効果が発揮できないのです。


「……攻撃魔法に頼れないのであれば、我が槍で直接貫くのみっ!」


 それでも仕合わせの暴君が3人も揃っていて、この程度の魔物に押し負けるわけにはいきませんがっ!

 惜しみなく魔迅も使用して、目に見える範囲の魔物を貫いていきました。


 しかし魔物を貫く私の耳に届けられるニーナの警告。
 

「ヴァルゴーっ! 敵になんだか変な人間たちが居るのーっ! スキルには反応するのに目には映らなくて、魔物に紛れて攻撃してくるのーっ!」

「了解ですっ! ――――む!?」


 耳に届いたニーナの声に応えるように生体察知を使用すると、私のすぐ後ろに生体反応を感じます。


 ですがニーナは、と明言しました。

 敵ならば遠慮は要りません。災厄のデーモンスピアで生体反応を切り払います。


「がぁっ!? 馬鹿、なっ……!?」


 すると何も無い空間から、両断された男性の上半身が出現しました。

 既に絶命しているようですが、この方はいったい?


 戸惑う私に、今度はリーチェから言葉が届きます。


「ぼくたちは対応できるけど、ペネトレイターの人たちが奇襲に苦しめられているんだっ! ヴァルゴ! ぼく達で一気に殲滅してしまおう!」

「いえ。この場は私が引き受けましょう。ニーナとリーチェは、ターニアからティムルの指示を聞いてそれに従ってください」


 ニーナとターニアはこれからステイルークに向かわなければいけないし、リーチェにもティムルの状況判断を共有しなくてはいけませんからね。

 ここは私が片付けましょう。


「……ターニアの話が終わるまでに、かくれんぼは終わらせておきますのでっ」


 ティムルに対人戦を担当して欲しいと言われた手前、みんなに少しかっこいいところを見せたくなってしまいますね。


 しかしムーリの話では、人の集団とイントルーダーに襲撃されているということでしたが……。イントルーダーが見当たりません。

 魔物察知にも巨大な反応は引っかかりませんか。


 そもそもここは街中、城の中なのに、城を埋め尽くすほどの魔物がいることがおかしいのですよ。

 いったい何が起こっているんだか。面倒ですねぇ。


「ぎゃあっ!」

「な、何故こちらの位置が……がふっ!」


 目視できている魔物よりも、不可視の襲撃者達を優先して殺していきます。

 この状況下で姿を消している時点で殺す理由としては充分です。


 ……もしも味方が含まれていたのでしたら、事が終わった後に償うしかありません。


「コ、コイツ完全にこちらの位置をっ……! ぐああっ!」

「ま、魔物に紛れることすら……ぎゃっ!」


 視覚情報と察知スキルの反応が一致しない人物を、1人残らず貫きます。

 多少対人戦に慣れた集団のようで、私と1合2合打ち合える者もいますが、それだけです。


「さて、今の者で終わりで……ん?」


 しかし、潜伏している者を殆ど討ち取ったかというタイミングで急接近してくる、不可視の生体反応が1つ。


 反応に向かって向き直ると、何も無い場所から突如出現して私に襲い掛かってくる1本の槍。

 首を傾げてその槍を躱し、槍の根元に向かってデーモンスピアで切り上げを放つと、何かを切り裂いたような感触と共に姿を現す初老の男。


「貴様は確かヴァルゴ……、だったか? それなりに槍を使えるようだな」


 手応え的に、衣服を切り裂いただけでしょうか。

 私の槍を躱すとは油断出来ない相手のようですね。


「姿を隠して奇襲してくる男が、なにを偉そうな事を……。奇襲してなお私を仕留めきれない貴方の方は、些か精進が足りないようですね?」


 私の言葉に獰猛な笑みで応える男の手には、1本の巨大な槍。

 この男……。槍使いのくせに下らない小細工を仕掛けてくるとは気に入りませんね。
 

「はっ! 小娘の分際で、槍鬼スピアオーガと呼ばれし俺相手に囀りおるわっ! クリアヴェールを見破った程度で、随分と得意気じゃあないか」

「姿を消さないと小娘と槍を交えることすら出来ない臆病者が、スピアオーガとは片腹痛い。貴方程度の槍使いなど他にいくらでもいるでしょうに」

「ふんっ。随分と口が達者のようだ。さて、槍のほうも口と同じくらい達者だといいが……、なっ!」


 言うが早いか、大きく踏み込んで槍を突き出してくる男。

 その槍に軽く己の槍を合わせ、男の技術を推し量る。


 ふむ。スピアオーガなどと名乗るだけあって迫力だけはありますが、技術も速度も足りておりませんね。

 流石にムーリとは戦わせられませんが、この程度ならターニアでも圧倒できるでしょう。


 この程度の相手から得られるものなどありません。すぐにケリをつけて……。


「あら?」

「はぁっ!」


 男の首筋を狙って放った私の槍が空を突き、反撃の槍で前髪を少し飛ばされてしまいました。


 この感覚には覚えがありますね。

 空蝉……、いや陽炎ですか。


「ほう? 我が必殺の槍を凌ぐとは、どうやら口だけではないようだな。このまま研鑽を積めばいずれは俺に届いたやもしれぬが……。運が無かったな」

「どうやら貴方の方は口だけのようですね。槍の腕を誇るならいざ知らず、スキルに頼る己を誇るとは嘆かわしい」


 私がスキルと口にすると、男は驚いたような表情を浮かべます。


 が、なにをこの程度で驚いているのですか。

 仕合わせの暴君には、陽炎を使えない者など1人とておりませんよ?


「同じ槍使いのよしみとして、貴方がこれ以上無様を晒す前に決着をつけて差し上げましょう。構えなさい」

「……スキルを見破った程度で、もう勝った気になっているのか? その慢心が貴様を死に至らしめるのだぁっ!!」


 怒声を発しながら突撃してくる男の姿が、少しぼやけた感じに見えています。

 どうやら今度は攻撃に陽炎を使用してきたようですね。


 陽炎は、相対する相手の距離感を狂わせるスキルです。

 破り方は到ってシンプル。相手を目視しなければいいだけ。


 襲い掛かる自称スピアオーガの前で瞼を閉じ、代わりに他の五感を研ぎ澄まし、そして静かに槍を突き出します。


「はっ! 神に祈りでも捧げておるのか!? そんなものに意味など無いと知れぇっ!」


 音と気配を頼りに相手の槍を弾き、がら空きの胴体に向かって静かに槍を差し込んで差し上げたんですけど……。

 スピアオーガさんの技量が思ったよりも低かったのか、自分の心臓が貫かれたことに気付いてもらえていないようです。


「………………は?」


 少しずつ視線を下げて、自分の胸に刺さった災厄のデーモンスピアを視界に入れるスピアオーガさん。


「ようやく自分が殺された事に気付いてくれたようですね。スキルやマジックアイテムなど、小細工に頼っているからそこまで鈍くなるのです。来世ではもっと精進なさい」


 胸に刺さった槍を引き抜き、スピアオーガさんの首を横薙ぎの一閃。

 戸惑ったような表情を浮かべたまま宙を舞う、スピアオーガさんの頭部。


 パーティメンバーの所在を確認すると、ニーナの反応がかなり遠くなっています。

 私が潜伏者を狩っている間に話を終えて、ターニアとステイルークに向かったようですね。


 さて、生体察知には付近に潜伏している者の反応は残っておりませんが、全員殲滅できたのでしょうか?

 ならば1度リーチェと合流して、イントルーダーの情報を共有すべ……。


「鈍いのはどっちだ、小娘ぇぇぇぇっ!!」

「――――っ!!」


 背後から聞こえる怒号。

 反射的に魔迅を発動し、全力で距離を取ってから背後を振り返ると、たった今首を飛ばしたはずの男が、槍を突き出した状態で私の方を睨みつけておりますね。


 心の臓を貫き、首まで刎ねたというのに生きているなんて、いったいどんなカラクリなのでしょう?

 いえ、そもそも直前に発動した生体察知には反応が無かったはず……。


「随分遠くまで逃げたなぁ? さっきまでの威勢はどうした小娘ぇっ!!」

「……相変わらず奇襲と小細工がお好きなようで。声を上げずに槍を振るえば、もしかしたら私を貫くことも出来たかもしれないというのに。意外と奇襲も下手なのですね?」

「くははっ! わざとに決まっているだろうがっ! 先ほどまでと違って弁舌にキレが無いなぁ? 背後を取られたのがそれほど怖かったのかぁ!?」


 得意げな男を放置し攻撃魔法を試してみますが、男を攻撃対象に指定することは出来ません。

 つまり男は魔物ではなく、間違いなく人間であるということですね。


 魔物察知には反応が無く、生体察知には男の反応が捉えられますね。

 先ほどは反応が無かったはずですが、現時点では間違いなく生きているみたいです。


「くはははっ! 貴様が俺より槍の腕が上なのは認めてやる! だが貴様はここで俺の槍に貫かれ絶命する。そしてそこに立っているのは、最強の槍使いとなった俺の方だぁっ!!」


 叫びながら突撃してくるスピアオーガ。その動きは先ほどよりも格段に速くっ……!?


「――――ですが、速いだけでは私を殺すことは出来ませんよ?」


 技術が向上したわけではないので、職業の加護を得た今の私なら難なく捌けますが……。

 相手の余裕が気になりますね。まだ何か隠していそうです。


「ほーう? この速度にも反応できるとは……。見縊りすぎていたようだな。槍の腕では、お前のほうが1枚も2枚も上手であるらしい。生き残るのは俺だがな」

「こちらこそ、どうやら貴方を侮りすぎていたようですね。謝罪します。私の前に立った以上、貴方の死は絶対ですが」


 男の両手を切り飛ばし、喉と胸と腹を刺してから後方に飛び、男の様子を観察する。

 すると私の目の前で男の両手は再生し、喉と胸と腹の傷は瞬く間に塞がってしまう。


「無駄だ無駄だぁっ!! 生き残るのは絶対に俺の方だぁっ!!」


 治療魔法を使った様子も見られなかった。

 となるとスキル? ……いえ、これはマジックアイテムでしょうか?


 単純な戦闘技術だけでは勝利することが出来ない。

 ……これが樹海の外の戦闘なのですね。


「くははっ。相変わらず素晴らしい槍捌きだ。今までの俺では反応できそうもなかったぞ? だがここからの俺なら反応できるかもしれんなぁ?」

「では、試してみると良いでしょう!」


 そしてまた一段と早くなるスピアオーガの動き。


 旦那様が無限に加速していくのとは違い、この男の加速には何かからくりがあるはず。

 まずはそれを見極めなければ勝機はありませんね……!


「くははははっ! 戸惑っているようだなヴァルゴ!? 何か聞きたいことがあるなら言ってみるがい。俺は今気分がいいから、もしかしたら答えてくれるかも知れんぞ?」


 速度を増した槍を振るい、楽しげに振舞うスピアオーガ。


 段階的に速度を増してくれたおかげで彼の技術も癖も分かりましたし、まだ余裕はありますが……。

 聞けることは聞いてしまいましょうか。


「先ほどから貴方は致命傷を負う毎に完全回復し、そして速度が増していきますね。スキルにしては効果が強力すぎます。まだなにかマジックアイテムを活用されているんですか?」

「くっくっく、その通り。俺は今マジックアイテムを用いて、『怨魂』というスキルを発動しているのだ」


 槍を振るいながらも、思った以上にあっさり答えてくれますね。

 ブラフの可能性もありますが……。まずは続きを促しましょうか。


「怨魂ですか。聞いたことがないスキルですね。効果も教えてもらえるんですか?」

「くく……。なんだか随分と素直な反応をするじゃないか。少しでも情報を得ようと必死なのか? 攻撃の手も止まっているぞ? 余裕が無くなってきたんじゃないかぁ?」


 得意気なスピアオーガさんには悪いですが、仕合わせの暴君を舐めすぎです。

 この程度の速度なら、他のみんなの方がまだ何倍も速い。


 ニーナやフラッタは、そこに獣化と竜化まで使ってくるのです。

 この程度の速度を捌けなくては、とても仕合わせの暴君には居られません。


 ……なんて、もちろん言いませんけれど。
 
 バツが悪そうな、痛いところを突かれたような表情を作って男に見せてあげましょう。


「くははははっ! そんな表情をせずとも教えてやるさっ! 尤も、俺の説明を聞いた貴様が絶望しても責任は取れんがなぁ?」


 攻撃の手を止めるスピアオーガさんは、無防備で隙だらけの姿を私に晒します。

 好きなだけ殺しに来いとでも言いたげですね。行きませんよ?


「スキル怨魂はな? 己を殺した相手と戦う者に、自分の命と職業補正を引き継ぐという能力なのだ」

「え……? 己を殺した者と戦う者にって、はぁ……???」

「発動条件は俺の死。俺が死ぬとお前が殺した者から命と職業補正が俺に流れ込んできて、俺の体は完治し強化され続けるのだ」


 …………は? なんですかその異常なスキルは。

 自分が死んでも相手を殺したいという、命を投げ打って発動する能力。だから怨恨ならぬ怨魂ですか……。


 代償が重過ぎるからか、その能力は非常に強力で、破り難い……。


「お前が調子に乗って殺し回った者たちの人数を覚えているか? そいつら全員分の命と職業補正がどんどん流れ込んでくるんだよ。そしてお前が生きている限り、このスキルが解除されることは無いのだ」


 ふむ……。私がここで殺した人間は優に50を超えます。

 それら全ての職業補正が累積したら、旦那様の補正数を上回る可能性は充分にありますねぇ。


 殺されれば殺されるほど強化されるスキルとは、なんとも意地が悪い能力です。

 さて、どうしましょうか?


「メナスから、貴様らがイントルーダーを撃破している可能性は示唆されていたからな。あんな化け物を打ち破るパーティを相手にするのだ。相応の手段を用意させてもらうのは当然だろう?」

「みんながイントルーダーを撃破した時、私はまだ居なかったのですけどねぇ……」


 得意気に能力を説明する気持ちも理解できます。

 私の立場からすると、対処のしようが無いスキルですよ、これって。


「貴様には万に一つの勝機も無いと理解できたか? なら死ねぇいっ!!」


 説明は終わりとばかりに攻撃を再開するスピアオーガ。


 スピアオーガ、ですか。

 この男だけなら名前負けしていると感じますが、スキル怨魂まで含めると、鬼と呼ぶに値する難敵と言わざるを得ませんね。


 ですが――――。


「せぇぇいっ!」


 未熟な男の槍の間隙を縫って、デーモンスピアを思い切り叩きつけ、スピアオーガを縦に両断する。

 これでまた職業補正が累積され動きが早くなるのでしょうが……。望むところです。


「……もう1度言っておきましょうか。私の前に立った以上、貴方の死は絶対ですよ、スピアオーガさん」


 旦那様に最強の槍使いである事を誓ったのです。

 有象無象の怨恨など正面から撃ち貫いて見せねば、旦那様に合わせる顔がありませんよ。


 瞬く間に再生するスピアオーガに槍を向け、そして宣言します。


「認めましょう。貴方がひと握りの強者である事を。ですが最強の槍使いであるために、私は貴方達の死を正面から打ち破らなければいけません」


 そしてなにより1人の槍使いとして、スピアオーガを肯定したくはありません。


「かかってきなさい、槍使いの残滓たちよ。私は槍使いの頂点に立つ者として、お前たちの想いを正面から受け止め、そして蹴散らして差し上げましょう」

「くははっ! こちらこそ認めようヴァルゴ。貴様が最強の槍使いであるとなぁ! 貴様の死は絶対だが、槍使いとしては簡単に死んで欲しくはないとも思っている。なるべく長く足掻いてくれよぉ!?」


 最早言葉は不要。

 後はただ己が槍を信じ、相手を殺し続けるだけ。


 槍の鬼たるスピアオーガ。我が初陣にとって不足無し。

 貴方がどれだけの命を有していようと、有限ならば殺しきるだけ。


 聖域の外で自分がどこまで強くなれたのか……。

 悪魔の槍を全力で振るわせてもらうとしましょうか!
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