異世界イチャラブ冒険譚

りっち

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4章 マグエルの外へ3 奈落の底で待ち受ける者

264 探索前夜 (改)

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「話すからぁ……。なんでも話すから、もう勘弁してくれぇ……」


 足元に水溜りを作るほどに怯えきったグレイグ姿を見て、非常になんとも言えない気分になる。

 俺の可愛いお嫁さんたちが作る素敵な水溜りと違って、野郎の作った水溜りなんて不快感しか感じないね。


「お前らが何者で、誰に依頼されて、何の理由で俺達を襲ったのか。知っている事を洗いざらい吐け」


 グレイグに説明を要求しながら神鉄のロングソードを取り出し、グレイグの眼の前に突きつける。


「……俺が嘘だと感じる度に、お前の四肢を1本ずつ切断していくからな?」

「ひいいっ! ひいいいいっ!!」


 嘘を吐かれるのは面倒なので脅しながら質問したんだけど……ちょっと失敗してしまったなぁ。

 脅されたグレイグの水溜りが広がってしまったじゃないか。


 なんかもう、普通に近寄りたくないんだけど?



 大粒の涙を流しながら、涙ではない液体で足元に大きな湖を作り出したグレイグの説明は、思った以上に大した情報を得られなかった。


 グレイグたちはパールソバータでサルベージャーをしているアライアンスで、金次第ではある程度の汚れ仕事も引き受けるスタンスで活動している集団らしい。

 彼らが俺達を襲ったのは、依頼された条件に合致していたから、ただそれだけなのだ。


「依頼人の身元は?」

「ほっ、本当に知らねぇんだ! 汚れ仕事だって引き受ける俺達にとっちゃ、依頼人を詮索しないのが暗黙の了解って奴だったから……!」


 グレイグたちは元々、マルドック商会だと思われる商人に仕事を回してもらっていたそうだ。

 金払いもよく、余計な口出しもしてこないのに、回される仕事は非常に簡単なものだったので、下手な詮索をせずに諾々と従っていたらしいね。


 仕事の内容は、新しく奈落に向かう魔物狩りパーティのチェックと報告。それだけだ。

 奈落への探索を妨害しろとも、パーティの情報を調査しろとも言われず、ただ新しく探索を始める魔物狩りの存在を教えるだけで、毎月高額の報酬を支払ってもらえていたそうだ。

 なにその仕事、めっちゃ楽そう。俺もやりたいんだけど?


「去年の夏頃にマルドック商会が壊滅したのは知ってるよな? 気にならなかったのか?」

「気にならなかったと言えば嘘になるが、元々の依頼人にもはっきりマルドック商会だと名乗られたわけじゃねぇからよ……」


 しかし去年の7月から、彼らの元を訪れるようになったのは仮面とローブで身を隠した人間族になったようだ。

 マルドック商会壊滅の情報も掴んでいたグレイグたちは相手の存在を警戒したようだけれど、今までの倍近い報酬に今までと変わらない依頼内容だったために、やはり詮索をせずに言うことを聞く事に決めた。


 ……仕事内容も法に触れるようなレベルじゃないしなぁ。

 俺がグレイグの立場でも、気にせず依頼をこなしていたような気がするよ。


 しかし報酬が増える代わりにたった1つ、新しい仕事が増えていた。

 それは、銀髪で赤い瞳の竜人族が奈落に潜ろうとしているのを発見したら、なるべく迅速に殺して欲しいという話だった。


「銀髪で赤い瞳の竜人族、ね……」

「母上譲りの銀髪と赤眼……。妾と兄上の身体的特徴じゃな」


 つまり、ルーナ家の人間を奈落に近づけるなって言われたようなものだね。

 俺達のパーティが名指しされたんじゃなくて、シルヴァの関係者を警戒したってことか。

 その時点でゴルディアさんとラトリアのことは排除済みだったろうに、本当に用心深い相手だなぁ。


「ちょうど俺達とフラッタが初めて出会った頃、か……」


 フラッタはシルヴァ失踪後、スポットで3日3晩彷徨った挙句にマグエルに宿泊して、4・5日行方不明になっている期間があるのか。

 もしかしたらその時、フラッタが奈落を目指しているのかも? と警戒されたのかもしれない。


「で、仮面とローブの相手の事は何も分からない、と」

「……ああ。下手に突いて依頼を取り消されるのも嫌だったしな……」


 新たな依頼人についてはラトリアの話と同じく、人間族であるということ以外は性別すら分からないそうだ。


 必要なやり取りは全て筆談。質問には一切答えず、グレイグたちの報告を黙って聞いた後、文句も言わずに金を払って帰っていくだけの間柄。

 グレイグたちも気味悪がってはいたけれど、金さえ払ってもらえればと気にしないようにしていたと。


 ……やっぱ金払いって大切だよなぁ。報酬さえ良ければ多少の不満には目を瞑れるもん。


「お、俺達の知っている事はこれで全部だ……! もう何も知らねぇよぉ……!」

「ん~。収穫が無かったとは言い切れないけど……」


 敵が用意した襲撃者を撃退したのに、敵の情報もシルヴァの情報も特に得られなかったな。

 けれど、敵が未だに奈落に人を近づけさせたくないって事は判明した。


 ヴァルゴの職業浸透数が少ないのが少し不安だけど、魔迅まで使用したヴァルゴなら、アウターエフェクトが現れても単独で撃退できるかな?

 ならここは、臆さず踏み込むところかぁ。


「さてティムル。コイツらの扱いってどうすればいいのかな? 警備隊に引き渡せば連行してくれる?」

「ん~……、ちょっと難しいかもしれないわねぇ。私たちには全く被害が無かったし、コイツらも犯罪職ってワケでもないから……」


 この世界には科学捜査なんてものは存在しないもんなぁ。

 被害者の証言とステータスプレートが全てだから、被害が出ていないと犯罪の立証は難しいかぁ。


「警備隊や冒険者ギルドに連れていっても、恐らくは介入してくれないんじゃないかしらぁ? 当人同士で解決しろー、ってね」

「そっか。じゃあコイツらは放置して、予定通り奈落に行こうか」

「み、見逃してくれんのかっ……!?」

「ニーナ、フラッタ、おいでおいで。またぎゅーっとしながら歩こうねー」

「「はーいっ」なのじゃーっ」


 驚愕に目を見開くグレイグたちを無視し、両手を開いて好色家姉妹を呼び寄せる。

 直ぐに抱きついてくれた2人の腰に手を回して、2人とピッタリ密着しながら奈落に向かって歩き出した。


 そんな俺の様子を見た襲撃者達の悪意が膨らんでいるのが見て取れたけど、見逃してやるのは1回だけだからね?

 だが報酬の為に得体の知れない相手に素直に従っていたグレイグたちは、1度敗北した相手に感情的に襲い掛かってくることはなさそうだ。


 ていうか、俺に悪意を向ける前に自分の心配した方が良くない? 得体の知れない相手から持ち込まれていた高額の依頼に失敗したんだよ? お前らって。

 ま、そんなの俺が気にする話でもないけどさ。



 グレイグたちを置き去りにして、両隣にはニーナとフラッタを侍らせ、背中にはリーチェが抱きついた状態で歩き続けること十数分。

 奈落の入り口だと思われる巨大洞窟の入り口が見つかった。


「おお。まさに洞窟ケイブって見た目をしてるんだなぁ」


 奈落の入り口はバスが余裕ですれ違えるくらいの広さがあって、地中に向けて緩やかな下り坂になっているみたいだ。

 スポットのような非現実的な光景ではないけれど、それがかえって不気味で不安感を刺激する。


「へぇ? スポットと違って、アウターの入り口も賑ってるみたいねー?」

「パールソバータで準備を怠っても、ここである程度のものは揃うみたいだね。あっちには仮眠スペースを提供している商人なんかもいるね」


 ティムルとリーチェが興味深そうに周囲を観察しながら、抱いた感想を口にする。


 奈落の入り口は人の往来もそれなりにあって、消耗品を売っている商人や、ドロップアイテムを引き取ってくれる商会の馬車なんかも並んでいるみたいだ。

 ポータルや充分な容量のインベントリが使用できる俺達には必要無いけど、街に戻らずにドロップアイテムを処分できるサービスっていうのはかなり人気があるらしい。


 アッチンまでの道中でドロップアイテムを回収し切れなかったとき、俺もめちゃくちゃイラついたっけなぁ……。


「ここが奈落の入り口で間違いなさそうだね。今日のところはこれで帰還して、ムーリたちと一緒に宿で英気を養おうか」

「うんっ。今日はダンにずっとおっぱいを揉まれてたから、いつもより沢山可愛がって欲しい気分なのっ」


 眩しいくらいの笑顔でいつもよりえっちな気分だと告げてくるニーナ。か、可愛すぎるぅ。


 も~。毎日全力で可愛がってあげてるのに、いつも以上に可愛がらないといけないなんて大変だなぁ。

 でもニーナがそういう気分なら、頑張らせてもらっちゃうよぉっ!


「見て見て。パールソバータと奈落まで、ポータルで運んでくれるサービスをしている冒険者までいるわ」


 行商人歴の長かったティムルは、どうしても商売に注目しちゃうみたいだね。

 気になるものを指差してははしゃいでいるお姉さんが可愛すぎて困るんだよ?


「中継地点までアナザーポータルで送ってくれる人もいるみたいねー。こういうのを見せられちゃうと、スポットとは比べ物にならないくらいの人が潜っているアウターなんだなぁって実感させられるわぁ」

「アナザーポータルのサービスまであるのは凄いね?」


 探索者になるには、村人、旅人、冒険者の3つを浸透しきらないといけないからな。

 13歳だったとは言え浸透の知識を持っていたフラッタでさえ、俺と出会った時は職業浸透数は5つだったはずだ。

 職業浸透って概念を知らずに探索者に到った魔物狩りって、この世界においては超がつくほどのエリートなんじゃないだろうか?


 料金は1パーティで片道5万リーフと非常に高額だけど、奥地に行けばそれ以上に稼げるから問題ないんだろうね。

 時間を指定すれば迎えにも対応してくれるらしいので、高額だけど人気のサービスみたいだ。


「往来しておる魔物狩りは勿論じゃが、軒を連ねる商人たちもある程度鍛えられた動きをしておるのじゃ」


 無双将軍フラッタは、周りの人の動きが気にしている。


「確かに、身につけている装備品の水準も高そうだね」

「うむ。規模の小さいスポットや、街中から直接侵入できる竜王のカタコンベと比べると、かなり危険度の高い場所なのじゃろうな」


 うんうんと満足げに頷くフラッタ。


 道行く人の動きも無駄が少なく、スポットと比べて明らかに戦い慣れているような魔物狩りばかりだ。

 装備品も、ブルーメタルやミスリル製品を身につけている人が珍しくない。


 周囲の様子に満足したのか、俺の耳元でリーチェが真面目なことを囁く。


「仕合わせの暴君なら未踏破エリアまでいけると思うけれど……。まずはマルドック商会の行なっていた竜人牧場について調べなきゃいけないよね?」

「だな。人の多い入り口付近に痕跡があるとは思わないけど、スルーして先に進むわけにはいかない」

「ぼくが受けた依頼の方はもうとっくに終わってるのに、依頼が終わってから事の真相を追うことになるなんて不思議な気分だよ」


 リーチェがネプトゥコに来るきっかけになった、マルドック商会壊滅事件の調査依頼か。

 アレのおかげでリーチェともフラッタとも出会えて、ティムルのことも家族に迎える事になったんだよなぁ。本当に不思議な縁だ。


「でもいつのまにか暴君になっちゃったぼくの王子様は、あの時約束してくれた通りに、一緒に真相を追ってくれてるんだよねっ。そう思うと頬が緩んじゃって仕方ないよぉ。えへへーっ」


 リーチェが言っているのは、フラッタを我が家に迎える事を決めた日の話かな。

 でも、耳元でえへへーとか言わないでっ! 宿まで我慢出来なくなっちゃうでしょ!


 ……そんなお堅い約束だけじゃなくて、お前を貰ってやる約束だってちゃんと果たしてみせるからね。


 背中にリーチェのおっぱいと鼓動を感じながら決意を新たにしていると、奈落の入り口を忌々しげに睨みつけているヴァルゴに気付く。


「竜人族を飼育したり、バロール族から呼び水の鏡を奪ったり、フラッタの家に魔物を住まわせたりと、それら全てを同じ相手が行なっていると思うと怖気が走りますよ……!」


 呼び水の鏡の1件があるから、ヴァルゴとも関わりの深い相手なんだよなぁ。


 ヴァルゴには俺達家族が出会った経緯は既に話してある。

 自分とも俺達家族とも因縁のある敵の存在を感じ、その脅威を改めて感じ取っているのかもしれない。


「しかし、守人の私としては決して無視できぬ相手でしょう。この場所で敵の正体を少しでも掴めればいいのですが……」

「だな。明日から気合入れて調査していこう」


 奈落の調査で敵の正体を掴めるとまでは思ってないけど、呼び水の鏡を奪還したみたいに、敵がやっている事を邪魔するだけでもしておきたいよね。

 相手の目的は分からないけれど、放置しておくと碌な事にならないのは目に見えてるから。



「さてと。奈落への転移フラグも立てたことだし帰ろっか」


 日没にはまだ早いけど攻略は明日からの予定だし、今日のところは戻るとしよう。


 まずはヴァルハールでラトリアとエマを迎えてからマグエルに行き、ムーリとターニアさんとも合流して、日没までみんなで手合わせをして過ごす。

 明日から敵が潜んでいると思われる未知の領域を探索するのだから、万全な体制で探索に臨みたい。


 ヴァルゴとラトリアがメインとなって全員に指導しながら手合わせをして、最後は竜化したラトリアと魔迅を使用したヴァルゴを相手に手合わせをする。


「本気で行きますよダンさんっ! 簡単には負けてあげないんだからーっ!」

「私も本気で参りますっ! ダン様、お覚悟をっ!!」

「うん。2人の本気を受け止める覚悟は出来てるよ。全力でおいで」


 俺の呼びかけに応じ、ラトリアの双剣とヴァルゴの槍が空間を走る。


 飛脚が浸透した上に魔迅を使用したヴァルゴは凄まじい速さになっているし、正常な状態での竜化ラトリアは支配状態での竜化よりも技術にブレが無い。

 以前のミスリル武器じゃこの2人と打ち合うことは出来なかったけど、せっかくの神鉄武器なので思い切り打ち合ってみるとするかなぁ!


 響く金属音。手から伝わる激しい衝撃。

 達人2人の本気の攻撃が何の遠慮も無く繰り出される。


 その2人が繰り出してくる攻撃全てを受け止めて、愛する2人の想いを受け止める。


「くっ……!? ロングソード1本で、私達の攻撃全てをどうやって……!?」

「くぅぅ……! 職業の加護を得られたというのに、ダン様との実力が埋まっている気が……!」


 本気の2人と打ち合っていて、段々と2人に欠けている物が見えてくる。


 ラトリアはやっぱり魔力補正が足りないかな。

 好色家のハイパー持久力補正がついているのに、竜化すると数分で息切れしてしまうのは勿体無いよ。


 そしてヴァルゴは、今度は五感と身体操作性が追いついていないように感じるかなぁ。

 敏捷性補正を累積させ、魔迅という瞬発力特化能力が更に強化されたのは良いんだけど、補正と魔迅で超強化される自分の敏捷性に意識が追いついていない感じがする。


 それでも実戦で使えるレベルにまで魔迅を使いこなしているのは流石のひと言に尽きるけど。


「くうっ……! 速度では追いつけても、パワー差は埋まらない、かぁ……!」


 2人の攻撃を正面から受け止める度に、腕が痺れ、体全体がブレるほどの衝撃を味わう。


 神鉄のロングソードは2人と打ち合うことが出来る性能だけれど、ひ弱な人間族の俺の身体能力が足りていないらしいね……!

 膂力で大きく劣る俺が彼女たちの攻撃を受け止めるのは容易じゃないけど、女の想いを受け止めてやるのが旦那の甲斐性って奴でしょ……!


 累積した数多の補正を意識して、ラトリアとヴァルゴの瞬くような攻撃全てを受け続けた。




「はぁ……! はぁ……! は、んんっ!?」


 ラトリアに魔力枯渇の兆候が現れ始めたので、訓練はここまでだね。


 肩で息をし始めたラトリアを高速キスで一気に気絶させ、残ったヴァルゴを地面に押し倒し、巫女服の中に手を差し入れて2つの乳首を高速で扱きながら、ヴァルゴもキスで失神させてあげた。

 失神したヴァルゴの乳首と舌を丹念に扱きあげると、ヴァルゴの緋袴に染みが広がっていった。


「ありがとう2人とも。2人の全力、確かに受け取ったからね」


 とても他人には見せられない顔で気を失う2人に、感謝の言葉とキスを贈る。

 う~ん。野郎のお漏らしなんて嫌悪感しか感じないのに、妻のお漏らしには達成感を感じてしまうなぁ。


「頑張ったダンには、お姉さんがいっぱいご褒美をあげちゃうわよーっ」

「こ、これダンっ……! 下着に手を入れるでないのじゃっ……! んあああっ!」


 気配察知とリーチェの音の遮断能力があれば、自宅のお庭がエロ空間に早変わりだねっ。

 失神した2人が復活するまでは他のみんなとキスをしたり、おっぱいを揉み揉みしたり、お股をクチュクチュしたりしながら楽しく待った。


 訓練後はパールソバータの宿に戻って、夕食を食べながら訓練を振り返る。


「なん……っで、私の魔迅に反応できっ、るんですかぁ……。あっ、あっ、あぁんっ!」

「私の竜化にもあっさり対応しっ、てぇ! ダンさん、どうやってるんですかぁぁんっ!」


 最後の手合わせに負けた罰ゲームと称して、ラトリアのドレスのスカートの中とヴァルゴの緋袴の中には俺の手が侵入して、2人の大切な部分を優しく可愛がってあげている。

 俺にクチュクチュと悪戯されている2人は、両手が塞がっている俺に夕食を完食させてくれないと罰ゲームは終了しないのだっ。

 この後ひと晩中お邪魔させていただく部分だからね。念入りに解してあげちゃうよーっ。


 そして罰ゲームとは無関係なはずのリーチェがテーブルの下に潜り込んで、俺自身を生意気おっぱいでむにゅむにゅと包み込んで、チュウチュウレロレロと美味しそうに味わっている。

 リーチェ。最高に気持ち良いから好きにして良いんだけど、夕飯もちゃんと食べるんだよ?


「ヴァルゴの魔迅は動く前に予備動作があるからね。ヴァルゴの体に走る魔力を観察してれば次の動作を予測しやすいんだよ」


 ヴァルゴの魔迅は、竜王のインパクトノヴァ無効化の方法に似てる気がするんだよね。


 魔力って普通は見えないんだけど、竜化したら青い魔力を体に纏うし、魔迅の時は魔力は黒く染まってしまうから可視化されてしまう。

 そのことさえ知っていれば、魔力の流れから次の動作を読むことはそんなに難しくないのだ。


 拳銃の弾丸は避けられないけど、銃口と引き金を引く指先を見て銃撃を回避することは出来るっていう感じかな? 今の俺なら銃弾だって躱せちゃいそうだけどさ。


「ラトリアの場合は単純に職業補正の差かなぁ? ラトリアは技術も練度も申し分無いと思う。戦闘経験だって豊富だろうしね。俺とラトリアには、累積している敏捷性補正の数に圧倒的な差があるんだよねぇ」


 ラトリアは竜騎士の浸透こそ進んでいるものの、職業浸透数だけを見ればヴァルゴと大差がない。

 竜化すると身体能力が跳ね上がるけれど、7倍近い職業を浸透させている俺に追いつくのは難しいんだよね。


「……んっ、……んっ、ぷはぁ。ごちそうさま、ダンっ」


 シャツを戻しておっぱいを仕舞ったリーチェが、口元を拭いながら立ち上がる。

 ご馳走様って言われても反応に困るんだよなぁ。


「職業補正よりも、ダンは集中力が高いように感じられるよ。相手の技術を盗もうと思ってる時のダンって、心配になるくらいの集中状態に見えるかな」


 100%エロの塊みたいな言動から、一瞬にして真面目なことを言い始めるリーチェ。

 相手の技術を盗む時に集中するのは、それが上達するのに最も効率の良い方法だと思ってるからじゃないかなぁ。


 この世界の武道、武術って指南書みたいなものは無くて、教える人の経験則と訓練を積み重ねる事で腕を磨く場合が多いんだよね。

 ルーナ家ですら、先代当主から剣の手解きを受けて腕を磨いていたらしいし。


 ヴァルゴやラトリアみたいな達人の技術を間近で見ながら盗める機会は、凄く貴重だと思うんだよ。


「さて、それじゃぼくも夕食をいただこうかなっ」


 リーチェはいったい今までナニをいただいていたんですかねぇ?

 そう思った瞬間、生意気おっぱいとはひと味違った沈み込むような感触に包まれた。


「次は私がお世話しますねっ。ダンさんはごゆっくり夕食をお楽しみくださいねーっ」


 テーブルの下から、弾むようなムーリの声が聞こえてくる。

 それと同時にムニュムニュとした快感が伝えられ、ちゅうちゅうと吸引が開始された。


「ラトリア、ヴァルゴ、頑張って。ムーリのおっぱいも最高に気持ちいいけど、早く2人のここにもお邪魔したいからさぁ」

「む、むりぃ……! 手が、手が振るえっ、てぇ……!」

「ダ、ダン様ぁ……! あ、あーん……。あんっ! あんっ! あぁぁぁんっ!」


 ぐちゅぐちゅと卑猥な音を響かせながら、震える手で俺の口に料理を運ぶラトリアとヴァルゴ。

 エロシスタームーリによるご奉仕を受けながら、夕食と悪戯を思う存分楽しんだ。





「もーっ! いつもより可愛がってって言ったでしょー! なのに今までずっとほったらかしにしてくれちゃってー!」


 夕食が終わるとすぐに、獣化したコンコンニーナにベッドに押し倒されてしまう。

 ニーナは自分で俺を受け入れながら、もう待てないといった様子で激しい上下運動を開始する。


「ほらダン! 今日は徹夜も禁止なんだから、早く私の中を気絶するまで思い切り殴りつけてっ! 私の中の1番深い部分グチュグチュ抉りながら、何度も私のお腹をドロドロのタプタプにしてくれないと許さないんだからねっ!!」


 上に乗ったニーナの金色の挑発的な視線に興奮して、ニーナの細い腰を両手で掴んで下から思い切り抉り上げる。

 段々俺から逃げ出そうとしてくるニーナをしっかり捕らえて、流し込む瞬間にニーナを押し倒して、上からドクドクと大好きな気持ちを流し込んであげた。


「気を失っちゃったけど……。1回でやめるわけにはいかないよね? ここからが本番だよーっ」

「あっ……は、あんっ……」


 無事に失神して獣化が解けたニーナをそのまま押し倒して、ニーナに言われた通りに1番深い部分をグチュグチュと何度も抉ってあげた。




「お腹いっぱいになったね。ニーナのお腹、もうこれ以上は入らないみたいだよ?」


 気絶しているニーナの乳首をちゅぱちゅぱしゃぶりながら、明らかにふくらみを帯びたニーナの下腹をゆっくりやらしく撫で回す。


「……ごくり」

「ん?」


 ニーナの細いお腹がふっくらするほど注ぎ込んでからみんなを見ると、そこには期待に頬を上気させている俺のお嫁さんの姿が。


 なーるほどっ。どうやらみんなも今日は激しくされたい気分のようだねっ?

 いいよいいよぉ! みんなを乱暴に愛するのだって大好きだからね!


 大好きなみんなを順番に押し倒し、全力で中を抉ってみんなを満たす。

 ニーナとティムルに、俺はみんなを乱暴に扱うのは無理だって言われた気がするんだけど、気絶して反応が無くなったみんなをそれでも抉り上げるのって、めちゃくちゃ興奮するんだよ?


 1周目で全員気絶させて、気絶したみんなの中を更に3周ほど愛してあげた後、気絶したリーチェに抱き付いて生意気おっぱいをしゃぶりながら、気絶したニーナの中に身を沈めて眠りについた。


 これでもかってくらい英気を養えたから、奈落だろうがアウターエフェクトだろうが、もう何も怖くないねっ!
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