上 下
212 / 228

第197話 Good Night!。

しおりを挟む
第197話 Good Night!。


 ──ユウからの紹介後、俺らは軽く雑談をしたのち、ワープゾーンを通って地上世界へと帰ってきた。

 あ、ちなみに。言ってなかったが、ワープゾーンは2つ出ていた。1つは出口、もう1つは裏ダンジョンルートだ。裏ダンジョンってのは・・・ってこの説明前にしたか。
 んで、なぜ裏ダンジョンルート解放してるのにそっちに行かなかったか、その理由は簡単だ、さすがに疲れたし面倒だったからだ。

 あとは、まぁ、なんというか。通常のやつだけで十分満足したんだ。まぁまぁ内容とか戦闘とかが濃かったし多かったしな。
 ユウの方も大分満足そうな顔をしてたし。


 色々と話が脱線したが、ダンジョンを出た後、ユウは俺らにありがとうと礼を述べてそのまま神界へと帰っていった。(あ、もちろん使い魔のルルを連れて)

 ユウが帰るのを見届けた俺は、ふと周りを見ると、もう辺りは既に真っ暗な状態ということに気づいた。
 ・・・んー、体内時間的に、1日近くが経過したみたいだな。……つまり、俺らは寝ずに一日中歩き回って戦い続けてたのか。

 あー……。なんだかそう考えたらどっと疲れが出てきたわ。

 俺は全身から疲れを出すかのように体を伸ばしたり捻ったりした。背中や腰の間接がボキボキなってるのが聞こえる。

「ふぅー、つっかれたァー。……あ、ハクとライムもお疲れさんな。」
「うむ、兄上もお疲れ様なのじゃ。我も身体中が凝ってしまってしかたないのじゃ。」
(あ、今は周りに人がいるので兄上呼びだ。)

 ハクはそう言うと、俺と同じように身体を伸ばしたり捻ったりしていた。
 ・・・鳴ってる音が、俺のが比じゃないくらいにバキバキ言ってる……。もはや折れたような音が聞こえる気がする。

「お兄ちゃん達もお疲れ様ですっ。今日は早く帰って休みたいところです。」
(あ、こっちも周りに人がいるのでrv)

 ライムは何やら待ちきれない様子で、早く帰りたいオーラが出てる。・・・ライムがこうなるなんて、かなり疲れてるみたいだな。
 まぁ俺も正直早く帰って休みたいしな。それじゃあさっさと家に帰ろうか。

「『モブ化』『集団転移』」

◇◆◇◆◇

~ゼロの家~

「とうちゃーくっと。」

「おかえりなさいませ。旦那様。」

 やっぱりというかなんというか、執事はいつもの如くお迎えに来てくれた。・・・俺帰るって伝えてなかったけどいつもの事だからね。もう驚かないさ。

「んー、お出迎えありがとさん。今日はもう疲れすぎてなんにもやる気が起きない。早いところ寝る。」
「畏まりました。御三方はどう致しますか?」

「我も今日は早いところ休みたいのじゃ。軽く汚れを落としたあとすぐ寝させてもらうのじゃ。」
「私もハクちゃん達と同じです。」
「にゃーん。」

 ・・・あ、ティア忘れてたわ。……うん、そうだよなぁ。御三方って言うからには三人居なきゃおかしいよなぁ。
 ・・・あー、ダメだ。頭が回んない。……いや、回らないことは無いが、なんというかダルい。これは早急に寝なきゃダメだな。

 あ、でもこれくらいはしてあげようかな。
「『オールクリーン』」

 一応、2人とも迷宮攻略手伝ってくれたしな。これくらいはやってあげるさ。

「む、あぁ。主殿ありがとうなのじゃ。」
「ありがとうございます。マスター。」
「んー。」

 俺は軽く返事をすると、すぐに寝室へと向かった。途中に凛達ともであったので、軽く帰ったことを伝えてまた寝室へと向かう。
 凛は俺の疲れを察知してか、特に余計なことも言わずに、おかえりと一言だけ言ってくれた。後ろに続いてた龍星も、同じく、おかえりなさいとだけ言ってくれた。

 そして、寝室につき、すぐさまベッドで横になると、体はゆっくりと沈むように、抗い難い眠気さへと落ちていった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

退屈な人生を歩んでいたおっさんが異世界に飛ばされるも無自覚チートで無双しながらネットショッピングしたり奴隷を買ったりする話

菊池 快晴
ファンタジー
無難に生きて、真面目に勉強して、最悪なブラック企業に就職した男、君内志賀(45歳)。 そんな人生を歩んできたおっさんだったが、異世界に転生してチートを授かる。 超成熟、四大魔法、召喚術、剣術、魔力、どれをとっても異世界最高峰。 極めつけは異世界にいながら元の世界の『ネットショッピング』まで。 生真面目で不器用、そんなおっさんが、奴隷幼女を即購入!? これは、無自覚チートで無双する真面目なおっさんが、元の世界のネットショッピングを楽しみつつ、奴隷少女と異世界をマイペースに旅するほんわか物語です。

勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス

R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。 そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。 最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。 そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。 ※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします

Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。 相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。 現在、第二章シャーカ王国編

異世界に召喚されたけど゛創造゛で無双します

suke
ファンタジー
「どこだよここ…」 俺は高橋一誠 金無し彼女無し絶賛ブラック企業に努めてる35歳 早朝から深夜までサービス残業 そんな俺はある日異世界に飛ばされた この世界には色々なものが流れてくるらしい… 神からもらったのは『創造』っていう スキルだけ… 金無し彼女無し…職まで失った俺はどうすればいいんですかぁぁ!? 異世界ファンタジーなのかよくわからん作品です

クラス転移したひきこもり、僕だけシステムがゲームと同じなんですが・・・ログアウトしたら地球に帰れるみたいです

こたろう文庫
ファンタジー
学校をズル休みしてオンラインゲームをプレイするクオンこと斉藤悠人は、登校していなかったのにも関わらずクラス転移させられた。 異世界に来たはずなのに、ステータス画面はさっきやっていたゲームそのもので…。

異世界転生した俺は、産まれながらに最強だった。

桜花龍炎舞
ファンタジー
主人公ミツルはある日、不慮の事故にあい死んでしまった。 だが目がさめると見知らぬ美形の男と見知らぬ美女が目の前にいて、ミツル自身の身体も見知らぬ美形の子供に変わっていた。 そして更に、恐らく転生したであろうこの場所は剣や魔法が行き交うゲームの世界とも思える異世界だったのである。

悠々自適な転生冒険者ライフ ~実力がバレると面倒だから周りのみんなにはナイショです~

こばやん2号
ファンタジー
とある大学に通う22歳の大学生である日比野秋雨は、通学途中にある工事現場の事故に巻き込まれてあっけなく死んでしまう。 それを不憫に思った女神が、異世界で生き返る権利と異世界転生定番のチート能力を与えてくれた。 かつて生きていた世界で趣味で読んでいた小説の知識から、自分の実力がバレてしまうと面倒事に巻き込まれると思った彼は、自身の実力を隠したまま自由気ままな冒険者をすることにした。 果たして彼の二度目の人生はうまくいくのか? そして彼は自分の実力を隠したまま平和な異世界生活をおくれるのか!? ※この作品はアルファポリス、小説家になろうの両サイトで同時配信しております。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

処理中です...