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第194話 鳥と人形。
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第194話 鳥と人形。
そして今までの流れ的に新敵が追加されると思われる、44階層目に到着した。
周囲の景色、というかステージとしては相も変わらず、雲の上。さてさて、追加される魔物はっと……。
「む、主殿。早速魔物が近づいてきたのじゃ。」
「おっ早速新敵か、タイミングいいなっ。」
とりあえずユウ達にも戦闘態勢に移るように指示し、警戒しながら進むとすぐにその魔物と接敵した。
「クエェェェェッッ!!!」
新しく追加された魔物は、大きな翼を持って、全体的にカラフルな、鳥型の魔物。フェニックスと呼ばれるやつだった。
ふむ、なるほど。まだ二種類しかでてないから微妙だけど、多分この四十階層台は空飛ぶ魔物がメインなのかな?
・・・まぁ正直な話、グリフォンとフェニックス、そしてこの階層の空の上って共通点で思いつくのが、空を飛ぶってことだけなんだけどね。……でも多分、間違ってないと思う。
……っと、そんなことより今は戦闘優先か。・・・それじゃあさっさとしとめますかっと。
◇◆◇◆◇
そして、フェニックス、グリフォンと戦い、なんとか倒し進むこと、はや47階層(扉前)。俺らは小さな傷をつけながらも、順調に進んでいった。
・・・うん、そろそろかすり傷じゃすまなくなってきた。まぁ別に対処出来なくはないし、こんな戦闘も楽しいからいいけどねっ!
あとこの階層の魔物達は今までの階層に比べてかなり強いけど、全員が群れをなさない、つまり、複数が同時に現れることがないからまだよかったな。
まぁそんな話は置いといて。47階層の新敵を探しながらグリフォンやらフェニックスやらを倒し進むこと、はや数分。やっと新敵を見つけた。
新敵の見た目は、白鳥のような美しい翼が生えた人型の魔物で、顔は無い。簡単に言うと、マネキンみたいなやつだった。
それで手にはなんか剣を持ってた。・・・多分、剣以外にも杖とか盾とか持ったやつもいるんだろうなぁ。
ちなみに、こいつら顔ないくせに声を出して襲ってきた。どんな声かって言うと、それはそれは気持ち悪い声だ。
正確に言うならば、世界中の不快な音(虫の這いずる音とか黒板に爪を立てて鳴らした音とか)を無理やり圧縮して一つの音にしたような感じの声だった。
・・・うん、普通の人が聞いたら発狂もんだろ、これ。正直言うと、こういうのに耐性がある俺でさえ聞きたくないって思うような音だぞ?
「あ、そうだっ! 『不快音無効』っ!!」
ユウも俺と同じようなことを思っていたみたいだ。ってか、ユウ、ズルい。・・・俺もそうしよ。・・・一応ハク達にも向けてやってあげるか。
「『不快音無効』『効果共有』」
これでよしっと。
・・・おおっ! すっげぇ。声は聞こえるのに全く不快感がないっ! ・・・これはこれでなんか違和感があるけど。ま、さっきよりはマシか!
「む、主殿っ。ありがとうなのじゃっ!」
「あぁ、気にすんなっ。流石にあれは俺も辛ぇからな。・・・ん、音がなくなっ……てあぁ、ユウが倒してくれたのか。」
俺がハクと話してるうちに、ユウが倒してくれたみたいだ。……ってか倒すのはやっ。
「ユウっ、お疲れさんっ。」
「うん! ゼロもお疲れ様ねっ! じゃあ早く先進もっか~!」
そういえば、なんかさっきから地味にユウのテンションが高ぇんだよなぁ。・・・多分、敵の強さが上がってきたのが嬉しいのかね?
──ユウに引っ張られるようにゼロ達一行は、さらに深層へと進んでいった。
そして今までの流れ的に新敵が追加されると思われる、44階層目に到着した。
周囲の景色、というかステージとしては相も変わらず、雲の上。さてさて、追加される魔物はっと……。
「む、主殿。早速魔物が近づいてきたのじゃ。」
「おっ早速新敵か、タイミングいいなっ。」
とりあえずユウ達にも戦闘態勢に移るように指示し、警戒しながら進むとすぐにその魔物と接敵した。
「クエェェェェッッ!!!」
新しく追加された魔物は、大きな翼を持って、全体的にカラフルな、鳥型の魔物。フェニックスと呼ばれるやつだった。
ふむ、なるほど。まだ二種類しかでてないから微妙だけど、多分この四十階層台は空飛ぶ魔物がメインなのかな?
・・・まぁ正直な話、グリフォンとフェニックス、そしてこの階層の空の上って共通点で思いつくのが、空を飛ぶってことだけなんだけどね。……でも多分、間違ってないと思う。
……っと、そんなことより今は戦闘優先か。・・・それじゃあさっさとしとめますかっと。
◇◆◇◆◇
そして、フェニックス、グリフォンと戦い、なんとか倒し進むこと、はや47階層(扉前)。俺らは小さな傷をつけながらも、順調に進んでいった。
・・・うん、そろそろかすり傷じゃすまなくなってきた。まぁ別に対処出来なくはないし、こんな戦闘も楽しいからいいけどねっ!
あとこの階層の魔物達は今までの階層に比べてかなり強いけど、全員が群れをなさない、つまり、複数が同時に現れることがないからまだよかったな。
まぁそんな話は置いといて。47階層の新敵を探しながらグリフォンやらフェニックスやらを倒し進むこと、はや数分。やっと新敵を見つけた。
新敵の見た目は、白鳥のような美しい翼が生えた人型の魔物で、顔は無い。簡単に言うと、マネキンみたいなやつだった。
それで手にはなんか剣を持ってた。・・・多分、剣以外にも杖とか盾とか持ったやつもいるんだろうなぁ。
ちなみに、こいつら顔ないくせに声を出して襲ってきた。どんな声かって言うと、それはそれは気持ち悪い声だ。
正確に言うならば、世界中の不快な音(虫の這いずる音とか黒板に爪を立てて鳴らした音とか)を無理やり圧縮して一つの音にしたような感じの声だった。
・・・うん、普通の人が聞いたら発狂もんだろ、これ。正直言うと、こういうのに耐性がある俺でさえ聞きたくないって思うような音だぞ?
「あ、そうだっ! 『不快音無効』っ!!」
ユウも俺と同じようなことを思っていたみたいだ。ってか、ユウ、ズルい。・・・俺もそうしよ。・・・一応ハク達にも向けてやってあげるか。
「『不快音無効』『効果共有』」
これでよしっと。
・・・おおっ! すっげぇ。声は聞こえるのに全く不快感がないっ! ・・・これはこれでなんか違和感があるけど。ま、さっきよりはマシか!
「む、主殿っ。ありがとうなのじゃっ!」
「あぁ、気にすんなっ。流石にあれは俺も辛ぇからな。・・・ん、音がなくなっ……てあぁ、ユウが倒してくれたのか。」
俺がハクと話してるうちに、ユウが倒してくれたみたいだ。……ってか倒すのはやっ。
「ユウっ、お疲れさんっ。」
「うん! ゼロもお疲れ様ねっ! じゃあ早く先進もっか~!」
そういえば、なんかさっきから地味にユウのテンションが高ぇんだよなぁ。・・・多分、敵の強さが上がってきたのが嬉しいのかね?
──ユウに引っ張られるようにゼロ達一行は、さらに深層へと進んでいった。
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