169 / 228
第154話 *もりのなかにいる*。
しおりを挟む
第154話 *もりのなかにいる*。
さて、んじゃ早速狩りに行こうかねぇ。
・・・あ、そうだ。ついでにハク達も誘っ……っと思ったが、今のこんな朝早い時間帯に起こすのも苦か。
っし、ここは一人で行ってくるかね。
「にゃーん?」
ティアがジトーっとした目で見てくる。
「ああ、ごめんごめん。違ったね。そうだね、2人(1人と1匹)だったね。」
「にゃうん。」
ティアが肯定するように笑顔で頷く。
・・・かわゆす。
一一ゼロが走り進めること2~3分。ふと、周りに目を向けて人が増えてきたことに気づいた。
ん、ちょっと人も多くなってきたな。
あー……そろそろお年寄りの人とか宿屋の店主さんとかが起きて運動やら準備やらをし始める頃合いか。
あ、よくよく見ると冒険者とかも増えてきたっぽいな。
一一ゼロがすれ違う人を観察しながら行き進む。
・・・特にめぼしい人とかいなさそうだし別にいいや。
あ、そうだ。そんなことよりも森に行くまでの間に今回の縛りも決めとこうか。ただ倒すだけじゃあっという間に終わってつまらんしな。
えーと、まずステータスは一一
◇◆◇◆◇
~ゼロが門を出て移動すること十分ちょっと~
よし、縛りも決まったことだし早速討伐しに向かうか。
・・・あ、でも道中薬草とか生えてたら摘みたいしゆっくり行こう。
正直、薬草も完全上位を創れるからいらんけどなんかそういうのええやん? ロマンやん? わかるやろ? わかれ。
・・・まぁそんなことはどうでもいいさね。・・・にしても。
「やっぱ森って歩きにくいな。・・・いや、まぁ人が整備してるわけじゃないし、それが普通なんだろうけどな。」
「にゃーん。」
ティアが何を当たり前のことを、というように呆れた視線を送ってきた。
「いやん、そんなに見られたら恥ずかしい。」
「・・・。」
・・・無言はキツいんで勘弁。
一一ゼロとティアが雑談(傍から見たらゼロがただ猫に向かって話しかけてるだけ)をしていると、突如近くの草むらがガサガサと揺れ出す。
「おっ、早速目的のお出ましか?」
ゼロが相手が飛び出すのを待っていると、一度草木が大きく揺れた!
「グギャッ!」
そして、ゼロの予想とは違って出てきたのは少し大柄なゴブリンのグループだった。
「あぁー、違ったかー。……いやまぁそうだよな。そもそもまだ入口だし、ここら辺一体森だし暗いからゴブリンも普通に居るよな。」
「グギャ?」
「グギギガ?」
「グギャギャッ? グギャァ!」
ゼロが考えている間にもゴブリンが3人ほど殴りかかってきた。
「うっるっさいっ!」
ゼロが剣(普通の鉄の剣)を三振りほどすると、殴りかかってきたゴブリン3人の上半身と下半身が綺麗にお別れした。
「・・・お?」
ゼロは何かを閃いたように両手に普通の剣を持ち、ゴブリンのグループと対峙した。
ゼロが腕を楽にして剣を下に向けて足踏みをする。
「たんっ、たんっ、たたたんっ。」
ゼロがリズムを口ずさむとゴブリンに向けて斬りかかった!
「グギ!」
「グギャァ!?」
「グッ!?」
「ギャっ!」
「グアァァ!?」
「らららー♪」
ゼロは切った相手には目もくれず斬り進む。
そして、全ゴブリンを倒し終わると、すぐに新しい群れを探してそこに突っ込んでいった。
~数分後~
「水木金っ~♪ 土日月火っ~♪ はぁー♪ はっはっはっはっ一一♪」
「にゃっにゃっにゃっにゃっにゃっ♪」
途中でティアも混ざりながらも2人で楽しそうに笑顔で切り刻んで行ったそうな一一
◇◆◇◆◇
いやぁー、すまんすまん。なんか音楽に合わせてきり進めてたら気分が乗っちゃってたわ。
・・・倒していくのが楽しいって俺ってもしかして戦闘狂ッ!? って今更、というかこの流れも飽きてきたな。
・・・飽きるほど戦闘狂じみたことを繰り返す俺氏。・・・もう戦闘狂でいいわ。だって戦うの物凄く楽しいし。
・・・自分で言って自分で認めるってなんか虚しいな……。ティアの肉球触って落ち着こ。
「あぁー、癒されるんじゃー。」
「にゃーお。」
ふへぇ……。
一一ゼロがティアと戯れながらも歩くこと数分。(ゼロはちゃんと歩いてたよ!)
「ふぅ、だいぶ落ち着いた。・・・って、薬草みっけ。……あ、そこにもある。・・・あれ? そっちにも?
・・・あ、ここ群生地か。」
よくよく周りを見たら他にも薬草が沢山あった。
「おぉ、ラッキー。なんかいつの間にやらいい所にたどり着いてたみたいやな。・・・ってかなんでこんなに沢山あんのに採られた形跡がないんや?
・・・もしかしてあれか? 隠れた群生地見つけちゃった感じか? ・・・おぉ、さらにラッキー。
とりあえず何個かとっとこ。」
ゼロが薬草を取っているとティアも口や爪を器用に使い、ゼロと一緒に集めだした。
「おお、ティアありがとうな。」
「にゃうん。」
一一ゼロとティアが薬草を狩ること5分近く。
「ヒオォォォ、ヒイィォォォ!」
かなり近くで、喉を鳴らすような、それでいて響くような高い音がした。
さて、んじゃ早速狩りに行こうかねぇ。
・・・あ、そうだ。ついでにハク達も誘っ……っと思ったが、今のこんな朝早い時間帯に起こすのも苦か。
っし、ここは一人で行ってくるかね。
「にゃーん?」
ティアがジトーっとした目で見てくる。
「ああ、ごめんごめん。違ったね。そうだね、2人(1人と1匹)だったね。」
「にゃうん。」
ティアが肯定するように笑顔で頷く。
・・・かわゆす。
一一ゼロが走り進めること2~3分。ふと、周りに目を向けて人が増えてきたことに気づいた。
ん、ちょっと人も多くなってきたな。
あー……そろそろお年寄りの人とか宿屋の店主さんとかが起きて運動やら準備やらをし始める頃合いか。
あ、よくよく見ると冒険者とかも増えてきたっぽいな。
一一ゼロがすれ違う人を観察しながら行き進む。
・・・特にめぼしい人とかいなさそうだし別にいいや。
あ、そうだ。そんなことよりも森に行くまでの間に今回の縛りも決めとこうか。ただ倒すだけじゃあっという間に終わってつまらんしな。
えーと、まずステータスは一一
◇◆◇◆◇
~ゼロが門を出て移動すること十分ちょっと~
よし、縛りも決まったことだし早速討伐しに向かうか。
・・・あ、でも道中薬草とか生えてたら摘みたいしゆっくり行こう。
正直、薬草も完全上位を創れるからいらんけどなんかそういうのええやん? ロマンやん? わかるやろ? わかれ。
・・・まぁそんなことはどうでもいいさね。・・・にしても。
「やっぱ森って歩きにくいな。・・・いや、まぁ人が整備してるわけじゃないし、それが普通なんだろうけどな。」
「にゃーん。」
ティアが何を当たり前のことを、というように呆れた視線を送ってきた。
「いやん、そんなに見られたら恥ずかしい。」
「・・・。」
・・・無言はキツいんで勘弁。
一一ゼロとティアが雑談(傍から見たらゼロがただ猫に向かって話しかけてるだけ)をしていると、突如近くの草むらがガサガサと揺れ出す。
「おっ、早速目的のお出ましか?」
ゼロが相手が飛び出すのを待っていると、一度草木が大きく揺れた!
「グギャッ!」
そして、ゼロの予想とは違って出てきたのは少し大柄なゴブリンのグループだった。
「あぁー、違ったかー。……いやまぁそうだよな。そもそもまだ入口だし、ここら辺一体森だし暗いからゴブリンも普通に居るよな。」
「グギャ?」
「グギギガ?」
「グギャギャッ? グギャァ!」
ゼロが考えている間にもゴブリンが3人ほど殴りかかってきた。
「うっるっさいっ!」
ゼロが剣(普通の鉄の剣)を三振りほどすると、殴りかかってきたゴブリン3人の上半身と下半身が綺麗にお別れした。
「・・・お?」
ゼロは何かを閃いたように両手に普通の剣を持ち、ゴブリンのグループと対峙した。
ゼロが腕を楽にして剣を下に向けて足踏みをする。
「たんっ、たんっ、たたたんっ。」
ゼロがリズムを口ずさむとゴブリンに向けて斬りかかった!
「グギ!」
「グギャァ!?」
「グッ!?」
「ギャっ!」
「グアァァ!?」
「らららー♪」
ゼロは切った相手には目もくれず斬り進む。
そして、全ゴブリンを倒し終わると、すぐに新しい群れを探してそこに突っ込んでいった。
~数分後~
「水木金っ~♪ 土日月火っ~♪ はぁー♪ はっはっはっはっ一一♪」
「にゃっにゃっにゃっにゃっにゃっ♪」
途中でティアも混ざりながらも2人で楽しそうに笑顔で切り刻んで行ったそうな一一
◇◆◇◆◇
いやぁー、すまんすまん。なんか音楽に合わせてきり進めてたら気分が乗っちゃってたわ。
・・・倒していくのが楽しいって俺ってもしかして戦闘狂ッ!? って今更、というかこの流れも飽きてきたな。
・・・飽きるほど戦闘狂じみたことを繰り返す俺氏。・・・もう戦闘狂でいいわ。だって戦うの物凄く楽しいし。
・・・自分で言って自分で認めるってなんか虚しいな……。ティアの肉球触って落ち着こ。
「あぁー、癒されるんじゃー。」
「にゃーお。」
ふへぇ……。
一一ゼロがティアと戯れながらも歩くこと数分。(ゼロはちゃんと歩いてたよ!)
「ふぅ、だいぶ落ち着いた。・・・って、薬草みっけ。……あ、そこにもある。・・・あれ? そっちにも?
・・・あ、ここ群生地か。」
よくよく周りを見たら他にも薬草が沢山あった。
「おぉ、ラッキー。なんかいつの間にやらいい所にたどり着いてたみたいやな。・・・ってかなんでこんなに沢山あんのに採られた形跡がないんや?
・・・もしかしてあれか? 隠れた群生地見つけちゃった感じか? ・・・おぉ、さらにラッキー。
とりあえず何個かとっとこ。」
ゼロが薬草を取っているとティアも口や爪を器用に使い、ゼロと一緒に集めだした。
「おお、ティアありがとうな。」
「にゃうん。」
一一ゼロとティアが薬草を狩ること5分近く。
「ヒオォォォ、ヒイィォォォ!」
かなり近くで、喉を鳴らすような、それでいて響くような高い音がした。
0
お気に入りに追加
2,604
あなたにおすすめの小説
固有スキルが【空欄】の不遇ソーサラー、死後に発覚した最強スキル【転生】で生まれ変わった分だけ強くなる
名無し
ファンタジー
相方を補佐するためにソーサラーになったクアゼル。
冒険者なら誰にでも一つだけあるはずの強力な固有スキルが唯一《空欄》の男だった。
味方に裏切られて死ぬも復活し、最強の固有スキル【転生】を持っていたことを知る。
死ぬたびにダンジョンで亡くなった者として転生し、一つしか持てないはずの固有スキルをどんどん追加しながら、ソーサラーのクアゼルは最強になり、自分を裏切った者達に復讐していく。
無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す
紅月シン
ファンタジー
七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。
才能限界0。
それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。
レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。
つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。
だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。
その結果として実家の公爵家を追放されたことも。
同日に前世の記憶を思い出したことも。
一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。
その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。
スキル。
そして、自らのスキルである限界突破。
やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。
※小説家になろう様にも投稿しています
成長促進と願望チートで、異世界転生スローライフ?
後藤蓮
ファンタジー
20年生きてきて不幸なことしかなかった青年は、無職となったその日に、女子高生二人を助けた代償として、トラックに轢かれて死んでしまう。
目が覚めたと思ったら、そこは知らない場所。そこでいきなり神様とか名乗る爺さんと出会い、流れで俺は異世界転生することになった。
日本で20年生きた人生は運が悪い人生だった。来世は運が良くて幸せな人生になるといいな..........。
そんな思いを胸に、神様からもらった成長促進と願望というチートスキルを持って青年は異世界転生する。
さて、新しい人生はどんな人生になるのかな?
※ 第11回ファンタジー小説大賞参加してます 。投票よろしくお願いします!
◇◇◇◇◇◇◇◇
お気に入り、感想貰えると作者がとても喜びますので、是非お願いします。
執筆スピードは、ゆるーくまったりとやっていきます。
◇◇◇◇◇◇◇◇
9/3 0時 HOTランキング一位頂きました!ありがとうございます!
9/4 7時 24hランキング人気・ファンタジー部門、一位頂きました!ありがとうございます!
転生したら神だった。どうすんの?
埼玉ポテチ
ファンタジー
転生した先は何と神様、しかも他の神にお前は神じゃ無いと天界から追放されてしまった。僕はこれからどうすれば良いの?
人間界に落とされた神が天界に戻るのかはたまた、地上でスローライフを送るのか?ちょっと変わった異世界ファンタジーです。
魔力即時回復スキルでダンジョン攻略無双 〜規格外のスキルで爆速レベルアップ→超一流探索者も引くほど最強に〜
Josse.T
ファンタジー
悲運な貯金の溶かし方をした主人公・古谷浩二が100万円を溶かした代わりに手に入れたのは、ダンジョン内で魔力が無制限に即時回復するスキルだった。
せっかくなので、浩二はそれまで敬遠していたダンジョン探索で一攫千金を狙うことに。
その過程で浩二は、規格外のスキルで、世界トップレベルと言われていた探索者たちの度肝を抜くほど強くなっていく。
クラス転移したからクラスの奴に復讐します
wrath
ファンタジー
俺こと灞熾蘑 煌羈はクラスでいじめられていた。
ある日、突然クラスが光輝き俺のいる3年1組は異世界へと召喚されることになった。
だが、俺はそこへ転移する前に神様にお呼ばれし……。
クラスの奴らよりも強くなった俺はクラスの奴らに復讐します。
まだまだ未熟者なので誤字脱字が多いと思いますが長〜い目で見守ってください。
閑話の時系列がおかしいんじゃない?やこの漢字間違ってるよね?など、ところどころにおかしい点がありましたら気軽にコメントで教えてください。
追伸、
雫ストーリーを別で作りました。雫が亡くなる瞬間の心情や死んだ後の天国でのお話を書いてます。
気になった方は是非読んでみてください。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
異世界に転生したけど、頭打って記憶が・・・え?これってチート?
よっしぃ
ファンタジー
よう!俺の名はルドメロ・ララインサルって言うんだぜ!
こう見えて高名な冒険者・・・・・になりたいんだが、何故か何やっても俺様の思うようにはいかないんだ!
これもみんな小さい時に頭打って、記憶を無くしちまったからだぜ、きっと・・・・
どうやら俺は、転生?って言うので、神によって異世界に送られてきたらしいんだが、俺様にはその記憶がねえんだ。
周りの奴に聞くと、俺と一緒にやってきた連中もいるって話だし、スキルやらステータスたら、アイテムやら、色んなものをポイントと交換して、15の時にその、特別なポイントを取得し、冒険者として成功してるらしい。ポイントって何だ?
俺もあるのか?取得の仕方がわかんねえから、何にもないぜ?あ、そう言えば、消えないナイフとか持ってるが、あれがそうなのか?おい、記憶をなくす前の俺、何取得してたんだ?
それに、俺様いつの間にかペット(フェンリルとドラゴン)2匹がいるんだぜ!
よく分からんが何時の間にやら婚約者ができたんだよな・・・・
え?俺様チート持ちだって?チートって何だ?
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
話を進めるうちに、少し内容を変えさせて頂きました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる