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第144話 デュ○ル・スタ○バイ☆。

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第144話 デュ○ル・スタ○バイ☆。


 一一帰り道

 んんー、……疲れたぁー。……今日も一日色々なことがあって楽しかったなー。

 ……でも正直なんか物足りないんだよなぁ。……あ、わかったわ。最近張合いのある戦闘をあまりしてないからだ。

 うーん。……あ、そうだ。いいこと思いついた。今度喧嘩しにユウ大神主の所にでも行くか! いや決闘か? ……まぁどっちでもいいや。

 ……あ、ユウで思い出したんだけど、俺が少し前に倒したヨルムンガンドって確か地球の神話で神を殺したとか神と相打ちになったとかってあったよな?

 俺もその事で少し気になってヨルムンガンドのステータス見たんだけど、明らかにこの世界の人間じゃ勝てないくらいステータス高かったな。
 やっぱり神相手の魔物とかだったのか? もしかしてユウが何か知ってるかね?

 まぁいいや、今度喧嘩しに行く時にちょっと聞いてみるか。


 あ、あと今さっき思い出したんだけど、勇者たちってなんで遅れたんだ? 確か何か緊急事態に巻き込まれたって言ってたけど……。

 多分四天帝に戦闘ふっかけられたとかかな? ・・・まぁこれは本当にどうでもいいや。


 一一ゼロが色々と考えていると、突然、ティアが唸りだした。

「ウゥゥゥ……。」

「ん、どうした? ティア。そんな猫みたいに唸って。……あ、ティア元々猫か。」

「ウニャゥ、ニャニャルゥ。」

 えーと、なになに? 『嫌な気配がする』? 『自分に封印をつけたやつ』?
 封印……? 封印……封印……。あー、あの邪人族のやつか! 確か名前は……なんだっけ? マンマルイヌだっけ? 
 ・・・んー……あっ、思い出した。マルフィーヌ、通称マルか。

 あー、そうか。たしか勇者と一緒に来るって言ってたっけ。
 ・・・いやー、本当、最近物忘れが酷くなってきたわ。……リミィが言ってたのも否定出来ねぇな。・・・元からしてなかったけど。


「あー、ティア。少し辛いと思うが、我慢してくれ。まだあいつを倒す時じゃない。・・・代わりに、ティアの中の嫌悪感を少しだけ抜いてやるよ。」

「にゃう? にゃん。にゃにゃう。」

「おけ、んじゃやるぞ……」

『嫌悪感飽和』

 多分、これで少しはマシになったかな?

「っと、どうだ? ティア。これで少しは良くなったか?」

「にゃん! にゃにゃにゃう!」

 俺が聞くと、ティアは先程までのが嘘のように元気に戻った。・・・いや、どちらかと言うと先ほどよりも機嫌が良くなった。

 嫌悪感飽和パネェ…。

「そうか。良くなったならよかったよ。」

「にゃうん♪」


 一一ゼロ達が色々とやっているうちに、ゼロの家へと到着した。

「っと、着いたか。……んじゃ早いとこ家ん中に入るか。……今の時期、外はまだ少し肌寒いしな。」

「にゃうんー。」

 一一ゼロはティアと話しながら扉の前へ進み、扉を開く。

「ただいまー。」

「にゃうん♪」

「おかえりなさいませ。旦那様。」

「ん。……あ、そうだ、ハク達は? 多分、先帰ってきてるよね?」

「はい。現在、ハク様とライム様はお二人で入浴中でございます。凛様は訓練場にて冥龍帝様と龍星様を相手に決闘しております。」

 ふむ……。……あっ! そうだわ! ユウより強くて俺と同等くらいのもっといい相手いるやん! よぅし! そうと決まれば俺も決闘に参戦しようかね。

「ん、なら凛に俺も参戦するって伝えてくれ。」

「畏まりました。では、また後ほど。」

「ん。」

 よぅし、なら早いとこ準備していくか!

◇◆◇◆◇

~訓練場~

 俺はある程度準備をした後、訓練場に向かった。訓練場に着いて部屋の真ん中を見ると今は凛と冥龍帝が戦っている最中だったようだ。
 なお、龍星は端の方で疲れ切ったように横たわっている。・・・どうやら先に扱かれたみたいだ。

「む、ゼロかッ! ふむッ! 思っとったよりッ! 早くついたッ! みたいじゃなッ!」

 凛は冥龍帝の攻撃をいなしたりかわしたりしながら俺に話しかけてきた。
 冥龍帝は凛が俺に話しかけている時にも攻撃を仕掛けているが、全て弾かれたり、防がれたりしていた。

 そして、息も絶え絶えになり、最終的にバタンッと、音を立てて倒れた。

「むっ、もう終わりか? お主は力と知恵はあるが、体力と技術がないのぅ。
 しかも動きが単調なせいでその分体力を早く消耗し、あまり長続きしなくなってしまっておる。
 もうちと、体力をつけ、技術を磨くが良い。」

「ゼェ、ハァ、う、む、ハァ、ならば、ゼェ、今度は、ッッ、体、力、を、フゥ、ハァ、鍛えると、する……ぞっ。」

 あ、気絶した。

「うむ。……では続いてゼロ、やろうかのぅ。」

「ああ、だが、一旦『全快』体力と傷の回復な。」

体力減った状態よりも満タン状態の方が燃えるだろ?

「おお、感謝する。・・・では早いところ始めようとするかのぅ。」

「オーケー。んじゃ一一」

「うむ、それじゃ一一」

『ご武運を。』

 ・・・さっすが元俺、たった今適当に作った決め台詞によくのれたな。ってことで決闘始めっ!
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