143 / 228
第128話 入学魔法試験
しおりを挟む
第128話 入学魔法試験
~訓練場~
歩くこと数分。俺ら御一行は訓練場へと到着した。
訓練場には休みということもあってか、生徒は一人もいなかった。・・・が、かわりに真ん中辺りに某筋肉馬鹿と某魔法馬鹿がいた。
・・・デジャビュー☆。
「おっ来たか! って、ゼロもいるのか!! ちょうど良かった! 暇だったから喧嘩でもしようぜ!」
「あら、ゼロ。…あ、そうだ。この前の魔法講義で気になるところがあったから後で付き合いなさい。」
・・・こいつらいつも似たようなことばっかだな。特に脳筋は一昨日あんなことがあったのに変わらずかよ。
「……はァ。お主ら後にせい。今日はゼロの妹たちの試験が先じゃぞ。」
「お、今日の試験相手はゼロの妹だったのか!っつーことはまた本気出していいってことだよな!よっしゃ手加減なs」
「待たんか! この脳筋馬鹿めが! お主ゼロの講師試験の時それをやって5日間全く授業できなかったろう! その間誰がかわりをやったと思っておるんじゃ! 今回は本気抜きにせい!」
あ、やっぱりあの後授業出来なかったんだ。ってか、言い方的に変わり校長がやってたのね。
「……っち。……わあったよ。今回は本気を出さん……。(……多分な)」
・・・あ、こいつ手加減する気ないな。最後小声で多分って言ったし。
「・・・はァ。もう良い。……こやつと居るといつもこうなる。」
・・・校長、苦労してんだなぁ。
「っと、愚痴っとる場合じゃないの。時間は有限じゃ。試験を進めるぞ。まずは魔法試験じゃ。」
いや、校長切り替え早ぇーな。でもそのあっさりとした性格、嫌いじゃないぜ☆
「あら、なら私が進めさせてもらうわね。
試験内容は簡単よ。あそこの的に向かってなんでもいいから魔法を放ってちょうだい。」
と、いいながら魔法で3つの的を作りだした。恐らく、3人同時に行うのだろう。
・・・ってかレミア、俺の時のやつから学んでねぇのか? なんでもいいからって言うとやべぇことになるぞ?
「待つんじゃ、レミアよ。
……のぅ、ゼロよ。お主の妹達が打つ前に答えておくれ。お主の妹達の魔法の威力は普通かの?それとも異常かの?」
ふむ。校長はちゃんと学んでいるようだな。
「うーん。俺と比べてめっちゃ威力が下がるし、精度もそんなにないかな。」
・・・そう。俺と比べて。
「・・・なにか怪しいが、まぁいいじゃろう。後始末はお主に任せるのでな。レミアよ、止めてすまんかったの続けておくれ。」
・・・あ、そうだったわ。そのために呼ばれたんだっけ。
あー、だったらわざわざ隠して言う必要なかったわ。……あーあ、ハク達にすっごい魔法放たせて後始末に慌てる校長たちを見ようと思ってたのになー。
・・・まぁ別にいいやー。どうせ後始末するなら被害が大きくても小さくても俺にとっては大して変わらん。このまま進めさせよう。
一一俺がそうこう考えていると、ハク達は魔法を放った。
ハクは虹色の波○拳みたいな息吹の魔法で、ライムは全属性を合成した竜巻の魔法、凛は色々な色の動物の形を模した魔法だ。
ふむ。どうやら、みんな見栄え重視できたようだ。
んー、だとすると一番綺麗なのはハクだな。
でも出し方が某野菜人のあれだし、見た目は某格闘家のあれだ。・・・多分、狙ってやってる。
でもさっき言った通り綺麗さはかなり高い。あと魔法の制御力と威力もかなりいい。点数をつけるとしたら95点。
あとライムも綺麗っちゃあ綺麗だが、色を濃くしすぎて逆に汚く見える。
魔法の威力制御はかなりいい方だと思える。点数は78点。
凛はさすが元俺と言ったところか。魔法の制御も綺麗に見せる術もすごい。けど色が多すぎて目が異様に疲れる。
魔法の見せ方、威力の調整もいい方だからすごく惜しい。89点。
あー、でもみんな的以外の所も削ったり壊れたりボロボロにしてるから全体的に見るとみんな減点だな。
一一と、ゼロが評論家まがいのことをしていると、突然横から肩を叩かれた。
「・・・とりあえずゼロよ。色々と言いたいことがあるが、まずは後始末をしておくれ。」
へーい。面倒いけどやるとしますかね……。まぁ権能使うだけなんだけど。
あ、でも一応、俺がやったってわかるようになにかアクションを起こして……指パッチンでいいや。
「『元に戻れ』」
パチンッ。
一一すると、みるみるうちにハク達の魔法が削った地面や残骸などが元に戻る。
「これでいーですか?」
「・・・いつも思うが、お主。どんどんと強く、異常になってないかの?」
HAHAHA。気の所為だ。
「あ、んでレミア先生。ハク達はどうですか? 魔法実技の点数というかランク的なアレ。」
「はァ。どうもこうも無いわよ。実技は文句無しのS以上よ。……この調子だと、他の項目もあなたと一緒かもしれないわね。やる必要あるのかしら?」
俺と同じランク……あー、確かにありそう。っていうか、絶対そうだわ。
でもやらないってのは先生としてダメでしょ。
「まぁまぁ。やってみなければ分かりませんよ? と、言うことで進めましょうか。」
「・・・はァ、そうね。……やる前から同じって決めつけるのもおかしいわよね。よし、じゃあ早速一一」
全員俺と同じく限界突破してた。
~訓練場~
歩くこと数分。俺ら御一行は訓練場へと到着した。
訓練場には休みということもあってか、生徒は一人もいなかった。・・・が、かわりに真ん中辺りに某筋肉馬鹿と某魔法馬鹿がいた。
・・・デジャビュー☆。
「おっ来たか! って、ゼロもいるのか!! ちょうど良かった! 暇だったから喧嘩でもしようぜ!」
「あら、ゼロ。…あ、そうだ。この前の魔法講義で気になるところがあったから後で付き合いなさい。」
・・・こいつらいつも似たようなことばっかだな。特に脳筋は一昨日あんなことがあったのに変わらずかよ。
「……はァ。お主ら後にせい。今日はゼロの妹たちの試験が先じゃぞ。」
「お、今日の試験相手はゼロの妹だったのか!っつーことはまた本気出していいってことだよな!よっしゃ手加減なs」
「待たんか! この脳筋馬鹿めが! お主ゼロの講師試験の時それをやって5日間全く授業できなかったろう! その間誰がかわりをやったと思っておるんじゃ! 今回は本気抜きにせい!」
あ、やっぱりあの後授業出来なかったんだ。ってか、言い方的に変わり校長がやってたのね。
「……っち。……わあったよ。今回は本気を出さん……。(……多分な)」
・・・あ、こいつ手加減する気ないな。最後小声で多分って言ったし。
「・・・はァ。もう良い。……こやつと居るといつもこうなる。」
・・・校長、苦労してんだなぁ。
「っと、愚痴っとる場合じゃないの。時間は有限じゃ。試験を進めるぞ。まずは魔法試験じゃ。」
いや、校長切り替え早ぇーな。でもそのあっさりとした性格、嫌いじゃないぜ☆
「あら、なら私が進めさせてもらうわね。
試験内容は簡単よ。あそこの的に向かってなんでもいいから魔法を放ってちょうだい。」
と、いいながら魔法で3つの的を作りだした。恐らく、3人同時に行うのだろう。
・・・ってかレミア、俺の時のやつから学んでねぇのか? なんでもいいからって言うとやべぇことになるぞ?
「待つんじゃ、レミアよ。
……のぅ、ゼロよ。お主の妹達が打つ前に答えておくれ。お主の妹達の魔法の威力は普通かの?それとも異常かの?」
ふむ。校長はちゃんと学んでいるようだな。
「うーん。俺と比べてめっちゃ威力が下がるし、精度もそんなにないかな。」
・・・そう。俺と比べて。
「・・・なにか怪しいが、まぁいいじゃろう。後始末はお主に任せるのでな。レミアよ、止めてすまんかったの続けておくれ。」
・・・あ、そうだったわ。そのために呼ばれたんだっけ。
あー、だったらわざわざ隠して言う必要なかったわ。……あーあ、ハク達にすっごい魔法放たせて後始末に慌てる校長たちを見ようと思ってたのになー。
・・・まぁ別にいいやー。どうせ後始末するなら被害が大きくても小さくても俺にとっては大して変わらん。このまま進めさせよう。
一一俺がそうこう考えていると、ハク達は魔法を放った。
ハクは虹色の波○拳みたいな息吹の魔法で、ライムは全属性を合成した竜巻の魔法、凛は色々な色の動物の形を模した魔法だ。
ふむ。どうやら、みんな見栄え重視できたようだ。
んー、だとすると一番綺麗なのはハクだな。
でも出し方が某野菜人のあれだし、見た目は某格闘家のあれだ。・・・多分、狙ってやってる。
でもさっき言った通り綺麗さはかなり高い。あと魔法の制御力と威力もかなりいい。点数をつけるとしたら95点。
あとライムも綺麗っちゃあ綺麗だが、色を濃くしすぎて逆に汚く見える。
魔法の威力制御はかなりいい方だと思える。点数は78点。
凛はさすが元俺と言ったところか。魔法の制御も綺麗に見せる術もすごい。けど色が多すぎて目が異様に疲れる。
魔法の見せ方、威力の調整もいい方だからすごく惜しい。89点。
あー、でもみんな的以外の所も削ったり壊れたりボロボロにしてるから全体的に見るとみんな減点だな。
一一と、ゼロが評論家まがいのことをしていると、突然横から肩を叩かれた。
「・・・とりあえずゼロよ。色々と言いたいことがあるが、まずは後始末をしておくれ。」
へーい。面倒いけどやるとしますかね……。まぁ権能使うだけなんだけど。
あ、でも一応、俺がやったってわかるようになにかアクションを起こして……指パッチンでいいや。
「『元に戻れ』」
パチンッ。
一一すると、みるみるうちにハク達の魔法が削った地面や残骸などが元に戻る。
「これでいーですか?」
「・・・いつも思うが、お主。どんどんと強く、異常になってないかの?」
HAHAHA。気の所為だ。
「あ、んでレミア先生。ハク達はどうですか? 魔法実技の点数というかランク的なアレ。」
「はァ。どうもこうも無いわよ。実技は文句無しのS以上よ。……この調子だと、他の項目もあなたと一緒かもしれないわね。やる必要あるのかしら?」
俺と同じランク……あー、確かにありそう。っていうか、絶対そうだわ。
でもやらないってのは先生としてダメでしょ。
「まぁまぁ。やってみなければ分かりませんよ? と、言うことで進めましょうか。」
「・・・はァ、そうね。……やる前から同じって決めつけるのもおかしいわよね。よし、じゃあ早速一一」
全員俺と同じく限界突破してた。
0
お気に入りに追加
2,603
あなたにおすすめの小説
退屈な人生を歩んでいたおっさんが異世界に飛ばされるも無自覚チートで無双しながらネットショッピングしたり奴隷を買ったりする話
菊池 快晴
ファンタジー
無難に生きて、真面目に勉強して、最悪なブラック企業に就職した男、君内志賀(45歳)。
そんな人生を歩んできたおっさんだったが、異世界に転生してチートを授かる。
超成熟、四大魔法、召喚術、剣術、魔力、どれをとっても異世界最高峰。
極めつけは異世界にいながら元の世界の『ネットショッピング』まで。
生真面目で不器用、そんなおっさんが、奴隷幼女を即購入!?
これは、無自覚チートで無双する真面目なおっさんが、元の世界のネットショッピングを楽しみつつ、奴隷少女と異世界をマイペースに旅するほんわか物語です。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第二章シャーカ王国編
異世界に召喚されたけど゛創造゛で無双します
suke
ファンタジー
「どこだよここ…」
俺は高橋一誠
金無し彼女無し絶賛ブラック企業に努めてる35歳
早朝から深夜までサービス残業
そんな俺はある日異世界に飛ばされた
この世界には色々なものが流れてくるらしい…
神からもらったのは『創造』っていう
スキルだけ…
金無し彼女無し…職まで失った俺はどうすればいいんですかぁぁ!?
異世界ファンタジーなのかよくわからん作品です
クラス転移したひきこもり、僕だけシステムがゲームと同じなんですが・・・ログアウトしたら地球に帰れるみたいです
こたろう文庫
ファンタジー
学校をズル休みしてオンラインゲームをプレイするクオンこと斉藤悠人は、登校していなかったのにも関わらずクラス転移させられた。
異世界に来たはずなのに、ステータス画面はさっきやっていたゲームそのもので…。
異世界転生した俺は、産まれながらに最強だった。
桜花龍炎舞
ファンタジー
主人公ミツルはある日、不慮の事故にあい死んでしまった。
だが目がさめると見知らぬ美形の男と見知らぬ美女が目の前にいて、ミツル自身の身体も見知らぬ美形の子供に変わっていた。
そして更に、恐らく転生したであろうこの場所は剣や魔法が行き交うゲームの世界とも思える異世界だったのである。
悠々自適な転生冒険者ライフ ~実力がバレると面倒だから周りのみんなにはナイショです~
こばやん2号
ファンタジー
とある大学に通う22歳の大学生である日比野秋雨は、通学途中にある工事現場の事故に巻き込まれてあっけなく死んでしまう。
それを不憫に思った女神が、異世界で生き返る権利と異世界転生定番のチート能力を与えてくれた。
かつて生きていた世界で趣味で読んでいた小説の知識から、自分の実力がバレてしまうと面倒事に巻き込まれると思った彼は、自身の実力を隠したまま自由気ままな冒険者をすることにした。
果たして彼の二度目の人生はうまくいくのか? そして彼は自分の実力を隠したまま平和な異世界生活をおくれるのか!?
※この作品はアルファポリス、小説家になろうの両サイトで同時配信しております。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる