上 下
140 / 228

第125話 瞬☆殺。

しおりを挟む
第125話 瞬☆殺。


~封印の洞窟 地下・4F~

シュアァァッ!!??
シャアァァァァ!!!
キュウゥゥゥゥ!!?
グガァァァァァ!?!?

「……ふぅ。これで一通り倒し終えたかな。」

 一一あの後も、続々と出てくる魔物をぶった斬っていって数時間が経過した。

 斬り進んでいってわかったのだが、この洞窟は主に蛇や蜥蜴人(リザード)、亜竜(ワイバーン)、竜(ドラゴン)などの鱗系……というか爬虫類系?の魔物がしめているようだ。

 ……なぜ爬虫類系なのか……。まぁ恐らく『類は友を呼ぶ』っ的なやつだろう。(ヨルムンガンドも一応鱗のある龍の魔物だし。)
 ……まぁ別に気にする程のことでもないが。


 一一そして、ゼロが魔物を全て倒し終えた直後に目の前に下り階段が現れた。

「・・・あー、こういう系のパターンか。道理で探しても階段がないわけだ。……正直、とてつもなく怪しいが他に行く道ねぇし行くっきゃねぇか。・・・よし、行こう。」

 一一ゼロはゆっくりと階段を降りていった。一番下まで降りると目の前に大きな1つの扉があった。

「……多分、ヨルムンガンドがいるのはこの禍々しい扉の奥だろうな。……ふぅ……。」

 恐らくこの洞窟内の魔物より一回りも二回りも違うと思う。
 多分、負けることは無いだろうけどちゃんと気を引き締めていこう。

 ……ふぅ。よし、準備もおk。んじゃ早速突入ー!


 ギィィィ……。

 一一扉の先には無限に続くような真っ暗な空間が広がっていた。恐らく異空間みたいな物だろう。ここならいくら暴れ回っても問題ないはずだ。

 そして、目の前にはとてつもなく大きな龍が一一

「Zzzzzz。」

 一一大きないびきを上げて眠っていた。

「……えぇ……。」

 これにはゼロも困惑した。

(え、えぇ……。……こ、こいつ、敵が目の前にいるのに寝てやがる……。
 ・・・どうしようかな?このまま倒すか、それともわざわざ起こして戦うか……。
 起こして暴れ回られるよりかはこのまま倒した方が安全だしなー……。
 うーむ………。……よし、しゃあないしこのまま起こさず倒そうか。)

 ゼロは起こさずにさっさと殺すことを選択した。

「ってことで。そいっ。」

 ザクッ。

「ッ!!???」

 ゼロはヨルムンガンドの神経あたりを一撃で仕留めた後、ヨルムンガンドは一度大きく痙攣し、その後ピクリとも動かなくなった。

「これで討伐完了……でいいのかな?………達成感がねぇ。・・・ってか、|これ(ヨルムンガンドの死体)、どうしようか……。収納庫系に入れておくか。」

「『収納』」

 ゼロが一言そういうとヨルムンガンドの死体はあっという間に目の前からなくなり、ゼロの収納庫へと移った。

「これでよしっと。んじゃやることもやったし、早いところギルマスんところに行きますかねぇ。」

「『転移』」

◇◆◇◆◇

~ギルマス部屋~

 ゼロがギルマス部屋に転移した時、窓からはオレンジ色の光が差し込んでいた。

「あ、もう夕方になってたのね。」

「っ!?……って、なんだい。またあんたかい。まだ洞窟へは行ってなかったのかい?それで、今度は何………。
 ………あんた、まさかもう終わったのかい?」

 このばあさん察しよすぎぃ。・・・まぁその方が早く進んで便利だからいいけどさ。

「まぁそういうことー。ほい。これ証拠のギルカ。」

 と、俺がギルドカードをばあさんに渡そうとすると、ばあさんは奪うように受け取り(ってか奪って)、なんかの機械に置いた。

「・・・ああ、本当に倒しているね。」

「いや、だからそういったやん。」

「すまないね。ことがことだけにちゃんと確認しないといけないからね。」

 いや、まぁ別に構わんがな。

「それで、ランクの昇格はどうなったの?」

「あ、それなんだがね。先程も言った通り、ことがことじゃからの。今日このあとか明日の昼に緊急ギルマス会議をして決めようと思っておる。
 あ、ちなみに。あんたの昇格はもう既に決まっているようなものじゃから安心しな。」

「ん。それだけ聞けたら安心だ。それじゃ明日……は試験のやつで来れないから明後日あたりの朝方か夕方に来ると思うから。出来たらそれまでによろしくな。」

「うむ。了解した。」

 んじゃここでやることももうないしさっさと家帰って明日の試験の準備しようかね。

「んじゃ俺は帰るわ。また今度。」

「うむ。ではの。」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

固有スキルが【空欄】の不遇ソーサラー、死後に発覚した最強スキル【転生】で生まれ変わった分だけ強くなる

名無し
ファンタジー
相方を補佐するためにソーサラーになったクアゼル。 冒険者なら誰にでも一つだけあるはずの強力な固有スキルが唯一《空欄》の男だった。 味方に裏切られて死ぬも復活し、最強の固有スキル【転生】を持っていたことを知る。 死ぬたびにダンジョンで亡くなった者として転生し、一つしか持てないはずの固有スキルをどんどん追加しながら、ソーサラーのクアゼルは最強になり、自分を裏切った者達に復讐していく。

無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す

紅月シン
ファンタジー
 七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。  才能限界0。  それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。  レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。  つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。  だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。  その結果として実家の公爵家を追放されたことも。  同日に前世の記憶を思い出したことも。  一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。  その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。  スキル。  そして、自らのスキルである限界突破。  やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。 ※小説家になろう様にも投稿しています

転生したら神だった。どうすんの?

埼玉ポテチ
ファンタジー
転生した先は何と神様、しかも他の神にお前は神じゃ無いと天界から追放されてしまった。僕はこれからどうすれば良いの? 人間界に落とされた神が天界に戻るのかはたまた、地上でスローライフを送るのか?ちょっと変わった異世界ファンタジーです。

魔力即時回復スキルでダンジョン攻略無双 〜規格外のスキルで爆速レベルアップ→超一流探索者も引くほど最強に〜

Josse.T
ファンタジー
悲運な貯金の溶かし方をした主人公・古谷浩二が100万円を溶かした代わりに手に入れたのは、ダンジョン内で魔力が無制限に即時回復するスキルだった。 せっかくなので、浩二はそれまで敬遠していたダンジョン探索で一攫千金を狙うことに。 その過程で浩二は、規格外のスキルで、世界トップレベルと言われていた探索者たちの度肝を抜くほど強くなっていく。

クラス転移したからクラスの奴に復讐します

wrath
ファンタジー
俺こと灞熾蘑 煌羈はクラスでいじめられていた。 ある日、突然クラスが光輝き俺のいる3年1組は異世界へと召喚されることになった。 だが、俺はそこへ転移する前に神様にお呼ばれし……。 クラスの奴らよりも強くなった俺はクラスの奴らに復讐します。 まだまだ未熟者なので誤字脱字が多いと思いますが長〜い目で見守ってください。 閑話の時系列がおかしいんじゃない?やこの漢字間違ってるよね?など、ところどころにおかしい点がありましたら気軽にコメントで教えてください。 追伸、 雫ストーリーを別で作りました。雫が亡くなる瞬間の心情や死んだ後の天国でのお話を書いてます。 気になった方は是非読んでみてください。

転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】

ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった 【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。 累計400万ポイント突破しました。 応援ありがとうございます。】 ツイッター始めました→ゼクト  @VEUu26CiB0OpjtL

異世界に転生したけど、頭打って記憶が・・・え?これってチート?

よっしぃ
ファンタジー
よう!俺の名はルドメロ・ララインサルって言うんだぜ! こう見えて高名な冒険者・・・・・になりたいんだが、何故か何やっても俺様の思うようにはいかないんだ! これもみんな小さい時に頭打って、記憶を無くしちまったからだぜ、きっと・・・・ どうやら俺は、転生?って言うので、神によって異世界に送られてきたらしいんだが、俺様にはその記憶がねえんだ。 周りの奴に聞くと、俺と一緒にやってきた連中もいるって話だし、スキルやらステータスたら、アイテムやら、色んなものをポイントと交換して、15の時にその、特別なポイントを取得し、冒険者として成功してるらしい。ポイントって何だ? 俺もあるのか?取得の仕方がわかんねえから、何にもないぜ?あ、そう言えば、消えないナイフとか持ってるが、あれがそうなのか?おい、記憶をなくす前の俺、何取得してたんだ? それに、俺様いつの間にかペット(フェンリルとドラゴン)2匹がいるんだぜ! よく分からんが何時の間にやら婚約者ができたんだよな・・・・ え?俺様チート持ちだって?チートって何だ? @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 話を進めるうちに、少し内容を変えさせて頂きました。

いらないスキル買い取ります!スキル「買取」で異世界最強!

町島航太
ファンタジー
 ひょんな事から異世界に召喚された木村哲郎は、救世主として期待されたが、手に入れたスキルはまさかの「買取」。  ハズレと看做され、城を追い出された哲郎だったが、スキル「買取」は他人のスキルを買い取れるという優れ物であった。

処理中です...