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第89話 ゼロの暇つぶし選択。

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第89話 ゼロの暇つぶし選択。


~ゼロの家の前~

 あー、やっと着いたな。
 …そういえば、帰ってくるの思ったより長くかかっちゃったなー。

 今日はこのまま帰って寝たい。いや、眠る(絶対)。


 ガチャリ。

「みんな~、ただいま~。」

「「「お帰りなさいませ。ご主人様。」」」
「お帰りなさいませ。旦那様。
 ……旦那様。大神主様とのご戦闘、お疲れ様でした。既に寝る用意はできていますが、すぐにご就寝致しますか?」

 うん、今更ながらこの執事ヤヴァイ。主人のことをわかりすぎてる。
 ………まぁ、俺がそうしたんだけどね!

 …で、ご就寝するかって?そんなのもちろん、

「そうするー。」

 に決まってんだろ?

「畏まりました。では、ごゆっくりとお休みください。」

「んー……。」
 ……あー、ダメだ。返事をするのもだるくなってきた。早いとこ寝ねぇと俺の気だるさがやべぇ。
 …あー、移動するのもだるくなってきたかも。……転移しよ。

“俺の布団へ転移”。


 シュンっ!ボフン!

 あぁーダメだーこれー。人をダメにする柔らかさだァ。おや…すやぁ。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

~数時間後~


 そして、俺☆完全☆復活


 ………したところで、冷静になって1つ疑問が湧いてきた。

 なんで俺とユウ同じステータスなのに、あんなに差が出たんだろ?

 と、言うことで全知先生に聞いてみたところ、こんな答えが返ってきた。

『マスターと大神主様はステータスの先を行ってました。ですが、成長が止まった訳ではありません。』

 との事。……どういうことかと言うと、「ステータスが変わらなくなったが、俺はどんどん強くなっている。」という事らしい。

 ………うん、よくわかんね。

 まぁ、簡単に言うと、俺はまだまだ強くなれるってことだな!よし、もっと強くなろう。
 ………え?これ以上強くなるな?

 ………それは、無理☆

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

~2週間後~

 そして、早くも、あれから2週間近くが経過した。

 俺は、あの後もちょくちょくとユウん家に遊びに行ったりしてる。

 あと、最近はハク達も一緒に遊びに行ってる。初めて連れてった時は、ハク達も凄く驚いていたが、今では普通に楽しく遊んでいる。

 ……けど、まぁ、たまーに。本当にごく稀に、ユウが戦闘狂状態になってる。
 …まぁ、そんときは大体、俺が対処している。・・・俺との戦闘後からだし、俺が原因みたいだし。
あと、ユウからの指定でもある。・・・なんか、本気を出して戦えるのがすごく嬉しいみたい。



 ………さて、そんなことは置いておいて。
 俺は今、冒険者ギルドにいる。
 理由としては、最近、ダラダラしすぎて依頼を全く受けてなかったから久しぶりになにかやろうと思い、ギルドに依頼を受けに来たってことだ。

 んで、なんかいい依頼ないかな?

 んーと、今あるのはー…『亜竜討伐』に『アイスタイガー討伐』『シルバーゴーレム討伐』に『冥龍王との交渉』……って、龍王いるの!?ってか、交渉?討伐じゃねぇんだ。……いや、まぁどうでもいいけど。

 んー、それよりも。
 やりたいと思う依頼がねぇなぁ。なんかもっと面白そうなやつないかねぇ。……出来れば、何回やっても飽きることがないような依頼。

『マスター。右側の依頼版に、マスターが気に入りそうなものが…。』

 え?マジ?どれどれ?………マジでどれ?

『一番上から15cmほど下で、一番右から7cmくらい左にずれたとこにあります。』

 んーっと。………あ、もしかして、このフェイクス学園の臨時講師募集中ってやつ?
 ん?あれ?フェイクスってどっかで見たような?……。まぁいいや。

『YES。マスターの望むとおり、様々な学園行事などがありますから、飽きることはないかと。』

 あー、講師かぁ。俺にできるか……って、そこは問題ねぇか。
 講師とかの経験はないけど、教導とか教師とか教育のスキルは一応持ってるしな。
 ってか、俺にできないわけがない。

 ……んー、まぁ、確かに色々と面白そうだし。やってみるか。
 よし!そうと決まれば早速受けようか。
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