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第58話 オークション-1。

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第58話 オークション-1。


~日の出少し後~


 ……ん?もう朝か?

 ゼロは朝目を覚ますと左右を確認した。

 うーん。やっぱり、結構なれてきたな。こいつらハク達と寝るの。
 ちなみに、俺達は俺の部屋のベッドで寝てる。
 ここが落ち着くらしい…いやつめ。

 えーっと、時間は……5:48か。
 ……微妙な時間に起きたな。二度寝でもするか?…でも、目も覚めちまったしなぁ。なにしようかねぇ。


 …………あっ、そーいや今日、オークションあんだっけ。
 たしか……9時からだったよな?
 少し早めに行って7:30……いや、少し早いな。8:20くらいでいいか。

 今日はハク達も連れていくし、ハク達を起こした方がいいかな?
 でも、こんな時間だとな……。7:00過ぎにでも起こしとくか。


 ……マジで何しよう。ハク達は寝てるし、使用人達を覗いて見たけど、今は特に面白みもないし。


 ………あ、そういや、最近ステータス開いて見てないな。見るか。
 えーっと“鑑定”。
━━━━━━━━━━━━━━

~特に変わってないので略~ 

ステータス
レベル 72
HP Over/Over
MP Over/Over
GP Over/Over
攻撃 Over
防御 Over
魔攻 Over
魔防 Over
知識 Over
精神 Over
運 Over


裏ステータス
持久力 Over
魅力 Over
速さ Over
器用 Over
カリスマ Over

~特に変わってないので略~

━━━━━━━━━━━━━━

 なにを?OverってなにをOverしたの?ステータスの数値的なやつ?
 まぁいいや。適当に強いって思っとこ。

 つーか、結構レベル上がったなぁ。
 魔物は、たしか12匹くらいしか倒してなかったはずなんだけどな。
 多分、経験値がすっげぇ上昇してんだろ。

 あ、ついでにこいつらハク達も見るか。“鑑定”


 ………結果だけいうと、変わってなかった。……まぁ当たり前か、何もしてねぇんだから。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 やることがなくなり、スマホを適当に弄っていると、朝の丁度7:00頃に──

「おはようございます、旦那様。朝でございます、起きていらっしゃいますか。」

 ──執事のセバスチャンがやってきた。
 セバスチャンは奴隷達を寮へ案内させる時に創造したまま、外に出している。

 ………ん?創造……生物……。
 あっ、ルナ馬車馬の事忘れてた。
 ……あとで、ルナも外に出しておくか。ルナ用の小屋…家を作っといて。


 っと、執事に返事しとかねぇとな。

「ああ。セバス、起きてるぞ。扉は開いてるから、入っていいぞ」

 俺がそういうと、セバスは扉を開き「失礼します。」と言い入ってきた。

 あと、俺はセバスチャンのことをセバスと呼んでいる。よくあるじゃん?セバスチャンをセバスって略すやつ。

「で、要件はなんだ?」

 まぁ、時間的に朝食だろうな。

「朝食の方はいかがなされますか?」

 このいかがなされますか?とは、どこで?や食べますか?という意味を込めている。
 ……正直、俺は執事とかよくわからんからそんな感じだろう。と、適当に思っている。

「んー、……食堂で頂くとする。シェフには美味いものを期待している。と、伝えてくれ。」

「承知しました。では、そのように伝えておきます。それでは。」

「ん。」
 執事は扉から出た後、こちらに礼をして、扉を閉めた。


 さーてと、飯になるし2人起こすか。
 2人は揺すってもなかなか起きない事を知っている。

 8日前、そう。丁度俺が奴隷を買った次の日、俺が先に起き7:00すぎに2人を起こそうとして、揺すっても全く起きる気配がなかった。叩いたり、抓ったり、くすぐったりしても起きる気配がなかった。

 そこで、俺は異能を持っていて女神の祝福を受けられなかった小説を思い出し、頭に直接言えばいいと思った。
 結果的には成功だった。そう、こんな感じに。

《ハク!ライム!起きろ!》

「ピャッ!」「ニュルェボァス!」

 俺がそう言うと、ハクとライムは飛び起きた。
 ……ハク、その叫び声なんだ?

「ま、ますたぁ、それやめませんかぁ。」
「寝ている時に叫ばれると、吃驚するのじゃぁ。」

「いやー。だって、お前ら揺すっても起きねぇんだもん。」

「うっ。」「くっ。」
 事実をいうと、2人は言葉を詰まらせた。(←意味あってるっけ?)

「さて。それよりそろそろ朝食だぞ。それまで適当にスマホでもやってな。」

「「……了解ですなのじゃ。」」

 あ、少し拗ねてる。可愛い。
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