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第35話 二つ名。

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第35話 二つ名。


 俺は馬車を亜空間に入れたあと、部屋に戻ってギルドに向かった。
※ハクとライムは時空間の中のルナと戯れている。


 一応、ギルマスとかに王都に向かうこと伝えとくかな。


~冒険者ギルド リーフス支部~

 ふむ。やはりこの時間帯は人が少ないな。
 えーと。まずはギルマスを呼ぶか。
 いつもの如く威力を落とした威圧をする。

 すると。

 バタバタ。バンッ
「ゼロッ!俺を呼ぶ時、いつも威圧をするのはやめろっ!心臓に悪いんだよっ!」

「おぉー。今日はいつもより速いな。」

「ったく。お前がいつも威圧をするせいで威圧耐性がLv8に上がったぞ!」

「おぅ。良かったじゃねぇか。」

「よかねぇよ!はぁ。今日はどうしたんだ?」

「あっ。俺、王都に行くからその報告。」

「本当に急なやつだな!ってか、お前王都に行くのか。
あ。じゃあ、ついでにこの手紙を王都の冒険者ギルドのギルマスに渡してくれねぇか?」
 と、いいながら胸のポケットから手紙を出した。

「あ?別にいいぞ。手紙くらいなら荷物にもならないし。」
 俺は手紙を受け取り亜空間の中に入れた。

「そうか。ありがとうな。
 あっ。話変わるけどな。お前の2つ名が決まったぞ。」

 2つ名?
「なんだそれ?」

「あー。例えば《魔導王》とか《剣神》みたいな感じのやつだ。Sランクになると勝手につけられるやつだな。」

 へー。そんなのあんだ。俺のはなんだ?
「そうか。俺のはなんなんだ?」

「くく。お前にぴったりの2つ名だよ。ゼロ。お前の二つ名は

 《奔放者》だ。」

「はっ?奔放者?
 ………ああ!なるほど!たしかに俺にピッタリだな!」

「だろ!って、いいのかよ?!奔放者だぞ?自由な人とか勝手な人とかそんな感じだぞ?!いいのか!?」

「うん。別にいいよ。俺がいいって言ってるんだからいいんだよ。」

「ま、まぁ本人のお前がいいなら別にいいんだがな?本当にいいんだな?」

「ああ。」

「う、うーん。ならいいんだが。」

「よし!話すことはもうない!んじゃまたな!」

「お前はいつも急に行くnってもういねぇ!はぁ。」


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 俺は門を出て少し進んだところで時空間を開いてハク達を出した。

「んじゃ馬車を出すから少し離れてろ。」

「分かったのじゃ。」
「了解です。」
「ブルルゥ。」


 俺は3人が離れたのを確認して亜空間から万能馬車-Ver.ZERO(黒)を出した。


「おお!すごいのじゃ!すごくかっこいいのじゃ!」
「すごく大きいですねぇ。」
「ブルゥ」
 何故かルナが自慢げだ。


「あ。そういや、ルナ。この馬車引けるよな?」

「ブルゥ」首を縦に降った。
「んじゃお願いな。」

「ブルル。」また首を縦に降った。
「サンキュー。」


「よし。ハク、ライム。中に入るぞ。」

「楽しみなのじゃ!」
「楽しみです!」

 俺たちは馬車に入った。

 さて。2人に内装を紹介するかなっと。
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