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第20話 裏ステータス。

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第20話 裏ステータス。

「ただいまー。」
 俺は装備を作り終わったので部屋に戻ってきた。

「ぬ?装備を作るのではなかったのか?」

「ん?いや、作ったぞ?3日くらい過ぎたけど。」

「む?入って、5秒ほどしか経ってないではないか。いや、しかし服装は変わってるし。」

 ん?ああ、その事か。
「ああ、それは空間内の経過時間を早めたからな。」

「む?主はそのようなことが出来るのか?」

「ああ。…んで、ほい。これお前の装備な。」
 と、いい、さっき作った神覇王の白装備1式を渡した。

「ありがとうなのじゃ。」

 ハクが目の前・・・で、服を着替える。だが、俺は黙って見ていた。

(ふむ。やはり、精神が上がったことで理性も抑えられるようになっていたか。
 昨日のやつはハクが見えないからとも思ったが、目の前で着替えられても、興奮はするものの、理性が保てているようだな。
 っと、着替え終わったな。)

「どうだ?着心地は?」
 と、俺が聞くと、ハクはプルプルしていた。

(あれ?もしかして、ずっと見られててはずかしかったn「なんじゃ!この着心地は!」あ、そっちか。)

「主!この装備の素材は何を使っているのじゃ?!なんか、体の温度が丁度よくなるし、大きさが勝手に我に合うのじゃが!あと、この装備着た瞬間少し見た目変わるのじゃ!なにより!触り心地が最高なのじゃ!」

 うわー。なんかすげー事になってる。

「えーとな、素材はこれだ。」

 と、言って、ゼロマテリアルを取り出した。

「・・・」

 ?どうしたんだ?ハクのやつ。これを取り出しただけで、なんか、口をぱくぱくしてるし。鯉かなにかのモノマネかな?

「どうしたんだ?ハク。」

「…あ、主よ、それは、なんなのじゃ?」

 ん?
「これか?なんか、さっきの空間でオリハルコンやらミスリルやらを混ぜ合わせてできたゼロマテリアルってものだけど?」

「主よ、それは、神の、物質、じゃよな?」

 お、よく気づいたな。
「そうだぞ。ちなみにその服と今俺が着てるやつも、全てがこれから出来てるぞ?」

「あ、主よ、とにかくそれ、閉まってくれ。」

 ん?どうしてだ?まぁいいか。

「りょーかい。」

 俺はゼロマテリアルをアイテムボックスに入れた。

「主よ、あれは絶対に人前に出してはいかん。我は神龍という、神に乗ずるものだったから平気だったが、普通の人が見たら精神を狂わすぞ。
 この服とかは、なにかで、制御されてるみたいだから平気だが、あの物質だけは見せてはならぬ。よいな。」

「あ、ああ。」
 えー。あれそんなにやばい物質なのかよ。俺も、神人だから平気だったんだろうけど、周りには見せないようにしないとな。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 俺は鏡の前で自分の容姿を見ていた。

 うーん。結構イケメンだよな?
 …だけど、なんか違うんだよなぁ。オーラっていうか、なんていうか。
 …ステータスに魅力値があったら上げるのに。そういうステータス無いかな?

『マスター。魅力値などは、裏ステータスにございます。』

 っ!?ってヘルプか。

 …いや、今は全知か。まぁ、それはいいとして。

 裏ステータスってなんだ?

『裏ステータスとは、簡単に言えば、普通のステータスに表示されない他のメーターです。
 普通の人は古文書などを解読し、裏ステータスの見方をしらべます。
 ですが、マスターの場合は裏ステータスを見たいと思えばすぐに見られます。』

 うん。いつものだね。んじゃ、
 (裏ステータス表示。)

名前 ゼロ(黒金 陽太)
誕生 5月15日
種族変化 人族→超越者→神人族
戦闘スタイル 万能型

裏ステータス
持久力 5000
魅力 800
速さ 6000
器用 5000
カリスマ 3500
容姿
《身長:180cm 
右目:青 
左目:青 
声音:やや低い 
肌:白
髪:白 》

 おおー!色々あるな!
 んじゃ、いつもの(ステータス操作)。

 そして、出来たのがこちら


名前 ゼロ(黒金 陽太)

~略~

裏ステータス
持久力 ∞
魅力 9,999,999,999
速さ 9,999,999,999
器用9,999,999,999
カリスマ9,999,999,999
容姿
《身長:180cm 
右目:青/魔法威力上昇
左目:金/物理威力上昇
声音:やや低い
肌:白
髪:白銀 》

 …説明をしよう。
 まず、持久力。これはMAXっていくつだ?と思って∞ってやってみたら出来た。疲れないってことかな?
 次に魅力~カリスマ。これは、全部∞にしたけど、勝手にこうなった。多分、これが限界なんだと思う。
 最後に容姿について。中二病が蘇った。ただそれだけだ。

 うん。また、やりすぎた。


 それはいいとして、今の俺の格好、鏡で見たけど、めっちゃかっこいい!
 あ、ハクがこっち見て驚いてる。…少し、顔が赤い?

「あ、主よ。目の色と髪の色が少々変わってるのじゃ!」

「ん?ああ、変えたんだよ。」

「変えられるのか?」

「ああ。」

「やっぱり主は凄いのじゃ!」

うん。何?この子。可愛い。抱きしめてあげたい。


 閑話休題。

「眠いし、もう寝るぞ。」

「っ!わ、分かったのじゃ。」

 俺は装備を作ったり、ステータス変えたりしたが肉体的には疲れてなかった。だが、精神的に疲れたので、早々に寝た。
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