35 / 38
五章 旅、時々…
5-2 とある日の出来事
しおりを挟む
【とある貧しい村の村長より】
とりっくおあとりーと?でございましたかな?
ええ、あれはとても良いおまじないでございますな。
寝室から動けなくなり村長としての責務を果たせなくなっていた私を救ったおまじないでございます。
領主様が代替わりし、増税を求めてきた為、今までの蓄えを切り崩して税を納めていたが、日に日に大きくなる要求に耐え切れなくなり、村人の負担も大きくなり、どうにかしようと思って動いていたが、ワシも病気に侵され倒れてしまった。
悪いものは悪いものを呼ぶと言うが、その言葉の通り、気が付けば村には活気がなくなり、道端で倒れるものが出てしまうようになってしまい八方ふさがりに。
このままではあと少しで村人そろって餓死する未来が待っていると思っていた昨今、一組の冒険者が私に面会を求めて来た。
数人の冒険者の中、20代の若い女性魔導士が私の枕元に話を聞きに来てくれたため、寝室から失礼ではあるがと現状の話をしたところ、徐々に顔が険しくなり、「絶対になんとかしてみせますから」と話が終わると共に頭を深く下げ、私と孫の元を去って行ったのだ。
とても丁寧で物腰の柔らかい出来たお嬢さんだったが、まだ若いのであろう。この村の状況は一日二日でとても変えられるものではない。現況である領主をどうにかするだけでも大事であるし、この村の食料事情もかなり悪いため、数日中にはワシを含めた村人のほとんどが餓死し、この村は廃村への道をたどるのは間違いないと思っていた。
しかし、次の日。
あれはいったい何だったんだろうか。
気が付けば脅され運ばれ食べさせられ治療され。我々はとても暖かい場所でそれに負けないくらい暖かい人達に囲まれながら生きる事が出来ているのです。
この世に神などおらぬと思っていたが、少なくとも我々を見てくれていた方はいらっしゃったようだ。
とても変わった集団を率いた、トンガリ帽子で良くおしゃべりをなさる。元気で明るい女神さまが。
【牢屋にいる魔術師より】
「とりっくおあとりーと」
何言ってんだコイツって思っただろ?
おう、俺もそう思ってる。
俺らの村をボロボロにした領主に一泡吹かせてやろうと、闇市で買った魔物を操る杖を使って領主を襲撃したけど、正義感あふれる冒険者たちに邪魔され、牢屋に閉じ込められたんだ。
魔物を操り人を襲うという禁忌を犯し、即死刑を覚悟していたが、何故か生きながらえている。牢番達の会話を盗み聞き出来た限りでは、どうやら侯爵の立場の人間が俺の死刑に待ったをかけているらしい。道理で俺への対応がどこかおっかなびっくりだと思ったぜ。
ただ、俺にはそんな大きなツテは無いし、侯爵という立場の人間を脅せるような大きなネタもない。そんな価値のない俺をなんで生かしているのか?と思いながら、じめじめした牢の中でじっとしていたら、数日で「出ろ!」との事。
あ、こりゃ、俺の人生終わったな。と思いながら、久しぶりに見る日の光をまぶしく思っていると、目の前から小さな影が現れ俺を押し倒したんだ。
「はっ?!な、なんでお前が!」
「バカッ!ばかばかばかばかばかばかばかばか!!!!!!」
そう言いながら俺に抱き着き、か弱い手で俺の胸を叩き続ける女を見て、もう二度と会えないと思っていた恋人との再会に戸惑いを感じてしまった俺。
俺は夢を見ているのか?それとも気が付かないうちに気がふれてしまったのか?と思っていたら。彼女に思いっきり頬を平手打ちされ、ようやくこれが現実の事だとわかったんだ。
そう思った瞬間。急に彼女が愛おしくなり、思わずギュッと抱きしめてしまっていたら、後ろから「コホン」とわざとらしい咳払いが聞こえ、それに気が付いたら彼女は俺を突き飛ばし顔を真っ赤にしているんだ。
改めて咳払いの主の方に目を向けると、そこにはトンガリ帽子を被り、カボチャの仮面をかぶった若い女性の姿。
俺の目の錯覚か?と思ったんだが、彼女からこの方が俺に力を貸してくれ、今回牢屋から出れるようにしてくれた事を聞き、俺にとってありえない状況になっていることに対し呆然としていたら、目の前のカボチャ仮面はこういったのさ。
「とりっくおあとりーと」
ってな。
なんのことだかさっぱりだったので呆然としていると、カボチャ仮面は「ただ言いたいだけよ」とため息をつき、改めて今回俺がここから出れた経緯を教えてくれたんだ。
1:魔物を操る杖は現在製造自体禁止されているモノだが、とある商人と貴族が金目当てに作成した事が判明した。
2:性能を試すため闇市に流したところ、俺が誤って(?)購入したため、陰から監視していた。
3:その経緯から、俺は商人と貴族に巻き込まれた者という判断がされた(何故?)
4:俺は魔物に命令出来てしまったものの、死者は出していない。けが人も軽症の為、軽い刑で済んだ(何故?)
5:だが、魔物を操った事実があることから、社会奉仕活動を一年間監視付きで行う事が決まった。
社会奉仕活動はとある地域にて、子供に読み書きを教える事、地域の清掃。監視員は現地の村長であることが決まり、本日釈放が決まったという事だった。
あまりに俺に対し寛大過ぎる処置に、唖然としてると、目の前のカボチャは言うんだよ。
「アンタはお菓子をくれないから、イタズラしただけ。アンタの人生を大きく変えたから、あとはあちらで一生懸命役目を果たしなさい。子供や、泣かせた彼女さんに希望や夢を与えなさい。さらに自分の幸せも掴みなさい。これは貴方を変えた私の命令よ!わかった?」
そう言うと近くにいた兵士に言葉をかけ、手を振り去っていったんだ。
その兵士に誘導されるまま、馬車に揺られた先に見えたのは、見知らぬ土地で元気に働く懐かしい人達。
頬をつねったが痛い。
嘘じゃないんだな。
いつの間にか頬を伝っていた涙を感じ、はじめて自分が泣いている事に気がついた俺は、照れ隠しが下手くそなあの女がいた方向に向けて大声で言ったんだ。
「本当にありがとうございました!俺、精一杯やります!生きます!そして、周りのやつらを幸せにします!」
ってな。
ただよ…
ひとつだけ言っていいか?
とりっくおあとりーと ってなんじゃ?
とりっくおあとりーと?でございましたかな?
ええ、あれはとても良いおまじないでございますな。
寝室から動けなくなり村長としての責務を果たせなくなっていた私を救ったおまじないでございます。
領主様が代替わりし、増税を求めてきた為、今までの蓄えを切り崩して税を納めていたが、日に日に大きくなる要求に耐え切れなくなり、村人の負担も大きくなり、どうにかしようと思って動いていたが、ワシも病気に侵され倒れてしまった。
悪いものは悪いものを呼ぶと言うが、その言葉の通り、気が付けば村には活気がなくなり、道端で倒れるものが出てしまうようになってしまい八方ふさがりに。
このままではあと少しで村人そろって餓死する未来が待っていると思っていた昨今、一組の冒険者が私に面会を求めて来た。
数人の冒険者の中、20代の若い女性魔導士が私の枕元に話を聞きに来てくれたため、寝室から失礼ではあるがと現状の話をしたところ、徐々に顔が険しくなり、「絶対になんとかしてみせますから」と話が終わると共に頭を深く下げ、私と孫の元を去って行ったのだ。
とても丁寧で物腰の柔らかい出来たお嬢さんだったが、まだ若いのであろう。この村の状況は一日二日でとても変えられるものではない。現況である領主をどうにかするだけでも大事であるし、この村の食料事情もかなり悪いため、数日中にはワシを含めた村人のほとんどが餓死し、この村は廃村への道をたどるのは間違いないと思っていた。
しかし、次の日。
あれはいったい何だったんだろうか。
気が付けば脅され運ばれ食べさせられ治療され。我々はとても暖かい場所でそれに負けないくらい暖かい人達に囲まれながら生きる事が出来ているのです。
この世に神などおらぬと思っていたが、少なくとも我々を見てくれていた方はいらっしゃったようだ。
とても変わった集団を率いた、トンガリ帽子で良くおしゃべりをなさる。元気で明るい女神さまが。
【牢屋にいる魔術師より】
「とりっくおあとりーと」
何言ってんだコイツって思っただろ?
おう、俺もそう思ってる。
俺らの村をボロボロにした領主に一泡吹かせてやろうと、闇市で買った魔物を操る杖を使って領主を襲撃したけど、正義感あふれる冒険者たちに邪魔され、牢屋に閉じ込められたんだ。
魔物を操り人を襲うという禁忌を犯し、即死刑を覚悟していたが、何故か生きながらえている。牢番達の会話を盗み聞き出来た限りでは、どうやら侯爵の立場の人間が俺の死刑に待ったをかけているらしい。道理で俺への対応がどこかおっかなびっくりだと思ったぜ。
ただ、俺にはそんな大きなツテは無いし、侯爵という立場の人間を脅せるような大きなネタもない。そんな価値のない俺をなんで生かしているのか?と思いながら、じめじめした牢の中でじっとしていたら、数日で「出ろ!」との事。
あ、こりゃ、俺の人生終わったな。と思いながら、久しぶりに見る日の光をまぶしく思っていると、目の前から小さな影が現れ俺を押し倒したんだ。
「はっ?!な、なんでお前が!」
「バカッ!ばかばかばかばかばかばかばかばか!!!!!!」
そう言いながら俺に抱き着き、か弱い手で俺の胸を叩き続ける女を見て、もう二度と会えないと思っていた恋人との再会に戸惑いを感じてしまった俺。
俺は夢を見ているのか?それとも気が付かないうちに気がふれてしまったのか?と思っていたら。彼女に思いっきり頬を平手打ちされ、ようやくこれが現実の事だとわかったんだ。
そう思った瞬間。急に彼女が愛おしくなり、思わずギュッと抱きしめてしまっていたら、後ろから「コホン」とわざとらしい咳払いが聞こえ、それに気が付いたら彼女は俺を突き飛ばし顔を真っ赤にしているんだ。
改めて咳払いの主の方に目を向けると、そこにはトンガリ帽子を被り、カボチャの仮面をかぶった若い女性の姿。
俺の目の錯覚か?と思ったんだが、彼女からこの方が俺に力を貸してくれ、今回牢屋から出れるようにしてくれた事を聞き、俺にとってありえない状況になっていることに対し呆然としていたら、目の前のカボチャ仮面はこういったのさ。
「とりっくおあとりーと」
ってな。
なんのことだかさっぱりだったので呆然としていると、カボチャ仮面は「ただ言いたいだけよ」とため息をつき、改めて今回俺がここから出れた経緯を教えてくれたんだ。
1:魔物を操る杖は現在製造自体禁止されているモノだが、とある商人と貴族が金目当てに作成した事が判明した。
2:性能を試すため闇市に流したところ、俺が誤って(?)購入したため、陰から監視していた。
3:その経緯から、俺は商人と貴族に巻き込まれた者という判断がされた(何故?)
4:俺は魔物に命令出来てしまったものの、死者は出していない。けが人も軽症の為、軽い刑で済んだ(何故?)
5:だが、魔物を操った事実があることから、社会奉仕活動を一年間監視付きで行う事が決まった。
社会奉仕活動はとある地域にて、子供に読み書きを教える事、地域の清掃。監視員は現地の村長であることが決まり、本日釈放が決まったという事だった。
あまりに俺に対し寛大過ぎる処置に、唖然としてると、目の前のカボチャは言うんだよ。
「アンタはお菓子をくれないから、イタズラしただけ。アンタの人生を大きく変えたから、あとはあちらで一生懸命役目を果たしなさい。子供や、泣かせた彼女さんに希望や夢を与えなさい。さらに自分の幸せも掴みなさい。これは貴方を変えた私の命令よ!わかった?」
そう言うと近くにいた兵士に言葉をかけ、手を振り去っていったんだ。
その兵士に誘導されるまま、馬車に揺られた先に見えたのは、見知らぬ土地で元気に働く懐かしい人達。
頬をつねったが痛い。
嘘じゃないんだな。
いつの間にか頬を伝っていた涙を感じ、はじめて自分が泣いている事に気がついた俺は、照れ隠しが下手くそなあの女がいた方向に向けて大声で言ったんだ。
「本当にありがとうございました!俺、精一杯やります!生きます!そして、周りのやつらを幸せにします!」
ってな。
ただよ…
ひとつだけ言っていいか?
とりっくおあとりーと ってなんじゃ?
0
お気に入りに追加
121
あなたにおすすめの小説
追放されし老学園長の若返り再教育譚 ~元学園長ですが一生徒として自分が創立した魔法学園に入学します~
カイシャイン36
ファンタジー
「――というわけで、ニコライ=ヴァンレッド学園長の更迭が決まりました」
平民も貴族も平等に学べる学び舎を目指し魔法学園を運営していたニコライは貴族派の教頭バルザックの策略で学園長の座を追放されてしまう。
「やれやれ、学園長の仕事は君が思う以上に大変だぞ……お手並み拝見といこうかバルザック君」
そんな追放されたニコライの元に魔女オードリーから若返りの薬を開発したと連絡が入る。
「旦那ぁ、この薬を飲んで自分が創立した学校に入学するのもオツなもんですぜ」
「ふむ、生徒の目線で学校を見るのも一つの勉強かもな」
学生として内側からバルザックを牽制しようとしたニコライは試しにその薬を飲んで昏睡してしまう。
目覚めた時には全盛期である十代の体を取り戻していたニコライ。
だがしかし、その代償はあまりに大きく、なんと三年の月日が流れていた。
「すいません、ニコライさんの魔法抵抗力が高すぎて効くまで時間がかかりました」
「何してくれてんのぉオードリーくんっ!?」
「でも全盛期の力は取り戻せたじゃないですかぁ……それに、やっぱりイケメンだったんですねぇ」
「あぁ、ありがとう――じゃない! 取り戻せたとてなのだよ!」
三年の月日が流れ、魔法学園はすっかり貴族偏重になってしまい、バルザックのせいで学園評判はがた落ち。貴族の卒業生は無能で使えないとタブロイド誌で叩かれている始末。
「なんとかせねば……あいつ経営音痴かバルザック君!」
失った信頼を取り戻すべく、急ぎ平民として入学試験を受けるニコライ改め少年ニコは入学試験で活躍し「ニコライ元学園長の再来」と噂になる。
「本人なのだが……まぁ言っても信じてはもらえんか」
高慢な貴族上級生を「わからせ」たり、授業では「素人質問で恐縮ですが」と悪徳教師を知識で「わからせ」、さらにはニコライのファンガールである鬼教官に正体がバレかけたりと大わらわ。
これは悪徳貴族から学園を取り戻すべく、「賢者」と呼ばれし元学園長が一般生徒として生徒に教師に貴族連中に再教育していく物語――
何度も死に戻りで助けてあげたのに、全く気付かない姉にパーティーを追い出された 〜いろいろ勘違いしていますけど、後悔した時にはもう手遅れです〜
超高校級の小説家
ファンタジー
武門で名を馳せるシリウス男爵家の四女クロエ・シリウスは妾腹の子としてプロキオン公国で生まれました。
クロエが生まれた時にクロエの母はシリウス男爵家を追い出され、シリウス男爵のわずかな支援と母の稼ぎを頼りに母子二人で静かに暮らしていました。
しかし、クロエが12歳の時に母が亡くなり、生前の母の頼みでクロエはシリウス男爵家に引き取られることになりました。
クロエは正妻と三人の姉から酷い嫌がらせを受けますが、行き場のないクロエは使用人同然の生活を受け入れます。
クロエが15歳になった時、転機が訪れます。
プロキオン大公国で最近見つかった地下迷宮から降りかかった呪いで、公子が深い眠りに落ちて目覚めなくなってしまいました。
焦ったプロキオン大公は領地の貴族にお触れを出したのです。
『迷宮の謎を解き明かし公子を救った者には、莫大な謝礼と令嬢に公子との婚約を約束する』
そこそこの戦闘の素質があるクロエの三人の姉もクロエを巻き込んで手探りで迷宮の探索を始めました。
最初はなかなか上手くいきませんでしたが、根気よく探索を続けるうちにクロエ達は次第に頭角を現し始め、迷宮の到達階層1位のパーティーにまで上り詰めました。
しかし、三人の姉はその日のうちにクロエをパーティーから追い出したのです。
自分達の成功が、クロエに発現したとんでもないユニークスキルのおかげだとは知りもせずに。
無能と呼ばれた魔術師の成り上がり!!
春夏秋冬 暦
ファンタジー
主人公である佐藤光は普通の高校生だった。しかし、ある日突然クラスメイトとともに異世界に召喚されてしまう。その世界は職業やスキルで強さが決まっていた。クラスメイトたちは、《勇者》や《賢者》などのなか佐藤は初級職である《魔術師》だった。しかも、スキルもひとつしかなく周りから《無能》と言われた。しかし、そのたったひとつのスキルには、秘密があって…鬼になってしまったり、お姫様にお兄ちゃんと呼ばれたり、ドキドキハラハラな展開が待っている!?
加護を疑われ婚約破棄された後、帝国皇子の契約妃になって隣国を豊かに立て直しました
黎
ファンタジー
幼い頃、神獣ヴァレンの加護を期待され、ロザリアは王家に買い取られて王子の婚約者となった。しかし、侍女を取り上げられ、将来の王妃だからと都合よく仕事を押し付けられ、一方で、公爵令嬢があたかも王子の婚約者であるかのように振る舞う。そんな風に冷遇されながらも、ロザリアはヴァレンと共にたくましく生き続けてきた。
そんな中、王子がロザリアに「君との婚約では神獣の加護を感じたことがない。公爵令嬢が加護を持つと判明したし、彼女と結婚する」と婚約破棄をつきつける。
家も職も金も失ったロザリアは、偶然出会った帝国皇子ラウレンツに雇われることになる。元皇妃の暴政で荒廃した帝国を立て直そうとする彼の契約妃となったロザリアは、ヴァレンの力と自身の知恵と経験を駆使し、帝国を豊かに復興させていき、帝国とラウレンツの心に希望を灯す存在となっていく。
*短編に続きをとのお声をたくさんいただき、始めることになりました。引き続きよろしくお願いします。
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
転生テイマー、異世界生活を楽しむ
さっちさん
ファンタジー
題名変更しました。
内容がどんどんかけ離れていくので…
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
ありきたりな転生ものの予定です。
主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。
一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。
まっ、なんとかなるっしょ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる