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四章 そうだ、嫌がらせにいこう!
4-5 夢でしょ!夢じゃないの?・・・
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「はい!キミはもっとパートナーをしっかり支えてあげて!パートナーをリードするのは貴方の役割なの!もっとぐっと体を寄せて相手を感じて!照れなんか後回しよ!ここを戦場だと思ってしっかり自分を出していきましょうね!」
・・・・
あの・・・
なんで僕は踊っているんでしょうか?
ギルドから帰って来たらね、ばあちゃんが明日から10日ほどお休みとれないかしら?なんて言ってきたから、エリニャと相談して大丈夫って言ったら、僕とエリニャをぐいぐい魔法陣に引っ張って言ったんだよね。
で、ついた先はピカピカに磨かれた木の床がまぶしく、とっても広くてきれいな空間。
そこで熱心に踊っている男の人と女の人がこっちを見てびっくりしてたんだけど、ばあちゃんの顔を見て、とても綺麗な姿勢で挨拶をしてくれたんだ。
あまりに綺麗な挨拶だったから、思わず見とれちゃって、慌てて挨拶をかえしたんだけど、その様子がおかしかったのか?目の前の綺麗な人はふふふと笑いながら手を差し伸べて来たんだ。
「エンゲリス様お待ちしていました。こちらが噂のお二人でいらっしゃいますね」
「うんそうなの、で、早速で申し訳ないんだけど、社交界で通用するくらいのダンス、この子達に教えてもらえないかしら?運動神経とガッツはあるからガンガンしごいちゃって☆」
そう言うばあちゃんに喜んで!と返事をした二人に、よろしくね~と手を振り去って行くばあちゃん。
そんなばあちゃんをぼけーっと見て、エリニャと顔を合わせてなんだかよくわからないなぁ~って言ってたらね、目の前のお二人が僕たちの体を触りに来たんだ。
「(ぺたぺた)うん、この子とっても柔らかい筋肉してるわね。(もみもみ)冒険者だって聞いたからもっとがっちりした子だと思ってたけど、ダンスにも十分対応できる運動能力はあるんじゃない?」
「(もみもみ)こっちの女の子も思った以上に筋肉はあるわね☆(ぺたぺた)やっぱり冒険者ってだけの事はあるわ!これはしごきがいがあるわね!とっても楽しみよ!」
そう言いながらテンション上がりっぱなしのお二人に、ついつい聞きそびれてしまった事を聞いてみたんだ。
「あの・・・すいません。僕たちはいったい何をすれば良いのでしょか?ばあちゃんからは何も聞かされないままこちらに来てしまったので、正直戸惑ってるんです。お二方の事もよくわかっていないんです。すいません。」
「あ、そうなの?まぁ~エンゲリス様の事だからそんな事もあるわね!そういうところがまた可愛いんだけど☆」
「えっとね、エンゲリス様から、9日後に行われる社交界に向けて、お二人にマナーやダンスを教えて欲しいって頼まれてるんだけど聞いてないの?」
そう言う二人に僕の頭は真っ白になってしまったんだ。
だって、僕はただの平民の子。
貴族様達が交流する社交界なんて別次元の世界の話だと思ってたし、僕には一生縁がないと思ってたから、ホントどうしようかって思ってたらね、隣にいたエリニャがぽそっとつぶやいたんだ。
「社交界でダンス・・・夢でしょ!夢じゃないの?・・・」
そんな様子を見てたらね、エリニャが恥ずかしそうに僕に向かって話してきたんだ。
「えっとね、私、元貴族だったでしょ?でも能力のせいで貴族扱いされなかったから、今まで社交界なんて出れなかったの。社交界はどうでもいいやって思ってたんだけど、お姉さまたちが話していた、王子様とお姫様が舞踏会の真ん中で優雅に踊る様子を聞いて、とってもあこがれていたの」
「エンゲリス様に助けてもらって、キミと一緒に冒険者になってから、そんな事すっかり忘れちゃってたんだけど・・・私も女の子なのかな?ダンスって聞いたらとってもワクワクしちゃって・・・」
そんなエリニャの様子を見て、僕は気を取り直して言ったんだ。
「そっか!じゃあ丁度良かったね!ばあちゃんが何考えてるかわからないけど、エリニャがあこがれてたものが目の前にあるんだったら、僕は喜んで協力するよ!」
「えっ?いいの?キミ、こう言うのあまり好きじゃないって思ってたから…」
そんな事を言いながらもソワソワしているエリニャがとっても可愛くて、僕は恥かいても良いからエリニャには楽しい思いをして欲しいなって心の中で思ったんだ。
で、ね、
エリニャ。
なんでそんなに僕にくっついているのかな?
「だってキミは私のパートナーでしょ?もっと体を密接させて、もっと君のリードを感じたいの ダ メ?」
そんな事を言いながら、僕の顔を見ながらにやにやするの本当にやめてほしいなぁ・・・
だって、僕だって男だよ。
そんな事されたら・・・勘違いしちゃうじゃんかよ・・・
・・・・
あの・・・
なんで僕は踊っているんでしょうか?
ギルドから帰って来たらね、ばあちゃんが明日から10日ほどお休みとれないかしら?なんて言ってきたから、エリニャと相談して大丈夫って言ったら、僕とエリニャをぐいぐい魔法陣に引っ張って言ったんだよね。
で、ついた先はピカピカに磨かれた木の床がまぶしく、とっても広くてきれいな空間。
そこで熱心に踊っている男の人と女の人がこっちを見てびっくりしてたんだけど、ばあちゃんの顔を見て、とても綺麗な姿勢で挨拶をしてくれたんだ。
あまりに綺麗な挨拶だったから、思わず見とれちゃって、慌てて挨拶をかえしたんだけど、その様子がおかしかったのか?目の前の綺麗な人はふふふと笑いながら手を差し伸べて来たんだ。
「エンゲリス様お待ちしていました。こちらが噂のお二人でいらっしゃいますね」
「うんそうなの、で、早速で申し訳ないんだけど、社交界で通用するくらいのダンス、この子達に教えてもらえないかしら?運動神経とガッツはあるからガンガンしごいちゃって☆」
そう言うばあちゃんに喜んで!と返事をした二人に、よろしくね~と手を振り去って行くばあちゃん。
そんなばあちゃんをぼけーっと見て、エリニャと顔を合わせてなんだかよくわからないなぁ~って言ってたらね、目の前のお二人が僕たちの体を触りに来たんだ。
「(ぺたぺた)うん、この子とっても柔らかい筋肉してるわね。(もみもみ)冒険者だって聞いたからもっとがっちりした子だと思ってたけど、ダンスにも十分対応できる運動能力はあるんじゃない?」
「(もみもみ)こっちの女の子も思った以上に筋肉はあるわね☆(ぺたぺた)やっぱり冒険者ってだけの事はあるわ!これはしごきがいがあるわね!とっても楽しみよ!」
そう言いながらテンション上がりっぱなしのお二人に、ついつい聞きそびれてしまった事を聞いてみたんだ。
「あの・・・すいません。僕たちはいったい何をすれば良いのでしょか?ばあちゃんからは何も聞かされないままこちらに来てしまったので、正直戸惑ってるんです。お二方の事もよくわかっていないんです。すいません。」
「あ、そうなの?まぁ~エンゲリス様の事だからそんな事もあるわね!そういうところがまた可愛いんだけど☆」
「えっとね、エンゲリス様から、9日後に行われる社交界に向けて、お二人にマナーやダンスを教えて欲しいって頼まれてるんだけど聞いてないの?」
そう言う二人に僕の頭は真っ白になってしまったんだ。
だって、僕はただの平民の子。
貴族様達が交流する社交界なんて別次元の世界の話だと思ってたし、僕には一生縁がないと思ってたから、ホントどうしようかって思ってたらね、隣にいたエリニャがぽそっとつぶやいたんだ。
「社交界でダンス・・・夢でしょ!夢じゃないの?・・・」
そんな様子を見てたらね、エリニャが恥ずかしそうに僕に向かって話してきたんだ。
「えっとね、私、元貴族だったでしょ?でも能力のせいで貴族扱いされなかったから、今まで社交界なんて出れなかったの。社交界はどうでもいいやって思ってたんだけど、お姉さまたちが話していた、王子様とお姫様が舞踏会の真ん中で優雅に踊る様子を聞いて、とってもあこがれていたの」
「エンゲリス様に助けてもらって、キミと一緒に冒険者になってから、そんな事すっかり忘れちゃってたんだけど・・・私も女の子なのかな?ダンスって聞いたらとってもワクワクしちゃって・・・」
そんなエリニャの様子を見て、僕は気を取り直して言ったんだ。
「そっか!じゃあ丁度良かったね!ばあちゃんが何考えてるかわからないけど、エリニャがあこがれてたものが目の前にあるんだったら、僕は喜んで協力するよ!」
「えっ?いいの?キミ、こう言うのあまり好きじゃないって思ってたから…」
そんな事を言いながらもソワソワしているエリニャがとっても可愛くて、僕は恥かいても良いからエリニャには楽しい思いをして欲しいなって心の中で思ったんだ。
で、ね、
エリニャ。
なんでそんなに僕にくっついているのかな?
「だってキミは私のパートナーでしょ?もっと体を密接させて、もっと君のリードを感じたいの ダ メ?」
そんな事を言いながら、僕の顔を見ながらにやにやするの本当にやめてほしいなぁ・・・
だって、僕だって男だよ。
そんな事されたら・・・勘違いしちゃうじゃんかよ・・・
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