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三章 意外な出来事
3-8 「チャレンジ!」
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「エンゲリス様!本当に困ります!いつもいつも全部思いつきでやってるでしょ!管理するこっちの身にもなってくださいよ!」
そう言う若い会計士を目の前に、私はごめんねごめんね~と繰り返してるの。
無駄にお金があるから何でもチャレンジしちゃう私を唯一諌めてくれる若い子だから、とってもありがたいとは思ってるんだけど、せっかくのかわいい顔には怒りの青筋が浮かび、目の下にはくまが…本当に可愛そうに…って思ってたらね、お前のせいじゃ!って言わんばかりに睨まれちゃった☆
「土地転がし激しすぎ!仕入れ販売突発過ぎ!エンゲリス様はご自身でどれだけ資産をお持ちかご存じですか?」
「う~ん…少なくとも、リゾート地にある有料老人ホームに入って死ぬまでのんびりできるくらいはあるよね?」
「よね?…じゃないですよ!そんなちっぽけなお金で換算しないで下さいよ!少なくとも小国の年間の国家予算くらいはあるんですから、少しは自覚して下さいよ!ほっとくだけで入ってくるお金も腐るほどあるんですから!本当は何もしないでも悠々自適に暮らしていけるんですからね!それでも気がついたら次から次に資産増えてるんですもの!管理するのにいくら人数いても足りないですよ!!エンゲリス様は何がしたいんですか?!!」
そう青筋浮かばせて怒る子に「チャレンジ!」って笑顔で答えたら、何故かカクンと頭下げられちゃった☆
だって、怪我しちゃった旦那養うのにお店切り盛りしながら、いろんな人に助けてもらってたら、いろんなものが見えてきちゃったんだもの。
才能があっても、何かが足りなくて才能を発揮出来ない人。
いろいろ恵まれてても、本人の努力や才能が足りずダメにしてる人。
あとはそれが小さいか大きいか、形が違うだけ。それを良くするのにあとはそれらをどうするかを考えて実行する。トライ&エラーって奴を繰り返すだけよねって。
私は最初、まじないのお店からのスタートだったけど、勇者同行時に使ってた魔物よけを「勇者同行時に使用していたものと同じものです!魔女自作!効果抜群です!」ってPOP作って出したら行商の商人さん達の目にとまりに、試しにって買ってくれた方が効果抜群って噂を広めてくれたおかげで物凄い数が売れたの。
調子にのって、お隣のポーション屋さんと冒険者セットと名前を付けて魔除けとポーションのセットで販売したら、これも売れたのよ。
たまには勇者の名前も役に立つのね!なんて言ったら「エンゲリス様のおかげです」って言われて、はじめて私の商品価値ってものがわかってね・・・それからがもっと面白かったな。
女の子冒険者集めて商品を企画して、街の洋服屋さんや防具や武器屋さんたち巻き込んで女性冒険者専用の下着や小物を入れるバック、武器を収納するための収納具の軽量化や留め具に装飾を凝らして見るなど、いろいろな事をやって言ったらどんどん売れてね、協力してくれたみんなで喜んだものです。
目の前で青筋立てて怒ってる子は、そんな企画をバックアップしてくれた会計士さんのお孫さん。
去年その会計士さんから紹介されて、私のいろいろな事をお願いしてるんだけど、とにかくガッツがあって、何事にも正面から向かってくる姿勢が好きで、ついついこの子に甘えていろいろやっちゃうのよね。
だからね・・・
「私の無理な要望にも応えようと必死に頑張ってくれる、そんなアナタに会えて本当に良かったと思ってる。いつも本当に感謝しているわ。本当にありがとう。」
そう、真正面から誠心誠意お礼を言わせてもらったら、座ってた椅子からガタガタッっておっこっちゃって、な、なっ、なっ!!!!!って言葉にならない声をあげてるの。
そして、彼女が好きな手作りクッキーを用意してお茶入れたら、目を輝かせて頬張ってるのよ。それの様子を見るのも楽しくてここに来てるのは内緒の話なんだけど。
「エンゲリス様の美味しいクッキーを頂ける事だけで私が頑張れると思ったら大間違いですからね!私がエンゲリス様の資産を管理しないと、王都から怖い人が来てエンゲリス様が怖い目に合うから頑張ってるんですからね!」
そういうツンデレっていうのかしら?そんな彼女を目の前に、この子も孫みたいなものね、とホホホと笑っていたら、帳簿に書いてあるいろいろな事を指摘されちゃって、久しぶりに私も焦ったわ。
この子も日々成長しているんだって思ったら、嫌々だったけど、ここに来れて良かったのかも?と思った私。
う~ん・・・今日は帰れそうもなさそうね・・・
まごちゃん、エリニャちゃん・・・ごめんね・・・
そう言う若い会計士を目の前に、私はごめんねごめんね~と繰り返してるの。
無駄にお金があるから何でもチャレンジしちゃう私を唯一諌めてくれる若い子だから、とってもありがたいとは思ってるんだけど、せっかくのかわいい顔には怒りの青筋が浮かび、目の下にはくまが…本当に可愛そうに…って思ってたらね、お前のせいじゃ!って言わんばかりに睨まれちゃった☆
「土地転がし激しすぎ!仕入れ販売突発過ぎ!エンゲリス様はご自身でどれだけ資産をお持ちかご存じですか?」
「う~ん…少なくとも、リゾート地にある有料老人ホームに入って死ぬまでのんびりできるくらいはあるよね?」
「よね?…じゃないですよ!そんなちっぽけなお金で換算しないで下さいよ!少なくとも小国の年間の国家予算くらいはあるんですから、少しは自覚して下さいよ!ほっとくだけで入ってくるお金も腐るほどあるんですから!本当は何もしないでも悠々自適に暮らしていけるんですからね!それでも気がついたら次から次に資産増えてるんですもの!管理するのにいくら人数いても足りないですよ!!エンゲリス様は何がしたいんですか?!!」
そう青筋浮かばせて怒る子に「チャレンジ!」って笑顔で答えたら、何故かカクンと頭下げられちゃった☆
だって、怪我しちゃった旦那養うのにお店切り盛りしながら、いろんな人に助けてもらってたら、いろんなものが見えてきちゃったんだもの。
才能があっても、何かが足りなくて才能を発揮出来ない人。
いろいろ恵まれてても、本人の努力や才能が足りずダメにしてる人。
あとはそれが小さいか大きいか、形が違うだけ。それを良くするのにあとはそれらをどうするかを考えて実行する。トライ&エラーって奴を繰り返すだけよねって。
私は最初、まじないのお店からのスタートだったけど、勇者同行時に使ってた魔物よけを「勇者同行時に使用していたものと同じものです!魔女自作!効果抜群です!」ってPOP作って出したら行商の商人さん達の目にとまりに、試しにって買ってくれた方が効果抜群って噂を広めてくれたおかげで物凄い数が売れたの。
調子にのって、お隣のポーション屋さんと冒険者セットと名前を付けて魔除けとポーションのセットで販売したら、これも売れたのよ。
たまには勇者の名前も役に立つのね!なんて言ったら「エンゲリス様のおかげです」って言われて、はじめて私の商品価値ってものがわかってね・・・それからがもっと面白かったな。
女の子冒険者集めて商品を企画して、街の洋服屋さんや防具や武器屋さんたち巻き込んで女性冒険者専用の下着や小物を入れるバック、武器を収納するための収納具の軽量化や留め具に装飾を凝らして見るなど、いろいろな事をやって言ったらどんどん売れてね、協力してくれたみんなで喜んだものです。
目の前で青筋立てて怒ってる子は、そんな企画をバックアップしてくれた会計士さんのお孫さん。
去年その会計士さんから紹介されて、私のいろいろな事をお願いしてるんだけど、とにかくガッツがあって、何事にも正面から向かってくる姿勢が好きで、ついついこの子に甘えていろいろやっちゃうのよね。
だからね・・・
「私の無理な要望にも応えようと必死に頑張ってくれる、そんなアナタに会えて本当に良かったと思ってる。いつも本当に感謝しているわ。本当にありがとう。」
そう、真正面から誠心誠意お礼を言わせてもらったら、座ってた椅子からガタガタッっておっこっちゃって、な、なっ、なっ!!!!!って言葉にならない声をあげてるの。
そして、彼女が好きな手作りクッキーを用意してお茶入れたら、目を輝かせて頬張ってるのよ。それの様子を見るのも楽しくてここに来てるのは内緒の話なんだけど。
「エンゲリス様の美味しいクッキーを頂ける事だけで私が頑張れると思ったら大間違いですからね!私がエンゲリス様の資産を管理しないと、王都から怖い人が来てエンゲリス様が怖い目に合うから頑張ってるんですからね!」
そういうツンデレっていうのかしら?そんな彼女を目の前に、この子も孫みたいなものね、とホホホと笑っていたら、帳簿に書いてあるいろいろな事を指摘されちゃって、久しぶりに私も焦ったわ。
この子も日々成長しているんだって思ったら、嫌々だったけど、ここに来れて良かったのかも?と思った私。
う~ん・・・今日は帰れそうもなさそうね・・・
まごちゃん、エリニャちゃん・・・ごめんね・・・
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