126 / 128
外伝:メイド喫茶でバイトテロしたら異世界召喚されました。しかも死に戻り特典付きで。
第13話 伝言
しおりを挟む
王の手紙は近日中に王宮に来て欲しいという内容だった。
今回は何故か俺の他にもアオイ、エイミー、サクラも来るようにとの事だったが、どのような用事なのかは来てからのお楽しみだそうだ。
「どんな用件だろうな。」
「私達まで呼ばれるなんて何事かしら?」
「まさか……他国からの侵略!?」
サクラはやけに驚いたように発言する。
「ないない。それはない。」
「そうね。ちょっとあり得ない妄想だったわ。」
「サクラったら冗談が下手だね。ナガツキ家が国内外問わず、どれ程恐れられているか知ってるでしょ?」
「まぁ、不名誉ながらね。」
俺達は近衛兵に案内され、王の執務室へと通された。
「来たか。」
「「「「はっ。」」」」
「まあ気を楽にして座れ。今は公の場ではないからな。」
「ではお言葉に甘えまして。」
三人も俺に続いて来客用のソファーに座る。
「今回呼び出したのは他でもない。伝言と渡す物があるからだ。」
「伝言……ですか?」
「そうだ。」
王を経由して伝言など不敬にも程がある。
相手は誰だ?
「心当たりはないか?」
「……考えてはみたのですが、皆目見当もつかず。」
「実は我がイットリウム王家には代々伝えられている言葉と物がある。」
王家には隠された秘宝があるという話なのだろうか?
しかし、今その話をする理由が不明だ。
「王国歴438年8月21日以降にナガツキ家のレイベルト、エイミー、アオイ、サクラの四名を呼び出しそして……手紙とある品を渡すようにと頼まれている。」
「事情は理解しました。ですが、結局相手は誰なのです?」
「そういう事……。」
「レイベルトは多分分かってないね。」
「えぇ。」
三人は分かったという事か?
俺には心当たりなんてないのだが。
「この話はイットリウム王国初代王と王妃からの言葉だ。言っておくが、ナガツキ家という家名を与えられたのはお前たちが王国初。つまり、初代の王が生きていた頃にはナガツキ家は存在すらしていない。」
王は心底不思議な生き物を見るような目で俺達を見ている。
「お前ら一体何をしたんだ? 何をすれば我がイットリウム王家にこのような言葉が伝えられる事態になるのか想像もつかない。その日を迎えるまでは一切誰にも伝えてはならないと伝言を受けているぞ。」
「初代……という事は伝説の勇者か!」
「やっぱり。」
「だと思った。」
「でしょうね。」
ジャイン王はもしかすると事情を知っているのだろうか?
ならば詳細に報告しなければ。
「王よ! 俺は伝説の勇者に肩を脱臼させられそうになったのです!」
「まるで意味が分からん。」
何故だ……。
「レイベルトは端折り過ぎ。ついでに言えば結論はそれじゃないし。」
「やはり勇者殿の方が話は通じそうだな。」
「では私から報告致します。」
くっ……俺の口から報告するのでは不足だという事か。
勿論アオイの方が俺よりも伝えるのは上手いと思うが。
「待った。それには及ばん。」
「え?」
「レイベルトは面白い。レイベルトの口から話を聞くのが一番だ。」
「ジャイン王……。」
やはりジャイン王は俺の事を分かって下さっている。
「縋るような目で見られてもな。別に褒めたわけではないんだが……まあ良い。」
「では俺の口から……あれは俺達のペットが空を飛んでいるのを見てしまった時でした。」
「ほう。ペットを飼っているのか。どんな鳥だ? 最近飛び始めたという事はまだ大人になって間もないのだろう?」
「いえ。鳥ではありません。」
「鳥ではない? 空を飛ぶのに鳥ではないとなれば……虫、か?」
「ワニです。」
「は?」
王よ。口が開いてしまっていますよ。
「巨大ワニが飛んだのです。最近少し大きくなってきまして、大体12mくらいでしょうか。」
「お前……本気で言っているのか? ワニは空を飛ばんぞ。」
「はい。ですが飛んだのです。」
少し考え込むような態勢で「あり得ないだろ。」と呟くジャイン王。
「……あり得ないが、嘘を言っている風でもない。まさか本当に?」
「俺は嘘を言いません。」
「そうだな。お前は今まで嘘みたいな話を散々俺に言ってきたが、全部嘘ではなかった。相変わらずお前の話は何が飛び出てくるか分からんな。」
ジャイン王はすぐに俺を信じてくれる。
恐らく、今まで築いてきた信頼関係がそうさせるのだろう。
「では続きを。丁度ペットが飛んでいる時でした。エイミーが部屋の空間に綻びがあると言ったのです。」
「まさか空飛ぶワニが話の導入部分ですらないだと!? っとすまん。続けてくれ。」
「はい。エイミーは空間の修復作業をしていたのですが、そこでサクラがマジナガムーンキャット参上と叫びながら現れた為に、エイミーは驚いて修復作業を失敗してしまったのです。」
「……マジナガムーンキャットとは何だ?」
王にはまだ話していなかったか。
「サクラ、ここで見せてくれ。」
サクラは真剣な顔で頷き、胸に付けているブローチを手に取った。
「プリティキューティーミラクルパワー!」
謎の呪文を唱えたかと思えばブローチが輝き、サクラの体は虹色に包まれコスチュームチェンジが始まる。
そしてどこからともなく出現した衣装が体を回転させる彼女へ次々と装着されていく。
「見た目以上にデカいな。」
「そうでしょう?」
王に対して俺が自慢げに返事をすると、エイミーにギロリと睨まれた。
「闇より這い出でし混沌を倒す為、地獄の特訓から生還した冥土戦士。マジナガムーンキャット参上! 私の行いは全てが天の意思!」
ビシっと決めポーズを取り、猫耳カチューシャとメイド服を装備したサクラ。
「な、成る程。これがマジナガムーンキャットか。で、マジナガムーンキャットは何をするのだ?」
「マジナガムーンキャットは悪人を魔法のステッキで…………あれ?」
「どうかしたのか?」
「魔法のステッキが無いわ。」
サクラは衣装に手を入れゴソゴソとステッキを探し始める。
「あんなの飾りだろ。」
「ダメよ。あれがないと人を殴れないじゃない。」
「サクラは直接殴った方が強いじゃないか。」
「直接殴ったら破裂しちゃうでしょ?」
当然のような顔をして何てことを言うのか。こいつには手加減を覚えさせないとダメだな。
「これ程の美少女なのに、殴って人を破裂させる……? 俺はナガツキ家をまだ甘く見積もっていたようだ。」
「申し訳ありません。教育が行き届いていないばかりに。」
「むしろお前の教育の賜物だろう。」
何故だ……。
手加減など本来は自然と身に付くものなのに。
「よし、マジナガムーンキャットは分かった。続きを頼む。」
「はい。空間の修復作業に失敗した結果、その場にいた俺達は伝説の勇者桜が生きていた時代に飛ばされたのです。」
「とうとうナガツキ家は時間すらも超越したのか。」
王は遠い目で虚空を見ている。
「あ、いえ。結果的にそうなっただけで、特に時間を超越しているなどということは……。」
待てよ? エイミーに限って言えば、やり直しが出来るので時間を超越しているとも言えるのか?
「レイベルトよ。冗談だったのだが、本当に超越したのか?」
「エイミーはそうかもしれません。」
「ナガツキ家は人類を卒業したと発表したらどうだ? 卒業式には俺も呼んでくれ。」
「ジャイン王。」
「どうした?」
「卒業式は特に予定しておりません。」
「知っている。冗談だ。」
冗談だったのか。その割には本気の顔に見えたが。
横ではエイミーとアオイが「仲良いね。」や「もしかして友達?」などと内緒話をしていた。
ジャイン王と友人だと思われるのは名誉な事だが、いささか不敬ではないか?
まぁとりあえず、続きを話そう。
「俺達は伝説の勇者サクラと直接対面して色々と事情を聞き、こちら側の協力によって勇者サクラを救う事が出来たのです。」
「暗号文書に書かれていた内容か? となれば、やり直しの能力を封じて来たのか?」
「ご名答。正にその通りです。」
「そうか。通りで……ならばこれは初代からの礼の手紙と品だったというわけだ。概ね事情は理解した。さあ受け取るといい。」
「はっ。」
ジャイン王から手紙と箱を受け取った。
「ここで読んでみてくれ。どうもナガツキ家の誰かでなければ開けられないようになっているらしい。」
なら、俺が読み上げるとするか。
今回は何故か俺の他にもアオイ、エイミー、サクラも来るようにとの事だったが、どのような用事なのかは来てからのお楽しみだそうだ。
「どんな用件だろうな。」
「私達まで呼ばれるなんて何事かしら?」
「まさか……他国からの侵略!?」
サクラはやけに驚いたように発言する。
「ないない。それはない。」
「そうね。ちょっとあり得ない妄想だったわ。」
「サクラったら冗談が下手だね。ナガツキ家が国内外問わず、どれ程恐れられているか知ってるでしょ?」
「まぁ、不名誉ながらね。」
俺達は近衛兵に案内され、王の執務室へと通された。
「来たか。」
「「「「はっ。」」」」
「まあ気を楽にして座れ。今は公の場ではないからな。」
「ではお言葉に甘えまして。」
三人も俺に続いて来客用のソファーに座る。
「今回呼び出したのは他でもない。伝言と渡す物があるからだ。」
「伝言……ですか?」
「そうだ。」
王を経由して伝言など不敬にも程がある。
相手は誰だ?
「心当たりはないか?」
「……考えてはみたのですが、皆目見当もつかず。」
「実は我がイットリウム王家には代々伝えられている言葉と物がある。」
王家には隠された秘宝があるという話なのだろうか?
しかし、今その話をする理由が不明だ。
「王国歴438年8月21日以降にナガツキ家のレイベルト、エイミー、アオイ、サクラの四名を呼び出しそして……手紙とある品を渡すようにと頼まれている。」
「事情は理解しました。ですが、結局相手は誰なのです?」
「そういう事……。」
「レイベルトは多分分かってないね。」
「えぇ。」
三人は分かったという事か?
俺には心当たりなんてないのだが。
「この話はイットリウム王国初代王と王妃からの言葉だ。言っておくが、ナガツキ家という家名を与えられたのはお前たちが王国初。つまり、初代の王が生きていた頃にはナガツキ家は存在すらしていない。」
王は心底不思議な生き物を見るような目で俺達を見ている。
「お前ら一体何をしたんだ? 何をすれば我がイットリウム王家にこのような言葉が伝えられる事態になるのか想像もつかない。その日を迎えるまでは一切誰にも伝えてはならないと伝言を受けているぞ。」
「初代……という事は伝説の勇者か!」
「やっぱり。」
「だと思った。」
「でしょうね。」
ジャイン王はもしかすると事情を知っているのだろうか?
ならば詳細に報告しなければ。
「王よ! 俺は伝説の勇者に肩を脱臼させられそうになったのです!」
「まるで意味が分からん。」
何故だ……。
「レイベルトは端折り過ぎ。ついでに言えば結論はそれじゃないし。」
「やはり勇者殿の方が話は通じそうだな。」
「では私から報告致します。」
くっ……俺の口から報告するのでは不足だという事か。
勿論アオイの方が俺よりも伝えるのは上手いと思うが。
「待った。それには及ばん。」
「え?」
「レイベルトは面白い。レイベルトの口から話を聞くのが一番だ。」
「ジャイン王……。」
やはりジャイン王は俺の事を分かって下さっている。
「縋るような目で見られてもな。別に褒めたわけではないんだが……まあ良い。」
「では俺の口から……あれは俺達のペットが空を飛んでいるのを見てしまった時でした。」
「ほう。ペットを飼っているのか。どんな鳥だ? 最近飛び始めたという事はまだ大人になって間もないのだろう?」
「いえ。鳥ではありません。」
「鳥ではない? 空を飛ぶのに鳥ではないとなれば……虫、か?」
「ワニです。」
「は?」
王よ。口が開いてしまっていますよ。
「巨大ワニが飛んだのです。最近少し大きくなってきまして、大体12mくらいでしょうか。」
「お前……本気で言っているのか? ワニは空を飛ばんぞ。」
「はい。ですが飛んだのです。」
少し考え込むような態勢で「あり得ないだろ。」と呟くジャイン王。
「……あり得ないが、嘘を言っている風でもない。まさか本当に?」
「俺は嘘を言いません。」
「そうだな。お前は今まで嘘みたいな話を散々俺に言ってきたが、全部嘘ではなかった。相変わらずお前の話は何が飛び出てくるか分からんな。」
ジャイン王はすぐに俺を信じてくれる。
恐らく、今まで築いてきた信頼関係がそうさせるのだろう。
「では続きを。丁度ペットが飛んでいる時でした。エイミーが部屋の空間に綻びがあると言ったのです。」
「まさか空飛ぶワニが話の導入部分ですらないだと!? っとすまん。続けてくれ。」
「はい。エイミーは空間の修復作業をしていたのですが、そこでサクラがマジナガムーンキャット参上と叫びながら現れた為に、エイミーは驚いて修復作業を失敗してしまったのです。」
「……マジナガムーンキャットとは何だ?」
王にはまだ話していなかったか。
「サクラ、ここで見せてくれ。」
サクラは真剣な顔で頷き、胸に付けているブローチを手に取った。
「プリティキューティーミラクルパワー!」
謎の呪文を唱えたかと思えばブローチが輝き、サクラの体は虹色に包まれコスチュームチェンジが始まる。
そしてどこからともなく出現した衣装が体を回転させる彼女へ次々と装着されていく。
「見た目以上にデカいな。」
「そうでしょう?」
王に対して俺が自慢げに返事をすると、エイミーにギロリと睨まれた。
「闇より這い出でし混沌を倒す為、地獄の特訓から生還した冥土戦士。マジナガムーンキャット参上! 私の行いは全てが天の意思!」
ビシっと決めポーズを取り、猫耳カチューシャとメイド服を装備したサクラ。
「な、成る程。これがマジナガムーンキャットか。で、マジナガムーンキャットは何をするのだ?」
「マジナガムーンキャットは悪人を魔法のステッキで…………あれ?」
「どうかしたのか?」
「魔法のステッキが無いわ。」
サクラは衣装に手を入れゴソゴソとステッキを探し始める。
「あんなの飾りだろ。」
「ダメよ。あれがないと人を殴れないじゃない。」
「サクラは直接殴った方が強いじゃないか。」
「直接殴ったら破裂しちゃうでしょ?」
当然のような顔をして何てことを言うのか。こいつには手加減を覚えさせないとダメだな。
「これ程の美少女なのに、殴って人を破裂させる……? 俺はナガツキ家をまだ甘く見積もっていたようだ。」
「申し訳ありません。教育が行き届いていないばかりに。」
「むしろお前の教育の賜物だろう。」
何故だ……。
手加減など本来は自然と身に付くものなのに。
「よし、マジナガムーンキャットは分かった。続きを頼む。」
「はい。空間の修復作業に失敗した結果、その場にいた俺達は伝説の勇者桜が生きていた時代に飛ばされたのです。」
「とうとうナガツキ家は時間すらも超越したのか。」
王は遠い目で虚空を見ている。
「あ、いえ。結果的にそうなっただけで、特に時間を超越しているなどということは……。」
待てよ? エイミーに限って言えば、やり直しが出来るので時間を超越しているとも言えるのか?
「レイベルトよ。冗談だったのだが、本当に超越したのか?」
「エイミーはそうかもしれません。」
「ナガツキ家は人類を卒業したと発表したらどうだ? 卒業式には俺も呼んでくれ。」
「ジャイン王。」
「どうした?」
「卒業式は特に予定しておりません。」
「知っている。冗談だ。」
冗談だったのか。その割には本気の顔に見えたが。
横ではエイミーとアオイが「仲良いね。」や「もしかして友達?」などと内緒話をしていた。
ジャイン王と友人だと思われるのは名誉な事だが、いささか不敬ではないか?
まぁとりあえず、続きを話そう。
「俺達は伝説の勇者サクラと直接対面して色々と事情を聞き、こちら側の協力によって勇者サクラを救う事が出来たのです。」
「暗号文書に書かれていた内容か? となれば、やり直しの能力を封じて来たのか?」
「ご名答。正にその通りです。」
「そうか。通りで……ならばこれは初代からの礼の手紙と品だったというわけだ。概ね事情は理解した。さあ受け取るといい。」
「はっ。」
ジャイン王から手紙と箱を受け取った。
「ここで読んでみてくれ。どうもナガツキ家の誰かでなければ開けられないようになっているらしい。」
なら、俺が読み上げるとするか。
0
お気に入りに追加
231
あなたにおすすめの小説
5時から俺は! 地獄の様な異世界から帰ってきた俺が更に地獄の様な生活を送りながら希望を見出す物語。
石のやっさん
ファンタジー
地獄の様な異世界の生活!そして帰って来てからも地獄は続く救いはあるのか
主人公の理人は異世界召喚で、異世界ブリエールに召喚された。他の生徒と同じようにジョブやスキルを貰ったが、特殊なスキルのせいで、同級生に嫌われ殺され掛かり…命は助かったものの、生きるより辛い地獄の日々を送る事になる。
暗闇の部屋で血を吸われ、精気を奪われる日々。
そんな絶望の中時間が過ぎ、同級生の勇者大樹が魔王を討伐した事により事態が変わる。
女神により呼び出された理人は『元の世界に帰るか、この世界で生きていくか』選択を迫られる。
理人が監禁されてから数年が経ち同級生たちは異世界に基盤を作り全員が残る事を決意した。
だが、理人は帰る事を決意した。
元の世界に戻る事を選んだのは理人だけだった。
ジョブやスキルを返し、元の年齢まで若返った理人を襲ったのは更に続く地獄だった。
そんな彼を救ったのは、地獄で身に付いた能力だった。
地獄の異世界生活からたった1人この世界に帰ってきた男の苦悩の物語。
逆転が始まる迄数話掛かりますし、鬱展開もあります。
他の小説もあるので更新はゆっくりになりそうです。
最初に数話 異世界のパートはありますが、ただ地獄で此処での主人公は何も活躍しません。
勇者のハーレムパーティを追放された男が『実は別にヒロインが居るから気にしないで生活する』ような物語(仮)
石のやっさん
ファンタジー
主人公のリヒトは勇者パーティを追放されるが
別に気にも留めていなかった。
元から時期が来たら自分から出て行く予定だったし、彼には時期的にやりたい事があったからだ。
リヒトのやりたかった事、それは、元勇者のレイラが奴隷オークションに出されると聞き、それに参加する事だった。
この作品の主人公は転生者ですが、精神的に大人なだけでチートは知識も含んでありません。
勿論ヒロインもチートはありません。
そんな二人がどうやって生きていくか…それがテーマです。
他のライトノベルや漫画じゃ主人公になれない筈の二人が主人公、そんな物語です。
最近、感想欄から『人間臭さ』について書いて下さった方がいました。
確かに自分の原点はそこの様な気がしますので書き始めました。
タイトルが実はしっくりこないので、途中で代えるかも知れません。
たとえば勇者パーティを追放された少年が宿屋の未亡人達に恋するような物語
石のやっさん
ファンタジー
主人公のリヒトは勇者パーティを追放されるが別に気にも留めていなかった。
ハーレムパーティ状態だったので元から時期が来たら自分から出て行く予定だったし、三人の幼馴染は確かに可愛いが、リヒトにとって恋愛対象にどうしても見られなかったからだ。
だから、ただ見せつけられても困るだけだった。
何故ならリヒトの好きなタイプの女性は…大人の女性だったから。
この作品の主人公は転生者ですが、精神的に大人なだけでチートは知識も含んでありません。
勿論ヒロインもチートはありません。
他のライトノベルや漫画じゃ主人公にはなれない、背景に居るような主人公やヒロインが、楽しく暮すような話です。
1~2話は何時もの使いまわし。
リクエスト作品です。
今回は他作品もありますので亀更新になるかも知れません。
※ つい調子にのって4作同時に書き始めてしまいました。
俺が死んでから始まる物語
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。
だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。
余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。
そこからこの話は始まる。
セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
『異世界は貧乳が正義でした』~だから幼馴染の勇者に追放されても問題がない~ざまぁ? しませんよ!マジで!
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のリヒトは、とうとう勇者でありパーティリーダーのガイアにクビを宣告されてしまう。幼馴染も全員ガイアの物で、居場所がどこにもないことを悟った彼は、一人去ったのだった。
実は彼は転生者で幼馴染には全く興味が無かったからだ。
そして彼は…此処からは読んでからのお楽しみです。
『美醜逆転』『男女比』で異世界系のリクエストを貰ったので書き始めてみました。
ただ、それだと面白味が無いので少し捻ってみました。
実験を兼ねた思いつきなので中編になるか長編になるか未定。
1話はいつもの使いまわしです。
俺は先輩に恋人を寝取られ、心が壊れる寸前。でも……。二人が自分たちの間違いを後で思っても間に合わない。俺は美少女で素敵な同級生と幸せになる。
のんびりとゆっくり
恋愛
俺は島森海定(しまもりうみさだ)。高校一年生。
俺は先輩に恋人を寝取られた。
ラブラブな二人。
小学校六年生から続いた恋が終わり、俺は心が壊れていく。
そして、雪が激しさを増す中、公園のベンチに座り、このまま雪に埋もれてもいいという気持ちになっていると……。
前世の記憶が俺の中に流れ込んできた。
前世でも俺は先輩に恋人を寝取られ、心が壊れる寸前になっていた。
その後、少しずつ立ち直っていき、高校二年生を迎える。
春の始業式の日、俺は素敵な女性に出会った。
俺は彼女のことが好きになる。
しかし、彼女とはつり合わないのでは、という意識が強く、想いを伝えることはできない。
つらくて苦しくて悲しい気持ちが俺の心の中であふれていく。
今世ではこのようなことは繰り返したくない。
今世に意識が戻ってくると、俺は強くそう思った。
既に前世と同じように、恋人を先輩に寝取られてしまっている。
しかし、その後は、前世とは違う人生にしていきたい。
俺はこれからの人生を幸せな人生にするべく、自分磨きを一生懸命行い始めた。
一方で、俺を寝取った先輩と、その相手で俺の恋人だった女性の仲は、少しずつ壊れていく。そして、今世での高校二年生の春の始業式の日、俺は今世でも素敵な女性に出会った。
その女性が好きになった俺は、想いを伝えて恋人どうしになり。結婚して幸せになりたい。
俺の新しい人生が始まろうとしている。
この作品は、「カクヨム」様でも投稿を行っております。
「カクヨム」様では。「俺は先輩に恋人を寝取られて心が壊れる寸前になる。でもその後、素敵な女性と同じクラスになった。間違っていたと、寝取った先輩とその相手が思っても間に合わない。俺は美少女で素敵な同級生と幸せになっていく。」という題名で投稿を行っております。
仲間を庇って半年間ダンジョン深層を彷徨った俺。仲間に裏切られて婚約破棄&パーティー追放&市民権剥奪されたけど婚約者の妹だけは優しかった。
蒼井星空
恋愛
俺はこの街のトップ冒険者パーティーのリーダーだ。
ダンジョン探索は文字通り生死をかけた戦いだ。今日も俺たちは準備万端で挑む。しかし仲間のシーフがやらかしやがった。罠解除はお前の役割だろ?なんで踏み抜くんだよ。当然俺はリーダーとしてそのシーフを庇った結果、深層へと落ちてしまった。
そこからは地獄の日々だった。襲い来る超強力なモンスター。飢餓と毒との戦い。どこに進めばいいのかも分からない中で死に物狂いで戦い続け、ようやく帰っていた。
そこで待っていたのは、恋人とシーフの裏切りだった。ふざけんなよ?なんで俺が罠にかかって仲間を危険に晒したことになってんだ!?
街から出て行けだと?言われなくてもこっちから願い下げだよ!
と思ったんだが、元恋人の妹だけは慰めてくれた。
あのあと、元仲間たちはダンジョンを放置したせいでスタンピードが起こって街もパーティも大変らしい。ざまぁ!!!!
と思ってたら、妹ちゃんがピンチ……。
当然助けるぜ?
深層を生き抜いた俺の力を見せてやるぜ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる