18 / 128
第二章 ルートⅠ
第18話 決別
しおりを挟む
アオイと過ごす日々の中、俺の心の傷は徐々に癒えていく。こうして悲しい記憶は風化し、いずれは苦い思い出の一つとなるのだろう。
そんな折、元婚約者にして幼馴染であるエイミーから手紙が届いた。
今さら何の用があるというのだろうか?
自身の心が少しだけざわつくのを感じながら、事情を一番理解しているアオイと一緒に中を確認する。
英雄だ何だと言われてはいても、心は普通の人間という事か……。
愛しいレイベルトへ
あの時は一時の気の迷いだったの。あなたが戦争に行って帰って来ないんじゃないかと毎日が不安で寂しかった。
その寂しさに耐えられなくて、別の人と会ってしまったの。
でも寂しさは埋まらなかった。
馬鹿だったわ。待つ事が出来なかった弱い私を許して下さい。
あなたがどうしても必要よ。今でも愛しているの。
今の私は寂れた酒場で働きながら、なんとか生活するのがやっと。あなたとの輝かしい思い出だけが私の宝物。それだけが支えになっています。
心を入れ替えるから、どうかもう一度私にチャンスを下さい。
宝物を取り戻す機会を与えて下さい。
ずっと待っています。
あなたとの思い出を胸に宿し、永遠に……
生涯を約束したエイミーより
困る。
アオイと夫婦になり、アオイを愛してしまった今となっては、滑稽な内容としか思えない……が、同情するような気持ちが湧いてくるのもまた事実。
肩書と立場を得た今の俺なら、最低限の援助くらいはしても良いのではないだろうか……。
「ジュリメールだね。この世界にもあるんだ。」
「なんだそれは?」
アオイの国では浮気した女が男とヨリを戻したい時、ロミオとジュリエットなる物語をなぞらえ、悲劇のヒロインを気取った文章を相手に送るのだという。
男がヨリを戻そうと送った場合はロミオメールと言うそうだ。
「立ち直ったとはいえ、レイベルトはこんな手紙に返事をするのも気分が悪いでしょ? 私が返事を書いてあげるね。」
アオイは俺から手紙を奪い取り、楽しそうに返事を書き始める。
俺はあれから音沙汰もない自分やエイミーの実家の事をふと思い出し、どうなったのかとアオイに尋ねると教えてくれた。
先ず、両家共に結構な借金を抱えたそうだ。
あいつらが騎士の位を没収され、商人に金を騙し取られたとしても……土地や屋敷、元々家に残っている物があれば十分暮らしていけるだろうと俺は思っていたが、甘かった。
騎士という身分を失ったあいつらは、金そのものは少し裕福な商人程度に蓄えはあったはずだったが……
悪徳商人達から騙し討ちのような形で財産の殆どを切り取られたのだという。
加えて、いつの間にか妙に高い金利で借金をしていて首が回らなくなったんだそうだ。
当然あいつらだってあがこうとはしたらしい。
その方面に詳しい知り合いに聞こうとするが、英雄を騙し討ちした家だと悪評が立っているせいで、どこへ行っても門前払い。
最後には俺とエイミーの実家は両親が何者かに襲撃されて死亡。エイミーだけがひっそりと生きているそうだ。
復讐なんてするつもりは無かったし、ここまでの罰は望んでいなかった。
しかし、不思議と悪徳商人どもを咎める気にはならなかった。
悪徳商人どもは余程やり口が上手いのだろう。この短い期間で何をどうすれば借金を抱える事が出来るのか疑問だ。
純粋に興味を覚える。
「アオイはこうなるって分かってたのか?」
「まぁね。私の世界でも、没落しかかったタイミングにハゲタカのように悪い奴が群がるってのは相場が決まってるからね。」
「そうか。」
流石はシンガクコウ?とかいう学者の養成所に通っていただけの事はある。
「あ、ついでに教えておくけどさ。エイミーの結婚相手の家は潰れたらしいよ? これまた過激な人に襲撃されたんだって。」
手紙を書きながら、エイミーの相手の事を教えてくれるアオイ。
「そうか……。流石に襲撃までされるってのは理不尽な気もしないでもないが、だからと言って襲撃犯に対してどうこうしようって気にもならんな。」
「え? レイベルトはそいつらを恨んでないの?」
「まぁ、相手の男やその家に対して思うところがないと言えば嘘になるが、結局相手を選んだのはエイミーだからな。俺としてはその男や家に対して特に恨みなんかはない。」
「英雄は中身まで高潔だったんだね。」
「よせよせ。俺を褒めたってなにも出てこないぞ?」
「褒めるって言うか、単純に凄いなぁって思っただけ……よし! お手紙完成っと。」
「お? 出来たのか。どれどれ?」
俺がアオイの書いた手紙を覗き込もうとすると……
「レイベルトは見ちゃダーメ。どうせ情けをかけるような返事を書くつもりだったんでしょ? せっかく上手く書けたんだから、修正されちゃたまらないよ。後日、君が完全にふっ切れたタイミングで読ませてあげる。」
修正するような内容を書いたのか?
それはそれで問題な気がするんだが。
「しかしな……。」
「嘘は書いてないから安心して。」
チョコレートのように甘いんだから……と言って異国の姫と言っても差し支えない程の美女は、しっしっと俺を追いやる。
チョコレートが何かは知らんが、正直アオイの言う通りだった。
返事を書くのも気分が悪いし、かと言って長年幼馴染として付き合いのあった俺は、断りの返事と多少の援助くらいはしてやるべきか……と思っていたのだ。
結局、エイミーからの手紙が届いたのはあの1通だけだった。
充実した新婚生活で過去の失恋を忘れ、エイミーの事もすっかり思い出さなくなっていたある日の事。
「そう言えばレイベルトはさ、エイミーの事は心の整理がついているでしょ? 前に私が書いた手紙の返事を見せてあげる。」
今更という気もするが、これもケジメと思いアオイが代筆した手紙を読む事にする。
彼女はこの時の為にわざわざ写しを用意していたようだ。
「どれどれ……。」
裏切者のエイミーへ
もう良いんだ。君はその人と幸せになると良い。なれるかは知らんが。
俺は確かに裏切られたけど、君より強くて優しくて賢い上に料理上手な絶対に裏切らない美人で胸のデカい勇者と結婚したんだ。美人のね。
エイミーなんかとは比較にならないさ。比べるのも失礼だ。謝って欲しい。
ずっと待っているなんて嘘をついてはいけないよ?
君はそう言って待てなかっただろう。つまり、前科がある。
どうせまた同じことをするのだろう。美人の勇者と違って。
既に別の男がいるんじゃないのかい? 美人の勇者と違って。
思い出を胸に……じゃなくてさ、他の男の子供を腹に宿しているよね? 美人の勇者と違って。
ジョークのセンスがイマイチだ。面白くないから、もっと面白い事が言えるようになったらまた手紙を書いてくれ。君は美人の勇者と違うから無理だろうがな。
酒場で働いているから何だ? 酒場を馬鹿にしてはいけないよ。皆働いて生活しているんだからね。
宝物と言っているけど、その宝をドブに捨てたのは君なんだから、こちらに言われても困る。それに君との思い出はもう俺の宝物じゃないし。
病気には気を付けるんだよ? 寂しいからと言って色んな男に股を開くと、すぐに病気になってしまう。
もし良かったら、娼館通いが趣味の騎士団長を知っているから紹介するよ。寂しかったらその男に連絡を取れば、懐と股の寂しさを紛らわしてくれるはずだ。
彼は金払いが良いらしいからね。
英雄レイベルト=ナガツキ伯爵より 真心を込めて
「これはひどい……。」
ニコニコしながら、手紙の写しを読む俺の横に立っているアオイ。
俺はアオイが好きだ。エイミーへの未練を断ち切った今、堂々と胸を張ってアオイを愛していると言える。
しかし、この手紙の内容にはかなり引いてしまったのは内緒だ。というか、俺の横で機嫌良さそうにしている彼女が書いた内容とは思えない。
アオイには、私の国の言い回しが分かってきたじゃないかと感心されたよ。
どんな場面で使う言い回しなのかは不明だが、そういう事じゃない。素直な感想として言ったんだが……
「しかしこれじゃあ、アオイじゃなくてアオリだな。」
「座布団持って来ようか?」
意味がわからん。
そんな折、元婚約者にして幼馴染であるエイミーから手紙が届いた。
今さら何の用があるというのだろうか?
自身の心が少しだけざわつくのを感じながら、事情を一番理解しているアオイと一緒に中を確認する。
英雄だ何だと言われてはいても、心は普通の人間という事か……。
愛しいレイベルトへ
あの時は一時の気の迷いだったの。あなたが戦争に行って帰って来ないんじゃないかと毎日が不安で寂しかった。
その寂しさに耐えられなくて、別の人と会ってしまったの。
でも寂しさは埋まらなかった。
馬鹿だったわ。待つ事が出来なかった弱い私を許して下さい。
あなたがどうしても必要よ。今でも愛しているの。
今の私は寂れた酒場で働きながら、なんとか生活するのがやっと。あなたとの輝かしい思い出だけが私の宝物。それだけが支えになっています。
心を入れ替えるから、どうかもう一度私にチャンスを下さい。
宝物を取り戻す機会を与えて下さい。
ずっと待っています。
あなたとの思い出を胸に宿し、永遠に……
生涯を約束したエイミーより
困る。
アオイと夫婦になり、アオイを愛してしまった今となっては、滑稽な内容としか思えない……が、同情するような気持ちが湧いてくるのもまた事実。
肩書と立場を得た今の俺なら、最低限の援助くらいはしても良いのではないだろうか……。
「ジュリメールだね。この世界にもあるんだ。」
「なんだそれは?」
アオイの国では浮気した女が男とヨリを戻したい時、ロミオとジュリエットなる物語をなぞらえ、悲劇のヒロインを気取った文章を相手に送るのだという。
男がヨリを戻そうと送った場合はロミオメールと言うそうだ。
「立ち直ったとはいえ、レイベルトはこんな手紙に返事をするのも気分が悪いでしょ? 私が返事を書いてあげるね。」
アオイは俺から手紙を奪い取り、楽しそうに返事を書き始める。
俺はあれから音沙汰もない自分やエイミーの実家の事をふと思い出し、どうなったのかとアオイに尋ねると教えてくれた。
先ず、両家共に結構な借金を抱えたそうだ。
あいつらが騎士の位を没収され、商人に金を騙し取られたとしても……土地や屋敷、元々家に残っている物があれば十分暮らしていけるだろうと俺は思っていたが、甘かった。
騎士という身分を失ったあいつらは、金そのものは少し裕福な商人程度に蓄えはあったはずだったが……
悪徳商人達から騙し討ちのような形で財産の殆どを切り取られたのだという。
加えて、いつの間にか妙に高い金利で借金をしていて首が回らなくなったんだそうだ。
当然あいつらだってあがこうとはしたらしい。
その方面に詳しい知り合いに聞こうとするが、英雄を騙し討ちした家だと悪評が立っているせいで、どこへ行っても門前払い。
最後には俺とエイミーの実家は両親が何者かに襲撃されて死亡。エイミーだけがひっそりと生きているそうだ。
復讐なんてするつもりは無かったし、ここまでの罰は望んでいなかった。
しかし、不思議と悪徳商人どもを咎める気にはならなかった。
悪徳商人どもは余程やり口が上手いのだろう。この短い期間で何をどうすれば借金を抱える事が出来るのか疑問だ。
純粋に興味を覚える。
「アオイはこうなるって分かってたのか?」
「まぁね。私の世界でも、没落しかかったタイミングにハゲタカのように悪い奴が群がるってのは相場が決まってるからね。」
「そうか。」
流石はシンガクコウ?とかいう学者の養成所に通っていただけの事はある。
「あ、ついでに教えておくけどさ。エイミーの結婚相手の家は潰れたらしいよ? これまた過激な人に襲撃されたんだって。」
手紙を書きながら、エイミーの相手の事を教えてくれるアオイ。
「そうか……。流石に襲撃までされるってのは理不尽な気もしないでもないが、だからと言って襲撃犯に対してどうこうしようって気にもならんな。」
「え? レイベルトはそいつらを恨んでないの?」
「まぁ、相手の男やその家に対して思うところがないと言えば嘘になるが、結局相手を選んだのはエイミーだからな。俺としてはその男や家に対して特に恨みなんかはない。」
「英雄は中身まで高潔だったんだね。」
「よせよせ。俺を褒めたってなにも出てこないぞ?」
「褒めるって言うか、単純に凄いなぁって思っただけ……よし! お手紙完成っと。」
「お? 出来たのか。どれどれ?」
俺がアオイの書いた手紙を覗き込もうとすると……
「レイベルトは見ちゃダーメ。どうせ情けをかけるような返事を書くつもりだったんでしょ? せっかく上手く書けたんだから、修正されちゃたまらないよ。後日、君が完全にふっ切れたタイミングで読ませてあげる。」
修正するような内容を書いたのか?
それはそれで問題な気がするんだが。
「しかしな……。」
「嘘は書いてないから安心して。」
チョコレートのように甘いんだから……と言って異国の姫と言っても差し支えない程の美女は、しっしっと俺を追いやる。
チョコレートが何かは知らんが、正直アオイの言う通りだった。
返事を書くのも気分が悪いし、かと言って長年幼馴染として付き合いのあった俺は、断りの返事と多少の援助くらいはしてやるべきか……と思っていたのだ。
結局、エイミーからの手紙が届いたのはあの1通だけだった。
充実した新婚生活で過去の失恋を忘れ、エイミーの事もすっかり思い出さなくなっていたある日の事。
「そう言えばレイベルトはさ、エイミーの事は心の整理がついているでしょ? 前に私が書いた手紙の返事を見せてあげる。」
今更という気もするが、これもケジメと思いアオイが代筆した手紙を読む事にする。
彼女はこの時の為にわざわざ写しを用意していたようだ。
「どれどれ……。」
裏切者のエイミーへ
もう良いんだ。君はその人と幸せになると良い。なれるかは知らんが。
俺は確かに裏切られたけど、君より強くて優しくて賢い上に料理上手な絶対に裏切らない美人で胸のデカい勇者と結婚したんだ。美人のね。
エイミーなんかとは比較にならないさ。比べるのも失礼だ。謝って欲しい。
ずっと待っているなんて嘘をついてはいけないよ?
君はそう言って待てなかっただろう。つまり、前科がある。
どうせまた同じことをするのだろう。美人の勇者と違って。
既に別の男がいるんじゃないのかい? 美人の勇者と違って。
思い出を胸に……じゃなくてさ、他の男の子供を腹に宿しているよね? 美人の勇者と違って。
ジョークのセンスがイマイチだ。面白くないから、もっと面白い事が言えるようになったらまた手紙を書いてくれ。君は美人の勇者と違うから無理だろうがな。
酒場で働いているから何だ? 酒場を馬鹿にしてはいけないよ。皆働いて生活しているんだからね。
宝物と言っているけど、その宝をドブに捨てたのは君なんだから、こちらに言われても困る。それに君との思い出はもう俺の宝物じゃないし。
病気には気を付けるんだよ? 寂しいからと言って色んな男に股を開くと、すぐに病気になってしまう。
もし良かったら、娼館通いが趣味の騎士団長を知っているから紹介するよ。寂しかったらその男に連絡を取れば、懐と股の寂しさを紛らわしてくれるはずだ。
彼は金払いが良いらしいからね。
英雄レイベルト=ナガツキ伯爵より 真心を込めて
「これはひどい……。」
ニコニコしながら、手紙の写しを読む俺の横に立っているアオイ。
俺はアオイが好きだ。エイミーへの未練を断ち切った今、堂々と胸を張ってアオイを愛していると言える。
しかし、この手紙の内容にはかなり引いてしまったのは内緒だ。というか、俺の横で機嫌良さそうにしている彼女が書いた内容とは思えない。
アオイには、私の国の言い回しが分かってきたじゃないかと感心されたよ。
どんな場面で使う言い回しなのかは不明だが、そういう事じゃない。素直な感想として言ったんだが……
「しかしこれじゃあ、アオイじゃなくてアオリだな。」
「座布団持って来ようか?」
意味がわからん。
15
お気に入りに追加
231
あなたにおすすめの小説
5時から俺は! 地獄の様な異世界から帰ってきた俺が更に地獄の様な生活を送りながら希望を見出す物語。
石のやっさん
ファンタジー
地獄の様な異世界の生活!そして帰って来てからも地獄は続く救いはあるのか
主人公の理人は異世界召喚で、異世界ブリエールに召喚された。他の生徒と同じようにジョブやスキルを貰ったが、特殊なスキルのせいで、同級生に嫌われ殺され掛かり…命は助かったものの、生きるより辛い地獄の日々を送る事になる。
暗闇の部屋で血を吸われ、精気を奪われる日々。
そんな絶望の中時間が過ぎ、同級生の勇者大樹が魔王を討伐した事により事態が変わる。
女神により呼び出された理人は『元の世界に帰るか、この世界で生きていくか』選択を迫られる。
理人が監禁されてから数年が経ち同級生たちは異世界に基盤を作り全員が残る事を決意した。
だが、理人は帰る事を決意した。
元の世界に戻る事を選んだのは理人だけだった。
ジョブやスキルを返し、元の年齢まで若返った理人を襲ったのは更に続く地獄だった。
そんな彼を救ったのは、地獄で身に付いた能力だった。
地獄の異世界生活からたった1人この世界に帰ってきた男の苦悩の物語。
逆転が始まる迄数話掛かりますし、鬱展開もあります。
他の小説もあるので更新はゆっくりになりそうです。
最初に数話 異世界のパートはありますが、ただ地獄で此処での主人公は何も活躍しません。
勇者のハーレムパーティを追放された男が『実は別にヒロインが居るから気にしないで生活する』ような物語(仮)
石のやっさん
ファンタジー
主人公のリヒトは勇者パーティを追放されるが
別に気にも留めていなかった。
元から時期が来たら自分から出て行く予定だったし、彼には時期的にやりたい事があったからだ。
リヒトのやりたかった事、それは、元勇者のレイラが奴隷オークションに出されると聞き、それに参加する事だった。
この作品の主人公は転生者ですが、精神的に大人なだけでチートは知識も含んでありません。
勿論ヒロインもチートはありません。
そんな二人がどうやって生きていくか…それがテーマです。
他のライトノベルや漫画じゃ主人公になれない筈の二人が主人公、そんな物語です。
最近、感想欄から『人間臭さ』について書いて下さった方がいました。
確かに自分の原点はそこの様な気がしますので書き始めました。
タイトルが実はしっくりこないので、途中で代えるかも知れません。
たとえば勇者パーティを追放された少年が宿屋の未亡人達に恋するような物語
石のやっさん
ファンタジー
主人公のリヒトは勇者パーティを追放されるが別に気にも留めていなかった。
ハーレムパーティ状態だったので元から時期が来たら自分から出て行く予定だったし、三人の幼馴染は確かに可愛いが、リヒトにとって恋愛対象にどうしても見られなかったからだ。
だから、ただ見せつけられても困るだけだった。
何故ならリヒトの好きなタイプの女性は…大人の女性だったから。
この作品の主人公は転生者ですが、精神的に大人なだけでチートは知識も含んでありません。
勿論ヒロインもチートはありません。
他のライトノベルや漫画じゃ主人公にはなれない、背景に居るような主人公やヒロインが、楽しく暮すような話です。
1~2話は何時もの使いまわし。
リクエスト作品です。
今回は他作品もありますので亀更新になるかも知れません。
※ つい調子にのって4作同時に書き始めてしまいました。
俺が死んでから始まる物語
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。
だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。
余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。
そこからこの話は始まる。
セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
『異世界は貧乳が正義でした』~だから幼馴染の勇者に追放されても問題がない~ざまぁ? しませんよ!マジで!
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のリヒトは、とうとう勇者でありパーティリーダーのガイアにクビを宣告されてしまう。幼馴染も全員ガイアの物で、居場所がどこにもないことを悟った彼は、一人去ったのだった。
実は彼は転生者で幼馴染には全く興味が無かったからだ。
そして彼は…此処からは読んでからのお楽しみです。
『美醜逆転』『男女比』で異世界系のリクエストを貰ったので書き始めてみました。
ただ、それだと面白味が無いので少し捻ってみました。
実験を兼ねた思いつきなので中編になるか長編になるか未定。
1話はいつもの使いまわしです。
俺は先輩に恋人を寝取られ、心が壊れる寸前。でも……。二人が自分たちの間違いを後で思っても間に合わない。俺は美少女で素敵な同級生と幸せになる。
のんびりとゆっくり
恋愛
俺は島森海定(しまもりうみさだ)。高校一年生。
俺は先輩に恋人を寝取られた。
ラブラブな二人。
小学校六年生から続いた恋が終わり、俺は心が壊れていく。
そして、雪が激しさを増す中、公園のベンチに座り、このまま雪に埋もれてもいいという気持ちになっていると……。
前世の記憶が俺の中に流れ込んできた。
前世でも俺は先輩に恋人を寝取られ、心が壊れる寸前になっていた。
その後、少しずつ立ち直っていき、高校二年生を迎える。
春の始業式の日、俺は素敵な女性に出会った。
俺は彼女のことが好きになる。
しかし、彼女とはつり合わないのでは、という意識が強く、想いを伝えることはできない。
つらくて苦しくて悲しい気持ちが俺の心の中であふれていく。
今世ではこのようなことは繰り返したくない。
今世に意識が戻ってくると、俺は強くそう思った。
既に前世と同じように、恋人を先輩に寝取られてしまっている。
しかし、その後は、前世とは違う人生にしていきたい。
俺はこれからの人生を幸せな人生にするべく、自分磨きを一生懸命行い始めた。
一方で、俺を寝取った先輩と、その相手で俺の恋人だった女性の仲は、少しずつ壊れていく。そして、今世での高校二年生の春の始業式の日、俺は今世でも素敵な女性に出会った。
その女性が好きになった俺は、想いを伝えて恋人どうしになり。結婚して幸せになりたい。
俺の新しい人生が始まろうとしている。
この作品は、「カクヨム」様でも投稿を行っております。
「カクヨム」様では。「俺は先輩に恋人を寝取られて心が壊れる寸前になる。でもその後、素敵な女性と同じクラスになった。間違っていたと、寝取った先輩とその相手が思っても間に合わない。俺は美少女で素敵な同級生と幸せになっていく。」という題名で投稿を行っております。
仲間を庇って半年間ダンジョン深層を彷徨った俺。仲間に裏切られて婚約破棄&パーティー追放&市民権剥奪されたけど婚約者の妹だけは優しかった。
蒼井星空
恋愛
俺はこの街のトップ冒険者パーティーのリーダーだ。
ダンジョン探索は文字通り生死をかけた戦いだ。今日も俺たちは準備万端で挑む。しかし仲間のシーフがやらかしやがった。罠解除はお前の役割だろ?なんで踏み抜くんだよ。当然俺はリーダーとしてそのシーフを庇った結果、深層へと落ちてしまった。
そこからは地獄の日々だった。襲い来る超強力なモンスター。飢餓と毒との戦い。どこに進めばいいのかも分からない中で死に物狂いで戦い続け、ようやく帰っていた。
そこで待っていたのは、恋人とシーフの裏切りだった。ふざけんなよ?なんで俺が罠にかかって仲間を危険に晒したことになってんだ!?
街から出て行けだと?言われなくてもこっちから願い下げだよ!
と思ったんだが、元恋人の妹だけは慰めてくれた。
あのあと、元仲間たちはダンジョンを放置したせいでスタンピードが起こって街もパーティも大変らしい。ざまぁ!!!!
と思ってたら、妹ちゃんがピンチ……。
当然助けるぜ?
深層を生き抜いた俺の力を見せてやるぜ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる