14 / 128
第一章
第14話 絶望
しおりを挟む
予想に反して戦争は辛勝で終わった。
手紙が届かなくなってしまってから四ヶ月。
英雄が行方不明になった。大怪我を負ったが生還した。などと噂が錯綜し、街は常にその話題で持ち切りだ。
行方不明になったという噂を頭から追いやり、怪我が治ればレイベルトが帰って来てくれるかもしれないと無理矢理自身を納得させる。
そして期待を胸に抱きつつも、別の人と結婚するという事実が私を現実に引き戻す。
先月、私はとうとうネイルと婚約してしまったのだ。
早く会いたいという気持ちと裏切ってしまった彼にどう詫びれば良いのかという気持ちの板挟みに陥ってしまい、近頃の私は眠れなくなっていた。
そしてネイルとの結婚前日…………
私の家を彼が訪ねて来た。
「……レイベルト?」
「あぁ。」
「生きてた……。」
彼は約束通り帰って来てくれたのだ。とても精悍な顔つきで……より男らしくなって。
「結婚するんだってな。」
「……。」
帰って来たレイベルトが私の結婚の話を聞いていても不思議じゃない。
今この瞬間、彼に会えたという事実が嬉しくてその事が頭から抜けていた。
「帰って来ると……約束したはずだ。」
「……。」
どうしよう……なんと言っていいのか、言葉が出ない……。
「帰って来れたんだね……。」
「あぁ。」
なんとか振り絞って出た言葉はあっさりとしたものだった。
私に出来る事はとにかく謝ること。
私とレイベルトには長い時をかけて築き上げてきた二人だけの絆がある。それを信じるしかない。
昔からの幼馴染。どこに出掛けるのも一緒で、たくさん笑い合い、時には喧嘩をし、将来の話だってしたんだ。
誰よりも一緒の時を過ごしていたのは私。
「……ごめんなさい。」
「帰って来なければ良かったよ。」
「そんな事言わないで!」
どうしてそんな事を言うの?
あなたが帰って来てくれて、本当に嬉しかったのに……。
「帰って来なければ……こんな思いをしなくても済んだのにな。」
「それは……。」
ダメ……。ダメよ……。
「俺はここを出るよ。」
ここで彼を行かせてはダメだと私の直感が告げていた。
「待って!」
「待って? 君が結婚するのを指をくわえて見ていろとでも言うのか?」
なんとか、引き止めなきゃ。
ここで引き止めなければ、永遠の別れになってしまう予感がしていた。
ネイルには不義理になってしまうけれど、何を犠牲にしてでもレイベルトを繋ぎ止めないと!
「結婚しない……。」
「しないでどうするんだ?」
「貴方と結婚する。」
そうよ。
元々はレイベルトと結婚するつもりだったんだから、戦争の終わった今なら彼には肩書と立場がある。
私をこのまま攫ってもらえば……。
「他の男の子供を宿して俺と結婚しようと言うのか?」
普通ならあり得ない。周囲の人からだってこんな話は聞いた事もない。
でも、私とレイベルトの今までの関係を考えれば受け入れてくれるかもしれない。
「……貴方が受け入れてくれるなら。」
一世一代の告白をしたつもりで口を開くが……
「それは無理だ。」
彼の目には怒りが宿り、冷たく私を突き放す。
今更気付いた。会話が成立していたから安易に許して貰えるかもしれないと考えていたが、彼は怒りを抑えているだけだったのだ。
許してもらえなかった……私はどうすれば…………。
「じゃあな。」
ゾっとする程冷たい彼の声色に衝撃を受け、振り返ろうともしない彼を追いかけられずにその場で泣く事しか出来なかった。
かつてはあんなに近かった彼との距離が、だんだん遠ざかっていく。
もうダメなの……?
やっと会えたのに……?
こんな終わりってある……?
愛しているのに……私はどうすれば良いの?
レイベルトが居ないと……私は…………
レイベルトが去った直後の事は覚えていない。
両親が言うには、私は家の玄関で倒れていたらしい。
翌日、私の家とレイベルトの家は婚約を結び直そうと躍起になっていた。
英雄を自分達の手元に縛り付けようという算段なのが、小娘でしかない私にだって分かる。
その姿を見て、なんと浅ましい人達だろうと思いながら、その可能性に縋るしかなかった私。
婚約を結び直そうとする人間と、その可能性に縋る私自身……果たしてどちらが醜いだろう。
しかし元を正せば、両家が勝手に婚約を取り消したのが悪いのだ。
両家が英雄の恩恵を受けられないのは両家のせい。私がレイベルトを失ったのも両家のせい。
全部、目の前のこいつらが悪いんだ。
私は激しい怒りを両家に向けながら、可能性の低い両家の企みが上手くいく事を願うという酷い矛盾を抱えた。
そして予想通り、婚約の結び直しは失敗してしまった。それどころか王の怒りを買い、両家は騎士の位を取り上げられてしまったそうだ。
自分の両親は当然として、レイベルトの両親に対してもざまぁみろという感情が湧きたつ。
「婚約の結び直しなんて土台不可能だったのよ!」
「俺が悪いというのかっ!?」
「そうよ! 一体、これからどう暮らしていくのよ……。」
「うるさい! お前が体でも使って稼げば良い!」
「馬鹿言わないで! 貴方が働きに出なさいな!」
私からレイベルトを奪った癖に、随分元気が良い人達ね。
慌てる両親を眺めながら、暗い喜びで自身が塗りつぶされていくのを感じていた。両家は没落してしまうけれど、死ぬわけでもないし、精々後悔でもしていれば良いんだ。
でも……
「羨ましいなぁ。」
「は?」
「何が羨ましいのよ!」
「二人はさ、今こうなってるけど……好きな人と結婚して、好きな人と子供まで作って、この歳になるまで一緒に生活して、今後の生活を心配しながら喧嘩して……。」
「「……。」」
「ねぇ。どうしてレイベルトは私の隣に居ないの? どうしてそんな私の前で楽しそうに喧嘩なんて出来るの? どうして勝手に婚約解消なんてしたの?」
「……すまん。」
「ごめんなさい、エイミー。」
「謝って欲しい訳じゃない。」
レイベルトと一緒になりたかっただけなのに。
私なんて、もうレイベルトと喧嘩さえ出来ないのに。
「辛い……。」
きっと、この人達はこれから事あるごとに、今みたいな喧嘩をして、私に夫婦仲を見せつけてくるんだろうなぁ。
苦しいなぁ……。
手紙が届かなくなってしまってから四ヶ月。
英雄が行方不明になった。大怪我を負ったが生還した。などと噂が錯綜し、街は常にその話題で持ち切りだ。
行方不明になったという噂を頭から追いやり、怪我が治ればレイベルトが帰って来てくれるかもしれないと無理矢理自身を納得させる。
そして期待を胸に抱きつつも、別の人と結婚するという事実が私を現実に引き戻す。
先月、私はとうとうネイルと婚約してしまったのだ。
早く会いたいという気持ちと裏切ってしまった彼にどう詫びれば良いのかという気持ちの板挟みに陥ってしまい、近頃の私は眠れなくなっていた。
そしてネイルとの結婚前日…………
私の家を彼が訪ねて来た。
「……レイベルト?」
「あぁ。」
「生きてた……。」
彼は約束通り帰って来てくれたのだ。とても精悍な顔つきで……より男らしくなって。
「結婚するんだってな。」
「……。」
帰って来たレイベルトが私の結婚の話を聞いていても不思議じゃない。
今この瞬間、彼に会えたという事実が嬉しくてその事が頭から抜けていた。
「帰って来ると……約束したはずだ。」
「……。」
どうしよう……なんと言っていいのか、言葉が出ない……。
「帰って来れたんだね……。」
「あぁ。」
なんとか振り絞って出た言葉はあっさりとしたものだった。
私に出来る事はとにかく謝ること。
私とレイベルトには長い時をかけて築き上げてきた二人だけの絆がある。それを信じるしかない。
昔からの幼馴染。どこに出掛けるのも一緒で、たくさん笑い合い、時には喧嘩をし、将来の話だってしたんだ。
誰よりも一緒の時を過ごしていたのは私。
「……ごめんなさい。」
「帰って来なければ良かったよ。」
「そんな事言わないで!」
どうしてそんな事を言うの?
あなたが帰って来てくれて、本当に嬉しかったのに……。
「帰って来なければ……こんな思いをしなくても済んだのにな。」
「それは……。」
ダメ……。ダメよ……。
「俺はここを出るよ。」
ここで彼を行かせてはダメだと私の直感が告げていた。
「待って!」
「待って? 君が結婚するのを指をくわえて見ていろとでも言うのか?」
なんとか、引き止めなきゃ。
ここで引き止めなければ、永遠の別れになってしまう予感がしていた。
ネイルには不義理になってしまうけれど、何を犠牲にしてでもレイベルトを繋ぎ止めないと!
「結婚しない……。」
「しないでどうするんだ?」
「貴方と結婚する。」
そうよ。
元々はレイベルトと結婚するつもりだったんだから、戦争の終わった今なら彼には肩書と立場がある。
私をこのまま攫ってもらえば……。
「他の男の子供を宿して俺と結婚しようと言うのか?」
普通ならあり得ない。周囲の人からだってこんな話は聞いた事もない。
でも、私とレイベルトの今までの関係を考えれば受け入れてくれるかもしれない。
「……貴方が受け入れてくれるなら。」
一世一代の告白をしたつもりで口を開くが……
「それは無理だ。」
彼の目には怒りが宿り、冷たく私を突き放す。
今更気付いた。会話が成立していたから安易に許して貰えるかもしれないと考えていたが、彼は怒りを抑えているだけだったのだ。
許してもらえなかった……私はどうすれば…………。
「じゃあな。」
ゾっとする程冷たい彼の声色に衝撃を受け、振り返ろうともしない彼を追いかけられずにその場で泣く事しか出来なかった。
かつてはあんなに近かった彼との距離が、だんだん遠ざかっていく。
もうダメなの……?
やっと会えたのに……?
こんな終わりってある……?
愛しているのに……私はどうすれば良いの?
レイベルトが居ないと……私は…………
レイベルトが去った直後の事は覚えていない。
両親が言うには、私は家の玄関で倒れていたらしい。
翌日、私の家とレイベルトの家は婚約を結び直そうと躍起になっていた。
英雄を自分達の手元に縛り付けようという算段なのが、小娘でしかない私にだって分かる。
その姿を見て、なんと浅ましい人達だろうと思いながら、その可能性に縋るしかなかった私。
婚約を結び直そうとする人間と、その可能性に縋る私自身……果たしてどちらが醜いだろう。
しかし元を正せば、両家が勝手に婚約を取り消したのが悪いのだ。
両家が英雄の恩恵を受けられないのは両家のせい。私がレイベルトを失ったのも両家のせい。
全部、目の前のこいつらが悪いんだ。
私は激しい怒りを両家に向けながら、可能性の低い両家の企みが上手くいく事を願うという酷い矛盾を抱えた。
そして予想通り、婚約の結び直しは失敗してしまった。それどころか王の怒りを買い、両家は騎士の位を取り上げられてしまったそうだ。
自分の両親は当然として、レイベルトの両親に対してもざまぁみろという感情が湧きたつ。
「婚約の結び直しなんて土台不可能だったのよ!」
「俺が悪いというのかっ!?」
「そうよ! 一体、これからどう暮らしていくのよ……。」
「うるさい! お前が体でも使って稼げば良い!」
「馬鹿言わないで! 貴方が働きに出なさいな!」
私からレイベルトを奪った癖に、随分元気が良い人達ね。
慌てる両親を眺めながら、暗い喜びで自身が塗りつぶされていくのを感じていた。両家は没落してしまうけれど、死ぬわけでもないし、精々後悔でもしていれば良いんだ。
でも……
「羨ましいなぁ。」
「は?」
「何が羨ましいのよ!」
「二人はさ、今こうなってるけど……好きな人と結婚して、好きな人と子供まで作って、この歳になるまで一緒に生活して、今後の生活を心配しながら喧嘩して……。」
「「……。」」
「ねぇ。どうしてレイベルトは私の隣に居ないの? どうしてそんな私の前で楽しそうに喧嘩なんて出来るの? どうして勝手に婚約解消なんてしたの?」
「……すまん。」
「ごめんなさい、エイミー。」
「謝って欲しい訳じゃない。」
レイベルトと一緒になりたかっただけなのに。
私なんて、もうレイベルトと喧嘩さえ出来ないのに。
「辛い……。」
きっと、この人達はこれから事あるごとに、今みたいな喧嘩をして、私に夫婦仲を見せつけてくるんだろうなぁ。
苦しいなぁ……。
11
お気に入りに追加
231
あなたにおすすめの小説
5時から俺は! 地獄の様な異世界から帰ってきた俺が更に地獄の様な生活を送りながら希望を見出す物語。
石のやっさん
ファンタジー
地獄の様な異世界の生活!そして帰って来てからも地獄は続く救いはあるのか
主人公の理人は異世界召喚で、異世界ブリエールに召喚された。他の生徒と同じようにジョブやスキルを貰ったが、特殊なスキルのせいで、同級生に嫌われ殺され掛かり…命は助かったものの、生きるより辛い地獄の日々を送る事になる。
暗闇の部屋で血を吸われ、精気を奪われる日々。
そんな絶望の中時間が過ぎ、同級生の勇者大樹が魔王を討伐した事により事態が変わる。
女神により呼び出された理人は『元の世界に帰るか、この世界で生きていくか』選択を迫られる。
理人が監禁されてから数年が経ち同級生たちは異世界に基盤を作り全員が残る事を決意した。
だが、理人は帰る事を決意した。
元の世界に戻る事を選んだのは理人だけだった。
ジョブやスキルを返し、元の年齢まで若返った理人を襲ったのは更に続く地獄だった。
そんな彼を救ったのは、地獄で身に付いた能力だった。
地獄の異世界生活からたった1人この世界に帰ってきた男の苦悩の物語。
逆転が始まる迄数話掛かりますし、鬱展開もあります。
他の小説もあるので更新はゆっくりになりそうです。
最初に数話 異世界のパートはありますが、ただ地獄で此処での主人公は何も活躍しません。
勇者のハーレムパーティを追放された男が『実は別にヒロインが居るから気にしないで生活する』ような物語(仮)
石のやっさん
ファンタジー
主人公のリヒトは勇者パーティを追放されるが
別に気にも留めていなかった。
元から時期が来たら自分から出て行く予定だったし、彼には時期的にやりたい事があったからだ。
リヒトのやりたかった事、それは、元勇者のレイラが奴隷オークションに出されると聞き、それに参加する事だった。
この作品の主人公は転生者ですが、精神的に大人なだけでチートは知識も含んでありません。
勿論ヒロインもチートはありません。
そんな二人がどうやって生きていくか…それがテーマです。
他のライトノベルや漫画じゃ主人公になれない筈の二人が主人公、そんな物語です。
最近、感想欄から『人間臭さ』について書いて下さった方がいました。
確かに自分の原点はそこの様な気がしますので書き始めました。
タイトルが実はしっくりこないので、途中で代えるかも知れません。
[完結:1話 1分読書]幼馴染を勇者に寝取られた不遇職の躍進
無責任
ファンタジー
<毎日更新 1分読書> 愛する幼馴染を失った不遇職の少年の物語
ユキムラは神託により不遇職となってしまう。
愛するエリスは、聖女となり、勇者のもとに行く事に・・・。
引き裂かれた関係をもがき苦しむ少年、少女の物語である。
アルファポリス版は、各ページに人物紹介などはありません。
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
この物語の世界は、15歳が成年となる世界観の為、現実の日本社会とは異なる部分もあります。
たとえば勇者パーティを追放された少年が宿屋の未亡人達に恋するような物語
石のやっさん
ファンタジー
主人公のリヒトは勇者パーティを追放されるが別に気にも留めていなかった。
ハーレムパーティ状態だったので元から時期が来たら自分から出て行く予定だったし、三人の幼馴染は確かに可愛いが、リヒトにとって恋愛対象にどうしても見られなかったからだ。
だから、ただ見せつけられても困るだけだった。
何故ならリヒトの好きなタイプの女性は…大人の女性だったから。
この作品の主人公は転生者ですが、精神的に大人なだけでチートは知識も含んでありません。
勿論ヒロインもチートはありません。
他のライトノベルや漫画じゃ主人公にはなれない、背景に居るような主人公やヒロインが、楽しく暮すような話です。
1~2話は何時もの使いまわし。
リクエスト作品です。
今回は他作品もありますので亀更新になるかも知れません。
※ つい調子にのって4作同時に書き始めてしまいました。
俺が死んでから始まる物語
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。
だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。
余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。
そこからこの話は始まる。
セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕
妻を寝取ったパーティーメンバーに刺殺された俺はもう死にたくない。〜二度目の俺。最悪から最高の人生へ〜
橋本 悠
ファンタジー
両親の死、いじめ、NTRなどありとあらゆる`最悪`を経験し、終いにはパーティーメンバーに刺殺された俺は、異世界転生に成功した……と思いきや。
もしかして……また俺かよ!!
人生の最悪を賭けた二周目の俺が始まる……ってもうあんな最悪見たくない!!!
さいっっっっこうの人生送ってやるよ!!
──────
こちらの作品はカクヨム様でも連載させていただいております。
先取り更新はカクヨム様でございます。是非こちらもよろしくお願いします!
『異世界は貧乳が正義でした』~だから幼馴染の勇者に追放されても問題がない~ざまぁ? しませんよ!マジで!
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のリヒトは、とうとう勇者でありパーティリーダーのガイアにクビを宣告されてしまう。幼馴染も全員ガイアの物で、居場所がどこにもないことを悟った彼は、一人去ったのだった。
実は彼は転生者で幼馴染には全く興味が無かったからだ。
そして彼は…此処からは読んでからのお楽しみです。
『美醜逆転』『男女比』で異世界系のリクエストを貰ったので書き始めてみました。
ただ、それだと面白味が無いので少し捻ってみました。
実験を兼ねた思いつきなので中編になるか長編になるか未定。
1話はいつもの使いまわしです。
俺は先輩に恋人を寝取られ、心が壊れる寸前。でも……。二人が自分たちの間違いを後で思っても間に合わない。俺は美少女で素敵な同級生と幸せになる。
のんびりとゆっくり
恋愛
俺は島森海定(しまもりうみさだ)。高校一年生。
俺は先輩に恋人を寝取られた。
ラブラブな二人。
小学校六年生から続いた恋が終わり、俺は心が壊れていく。
そして、雪が激しさを増す中、公園のベンチに座り、このまま雪に埋もれてもいいという気持ちになっていると……。
前世の記憶が俺の中に流れ込んできた。
前世でも俺は先輩に恋人を寝取られ、心が壊れる寸前になっていた。
その後、少しずつ立ち直っていき、高校二年生を迎える。
春の始業式の日、俺は素敵な女性に出会った。
俺は彼女のことが好きになる。
しかし、彼女とはつり合わないのでは、という意識が強く、想いを伝えることはできない。
つらくて苦しくて悲しい気持ちが俺の心の中であふれていく。
今世ではこのようなことは繰り返したくない。
今世に意識が戻ってくると、俺は強くそう思った。
既に前世と同じように、恋人を先輩に寝取られてしまっている。
しかし、その後は、前世とは違う人生にしていきたい。
俺はこれからの人生を幸せな人生にするべく、自分磨きを一生懸命行い始めた。
一方で、俺を寝取った先輩と、その相手で俺の恋人だった女性の仲は、少しずつ壊れていく。そして、今世での高校二年生の春の始業式の日、俺は今世でも素敵な女性に出会った。
その女性が好きになった俺は、想いを伝えて恋人どうしになり。結婚して幸せになりたい。
俺の新しい人生が始まろうとしている。
この作品は、「カクヨム」様でも投稿を行っております。
「カクヨム」様では。「俺は先輩に恋人を寝取られて心が壊れる寸前になる。でもその後、素敵な女性と同じクラスになった。間違っていたと、寝取った先輩とその相手が思っても間に合わない。俺は美少女で素敵な同級生と幸せになっていく。」という題名で投稿を行っております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる