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聖女の暴力編
第28話 聖女の帰国
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ルディア様と遊んでいたら日が暮れてしまったので、迎賓館に馬車で送ってもらった。
ドゥーの騎士団が私とギャモーを出迎えてくれ、明日には戻りましょうと言われる。どうやら、元々そういう日程だったようだ。
ルディア様にもその場で伝え、お別れをした。
親友との別れはつらいけど仕方がない。今度はお母さんを連れて遊びに来よう。
王都の外では強力な魔法が飛び交っていた為ちょっとした騒ぎになっていたようだが、そこはルディア様と私が魔法で遊んでいたとドゥーの騎士団に伝えると、みんな顔が引き攣っていた。
翌日にはフェルミト王国王都を出発した……。
ドゥーに帰って来るのも久しぶりね。
私達は今、ドゥーの冒険者ギルドにいる。
「ご苦労だったな。聖女アリエンナよ。早速報告をしてもらいたい。」
「はい。勿論です。」
私達がルディア様と親友になった事。思いがけず、イリジウム王国の聖女とベリオーテ公爵夫人とも親友になった事。パーティではそれなりに楽しく過ごしてきた事を報告していく。
危うく貴族の男達をミンチにしてしまいそうになったのは内緒だ。ギャモーも言う必要がないと思ったのか、黙っていてくれた。
「上手くやってきたようだな。聖女アリエンナは身分の高い人間との交流にも問題がないと証明されたわけだ。今後そういった依頼が来ても安心だ。」
私は最低限の礼儀作法はあるので、確かに安心だ。木っ端貴族相手ならミンチにしてしまえば良いのだから、最悪トラブルになっても平気ね。
※大問題です
そう言えば、魔王はどこに住んでいるんだろう。ギルド長なら分かるかな?
「魔王ってどこに住んでいるんですか?」
「魔王? 奴はドゥーの最北端の荒野に城を構えている。」
あれ? もしかして……私の故郷の近くじゃない?
「ここから行くと、深淵の森の手前の荒野ですか?」
「そうだ。聖女アリエンナの故郷も近いんだったな。」
そんなに近くに居たの? お母さんったら楽しみを独り占めしてズルいわ。
「ギルドでは魔王の侵攻を抑える仕事ってありますか?」
「勿論あるぞ。絶対暴力の魔女以外は誰もやりたがらんがな。」
「その仕事、私も受けたいです。」
「あー……聖女にその仕事を受けさせるのはな。それに、聖女アリエンナが強いと言っても相手は魔王だぞ? その強さはSSSランク中位だと聞いている。」
私よりちょっと弱いくらいかしら? 身体強化の魔法が使える今なら余裕なのかな?
「それならアリエンナの方が強えな。しかも、アリエンナは母ちゃんから魔法を習って、身体強化の魔法や特級魔法まで使えるようになっちまった。加えて聖女の祈りも習得してるし、最低でもSSSランク上位はあるだろうぜ。」
「既にそれ程強いのか? 二代目絶対暴力の魔女という事か……。」
そう言ってくれるのは素直に嬉しいんだけど……良く考えてみたら、私だと弱いからその名を継ぐのは申し訳ない気がする。
「私はお母さん程強くありませんよ? 多分お母さんの半分の半分くらいです。」
「何の冗談だ? その話が本当なら、絶対暴力の魔女はSSSランク上位の四倍強いと言う事か?」
「別に冗談ではありませんよ。私がお母さんと戦えば、三分もつかどうかだと思います。」
ギルド長が黙ってしまった。もしかして、私がお母さん相手に三分も戦える事に驚いているのかもしれないわ。
「成る程。他のSSSランク冒険者5人と同時に戦い、一分かからず勝利したという噂も本当の事だったというわけだ。」
そう言えば、他のSSSランク冒険者が気になる。
「SSSランク冒険者はどのくらいの強さですか?」
ギルド長が教えてくれた。
SSランクとSSSランクには下位、中位、上位と更に細かい分類がある。下位と中位の強さには倍程の差があり、中位と上位の場合も同様に倍程の差があるそう。
現在のSSSランク冒険者は5人の内4人がSSSランク下位。1人がSSSランク中位だとの事。
ちなみに特級魔法士は最低でもSSSランク下位に位置するみたい。
個人差があるので一概には言えないそうだが、ルディア様は特級魔法の更に上が使えるのでSSSランク上位はあるかもしれない。
「絶対暴力の魔女がSSSランク上位の四倍強いと仮定するなら、更に上のランクの中位に分類されるというわけだ。」
「どうしてSSSランクより上がないんですか?」
「答えは簡単だ。SSSランクより上の存在が人間、魔物共に現れなかったからだ。」
それは変ね。
「お母さんがいますよ。」
「SSSランク上位ですら、歴史上数える程しか居ない。したがって、絶対暴力の魔女を更に上のランクだと決定づける証拠がない。」
証拠がない。そう言われてしまえばその通りだわ。
「ギルドの公式見解では、絶対暴力の魔女はSSSランク上位と認定されている。」
それなら……。
「では、私が魔王を抑える事が出来れば、私はSSSランク上位に認定されますか?」
「されるだろうな。魔王を相手に余裕をもって戦えれば、の話だが。」
「その私が、絶対暴力の魔女に手も足も出なかったら、お母さんは更に上のランクが貰えますか?」
「……恐らく。」
「では魔王を抑える仕事を頑張ります。」
お母さんには正当な評価を受けてもらいたい。
「分かった。ところで一つ聞きたいのだが。」
ギルド長が言い難そうに言葉を切る。どうしたの?
「……お前たち親子は、世界征服なんて考えてないよな?」
お母さんはそんな面倒な事しないと思う。私も面倒なのは嫌よ。
「しませんよ。私達って面倒なのは嫌いですし。」
「お前たち親子に野心が無くて何よりだ。」
ギルド長は安心したようね。
「お母さんも私も、定期的にストレス解消で生き物をブッ叩ければそれで満足ですので。」
「……本当に世界征服はしないのか?」
「しませんって。」
何で二回も聞いてきたの? しかも不安気な顔するし。
ドゥーの騎士団が私とギャモーを出迎えてくれ、明日には戻りましょうと言われる。どうやら、元々そういう日程だったようだ。
ルディア様にもその場で伝え、お別れをした。
親友との別れはつらいけど仕方がない。今度はお母さんを連れて遊びに来よう。
王都の外では強力な魔法が飛び交っていた為ちょっとした騒ぎになっていたようだが、そこはルディア様と私が魔法で遊んでいたとドゥーの騎士団に伝えると、みんな顔が引き攣っていた。
翌日にはフェルミト王国王都を出発した……。
ドゥーに帰って来るのも久しぶりね。
私達は今、ドゥーの冒険者ギルドにいる。
「ご苦労だったな。聖女アリエンナよ。早速報告をしてもらいたい。」
「はい。勿論です。」
私達がルディア様と親友になった事。思いがけず、イリジウム王国の聖女とベリオーテ公爵夫人とも親友になった事。パーティではそれなりに楽しく過ごしてきた事を報告していく。
危うく貴族の男達をミンチにしてしまいそうになったのは内緒だ。ギャモーも言う必要がないと思ったのか、黙っていてくれた。
「上手くやってきたようだな。聖女アリエンナは身分の高い人間との交流にも問題がないと証明されたわけだ。今後そういった依頼が来ても安心だ。」
私は最低限の礼儀作法はあるので、確かに安心だ。木っ端貴族相手ならミンチにしてしまえば良いのだから、最悪トラブルになっても平気ね。
※大問題です
そう言えば、魔王はどこに住んでいるんだろう。ギルド長なら分かるかな?
「魔王ってどこに住んでいるんですか?」
「魔王? 奴はドゥーの最北端の荒野に城を構えている。」
あれ? もしかして……私の故郷の近くじゃない?
「ここから行くと、深淵の森の手前の荒野ですか?」
「そうだ。聖女アリエンナの故郷も近いんだったな。」
そんなに近くに居たの? お母さんったら楽しみを独り占めしてズルいわ。
「ギルドでは魔王の侵攻を抑える仕事ってありますか?」
「勿論あるぞ。絶対暴力の魔女以外は誰もやりたがらんがな。」
「その仕事、私も受けたいです。」
「あー……聖女にその仕事を受けさせるのはな。それに、聖女アリエンナが強いと言っても相手は魔王だぞ? その強さはSSSランク中位だと聞いている。」
私よりちょっと弱いくらいかしら? 身体強化の魔法が使える今なら余裕なのかな?
「それならアリエンナの方が強えな。しかも、アリエンナは母ちゃんから魔法を習って、身体強化の魔法や特級魔法まで使えるようになっちまった。加えて聖女の祈りも習得してるし、最低でもSSSランク上位はあるだろうぜ。」
「既にそれ程強いのか? 二代目絶対暴力の魔女という事か……。」
そう言ってくれるのは素直に嬉しいんだけど……良く考えてみたら、私だと弱いからその名を継ぐのは申し訳ない気がする。
「私はお母さん程強くありませんよ? 多分お母さんの半分の半分くらいです。」
「何の冗談だ? その話が本当なら、絶対暴力の魔女はSSSランク上位の四倍強いと言う事か?」
「別に冗談ではありませんよ。私がお母さんと戦えば、三分もつかどうかだと思います。」
ギルド長が黙ってしまった。もしかして、私がお母さん相手に三分も戦える事に驚いているのかもしれないわ。
「成る程。他のSSSランク冒険者5人と同時に戦い、一分かからず勝利したという噂も本当の事だったというわけだ。」
そう言えば、他のSSSランク冒険者が気になる。
「SSSランク冒険者はどのくらいの強さですか?」
ギルド長が教えてくれた。
SSランクとSSSランクには下位、中位、上位と更に細かい分類がある。下位と中位の強さには倍程の差があり、中位と上位の場合も同様に倍程の差があるそう。
現在のSSSランク冒険者は5人の内4人がSSSランク下位。1人がSSSランク中位だとの事。
ちなみに特級魔法士は最低でもSSSランク下位に位置するみたい。
個人差があるので一概には言えないそうだが、ルディア様は特級魔法の更に上が使えるのでSSSランク上位はあるかもしれない。
「絶対暴力の魔女がSSSランク上位の四倍強いと仮定するなら、更に上のランクの中位に分類されるというわけだ。」
「どうしてSSSランクより上がないんですか?」
「答えは簡単だ。SSSランクより上の存在が人間、魔物共に現れなかったからだ。」
それは変ね。
「お母さんがいますよ。」
「SSSランク上位ですら、歴史上数える程しか居ない。したがって、絶対暴力の魔女を更に上のランクだと決定づける証拠がない。」
証拠がない。そう言われてしまえばその通りだわ。
「ギルドの公式見解では、絶対暴力の魔女はSSSランク上位と認定されている。」
それなら……。
「では、私が魔王を抑える事が出来れば、私はSSSランク上位に認定されますか?」
「されるだろうな。魔王を相手に余裕をもって戦えれば、の話だが。」
「その私が、絶対暴力の魔女に手も足も出なかったら、お母さんは更に上のランクが貰えますか?」
「……恐らく。」
「では魔王を抑える仕事を頑張ります。」
お母さんには正当な評価を受けてもらいたい。
「分かった。ところで一つ聞きたいのだが。」
ギルド長が言い難そうに言葉を切る。どうしたの?
「……お前たち親子は、世界征服なんて考えてないよな?」
お母さんはそんな面倒な事しないと思う。私も面倒なのは嫌よ。
「しませんよ。私達って面倒なのは嫌いですし。」
「お前たち親子に野心が無くて何よりだ。」
ギルド長は安心したようね。
「お母さんも私も、定期的にストレス解消で生き物をブッ叩ければそれで満足ですので。」
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「しませんって。」
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