13 / 17
第13話 一家団欒
しおりを挟む
という事で、俺は幸子のおっぱいを心ゆくまで堪能した。
(今日はまんまんまんぞくだったな……。)
「どうしたの? お兄ちゃん。」
不思議そうに俺の顔を覗き込む怜。
(幸子の事を確認しとかないと。)
「さっき、俺の友達がさ……」
屋上での出来事を怜に話す。勿論ちょっとエッチい事をしたのは内緒だ。
「記憶を取り戻す魔法が変な方向に作用しちゃったみたいだね。」
「その事なんだが、事情を説明しちゃダメか? 知らない記憶がある事で混乱しちゃってるみたいなんだよ。」
「じゃあ、その幸子さん? 一回家に連れてきて。」
「わかった。」
「それで……」
言葉を切り、俺をジト目で見る怜。いったいどうしたというのか。
(何だってんだ?)
「変な事してないよね?」
ギクッ
「変な事? するわけないじゃん。はははっ。」
じーっと俺を見つめてくる怜の瞳は、怪しい…そう言っているようだった。
「なーんか引っかかるんだよねぇ。」
怜は結構勘が鋭い。どこまで誤魔化せるか。
(最悪バレても許してくれそうだけどな。)
「ほら。それより、魔法を何て説明するのか考えないと!」
「そこは普通に魔法って説明するつもりだけど。」
「世間にバレたらマズいんじゃないか?」
「大丈夫。口止めはするから。」
口止め? そう簡単に出来るとも思えないが……。
「心配してる? 本当に大丈夫だよ。魔法の事をバラしたら、足の裏が永久に痒くなる呪いをかけるから。」
地味! 地味だけど、めっちゃ嫌な呪いだなそれ。
「意外と陰湿だな……。」
「でも、それなら絶対喋らないように気を付けるでしょ?」
「まぁ……。」
俺だったら絶対にごめんだ。
幸子はあれで口が堅いから大丈夫だとは思うが……。
「ご飯出来たわよー!」
リビングから母さんの声が聞こえて来る。
「恵奈ママが呼んでる。早くご飯食べよっ!」
「そうだな。」
俺達はリビングへ行くと、既に母さんと慧ママが食卓についている。
「今日はみんな大好きエビフライよ。」
「やったー!」
最近は怜の何気ない仕草に女性らしさを感じ、ドキッとさせられる事が多々ある。
しかし、こういう所はまだまだ子供で、少しだけ安心する。
「あれ? 父さんは?」
「今日は遅くなるから先に食べて良いって。」
父さんも大変そうだ。
「せっかくの揚げたてエビフライなのにね。」
「仕事じゃ仕方ないね。」
「「「「いただきます。」」」」
それにしても美味い。エビフライ一本だけでご飯三杯はイケる。
「そう言えば楠ってさ……。」
「どうしたの? 慧ママ。」
「前世の記憶思い出したんでしょ?」
……。
何故知ってるんだ?
「何で? って顔してるけど…私、魔法使い歴も長いし見ればなんとなく分かるのよ。」
(考えてみれば、怜のあれは魔法だったもんな。慧ママが魔法を使えてもおかしくないのか……。)
「楠? 慧は怜よりも魔法が上手いから、何かあったら相談するのよ?」
「それなら……。」
さっき怜にも説明した事を慧ママに相談した。
うんうんと相槌を入れながら聞いてくれ、最終的には慧ママがいる時に幸子を家に連れて来る事となった。
記憶関連の魔法は大変危険で、無闇矢鱈に使うものではないそうだ。
怜はゲンコツされ、おっぱいを揉みしだかれていた。
(いいぞもっとやれ。)
慧ママのお説教はちょっとエッチだった。
「やーね。やらしい目しちゃって。」
うっ……
「な、なんだよ母さん。そんな目してないし。」
「慧の見た目が若いからって襲っちゃダメよ? 怜は別に襲っても良いけどね。」
「そんな事しないってば……。」
ん?
「怜は良いの?」
「良いに決まってるわよ。前世の恋人なんでしょ? 慧から聞いてる。」
「でも……一応妹だし。」
「えぇぇ? 今更そんな事気にしてたの? 昔っからあんなにイチャイチャしておいて?」
そう言われる程、イチャイチャしていただろうか。
「そんなにしてないと思うけど……。」
「してたでしょ。別に口出しするつもりはないけど、後悔してからじゃ遅いわよ?」
後悔……。前世も前前世も前前前世も、全て後悔が残る記憶だった。
(後悔か。確かに怜と付き合わずに終われば、未練になるかもな……。)
「わかった。悔いのないような選択をするよ。」
「そうしなさい。」
(流石は母さん。見た目が若いだけで、伊達に年は食ってない。)
「何か……。余計な事考えてるでしょ?」
鋭い。
「な、なんでもない。」
(流石は母さん。怒らすと怖いから、いらん事考えないようにしよう。)
慧ママと怜は、キャットファイトに突入している。
お互いの乳を弄り合い、服も脱げていた。
(健全な親子の喧嘩じゃないな……。良いぞ、もっとやれ。)
「ニヤニヤしちゃって……ほんと誰に似たのやら。」
男なら仕方ないのだ。母さんも親なら理解を示して欲しい。
「ほらほら、ご飯食べ終わってからにしなさい。埃が立つでしょ。」
(止めないのかよ……。俺としてはありがたいけど。)
そうして食事を終え、慧ママと怜はキャットファイトを再開した。
「良い眺めだな……。」
いつの間にか父さんが帰ってきていた。俺と一緒にニヤニヤしながら観戦している。
「そうだな。この試合、お金取れるよなぁ。」
「ああ。売れるだろうな。」
うんうんと頷き合い、分かり合う父と子。
この試合は家族限定公開なので、チケットを売る気はないがな。
(今日はまんまんまんぞくだったな……。)
「どうしたの? お兄ちゃん。」
不思議そうに俺の顔を覗き込む怜。
(幸子の事を確認しとかないと。)
「さっき、俺の友達がさ……」
屋上での出来事を怜に話す。勿論ちょっとエッチい事をしたのは内緒だ。
「記憶を取り戻す魔法が変な方向に作用しちゃったみたいだね。」
「その事なんだが、事情を説明しちゃダメか? 知らない記憶がある事で混乱しちゃってるみたいなんだよ。」
「じゃあ、その幸子さん? 一回家に連れてきて。」
「わかった。」
「それで……」
言葉を切り、俺をジト目で見る怜。いったいどうしたというのか。
(何だってんだ?)
「変な事してないよね?」
ギクッ
「変な事? するわけないじゃん。はははっ。」
じーっと俺を見つめてくる怜の瞳は、怪しい…そう言っているようだった。
「なーんか引っかかるんだよねぇ。」
怜は結構勘が鋭い。どこまで誤魔化せるか。
(最悪バレても許してくれそうだけどな。)
「ほら。それより、魔法を何て説明するのか考えないと!」
「そこは普通に魔法って説明するつもりだけど。」
「世間にバレたらマズいんじゃないか?」
「大丈夫。口止めはするから。」
口止め? そう簡単に出来るとも思えないが……。
「心配してる? 本当に大丈夫だよ。魔法の事をバラしたら、足の裏が永久に痒くなる呪いをかけるから。」
地味! 地味だけど、めっちゃ嫌な呪いだなそれ。
「意外と陰湿だな……。」
「でも、それなら絶対喋らないように気を付けるでしょ?」
「まぁ……。」
俺だったら絶対にごめんだ。
幸子はあれで口が堅いから大丈夫だとは思うが……。
「ご飯出来たわよー!」
リビングから母さんの声が聞こえて来る。
「恵奈ママが呼んでる。早くご飯食べよっ!」
「そうだな。」
俺達はリビングへ行くと、既に母さんと慧ママが食卓についている。
「今日はみんな大好きエビフライよ。」
「やったー!」
最近は怜の何気ない仕草に女性らしさを感じ、ドキッとさせられる事が多々ある。
しかし、こういう所はまだまだ子供で、少しだけ安心する。
「あれ? 父さんは?」
「今日は遅くなるから先に食べて良いって。」
父さんも大変そうだ。
「せっかくの揚げたてエビフライなのにね。」
「仕事じゃ仕方ないね。」
「「「「いただきます。」」」」
それにしても美味い。エビフライ一本だけでご飯三杯はイケる。
「そう言えば楠ってさ……。」
「どうしたの? 慧ママ。」
「前世の記憶思い出したんでしょ?」
……。
何故知ってるんだ?
「何で? って顔してるけど…私、魔法使い歴も長いし見ればなんとなく分かるのよ。」
(考えてみれば、怜のあれは魔法だったもんな。慧ママが魔法を使えてもおかしくないのか……。)
「楠? 慧は怜よりも魔法が上手いから、何かあったら相談するのよ?」
「それなら……。」
さっき怜にも説明した事を慧ママに相談した。
うんうんと相槌を入れながら聞いてくれ、最終的には慧ママがいる時に幸子を家に連れて来る事となった。
記憶関連の魔法は大変危険で、無闇矢鱈に使うものではないそうだ。
怜はゲンコツされ、おっぱいを揉みしだかれていた。
(いいぞもっとやれ。)
慧ママのお説教はちょっとエッチだった。
「やーね。やらしい目しちゃって。」
うっ……
「な、なんだよ母さん。そんな目してないし。」
「慧の見た目が若いからって襲っちゃダメよ? 怜は別に襲っても良いけどね。」
「そんな事しないってば……。」
ん?
「怜は良いの?」
「良いに決まってるわよ。前世の恋人なんでしょ? 慧から聞いてる。」
「でも……一応妹だし。」
「えぇぇ? 今更そんな事気にしてたの? 昔っからあんなにイチャイチャしておいて?」
そう言われる程、イチャイチャしていただろうか。
「そんなにしてないと思うけど……。」
「してたでしょ。別に口出しするつもりはないけど、後悔してからじゃ遅いわよ?」
後悔……。前世も前前世も前前前世も、全て後悔が残る記憶だった。
(後悔か。確かに怜と付き合わずに終われば、未練になるかもな……。)
「わかった。悔いのないような選択をするよ。」
「そうしなさい。」
(流石は母さん。見た目が若いだけで、伊達に年は食ってない。)
「何か……。余計な事考えてるでしょ?」
鋭い。
「な、なんでもない。」
(流石は母さん。怒らすと怖いから、いらん事考えないようにしよう。)
慧ママと怜は、キャットファイトに突入している。
お互いの乳を弄り合い、服も脱げていた。
(健全な親子の喧嘩じゃないな……。良いぞ、もっとやれ。)
「ニヤニヤしちゃって……ほんと誰に似たのやら。」
男なら仕方ないのだ。母さんも親なら理解を示して欲しい。
「ほらほら、ご飯食べ終わってからにしなさい。埃が立つでしょ。」
(止めないのかよ……。俺としてはありがたいけど。)
そうして食事を終え、慧ママと怜はキャットファイトを再開した。
「良い眺めだな……。」
いつの間にか父さんが帰ってきていた。俺と一緒にニヤニヤしながら観戦している。
「そうだな。この試合、お金取れるよなぁ。」
「ああ。売れるだろうな。」
うんうんと頷き合い、分かり合う父と子。
この試合は家族限定公開なので、チケットを売る気はないがな。
0
お気に入りに追加
24
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
たった一度の恋
伊簑木サイ
恋愛
姉の結婚が決まった。ふしだらな噂のたえない姉だった。
しかし、半分だけ血の繋がった弟は、姉の行動の真意を知っていた。けっして認めないだろう、その想いを。
似たもの姉弟の、生涯にたった一度きりだろう恋の、顛末。
ひとりぼっちだった魔女の薬師は、壊れた騎士の腕の中で眠る
gacchi
恋愛
両親亡き後、薬師として店を続けていたルーラ。お忍びの貴族が店にやってきたと思ったら、突然担ぎ上げられ馬車で連れ出されてしまう。行き先は王城!?陛下のお妃さまって、なんの冗談ですか!助けてくれた王宮薬師のユキ様に弟子入りしたけど、修行が終わらないと店に帰れないなんて…噓でしょう?12/16加筆修正したものをカクヨムに投稿しました。
元ヤン辺境伯令嬢は今生では王子様とおとぎ話の様な恋がしたくて令嬢らしくしていましたが、中身オラオラな近衛兵に執着されてしまいました
桜枝 頌
恋愛
辺境伯令嬢に転生した前世ヤンキーだったグレース。生まれ変わった世界は前世で憧れていたおとぎ話の様な世界。グレースは豪華なドレスに身を包み、甘く優しい王子様とベタな童話の様な恋をするべく、令嬢らしく立ち振る舞う。
が、しかし、意中のフランソワ王太子に、傲慢令嬢をシメあげているところを見られてしまい、そしてなぜか近衛師団の目つきも口も悪い男ビリーに目をつけられ、執着されて溺愛されてしまう。 違う! 貴方みたいなガラの悪い男じゃなくて、激甘な王子様と恋がしたいの!! そんなグレースは目つきの悪い男の秘密をまだ知らない……。
※「小説家になろう」様、「エブリスタ」様にも投稿作品です
※エピローグ追加しました
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
兄がいるので悪役令嬢にはなりません〜苦労人外交官は鉄壁シスコンガードを突破したい〜
藤也いらいち
恋愛
無能王子の婚約者のラクシフォリア伯爵家令嬢、シャーロット。王子は典型的な無能ムーブの果てにシャーロットにあるはずのない罪を並べ立て婚約破棄を迫る。
__婚約破棄、大歓迎だ。
そこへ、視線で人手も殺せそうな眼をしながらも満面の笑顔のシャーロットの兄が王子を迎え撃った!
勝負は一瞬!王子は場外へ!
シスコン兄と無自覚ブラコン妹。
そして、シャーロットに思いを寄せつつ兄に邪魔をされ続ける外交官。妹が好きすぎる侯爵令嬢や商家の才女。
周りを巻き込み、巻き込まれ、果たして、彼らは恋愛と家族愛の違いを理解することができるのか!?
短編 兄がいるので悪役令嬢にはなりません を大幅加筆と修正して連載しています
カクヨム、小説家になろうにも掲載しています。
異世界でのんびり暮らしたい!?
日向墨虎
ファンタジー
前世は孫もいるおばちゃんが剣と魔法の異世界に転生した。しかも男の子。侯爵家の三男として成長していく。家族や周りの人たちが大好きでとても大切に思っている。家族も彼を溺愛している。なんにでも興味を持ち、改造したり創造したり、貴族社会の陰謀や事件に巻き込まれたりとやたらと忙しい。学校で仲間ができたり、冒険したりと本人はゆっくり暮らしたいのに・・・無理なのかなぁ?
キャンプに行ったら異世界転移しましたが、最速で保護されました。
新条 カイ
恋愛
週末の休みを利用してキャンプ場に来た。一歩振り返ったら、周りの環境がガラッと変わって山の中に。車もキャンプ場の施設もないってなに!?クマ出現するし!?と、どうなることかと思いきや、最速でイケメンに保護されました、
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる