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第二の攻略対象の登場です!
どうやら第二王子は臆病者ではない様です…。
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「初めまして。第二王子の、レイズ・テール・ユーネリアです。」
「あ、リズリ・ヘレン・セインドです。」
今私の目の前でまたもや美形スマイルを振りまくのは第二王子の臆病者と国王陛下に言われていたお方だ。
臆病者、という感じにはとても見えない。
第一王子殿下は金髪の中の金髪といった髪色だが、こっちは髪はプラチナブロンドだ。
そのせいか第一王子殿下より親しみやすいオーラを放っている。
「兄さんは僕よりも先に講師が付けられたけど、僕は完全なる素人なんだ。だから見苦しいところを見せる事もあるかもしれないけどよろしくね。」
「とんでもありませんわ。わたくしも本当にド素人で…。」
「なら一緒だね。一緒に頑張ろう。」
話していても特に臆病者といった感じは一切ない。国王陛下のあの言葉は何だったのか。
「あの、不躾な質問かもしれないのですが第一王子殿下と第二王子殿下は何歳離れておいでなのですか?」
ひそかに気になっていたことだ。残念ながら私は第一王子殿下をクリアした所で事故に会ってしまった。
だから他の攻略対象は名前以外全てにおいて何も知らないのである。こんなだったらキャラ紹介もっと読んどけばよかった…。
「ああ、兄さんと僕は年子なんだ。だから学年的には同じなんだけど、年齢はほぼ一つ違い。」
「な、なるほど…。」
聞いてみればそんなこともキャラ紹介に書いてあったような気が…。
「ではなぜ同時に講師を付けられなかったのですか?」
これは純粋に疑問だ。学年が一緒ということは学園への入学も一緒なのに…。
「それは自業自得なんだ。止められているのに病気の弟のところに通い詰めて、案の条病気が移っちゃってしばらく寝込んだんだ。その間に兄さんに講師がついたから僕は保留になってたってわけ。」
「だからやめとけと言っておいただろうに。」
「だって僕やっぱり弟大好きだからさ。」
ずっと私の隣にいた第一王子殿下が口を開く。
その後もずっと言い合い(というか第一王子のツッコみにボケで返す第二王子って感じの図)を続ける二人を見て思う。
王子でもやっぱり兄弟は兄弟なんだなあ、と。
「あ、リズリ・ヘレン・セインドです。」
今私の目の前でまたもや美形スマイルを振りまくのは第二王子の臆病者と国王陛下に言われていたお方だ。
臆病者、という感じにはとても見えない。
第一王子殿下は金髪の中の金髪といった髪色だが、こっちは髪はプラチナブロンドだ。
そのせいか第一王子殿下より親しみやすいオーラを放っている。
「兄さんは僕よりも先に講師が付けられたけど、僕は完全なる素人なんだ。だから見苦しいところを見せる事もあるかもしれないけどよろしくね。」
「とんでもありませんわ。わたくしも本当にド素人で…。」
「なら一緒だね。一緒に頑張ろう。」
話していても特に臆病者といった感じは一切ない。国王陛下のあの言葉は何だったのか。
「あの、不躾な質問かもしれないのですが第一王子殿下と第二王子殿下は何歳離れておいでなのですか?」
ひそかに気になっていたことだ。残念ながら私は第一王子殿下をクリアした所で事故に会ってしまった。
だから他の攻略対象は名前以外全てにおいて何も知らないのである。こんなだったらキャラ紹介もっと読んどけばよかった…。
「ああ、兄さんと僕は年子なんだ。だから学年的には同じなんだけど、年齢はほぼ一つ違い。」
「な、なるほど…。」
聞いてみればそんなこともキャラ紹介に書いてあったような気が…。
「ではなぜ同時に講師を付けられなかったのですか?」
これは純粋に疑問だ。学年が一緒ということは学園への入学も一緒なのに…。
「それは自業自得なんだ。止められているのに病気の弟のところに通い詰めて、案の条病気が移っちゃってしばらく寝込んだんだ。その間に兄さんに講師がついたから僕は保留になってたってわけ。」
「だからやめとけと言っておいただろうに。」
「だって僕やっぱり弟大好きだからさ。」
ずっと私の隣にいた第一王子殿下が口を開く。
その後もずっと言い合い(というか第一王子のツッコみにボケで返す第二王子って感じの図)を続ける二人を見て思う。
王子でもやっぱり兄弟は兄弟なんだなあ、と。
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