112 / 211
4.
112.宮廷の蝶
しおりを挟む
総家令室で副女官長の紋白がハーブティーを受け取りがてら自分も勧められて飲んでいた。
隣には女官長である揚羽もいて、ちょっとした試飲会だ。
美しく知性に溢れ配慮に優れる宮廷の蝶たる女官達は、真っ黒姿の家令と違い、華やかな装いで職務に臨んでいる。
いつもは家令達が集まるカラスの集会所状態の総家令室が、今日は素敵なカフェみたいと孔雀は嬉しくなっていた。
「ハーブティーなんて、こんな体にも心にも優しいもの家令が飲むの?孔雀ちゃん」
「ほんと。最低最悪な酒癖悪い大酒飲みばかりだと思ってましたけど」
と、女官達は意外そうに言い合った。
誠に不名誉だが、真実だ。
「いえあの・・・。あのひとたち、二日酔いの時にガロンで飲んでますよ・・・」
「おお、嫌だ」
「・・・ほんと。どうにもなりませんねえ、家令って」
恐縮です、と孔雀は苦笑した。
「翡翠様も召し上がるって本当?」
「えぇ。ラムと蜂蜜を沢山入れて」
「・・・そんなのもうハーブティーじゃないわね」
やっぱりねぇと揚羽が頷いた。
孔雀が飲んでいたのに興味を持って自分もそれっぽい事をしてみたかっただけであろう。
「あの、紋白様」
「はい」
「硅化木宮分としまして紋白様から御請求書は頂いているのですが」
「ええ。毎月月末にお渡ししていますね。あら、何か足りませんでしたか?」
「私も見落としたかしら?」
紋白が預かり、揚羽がチェックしてから雉鳩に上がってくるのだ。
「いえ、足りないのは、請求書ではなくて・・・」
孔雀が首を傾げた。
「・・・お紅茶ですとかを取り扱う食品のお店の請求書頂いておりましたよね?」
「ええ。ございましたね。あのお店、有名ですものね。あちらのお茶、総家令も陛下もお好きでいらっしゃるの?」
女官長が吹き出した。
「総家令は500グラム3000円のお紅茶を陛下に差し上げているのよ。翡翠様、それが一番おいしいのですって」
「・・・まあ。なんて安上がり」
楽し気に二人は笑った。
「それで。どうされたの?」
女官長が居住まいを正した。
「・・・更紗様。私さっき、四妃様のお部屋のキャビネットを開けたんです。お茶の缶はたくさんあったけれど、中身が全部入っていなかったの」
女官が顔を見合わせた。
あの量を、あの食の細い妃が全部飲み干すなど考えづらい。家令じゃあるまいし。
「・・・それで、もしかしたらなんですけれど、他のキャビネットも・・・」
孔雀が言いづらそうにしていた。
他のキャビネットには、四妃の衣装や宝飾品が入っているはずだ。
入宮の準備としての宮城から支給された支度金で一宮家が娘に用意したのは、すべて高額の名品ばかりだった。
それら全て部屋のキャビネットに収めたのは、紋白と女官達だ。
部屋に入りきらず、別の部屋を急遽クローゼットにした程。
さすが元老院でも指折りの名家のお姫様のお輿入れ、と新人の女官達は浮足立ったものだ。
皇太子妃の入宮時よりも上、と不遜に思う者も勿論居て、ちょっとした諍いになった。
「支度金では足りなくて、別途請求書が届いたのよね?」
「あれだけの品物ですからね」
それらが全て、減っているとしたら。
女官長は厳しい表情をした。
「毎月の四妃様の装身の為のお品物やご衣装代は、結構なものよ」
孔雀は頷いた。すでに確信しているのだろう。
しかし、日々、継室と一番間近に接している女官としては、信じがたい。
「・・・・でも、私、届いた品物をその都度お部屋に確かに運んでおりますよ?」
そうなのだ。
紋白に言われて揚羽が首を傾げた。
外商が持参する物、あとは彼女の実家の人間が持ち込むのだ。
「開けはしないわよね」
「はい。柏様に確認頂いて、あとはあの方が、クローゼットの管理も・・・」
揚羽と紋白が勘付いたように立ち上がった。
「総家令、確認してみますわ。・・・もし、私共の予想が当たっているとしたら、あの乳母はなんて曲者なんでしょう」
後宮を預かる女官として許し難い事、と頭に血が昇る。
こんな勇ましい顔つきの宮廷の蝶を見るのは初めてで、孔雀がつい微笑んだ。
「女官長様。曲者かもしれませんけれど、心得違いではありませんよ。・・・あの方、私に見せたかったんですよ、きっと」
だから、孔雀に茶を入れろと言ったのだ。
総家令のその意図が分からず、女官二人はちょっと眉を寄せた。
「乳母の心得は、仕える子をどうあっても守ることですもの。大したものです。・・・私、あの方見る度に、前の女官長様思い出しますよ」
揚羽と鸚鵡の母親だ。
「気骨のある方で、白鷹お姉様がどうしても敵わなかったって言ってましたもの。あの白鷹お姉様がですよ?」
女官長が苦笑した。
「まあ、だって、あの時代はねぇ・・・」
琥珀帝が戯れと当て付けに継室や公式寵姫を侍らせる度に、総家令の白鷹は後宮で当たり散らすわけだ。
白鷹に、人肉を屠るダキニ、そう名付けたのは実は前女官長らしいのだ。
そう言われて、なんですってぇ、女狐!と、若き白鷹は激
昂して大喧嘩したらしい。しかし、彼女自身が案外そのあだ名を気に入っているのも、知っている。
それを知って、孔雀が「まあ、お姉様。荼吉尼天様と、キツネのお稲荷さんは仲間ですよ」と言ったら、白鷹が、「なんだよ、結局、同じ穴の狢《むじな》ってやつだよ」と、ゲラゲラ笑っていたから。
「・・・後宮の毎日が戦国時代みたいな状態なのよ?ウチのお母様も性格がアレだから。やだやだ怖い」
「でも、一番信頼していたのも前女官長様でしょう。琥珀様と離宮に移ってから身近に出入りを許したのは前女官長様だけでしたもの」
「そうね。そのご縁で、私も弟も、よく離宮に上がったものでしたけど」
彼女達姉弟は真鶴と幼馴染なのだ。
そもそも前女官長である母は琥珀と共に女皇帝が真鶴を出産した場に居合わせたのだ。
だから女官長は、当時いろんな噂があったが真鶴は間違いなく琥珀の子なのだと断言出来る。
「女官が王族や継室に不当な扱いを受ける事も少なくは無かった時代だったから。その時、かばってくれたのは白鷹様だったそうよ」
それこそ意外、と紋白は上司を見上げた。
あの鬼のような悪魔の女家令が。
「女官というのは召使じゃないんだよ。官僚なんだよ!それが不満ならあんたら同じ試験受けてごらんよ。バカは落ちるから!」と継室だろうが王族だろうがそう怒鳴りつけていたらしい。
何とも不敬で荒々しい話だが、普段は琥珀の横でつんとすましているというのだから、どうにもおかしい。
琥珀帝は妃や女官を着飾らせるのを好んだから、当時はそれは華やかな宮廷であったそうだ。
そしてまた、白鷹が嫉妬し、それを琥珀帝が喜ぶ。
周囲の被害は甚大。
なんて迷惑、そんなの災害だわ、と女官の長二人がため息をついた。
隣には女官長である揚羽もいて、ちょっとした試飲会だ。
美しく知性に溢れ配慮に優れる宮廷の蝶たる女官達は、真っ黒姿の家令と違い、華やかな装いで職務に臨んでいる。
いつもは家令達が集まるカラスの集会所状態の総家令室が、今日は素敵なカフェみたいと孔雀は嬉しくなっていた。
「ハーブティーなんて、こんな体にも心にも優しいもの家令が飲むの?孔雀ちゃん」
「ほんと。最低最悪な酒癖悪い大酒飲みばかりだと思ってましたけど」
と、女官達は意外そうに言い合った。
誠に不名誉だが、真実だ。
「いえあの・・・。あのひとたち、二日酔いの時にガロンで飲んでますよ・・・」
「おお、嫌だ」
「・・・ほんと。どうにもなりませんねえ、家令って」
恐縮です、と孔雀は苦笑した。
「翡翠様も召し上がるって本当?」
「えぇ。ラムと蜂蜜を沢山入れて」
「・・・そんなのもうハーブティーじゃないわね」
やっぱりねぇと揚羽が頷いた。
孔雀が飲んでいたのに興味を持って自分もそれっぽい事をしてみたかっただけであろう。
「あの、紋白様」
「はい」
「硅化木宮分としまして紋白様から御請求書は頂いているのですが」
「ええ。毎月月末にお渡ししていますね。あら、何か足りませんでしたか?」
「私も見落としたかしら?」
紋白が預かり、揚羽がチェックしてから雉鳩に上がってくるのだ。
「いえ、足りないのは、請求書ではなくて・・・」
孔雀が首を傾げた。
「・・・お紅茶ですとかを取り扱う食品のお店の請求書頂いておりましたよね?」
「ええ。ございましたね。あのお店、有名ですものね。あちらのお茶、総家令も陛下もお好きでいらっしゃるの?」
女官長が吹き出した。
「総家令は500グラム3000円のお紅茶を陛下に差し上げているのよ。翡翠様、それが一番おいしいのですって」
「・・・まあ。なんて安上がり」
楽し気に二人は笑った。
「それで。どうされたの?」
女官長が居住まいを正した。
「・・・更紗様。私さっき、四妃様のお部屋のキャビネットを開けたんです。お茶の缶はたくさんあったけれど、中身が全部入っていなかったの」
女官が顔を見合わせた。
あの量を、あの食の細い妃が全部飲み干すなど考えづらい。家令じゃあるまいし。
「・・・それで、もしかしたらなんですけれど、他のキャビネットも・・・」
孔雀が言いづらそうにしていた。
他のキャビネットには、四妃の衣装や宝飾品が入っているはずだ。
入宮の準備としての宮城から支給された支度金で一宮家が娘に用意したのは、すべて高額の名品ばかりだった。
それら全て部屋のキャビネットに収めたのは、紋白と女官達だ。
部屋に入りきらず、別の部屋を急遽クローゼットにした程。
さすが元老院でも指折りの名家のお姫様のお輿入れ、と新人の女官達は浮足立ったものだ。
皇太子妃の入宮時よりも上、と不遜に思う者も勿論居て、ちょっとした諍いになった。
「支度金では足りなくて、別途請求書が届いたのよね?」
「あれだけの品物ですからね」
それらが全て、減っているとしたら。
女官長は厳しい表情をした。
「毎月の四妃様の装身の為のお品物やご衣装代は、結構なものよ」
孔雀は頷いた。すでに確信しているのだろう。
しかし、日々、継室と一番間近に接している女官としては、信じがたい。
「・・・・でも、私、届いた品物をその都度お部屋に確かに運んでおりますよ?」
そうなのだ。
紋白に言われて揚羽が首を傾げた。
外商が持参する物、あとは彼女の実家の人間が持ち込むのだ。
「開けはしないわよね」
「はい。柏様に確認頂いて、あとはあの方が、クローゼットの管理も・・・」
揚羽と紋白が勘付いたように立ち上がった。
「総家令、確認してみますわ。・・・もし、私共の予想が当たっているとしたら、あの乳母はなんて曲者なんでしょう」
後宮を預かる女官として許し難い事、と頭に血が昇る。
こんな勇ましい顔つきの宮廷の蝶を見るのは初めてで、孔雀がつい微笑んだ。
「女官長様。曲者かもしれませんけれど、心得違いではありませんよ。・・・あの方、私に見せたかったんですよ、きっと」
だから、孔雀に茶を入れろと言ったのだ。
総家令のその意図が分からず、女官二人はちょっと眉を寄せた。
「乳母の心得は、仕える子をどうあっても守ることですもの。大したものです。・・・私、あの方見る度に、前の女官長様思い出しますよ」
揚羽と鸚鵡の母親だ。
「気骨のある方で、白鷹お姉様がどうしても敵わなかったって言ってましたもの。あの白鷹お姉様がですよ?」
女官長が苦笑した。
「まあ、だって、あの時代はねぇ・・・」
琥珀帝が戯れと当て付けに継室や公式寵姫を侍らせる度に、総家令の白鷹は後宮で当たり散らすわけだ。
白鷹に、人肉を屠るダキニ、そう名付けたのは実は前女官長らしいのだ。
そう言われて、なんですってぇ、女狐!と、若き白鷹は激
昂して大喧嘩したらしい。しかし、彼女自身が案外そのあだ名を気に入っているのも、知っている。
それを知って、孔雀が「まあ、お姉様。荼吉尼天様と、キツネのお稲荷さんは仲間ですよ」と言ったら、白鷹が、「なんだよ、結局、同じ穴の狢《むじな》ってやつだよ」と、ゲラゲラ笑っていたから。
「・・・後宮の毎日が戦国時代みたいな状態なのよ?ウチのお母様も性格がアレだから。やだやだ怖い」
「でも、一番信頼していたのも前女官長様でしょう。琥珀様と離宮に移ってから身近に出入りを許したのは前女官長様だけでしたもの」
「そうね。そのご縁で、私も弟も、よく離宮に上がったものでしたけど」
彼女達姉弟は真鶴と幼馴染なのだ。
そもそも前女官長である母は琥珀と共に女皇帝が真鶴を出産した場に居合わせたのだ。
だから女官長は、当時いろんな噂があったが真鶴は間違いなく琥珀の子なのだと断言出来る。
「女官が王族や継室に不当な扱いを受ける事も少なくは無かった時代だったから。その時、かばってくれたのは白鷹様だったそうよ」
それこそ意外、と紋白は上司を見上げた。
あの鬼のような悪魔の女家令が。
「女官というのは召使じゃないんだよ。官僚なんだよ!それが不満ならあんたら同じ試験受けてごらんよ。バカは落ちるから!」と継室だろうが王族だろうがそう怒鳴りつけていたらしい。
何とも不敬で荒々しい話だが、普段は琥珀の横でつんとすましているというのだから、どうにもおかしい。
琥珀帝は妃や女官を着飾らせるのを好んだから、当時はそれは華やかな宮廷であったそうだ。
そしてまた、白鷹が嫉妬し、それを琥珀帝が喜ぶ。
周囲の被害は甚大。
なんて迷惑、そんなの災害だわ、と女官の長二人がため息をついた。
1
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
独身寮のふるさとごはん まかないさんの美味しい献立
水縞しま
ライト文芸
旧題:独身寮のまかないさん ~おいしい故郷の味こしらえます~
第7回ライト文芸大賞【料理・グルメ賞】作品です。
◇◇◇◇
飛騨高山に本社を置く株式会社ワカミヤの独身寮『杉野館』。まかない担当として働く有村千影(ありむらちかげ)は、決まった予算の中で献立を考え、食材を調達し、調理してと日々奮闘していた。そんなある日、社員のひとりが失恋して落ち込んでしまう。食欲もないらしい。千影は彼の出身地、富山の郷土料理「ほたるいかの酢味噌和え」をこしらえて励まそうとする。
仕事に追われる社員には、熱々がおいしい「味噌煮込みうどん(愛知)」。
退職しようか思い悩む社員には、じんわりと出汁が沁みる「聖護院かぶと鯛の煮物(京都)」。
他にも飛騨高山の「赤かぶ漬け」「みだらしだんご」、大阪の「モダン焼き」など、故郷の味が盛りだくさん。
おいしい故郷の味に励まされたり、癒されたり、背中を押されたりするお話です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
高貴なる人質 〜ステュムパーリデスの鳥〜
ましら佳
キャラ文芸
皇帝の一番近くに控え、甘言を囁く宮廷の悪い鳥、またはステュムパーリデスの悪魔の鳥とも呼ばれる家令。
女皇帝と、その半身として宮廷に君臨する宮宰である総家令。
そして、その人生に深く関わった佐保姫残雪の物語です。
嵐の日、残雪が出会ったのは、若き女皇帝。
女皇帝の恋人に、そして総家令の妻に。
出会いと、世界の変化、人々の思惑。
そこから、残雪の人生は否応なく巻き込まれて行く。
※こちらは、別サイトにてステュムパーリデスの鳥というシリーズものとして執筆していた作品の独立完結したお話となります。
⌘皇帝、王族は、鉱石、宝石の名前。
⌘后妃は、花の名前。
⌘家令は、鳥の名前。
⌘女官は、上位五役は蝶の名前。
となっております。
✳︎家令は、皆、兄弟姉妹という関係であるという習慣があります。実際の兄弟姉妹でなくとも、親子関係であっても兄弟姉妹の関係性として宮廷に奉職しています。
⁂お楽しみ頂けましたら嬉しいです。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
エリート警察官の溺愛は甘く切ない
日下奈緒
恋愛
親が警察官の紗良は、30歳にもなって独身なんてと親に責められる。
両親の勧めで、警察官とお見合いする事になったのだが、それは跡継ぎを産んで欲しいという、政略結婚で⁉
我が家の家庭内順位は姫、犬、おっさんの順の様だがおかしい俺は家主だぞそんなの絶対に認めないからそんな目で俺を見るな
ミドリ
キャラ文芸
【奨励賞受賞作品です】
少し昔の下北沢を舞台に繰り広げられるおっさんが妖の闘争に巻き込まれる現代ファンタジー。
次々と増える居候におっさんの財布はいつまで耐えられるのか。
姫様に喋る犬、白蛇にイケメンまで来てしまって部屋はもうぎゅうぎゅう。
笑いあり涙ありのほのぼの時折ドキドキ溺愛ストーリー。ただのおっさん、三種の神器を手にバトルだって体に鞭打って頑張ります。
なろう・ノベプラ・カクヨムにて掲載中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる