雨音が聞こえなくなった頃

yuuka

文字の大きさ
上 下
1 / 2
出会い

1、私の世界

しおりを挟む
死にたい。誰もが1度は思ったことあると思う。私は相田葵。この根暗な性格のせいでちいさい頃から苦労している。今日も普段通り学校に行く。Suicoでお金を払い、1番奥のお気に入りの窓側の席に座る。誰にも邪魔されず1人だけで、外の景色が見える。虚しいけどこれが一番人生で楽しい瞬間なの。だってこれから憂鬱な学校に行くんだから。バスから降りて重りをつけたような足で校門をくぐる。上履きを履き替え教室の扉に手を添える。開けた瞬間、、(?)「あれ、あおちゃん、学校来てたんだ!偉いね!絶対来ないかと思ってたよ!」   こいつは私の仮友人の愛菜、みんなからあいあいって呼ばれてて、凄く可愛い、みんなの前では愛想振りまいてるけど違う。こいつはクソ人間。始業式の日から目をつけられて、みんなの前で私に何かされたと被害者ヅラをするのを楽しんでいる。(愛菜)「私、昨日からお母さんから貰ったシャーペン無くしてるんだ。青くて、ペンの蓋の先にクローバーのストラップが着いてるんだけど、、あったらみんな教えてね!お願い!」    また始まったよこの茶番が、(クラスの人)「ねぇ、相田さんの使ってるやつそうじゃない?」「あの人またあいあい虐めてるみたいだよ」「可哀想に、、人のもの盗むとか人間以下」酷い言われようだな、、
(愛菜)「あおちゃん、それ私のなんだけど、お母さんに誕生日に貰ったらつなのに、必死に働いて買ったものなのに、なんでそんなことするの!?」   結局めんどくさいからあげた。最新の高いやつだったから勿体ないなぁ。放課後私は手を引っ張られてトイレに連れ込まれる。(愛菜)「あおちゃん、だっけ?呼び方。まぁどうでもいいけどさ‪w‪w私って、貴方みたいなゴミクズと一緒にいると汚れちゃうんだよねぇ、だからあなた便器の中で住んだら?」   ゴミクズといると汚れるのにわざわざトイレまで連れてきたの?矛盾してない?(愛菜)「そういうとこがムカつくんだよ!?」私の髪の毛をつかみ便器の中へ顔を入れられる。私は体が小さいため抵抗しても力では勝てない。あぁなんのために生まれたんだろう私。今愛菜に注意しなければ、多分こんなことされないのに、、余計なことを言っちゃう癖が本当に嫌、、
満足したのか雑巾を投げつけられ愛菜は去っていった。新しい制服買わなきゃ、普通の人はムカついたり、泣いたりするんだろう。こんなことに慣れてしまったことにも悲しくなる。誰もいない廊下を歩き、靴を履き、バスに乗る。(バスのアナウンス)「次は霞浜、霞浜です。」ここで降りる。降りる人は誰もいなくて、1人で歩く。霞浜と言っても浜辺ではなく、家が並んでいる住宅街があるだけだ。1件のぽつんとした家に入る。音を立てずに、入る。(姉)「なんでですか!?不採用の理由を教えてください!?」まただ。姉は就活活動をしているが、一向に採用されない。これが3年間続いている。それに興味無い父と男好きの母。相談も出来ないのには同情するのだが、、(姉)「マジムカつく、貴方のせいだよ、あんたがストレスだから不採用なんだよ!?本来なら大学を卒業したら直ぐに私はかっこいい社会人になるはずだったのに!お前のせいだ!お前のせいだ!生まれてくんな!」これは日常茶飯事。誰からも必要とされない私はせめて姉のストレス発散のサンドバッグになるしかなかった。だけど死ぬのは怖い。怖すぎる。苦しいに決まってる。だから死なない。私の友達はただ1人。愚痴を書くためのノート、(ランス)と名ずけている。これは中国語で青という発音に似ているから。今日も愛菜の似顔絵を書いてはさみで切る。スッキリした。また眠りにつく。これを無限ループする日々。。。のはずだった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

[R18] 激しめエロつめあわせ♡

ねねこ
恋愛
短編のエロを色々と。 激しくて濃厚なの多め♡ 苦手な人はお気をつけくださいませ♡

My Doctor

west forest
恋愛
#病気#医者#喘息#心臓病#高校生 病気系ですので、苦手な方は引き返してください。 初めて書くので読みにくい部分、誤字脱字等あると思いますが、ささやかな目で見ていただけると嬉しいです! 主人公:篠崎 奈々 (しのざき なな) 妹:篠崎 夏愛(しのざき なつめ) 医者:斎藤 拓海 (さいとう たくみ)

【R18】エリートビジネスマンの裏の顔

白波瀬 綾音
恋愛
御社のエース、危険人物すぎます​─​──​。 私、高瀬緋莉(27)は、思いを寄せていた業界最大手の同業他社勤務のエリート営業マン檜垣瑤太(30)に執着され、軟禁されてしまう。 同じチームの後輩、石橋蓮(25)が異変に気付くが…… この生活に果たして救いはあるのか。 ※サムネにAI生成画像を使用しています

マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子

ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。 Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。

お嬢様、お仕置の時間です。

moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。 両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。 私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。 私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。 両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。 新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。 私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。 海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。 しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。 海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。 しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。

車の中で会社の後輩を喘がせている

ヘロディア
恋愛
会社の後輩と”そういう”関係にある主人公。 彼らはどこでも交わっていく…

夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました

氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。 ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。 小説家になろう様にも掲載中です

処理中です...