悪役令嬢にも心がある

ゆったん子

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この子はいい子ね

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わたくしはステナの元でしばらく生活することにした

衣食住がないわたくしにステナが居てもいいと言ってくれたの

聖女なら色んなとこに行くだろう

この国の人たちを見ることが出来ると思ったの

彼女の仕事をする姿を見てわかった

彼女はすごく優しい

怪我を助けてくれたのもだけど

人に対する姿勢が

悲しんでいる人には優しく言葉をかけ、

泣いてる子供にはゆっくりと撫でて落ち着かせる

だけど、彼女は硬い

自分の意見を曲げることができない子

だからこそ、他の人の意見も聞き入れられるようになればいいのにな

そう思ってしまう

彼女の家にいさせてもらってるおかげで衣食住に不備はないからありがたいわ

彼女が騎士の人たちを癒しているのをみてふと思った

もし、わたくしに使えたら彼を助けられるのでは?

そう思い彼女の動きを深く観察してしまった

くすくすと笑い声が聞こえ急に顔を上げる

ステナ「そんなに見つめられると恥ずかしいですよ?」

笑みをこぼしながら彼女はそういった

レデ「しゅ、しゅみません!」

わたくしは焦って謝ったせいか少し噛んでしまった

そんなわたくしを見てもう一度クスっと笑って話しかけてきた

ステナ「少し休憩しましょう?」

わたくしはまだ恥ずかしかったので小さく頷くことしかできませんでした

彼女は勢いよくわたくしの手を握り引っ張った

急な出来事に動揺を隠せず

転びそうになってしまうほどでした

やっと2人がけの小さなテーブルのとこにつきました

わたくしは肩で息をして軽く彼女を睨みました

レデ「危ないでしょ!!」

ステナ「ごめんなさい、、、こういうの初めてだから」

ちょっと俯きながら

彼女は言う

でも、1つ気になった

*初めて*

彼女は貴族だと言っていた

社交界のデビューもとっくにした年齢なのに

どうしてなの?

レデ「何かあったの?」

ステナ「、、、私は普通の貴族とは違うんです。」

わたくしはゆっくりと頷く

ステナ「この国の貴族は領民のことを考えないんです。ただ自分のことばかり考える人ばかりなんです。でも、私は違います。炊き出しをして、病院を造って、、、、」

少し涙が滲み出す

わたくしはゆっくりと彼女の肩に手をおく

レデ「ゆっくりでいいよ」

彼女にいつも話す口調で

優しく微笑むように

彼女は深呼吸をし、顔を上げて話を続けた

ステナ「だから、社交界では*偽善者*と呼ばれるようになりました。それでも、苦しんでる人がいたら手を差し伸べてあげたいんです!!」

彼女は強く

自分の意思を示すように叫んだ

少し泣きながら呟く

ステナ「だから、、、、、、聖女から逃げた、アリナって人は許せない」

ああ

なぜ、神様はこんなに残酷なんでしょう

最悪の仮説ばかりが当たってしまう

どうして、、?







ーーーーーーーーーーーーーー
すごい遅れてしまってごめんなさい!!!
一度書いてたのが消えて、、、(T ^ T)
それでも楽しんでもらいたくて頑張りました!
次回もお楽しみに!
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