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37話 クロク、ミスをする。 そして隠蔽

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休憩の時間となり、俊達は少し離れた所で腕力上昇パワーアップを確認していた。

「にゃ。それじゃ早速練習するにゃ! あちしの腕力上昇パワーアップは大体これくらいにゃ!」

カニャンが木に向かって、腕力上昇パワーアップを使って殴る。

バキバキバキと音を立てて木が倒れた。

「にゃ!? 威力がおかしいのにゃ! いつもは拳が減り込むくらいにゃ! どうなってるにゃ?」

メッセージ通知が出た。

ノベール: トオル様?これ危ないのではなくて?

トオル: これ、上限あった方が良いかもね ノベールさんもやってみて

「では、わたくしですわね! えいっ!」

気が抜ける掛け声ともに繰り出されたパンチは轟音と共に殴った先、数本の木を跳ね飛ばした。

「ニョベール怖いにゃ! にゃんて威力してるにゃ!? 当たったら死にゅにゃね・・・。」

カニャンは飛び退き、ノベールから距離を取った。

「おみゃい、練習いるのかにゃ? すでにバケモノにゃ。」

「バケモノと言われましたわ・・・。酷いと思いますの。」

ノベール: トオル様ぁぁぁ!? これは修正が必要だと思いますわ!?

トオル: 修正依頼はあげますが・・・、ノベールさん。 魔力高いんですね。

俊はクロクへメッセージを送り、座った。

「二人とも、想像以上に腕力が上がってますね。 この木どうしましょうか・・・薪のサイズに切って一部、持っていきましょうか。 あとで役に立つかもしれません。」

「わかったにゃ!」

「わかりましたわ!」

ノベールが木を風刃ウィンドスラッシュでカットしていった。

突然、俊は肌寒さを感じた。


「ふぁ!?」

「どうしま・・・ きゃぁぁぁぁぁぁぁ!?」

「変態にゃぁぁぁぁぁ!」

俊は来ていた服などが全て消え去り裸になっていた。

「なんで!? なんで裸!? ちょ、ちょ、ちょ!」

俊は急ぎ、木の影に隠れた。

「トオル様? いきなりはビックリ致しましたの・・・。 言ってくだされば・・・その・・・。」

「変態にゃぁぁぁぁぁ! アンティコーヌより危険にゃ!」

「違います! 急に服が消えたんですよ! わざとじゃありません!」

「と、変態は自供しているにゃ。」

俊: 兎に角、神様へ連絡を取りますから離れててください!

急ぎノベールにメッセージを送り、クロクへ連絡を行った。

クロクさん! 出てください! このままは僕がまずいんですよ!

通話に応答が無かった。

肝心な時に! 出るまでかけ続ける!

10回ほど発信した当たりでクロクと連絡が取れた。

「むぅ・・・、寝ておったの・・に・・・。 のじゃ!? 俊が裸じゃぁぁぁ! 変態がいるのじゃぁぁぁぁ!?」

「あぁ・・・またこの流れですか・・・! 違います! 数分前に急に来ている服が消滅したんです! バグかもしれないので早急に直してください! 装備消失バグなんて、一番困るバグですよ!」

「すぐ調べるから待っておれ。 むぅ、寝てたんじゃが・・・。」

「服の事を言うならクロクさん、貴女もですからね?」

「のじゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

クロクの叫びに耳を抑えた俊だった。

急を要すると俊の希望を優先し、着替えずに執務室へ急ぎ移動した。

クロクはタブレットで俊のパラメータを調べ、冷や汗を流す。

しまったのじゃぁぁぁぁ! リセットで装備を消していたのじゃ! たしか、これと・・・これと・・・これじゃったよな? 

「どうしました?クロクさん?」

「のじゃ!? な、何でもないんじゃよ? い、今復元をしたのじゃ。 反映するで待ってほしいのじゃ!」

「はぁ・・・なんか怪しいですね。 何か隠してます?」

「隠し事なんてないのじゃ! 神様じゃぞ!」

ジーっとクロクを見つめる俊はは現状を優先し、聞かない事にした。

少しして、俊の服が再生した。

「ふぅ・・・良かった・・・。 ノベールさん達の前でいきなり衣服が消えた時はビックリしましたよ・・・。 調査のほうお願いします。」

「わ、わかったのじゃ。」

俊はクロクとの通話を切り、ノベールたちの元へ向かった。

「お待たせしました・・・。多分、例のアレだと思います。」

「あれでしたの? なんともまぁ怖い事象ですわね・・・。 私《わたくし》は受けたくありませんわ・・・!」

「あれってなんにゃ? 病気かにゃ?」

「なんですか・・・急に裸になる病気って・・・カニャンさんの周りにはそういった方がいたんですか?」

「いたにゃ。アンティコーヌってやつにゃ!」

「なんというか・・・ 僕のは違うので大丈夫です。」

馬たちの休憩が終わり、出発をすると知らせが入り馬車へ戻った三人だった。






-----現在のバグ一覧-----



-----バグ?不明-----

-----調査-----
魔法の威力について
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