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28話 5日目 仲間

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日が登り目覚めた俊は城の虎口まで来てた。

「何か慌ただしいですね。何かあったんでしょうか?」

騒ぎが多い場所を探し近づいて行くと実験室と書かれた札が見えた。

おや?そういえば昨日、カーラさんがメルトスライムは実験室で触る事が、ある・・・と言ってしたね。

考える俊の目先には衣服が一部溶けた職員らしき人の姿があった。

職員の中には人影に隠れながらもカーラの姿もある。

「あぁ・・・、なるほど。」

状況を察した俊はカーラの元へ近づこうとしたが足を止めた。

制限解除の件、説明できないですね・・・。カーラさん服溶けてるし・・・。よし、見なかった事にしましょう!

俊はそそくさと虎口から城外へと出て行った。

「さて気を取り戻して乗り合い所に向かいますかね。」

乗り合い所まで向かってる俊の後ろから人影が近づく。

「お待ちになって?忘れてる事が御座いますわよ?」

振り向くとそこには笑顔のノベールが立っていた。

「あれ、ノベールさん。どうしたんですか?」

あれ、これメルトスライムの件を疑われてますかね?

俊は内心ヒヤヒヤしていた。

「お忘れですわよね?」

「何をです・・・?」

ノベールを見つめる俊は鼓動が激しくなる。

わたくしはトオル様に言いましたわ!責任取って下さいますのよね?っと!」

ん?と首を傾げる俊だったが、思い出した。

「胸を揉んだこ・・・」

「きゃぁぁぁぁぁ!堂々と言わないでくださいまし!」

顔を赤らめ俊の口を手で塞ぐノベールは話を続ける。

「せ、責任を取って頂きますわ!トオル様の旅に同行致しますの!」

ノベールの手を退け返事をする俊。

「いや、駄目でしょう!?女王様が職務放棄しては!?」

「それは大丈夫ですわ!お爺様が本来は魔族領の王でしたから、お返しして来ましたわ!」

どうしようと悩む俊を余所にノベールは話を続けた。

「責任・・・とって下さいますわよね?」

「えぇっと、以前にも言いましたが、許可が取れないので無理ですよ?」

「大丈夫ですわ!わたくしがトオル様を振り向かせて説得も手伝いますわ!」

あ、これ断っても付いてくるパターンですね。強制仲間加入イベントって実際こんな事になるんですね・・・。

「僕が振り向くとは限りませんが?それにバグの修正が完了したら元の世界に、僕は帰りますよ?」

「帰らない選択肢も御座いますわよ?この先は神のみぞ知るですわ!」

「・・・!」

俊は気づいた。

昨日のクロクさんの言葉に引っ掛かりはありましたが、【時が来ればわかる】ですか。知ってた訳ですね。となると、避ける道はない訳ですか・・・。これはきついバグ見つけたらいち早く報告ですね。

「はぁ・・・わかりました。旅に同行するといった形でなら責任は取ります。ただその先はノベールさんが言ったように、神のみぞ知る。で良いですね?」

「宜しくてよ!」

こうしてノベールが俊の旅に同行する事となった。



-----現在のバグ一覧-----



-----バグ?不明-----

-----調査-----
魔法の威力について
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