26 / 73
25話 4日目 sideクロク
しおりを挟む
「さて、今日も作業じゃ。兄さま!おかしいな事象は起きてないのじゃ?」
「ひひっ、大丈夫だよ。あぁ、でもマップは作りが雑だね。」
ん?と首を傾げるクロクにイシディウスは話を続ける。
「このマップだけど、見てる本人の座標を指定しないから自分が何処にいるかわかんないね。」
「のじゃ!?俊からそれは聞いておらぬのじゃ!」
やれやれと首を振るイシディウスは答える。
「彼、短期間で結構な数のバグに出会ってるだろ?報告の優先順位を決めてるんじゃないかな。・・・ん?なんだいクロク」
じーっとイシディウスを見つめているクロクは答える。
「いや、普段は普通に喋るのになんでひひっとか言ってるんじゃろと・・・。」
「はぁ・・・今の話にまったく関係ないじゃないか・・・。癖だよ。休みの時の僕を知ってるだろ?」
イシディウス兄さまの休みと言えばあれかの・・・推しカツという名のストーカー・・・。いつも世界の窓から覗いている。
世界の窓は対象を指定した場合は3メートルほど離れた距離で対象を見続ける事ができる鏡である。って誰に説明してるんじゃわし?
兄さまの場合は推し活とは言えなような気がするのじゃが・・・言ったら怒られそうじゃからやめておくのじゃ。
「クロク・・・何か悪い事考えたね?」
「のじゃ!?そ、そ、そんな事ないのじゃ!」
はぁ・・・と溜息を吐くも作業を進めようとイシディウスは話をする。
「マップだけど俊くんからの報告はないけど修正をしようか。クロクは俊くんを示すアイコンを作ってくれないか?」
「分かったのじゃ!あ、兄さま。俊を表示するじゃなくて一緒に動く人も表示するようにしてほしいのじゃ。」
ん?と考え込むイシディウスは手元のタブレットを調べた。
「あぁ・・・なるほどね。わかった。そうしよう。」
「助かるのじゃ!アイコンは何が良いじゃろ?プロフィールで表示される顔写真を使っても良いのんじゃ?」
「それで大丈夫だね。じゃアイコンの準備が出来たら教えてね。」
イシディウスは自分の席に戻り作業を開始する。
うーん、顔写真を纏めても年を取ったらわからないのじゃ。全部いれたら何兆とか多すぎる枚数じゃし・・・。プロフィールの画像を引用した方が早そうじゃな。
クロクはプロフィールに表示されている顔写真を読み取るように設定を行った。
あとはマップ上、重なったら見にくいじゃろうしアイコンの方は見やすくしておくとするのじゃ
クロクとイシディウスは作業をもくもくと続けていった。
「そうじゃ。俊にも希望を聞いておいた方が良いかもしれんのじゃ。」
「今後ここに転生者を呼ぶならありだね。要望まとめといて。」
「了解じゃ!」
クロクは俊に連絡を行った。
「出ないのじゃ・・・。また何か見つけてそうで嫌な予感がするのじゃ・・・。」
-----現在のバグ一覧-----
-----バグ?不明-----
-----調査-----
魔法の威力について
メルトスライムの情報に疑問有
「ひひっ、大丈夫だよ。あぁ、でもマップは作りが雑だね。」
ん?と首を傾げるクロクにイシディウスは話を続ける。
「このマップだけど、見てる本人の座標を指定しないから自分が何処にいるかわかんないね。」
「のじゃ!?俊からそれは聞いておらぬのじゃ!」
やれやれと首を振るイシディウスは答える。
「彼、短期間で結構な数のバグに出会ってるだろ?報告の優先順位を決めてるんじゃないかな。・・・ん?なんだいクロク」
じーっとイシディウスを見つめているクロクは答える。
「いや、普段は普通に喋るのになんでひひっとか言ってるんじゃろと・・・。」
「はぁ・・・今の話にまったく関係ないじゃないか・・・。癖だよ。休みの時の僕を知ってるだろ?」
イシディウス兄さまの休みと言えばあれかの・・・推しカツという名のストーカー・・・。いつも世界の窓から覗いている。
世界の窓は対象を指定した場合は3メートルほど離れた距離で対象を見続ける事ができる鏡である。って誰に説明してるんじゃわし?
兄さまの場合は推し活とは言えなような気がするのじゃが・・・言ったら怒られそうじゃからやめておくのじゃ。
「クロク・・・何か悪い事考えたね?」
「のじゃ!?そ、そ、そんな事ないのじゃ!」
はぁ・・・と溜息を吐くも作業を進めようとイシディウスは話をする。
「マップだけど俊くんからの報告はないけど修正をしようか。クロクは俊くんを示すアイコンを作ってくれないか?」
「分かったのじゃ!あ、兄さま。俊を表示するじゃなくて一緒に動く人も表示するようにしてほしいのじゃ。」
ん?と考え込むイシディウスは手元のタブレットを調べた。
「あぁ・・・なるほどね。わかった。そうしよう。」
「助かるのじゃ!アイコンは何が良いじゃろ?プロフィールで表示される顔写真を使っても良いのんじゃ?」
「それで大丈夫だね。じゃアイコンの準備が出来たら教えてね。」
イシディウスは自分の席に戻り作業を開始する。
うーん、顔写真を纏めても年を取ったらわからないのじゃ。全部いれたら何兆とか多すぎる枚数じゃし・・・。プロフィールの画像を引用した方が早そうじゃな。
クロクはプロフィールに表示されている顔写真を読み取るように設定を行った。
あとはマップ上、重なったら見にくいじゃろうしアイコンの方は見やすくしておくとするのじゃ
クロクとイシディウスは作業をもくもくと続けていった。
「そうじゃ。俊にも希望を聞いておいた方が良いかもしれんのじゃ。」
「今後ここに転生者を呼ぶならありだね。要望まとめといて。」
「了解じゃ!」
クロクは俊に連絡を行った。
「出ないのじゃ・・・。また何か見つけてそうで嫌な予感がするのじゃ・・・。」
-----現在のバグ一覧-----
-----バグ?不明-----
-----調査-----
魔法の威力について
メルトスライムの情報に疑問有
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説
愚かな父にサヨナラと《完結》
アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」
父の言葉は最後の一線を越えてしまった。
その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・
悲劇の本当の始まりはもっと昔から。
言えることはただひとつ
私の幸せに貴方はいりません
✈他社にも同時公開
チート幼女とSSSランク冒険者
紅 蓮也
ファンタジー
【更新休止中】
三十歳の誕生日に通り魔に刺され人生を終えた小鳥遊葵が
過去にも失敗しまくりの神様から異世界転生を頼まれる。
神様は自分が長々と語っていたからなのに、ある程度は魔法が使える体にしとく、無限収納もあげるといい、時間があまり無いからさっさと転生しちゃおっかと言いだし、転生のため光に包まれ意識が無くなる直前、神様から不安を感じさせる言葉が聞こえたが、どうする事もできない私はそのまま転生された。
目を開けると日本人の男女の顔があった。
転生から四年がたったある日、神様が現れ、異世界じゃなくて地球に転生させちゃったと・・・
他の人を新たに異世界に転生させるのは無理だからと本来行くはずだった異世界に転移することに・・・
転移するとそこは森の中でした。見たこともない魔獣に襲われているところを冒険者に助けられる。
そして転移により家族がいない葵は、冒険者になり助けてくれた冒険者たちと冒険したり、しなかったりする物語
※この作品は小説家になろう様、カクヨム様、ノベルバ様、エブリスタ様でも掲載しています。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
異世界着ぐるみ転生
こまちゃも
ファンタジー
旧題:着ぐるみ転生
どこにでもいる、普通のOLだった。
会社と部屋を往復する毎日。趣味と言えば、十年以上続けているRPGオンラインゲーム。
ある日気が付くと、森の中だった。
誘拐?ちょっと待て、何この全身モフモフ!
自分の姿が、ゲームで使っていたアバター・・・二足歩行の巨大猫になっていた。
幸い、ゲームで培ったスキルや能力はそのまま。使っていたアイテムバッグも中身入り!
冒険者?そんな怖い事はしません!
目指せ、自給自足!
*小説家になろう様でも掲載中です
魔境に捨てられたけどめげずに生きていきます
ツバキ
ファンタジー
貴族の子供として産まれた主人公、五歳の時の魔力属性検査で魔力属性が無属性だと判明したそれを知った父親は主人公を魔境へ捨ててしまう
どんどん更新していきます。
ちょっと、恨み描写などがあるので、R15にしました。
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。
平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか……
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
転生したら赤ん坊だった 奴隷だったお母さんと何とか幸せになっていきます
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
転生したら奴隷の赤ん坊だった
お母さんと離れ離れになりそうだったけど、何とか強くなって帰ってくることができました。
全力でお母さんと幸せを手に入れます
ーーー
カムイイムカです
今製作中の話ではないのですが前に作った話を投稿いたします
少しいいことがありましたので投稿したくなってしまいました^^
最後まで行かないシリーズですのでご了承ください
23話でおしまいになります
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる